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公開番号
2024138930
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023049659
出願日
2023-03-27
発明の名称
浮遊幼生飼育器具、浮遊幼生飼育装置および浮遊幼生の飼育方法
出願人
有限会社グルメイト
,
株式会社ホットランド
,
学校法人東海大学
,
公立大学法人宮城大学
代理人
個人
主分類
A01K
63/04 20060101AFI20241002BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】餌を効果的に舞い上がらせることができるとともに、水質悪化を抑制できる、浮遊幼生飼育器具、浮遊幼生飼育装置および浮遊幼生の飼育方法を提供する。
【解決手段】浮遊幼生飼育装置を構成する浮遊幼生飼育器具14は、円弧状に湾曲した底面32を有する筒状の飼育器具本体20と、第1噴水手段26と、第2噴水手段28と、第1蓋22と、第2蓋24とを備える。第1噴水手段26は、飼育水を底面32の最下部32aに向けて周方向から噴射する第1噴水ノズル38a~38eを有し、第2噴水手段28は、飼育水を上方に向けて噴射する第2噴水ノズル54a~54cを有する。飼育器具本体20の開口端部20a,20bに設けられる第1蓋22および第2蓋24には、飼育水は通すが浮遊幼生は通さない大きさの複数の通水孔が設けられる。飼育者は、飼育器具本体20の内側空間S1に飼育水を溜め、その中に浮遊幼生および餌を投入する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
水生生物の浮遊幼生を飼育するための飼育水の水中に設置される浮遊幼生飼育器具であって、
円弧状に湾曲した底面を有し、内側空間に飼育水が溜められる筒状の飼育器具本体と、
前記飼育器具本体の内面に沿って設けられ、飼育水を前記底面の最下部に向けて周方向から噴射する第1噴水ノズルを有する第1噴水手段と、
前記飼育器具本体の一方の開口端部に設けられ、前記飼育器具本体の内側空間の浮遊幼生が外側空間に流出することを防止する第1蓋と、
前記飼育器具本体の他方の開口端部に設けられ、前記飼育器具本体の内側空間の浮遊幼生が外側空間に流出することを防止する第2蓋とを備え、
前記第1蓋および前記第2蓋の少なくとも一方には、飼育水は通すが浮遊幼生は通さない大きさの複数の通水孔が設けられる、浮遊幼生飼育器具。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記飼育器具本体の内面の位置を、前記底面の円弧の軸を中心とする時計の短針の位置で示すとき、前記第1噴水ノズルは、6時の位置から外れた位置に設けられる、請求項1に記載の浮遊幼生飼育器具。
【請求項3】
前記第1噴水ノズルは、4時の位置から5時の位置までの間に設けられる、請求項2に記載の浮遊幼生飼育器具。
【請求項4】
前記通水孔は、前記第1蓋および前記第2蓋の両方に設けられる、請求項2に記載の浮遊幼生飼育器具。
【請求項5】
前記通水孔は、浮遊幼生の餌を通さない大きさに形成される、請求項4に記載の浮遊幼生飼育器具。
【請求項6】
前記第1蓋および前記第2蓋の少なくとも一方は、柔軟性を有する網状に形成される、請求項5に記載の浮遊幼生飼育器具。
【請求項7】
前記第1噴水手段は、前記飼育器具本体の軸方向に間隔を隔てて設けられた複数の前記第1噴水ノズルを有する、請求項6に記載の浮遊幼生飼育器具。
【請求項8】
飼育水を前記飼育器具本体の内面に沿うように上方に向けて噴射する第2噴水ノズルを有する第2噴水手段を備え、
前記第2噴水ノズルは、6時の位置を挟んで前記第1噴水ノズルとは反対側の位置に設けられる、請求項7に記載の浮遊幼生飼育器具。
【請求項9】
前記第2噴水手段は、前記飼育器具本体の軸方向に間隔を隔てて設けられた複数の前記第2噴水ノズルを有する、請求項8に記載の浮遊幼生飼育器具。
【請求項10】
前記第2噴水ノズルの数は、前記第1噴水ノズルの数よりも少なく定められる、請求項9に記載の浮遊幼生飼育器具。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タコなどの水生生物の浮遊幼生を飼育するための浮遊幼生飼育器具、浮遊幼生飼育装置および浮遊幼生の飼育方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
水産物であるタコの消費量は、和食ブームの広がりに伴って世界的に増加傾向にある。このような背景下で、タコの養殖への関心が高まっているが、タコは、浮遊幼生の時期を経ることから、その養殖は容易ではない。
【0003】
下記非特許文献1には、マダコの養殖における課題として、「マダコの浮遊幼生が沈降して死亡すること」が記載されており、その解決策として、「下降流を生じさせるエアレーション設備を幼生飼育水槽から離れたサーバー水槽に設けた水流飼育装置を用いること」が記載されている。
【0004】
下記特許文献1~3には、水生生物の飼育に用いられる水槽が開示されている。つまり、下記特許文献1には、水槽本体の内側空間にエリア形成部材が設けられ、エリア形成部材の外側空間にエアレーション設備が設けられた水槽が開示されている。この水槽において、エリア形成部材の内側空間と外側空間とは、エリア形成部材に形成された複数の水流通用孔部で連通されており、内側空間の汚れた飼育水は、複数の水流通用孔部を通して外側空間に排出される。
【0005】
下記特許文献2には、水槽部の内側空間にパネル部材からなる水槽が設けられた飼育用水槽が開示されている。この飼育用水槽において、水槽の内側空間と外側空間とは、パネル部材に形成された複数の吸込み孔で連通されており、内側空間の汚れた飼育水は、複数の吸込み孔を通して外側空間に排出される。外側空間に排出された飼育水は、仕切板に形成された連通孔を通して濾過部に与えられ、濾過装置で濾過された後、吸込み孔の上方に設けられた供給パイプから内側空間に戻される。
【0006】
下記特許文献3には、水槽と濾過槽が並べて設けられた飼育水槽装置が開示されている。この飼育水槽装置において、水槽の底部には、吸込口と噴出口が互いに近接して形成されている。吸込口には、濾過槽に設けられたエアリフトポンプが接続されており、噴出口には、濾過槽に設けられた水中ポンプが接続されている。水槽の内側空間の汚れた飼育水は、吸込口およびエアリフトポンプを通して濾過槽に排出される。濾過槽で濾過された飼育水は、水中ポンプおよび噴出口を通して水槽に戻される。
【0007】
非特許文献1に開示された水流飼育装置では、サーバー水槽と幼生飼育水槽とが互いに離れて設けられているため、構成が複雑であるという問題があった。また、人工飼料、生物のミンチ、生きていないガザミゾエアなどを餌とする場合には、生きたガザミゾエアを餌とする場合に比べて舞い上がらせることが困難であり、これらを餌として用いることは事実上できなかった。さらに、幼生飼育水槽の飼育水を排出するためのホースが細いため、当該飼育水の水質が悪化し易いという問題があった。なお、浮遊幼生が水中に漂っている餌しか食べないことは、広く知られた事実である。
【0008】
非特許文献1に開示された水流飼育装置に特許文献1~3に開示された構成を組み合わせれば、水流飼育装置の構成を簡素化できると考えられる。つまり、特許文献1および2に開示された構成を組み合わせれば、サーバー水槽の内側空間に幼生飼育水槽が設けられた構成となり、送水ホースなどを省略して構成を簡素化できると考えられる。一方、特許文献3に開示された構成を組み合わせれば、サーバー水槽と幼生飼育水槽とが横並びで一体化された構成となり、送水ホースなどを省略して構成を簡素化できると考えられる。しかしながら、これらの組合せの構成でも、浮遊幼生の餌(特に、生きていない餌)を効果的に舞い上がらせることができず、浮遊幼生の餌の捕食を促すことができなかった。また、飼育水の水質悪化を十分に抑制することができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
実用新案登録第3045058号公報
特開2014-204695号公報
特開2010-57383号公報
【非特許文献】
【0010】
團重樹,“マダコ幼生の行動特性に基づいた種苗生産技術の開発”,日本水産学会誌/87巻(2021)5号p.453-456,[online],2021年,日本水産学会,[令和5年3月17日検索],インターネット <https://www.fra.affrc.go.jp/topics/20180216/01.pdf>
【発明の概要】
(【0011】以降は省略されています)
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