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公開番号2024138042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2024114847,2020019182
出願日2024-07-18,2020-02-06
発明の名称生体情報処理方法、および、生体情報処理システム
出願人国立大学法人大阪大学,倉敷紡績株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類A61B 5/00 20060101AFI20240927BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】被評価者の生体情報を取得する生体情報取得部として、複数の形態のものからのデータを処理可能な生体情報処理方法、ならびに、複数の形態の生体情報取得部を採用することができる生体情報取得システムを提供する。
【解決手段】
生体情報取得部で被評価者の生体情報を取得する工程と、取得された前記生体情報に基づいて当該被評価者の状態を表す指標を算出する工程とを備え、異なる2種類以上の前記生体情報取得部により取得された前記生体情報を、共通パラメータに変換して前記指標を算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生体情報取得部で被評価者の生体情報を取得する工程と、
取得された前記生体情報に基づいて当該被評価者の状態を表す指標を算出する工程とを備え、
異なる2種類以上の前記生体情報取得部により取得された前記生体情報を、共通パラメータに変換して前記指標を算出することを特徴とする、生体情報処理方法。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記指標が、前記被評価者が受けている負荷の影響度合いを示す作業負担指数、前記被評価者の体調の平常状態からの変化度合いを示す体調評価指数、および、前記被評価者が熱中症を発症するリスクの度合いを示す熱中症発症リスク指数のうちの少なくともいずれか一つである、請求項1に記載の生体情報処理方法。
【請求項3】
前記生体情報が、心拍データ、加速度データ、および、METsのうちの少なくともいずれか一つである、請求項1または2に記載の生体情報処理方法。
【請求項4】
前記心拍データに用いられる前記共通パラメータが中央心拍数である、請求項3に記載の生体情報処理方法。
【請求項5】
前記加速度データ、または、前記METsに用いられる前記共通パラメータが加速度偏差である、請求項3または4に記載の生体情報処理方法。
【請求項6】
被評価者の生体情報を取得する異なる2種類以上の生体情報取得部と、
取得された前記生体情報に基づいて、当該被評価者の状態を表す指標を算出するデータ処理部とを備え、
前記データ処理部は、前記生体情報取得部が取得した前記生体情報を共通パラメータに変換して前記指標を算出することを特徴とする、生体情報処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、被評価者から得られた生体情報に基づいて、当該被評価者の体調評価などを行う生体情報処理方法、および、生体情報処理システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、無線LANなどインターネットへの接続環境が整備されるとともに、ブルートゥース(登録商標)などの近距離での情報伝達を可能とする手段の発達、さらに、スマートフォンなどの高性能のモバイル機器や、体温や心拍数、発汗量などの身体データを測定することができる小型センサ機器の普及により、センサ機器で取得された被評価者の生体情報に基づいてその体調を評価する評価システムや、評価結果に基づいて被評価者の健康状態を管理して近年問題化している熱中症の発症リスクを軽減させる体調管理システムが実用化されている。
【0003】
このような体調の評価管理を行う生体情報処理システムの例として、被評価者の身体の動きを把握する三次元加速度センサと心拍を検出する生体情報取得部とを備えたウェアラブルな生体信号を検出する検出装置を用いて、被評価者が熱中症を発症するリスクを常に評価して、そのリスクを低減させる方策を採れるようにした熱中症リスク管理システムが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-130531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の熱中症リスク管理システムでは、アンダーシャツの胸元に、着用者の心拍検知する電位計と、着用者の身体の動きを検出可能な3次元加速度センサ、服内温度を検出可能な温度センサを有する生体情報取得部が配置され、この生体情報取得部で取得された生体情報を被測定者が所持するスマートフォンなどの通信機器を介してインターネット上のクラウドサーバの情報処理部に送信される。情報処理部では、各人ごとに、さらには、同じ環境で作業する作業者の集団について、熱中症を発症するリスクを評価して、熱中症を発症するリスクが高くなっている作業者に対して休憩を取ることを指示することで、熱中症の発症リスクを低減する。
【0006】
被測定者の脈拍、身体の動き、体温などを検出するセンサを備えた生体情報取得部としては、上記従来の熱中症リスク管理システムで用いられたような、被測定者の身体にシャツ等を用いて電位計などを付着させるウェアラブルな衣服タイプ以外にも、着脱の容易性や生体情報取得部を装着していることの違和感を低減することができる、振動または光学方式によって脈拍を検出する腕時計型のタイプや、耳たぶや指先に装着して被測定者の脈拍を光学的に検出するタイプなど、生体情報を取得する方式や装置の形状、装着方法などが異なる各種のものが提案されている。
【0007】
これら各種の生体情報取得部では、その構成上の制約から取得される生体情報の種類やその精度が異なる。また、これらの生体情報取得部は、それぞれが固有の生体情報処理システムに組み込まれていて、生体情報のデータを検出する頻度やデータ送信の頻度の設定が異なっている。さらに、それぞれの生体情報取得部の形状や装着場所、採用されているシステム内でのデータ転送能力、生体情報取得部内に組み込まれているデータ処理機能の違いから、取得されたデータを生体情報取得部から送出されるまでにどの程度データ処理が行われているかという、データ処理仕様も異なる。このため、従来、生体情報取得部を用いた生体情報処理システムでは、被評価者が装着する生体情報取得部はそのシステムに固有のものに限定されていた。
【0008】
しかし、生体情報処理システムにおいては、より多くの被測定者の生体情報が集まることによって、生体情報に基づいて判断される体調評価などの評価結果の精度が向上する。このように取得される生体情報の数を増やして評価結果の精度向上を図ることや、より安価に生体情報処理システムを構築すること、また、被測定者の置かれた環境や、運動や仕事の種類など被測定者の動作の種類や激しさ等の違いに応じてより適切な形態で生体情報を取得すること、さらに、個々の被測定者の好みなどに応じてより負担の少ない状態での生体情報の取得を目指す上では、タイプの異なる各種の生体情報取得部からの生体情報を使用することがでる生体情報処理システムとすることが好ましい。
【0009】
本願は、上記従来技術の有する課題を解決することを目的とするものであり、被評価者の生体情報を取得する生体情報取得部として、複数の形態のものからのデータを処理可能な生体情報処理方法、ならびに、複数の形態の生体情報取得部を採用することができる生体情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本願で開示する生体情報処理方法は、生体情報取得部で被評価者の生体情報を取得する工程と、取得された前記生体情報に基づいて当該被評価者の状態を表す指標を算出する工程とを備え、異なる2種類以上の前記生体情報取得部により取得された前記生体情報を、共通パラメータに変換して前記指標を算出することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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