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公開番号2024138050
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2024115032,2020206120
出願日2024-07-18,2020-12-11
発明の名称車両用シート、ヘッドレスト及び頭部支持部材
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/885 20180101AFI20240927BHJP(車両一般)
要約【課題】構成が複雑化することを抑制しつつ乗員の乗り物酔いを抑制する。
【解決手段】車両用シート10は、着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバック22と、着座乗員の頭部をシート後方側から支持するヘッドレスト24S1と、を備えている。ヘッドレスト24S1には、頭部支持部38が設けられている。頭部支持部38は、着座乗員の頭部において後頭骨と対応する部位をシート左右方向から支持する。また、頭部支持部38は、着座乗員の頭部において後頭骨と対応する部位をシート後方側から前方向に向けてかつシート斜め上方向に向けて支持する頭部支持部38を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、
前記着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、
前記着座乗員の頭部をシート後方側から支持するヘッドレストと、
前記ヘッドレストに設けられ、前記着座乗員の頭部において後頭骨と対応する部位をシート左右方向から支持すると共にシート後方側から前方向に向けてかつシート斜め上方向に向けて支持する頭部支持部と、
を備え、
前記頭部支持部は、前記着座乗員の頭部をシート後方側から支持するヘッドレスト本体部の左右の両側からそれぞれ前記着座乗員の頭部側へ突出しかつ前記着座乗員の頭部の後頭骨において上項線よりも下方側の部分かつ前記着座乗員の頭部における乳様突起よりも後方側をシート左右方向から挟み込むように支持する左サイドサポート部及び右サイドサポート部を備えており、
前記左サイドサポート部と前記右サイドサポート部との間には、前記着座乗員の頭部側が解放された窪みが形成されており、
前記左サイドサポート部及び前記右サイドサポート部において前記窪みの内側を形成している面が、前記窪みの開放方向及びシート左右方向と直交する方向から見てV字状に形成されている車両用シート。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記着座乗員へシート右方向への加速度が作用した際に、前記着座乗員の頭部において後頭骨と対応する第1部位と前記頭部支持部との接触圧力が高まるように、かつ、前記着座乗員へシート左方向への加速度が作用した際に、着座乗員の頭部において後頭骨と対応すると共に前記第1部位と同じ高さの第2部位と前記頭部支持部との接触圧力が高まるように、前記頭部支持部の形状及び寸法が設定された請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記左サイドサポート部及び前記右サイドサポート部の前記ヘッドレスト本体部からの突出量は、シート上方側から下方側へ向かうにつれて徐々に大きくなっている請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記第1部位と前記第2部位との間のシート左右方向への間隔が60mm前後となっている請求項2に記載の車両用シート。
【請求項5】
前記ヘッドレストは、ヘッドレスト本体部と、前記ヘッドレスト本体部に支持された前記頭部支持部と、を含んで構成され、
前記頭部支持部は、前記ヘッドレスト本体部に格納された状態と、前記ヘッドレスト本体部に対してシート前方側に突出した状態と、の間で変位可能になっている請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の車両用シート。
【請求項6】
着座乗員の頭部をシート後方側から支持するヘッドレスト本体部と、
前記ヘッドレスト本体部に支持され、着座乗員の頭部において後頭骨と対応する部位をシート左右方向から支持すると共にシート後方側から前方向かつシート斜め上方向に支持する頭部支持部と、
を備え、
前記頭部支持部は、前記ヘッドレスト本体部の左右の両側からそれぞれ前記着座乗員の頭部側へ突出しかつ前記着座乗員の頭部の後頭骨において上項線よりも下方側の部分かつ前記着座乗員の頭部における乳様突起よりも後方側をシート左右方向から挟み込むように支持する左サイドサポート部及び右サイドサポート部を備えており、
前記左サイドサポート部と前記右サイドサポート部との間には、前記着座乗員の頭部側が解放された窪みが形成されており、
前記左サイドサポート部及び前記右サイドサポート部において前記窪みの内側を形成している面が、前記窪みの開放方向及びシート左右方向と直交する方向から見てV字状に形成されているヘッドレスト。
【請求項7】
車両用シートに取付けられる取付部と、
前記取付部が前記車両用シートに取付けられることで前記車両用シートに固定され、着座乗員の頭部において後頭骨と対応する部位をシート左右方向から支持すると共にシート後方側から前方向かつシート斜め上方向に支持する頭部支持部と、
を備え、
前記頭部支持部は、前記着座乗員の頭部をシート後方側から支持するヘッドレスト本体部の左右の両側からそれぞれ前記着座乗員の頭部側へ突出しかつ前記着座乗員の頭部の後頭骨において上項線よりも下方側の部分かつ前記着座乗員の頭部における乳様突起よりも後方側をシート左右方向から挟み込むように支持する左サイドサポート部及び右サイドサポート部を備えており、
前記左サイドサポート部と前記右サイドサポート部との間には、前記着座乗員の頭部側が解放された窪みが形成されており、
前記左サイドサポート部及び前記右サイドサポート部において前記窪みの内側を形成している面が、前記窪みの開放方向及びシート左右方向と直交する方向から見てV字状に形成されている頭部支持部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シート、ヘッドレスト及び頭部支持部材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、乗員の乗り物酔いを抑制する機構を備えた乗物用シートが開示されている。この文献に記載された乗物用シートのヘッドレストは、乗員の頭部の後面を支持する主部と、主部の左縁に上下方向を軸方向として回転可能に接続された左側部と、主部の右縁に上下方向を軸方向として回転可能に接続された右側部と、を備えている。また、このヘッドレストは、左側部を主部に対して前方へ回転させる左駆動装置と、右側部を主部に対して前方へ回転させる右駆動装置と、を備えている。そして、左側への加速度が生じた際に、左側部が左駆動装置によって前方へ回転されることで、乗員の頭部の左側への移動が左側部によって制限されるようになっている。また、右側への加速度が生じた際に、右側部が右駆動装置によって前方へ回転されることで、乗員の頭部の右側への移動が右側部によって制限されるようになっている。このように、乗員の頭部の姿勢が制御されることで、乗員の乗り物酔いが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-59349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に記載された構成は、乗員の乗り物酔いを抑制するという観点では有用な構成ではあるが、右側及び左側への加速度に応じてヘッドレストの一部を回転させる機構が必要となり、その構成が複雑になっている。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、構成が複雑化することを抑制しつつ乗員の乗り物酔いを抑制することができる車両用シート、ヘッドレスト及び頭部支持部材を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様の車両用シートは、着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、前記着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、前記着座乗員の頭部をシート後方側から支持するヘッドレストと、前記ヘッドレストに設けられ、前記着座乗員の頭部において後頭骨と対応する部位をシート左右方向から支持すると共にシート後方側から前方向に向けてかつシート斜め上方向に向けて支持する頭部支持部と、を備え、前記頭部支持部は、前記着座乗員の頭部をシート後方側から支持するヘッドレスト本体部の左右の両側からそれぞれ前記着座乗員の頭部側へ突出しかつ前記着座乗員の頭部の後頭骨において上項線よりも下方側の部分かつ前記着座乗員の頭部における乳様突起よりも後方側をシート左右方向から挟み込むように支持する左サイドサポート部及び右サイドサポート部を備えており、前記左サイドサポート部と前記右サイドサポート部との間には、前記着座乗員の頭部側が解放された窪みが形成されており、前記左サイドサポート部及び前記右サイドサポート部において前記窪みの内側を形成している面が、前記窪みの開放方向及びシート左右方向と直交する方向から見てV字状に形成されている。
【0007】
第1の態様の車両用シートによれば、着座乗員の臀部、背部及び頭部が、シートクッション、シートバック及びヘッドレストによって支持される。また、着座乗員の頭部において後頭骨と対応する部位は、頭部支持部によってシート左右方向から支持されると共にシート後方側から前方向かつシート斜め上方向に向けて支持される。これにより、着座乗員の頭部の揺動が効果的に抑制され、当該着座乗員の乗り物酔いが抑制される。このように、頭部支持部を設けるという単純な構成により、着座乗員の乗り物酔いを抑制することができる。
【0008】
第2の態様の車両用シートは、第1の態様の車両用シートにおいて、前記着座乗員へシート右方向への加速度が作用した際に、前記着座乗員の頭部において後頭骨と対応する第1部位と前記頭部支持部との接触圧力が高まるように、かつ、前記着座乗員へシート左方向への加速度が作用した際に、着座乗員の頭部において後頭骨と対応すると共に前記第1部位と同じ高さの第2部位と前記頭部支持部との接触圧力が高まるように、前記頭部支持部の形状及び寸法が設定されている。
【0009】
第2の態様の車両用シートによれば、着座乗員へシート右方向への加速度が作用すると、着座乗員の頭部において後頭骨と対応する第1部位と頭部支持部との接触圧力が高まる。また、着座乗員へシート左方向への加速度が作用すると、着座乗員の頭部において後頭骨と対応する第2部位と頭部支持部との接触圧力が高まる。このように、着座乗員の頭部において後頭骨と対応する部位であると共に同じ高さの第1部位及び第2部位と頭部支持部との接触圧力が高まるようにすることで、着座乗員の頭部の揺動を効果的に抑制することができる。
【0010】
第1の態様の車両用シートによれば、頭部支持部の形状及び寸法が上記のように設定されていることにより、着座乗員の上体がシート中心から大きく外れた場合に、頭部支持部による頭部の支持を外すことができる。
第3の態様の車両用シートは、第1の態様又は第2の態様の車両用シートにおいて、前記左サイドサポート部及び前記右サイドサポート部の前記ヘッドレスト本体部からの突出量は、シート上方側から下方側へ向かうにつれて徐々に大きくなっている。
第4の態様の車両用シートは、第2の態様の車両用シートにおいて、前記第1部位と前記第2部位との間のシート左右方向への間隔が60mm前後となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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