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公開番号2024137328
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048810
出願日2023-03-24
発明の名称車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類B60K 1/04 20190101AFI20240927BHJP(車両一般)
要約【課題】フロントサブフレームの後退時に、バッテリパック内部のバッテリを保護することができる車両を提供する。
【解決手段】車両は、フロントサブフレーム5の後端部とフロントサイドフレーム3とを固定する第1固定部10と、フロントサブフレーム5の後方に配置されるバッテリパック40と、バッテリパック40とフロントサイドフレーム3を連結する第1ブラケット51と、第1ブラケット51をフロントサイドフレーム3に固定する第2固定部20と、第1ブラケット51をバッテリパック40の前部に固定する第3固定部30と、を備える。第2固定部20には、第1固定部10と対向する位置に当て面部22が設けられており、第3固定部30は、バッテリパック40の底壁部41の前端部43に設けられており、第1ブラケット51は、前後方向に延在して、第2固定部20と第3固定部30とに固定された第1荷重伝達部53を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
前後方向に延在するフロントサイドフレームと、
前記フロントサイドフレームの車幅方向内側を前後方向に延在するフロントサブフレームと、
前記フロントサブフレームの後端部と前記フロントサイドフレームとを第1ボルトによって固定する第1固定部と、
前記フロントサブフレームの後方に配置され、内部にバッテリを収容するバッテリパックと、
前記フロントサブフレームと前記バッテリパックとの間に配置され、前記バッテリパックの前部と前記フロントサイドフレームとを連結する第1ブラケットと、
第2ボルトによって前記第1ブラケットを前記フロントサイドフレームに固定する第2固定部と、
第3ボルトによって前記第1ブラケットを前記バッテリパックの前部に固定する第3固定部と、
を備える車両であって、
前記バッテリパックは、
前記バッテリパックの底面を形成する底壁部と、
前記底壁部から上方に起立して車幅方向に延在し、前記バッテリパックの前面を形成する前壁部と、を有し、
前記第2固定部は、前後方向から見て、前記第1固定部と重なる位置に設けられており、
前記第2固定部には、前記第1固定部と対向する位置に当て面部が設けられており、
前記第3固定部は、前記バッテリパックの前記底壁部の前端部に設けられており、
前記第1ブラケットは、前後方向に延在して、前記第2固定部と前記第3固定部とに固定された第1荷重伝達部を有する、
車両。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両であって、
前記第2固定部において、前記第2ボルトは上下方向に延在しており、
前記第3固定部において、前記第3ボルトは上下方向に延在しており、
前記第2ボルトの軸心と前記フロントサブフレームの後端との距離は、
前記第2ボルトの軸心と前記第3ボルトとの軸心との距離よりも短くなっている、
車両。
【請求項3】
請求項1に記載の車両であって、
前記第1荷重伝達部には、車幅方向に延在し、上下方向に屈曲する座屈部が設けられている、
車両。
【請求項4】
請求項1に記載の車両であって、
前記フロントサブフレームと前記バッテリパックとの間に配置され、前後方向に延在して、前記バッテリパックの前部と前記フロントサイドフレームとを連結する第2ブラケットをさらに備え、
前記第2ブラケットは、前後方向に延在して、前記第2固定部と前記第3固定部とに固定された第2荷重伝達部を有し、
前記第2固定部において、前記第2ブラケットは、前記第1ブラケットよりも上方で前記第2ボルトによって前記フロントサイドフレームに固定されている、
車両。
【請求項5】
請求項4に記載の車両であって、
前記第2固定部における前記第2ブラケットの固定位置は、前記第3固定部における前記第2ブラケットの固定位置よりも上方に位置しており、
前記第2荷重伝達部は、
前記フロントサイドフレームの底面と対向して、前記第2固定部において前記第2ボルトによって前記フロントサイドフレームに締結される前側締結部と、
前記バッテリパックの底面と対向して、前記第3固定部において前記第3ボルトによって前記バッテリパックに締結される後側締結部と、
前記前側締結部と前記後側締結部とを連結する連結部と、を有し、
前記連結部は、前記バッテリパックの前方で、後方に向かって下方に傾斜して延在しており、
前記バッテリパックの前面と前記連結部との間には、空間が形成されている、
車両。
【請求項6】
請求項1に記載の車両であって、
前記底壁部と前記前壁部とが接続する角部には、前記底壁部と前記前壁部とを連結するリブが設けられている、
車両。
【請求項7】
請求項1に記載の車両であって、
前記底壁部及び前記前壁部は、ダイカストにより製造されている、
車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能且つ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する二次電池に関する研究開発が行われている。特に、車両においては、近年の地球環境保護の意識の高まりにより、ハイブリッド車、電気自動車など、駆動源の電動化が急速に進んでいる。電動車両においては、バッテリを収容するバッテリパックがフロア下に配置されている電動車両が知られている。このような、フロア下にバッテリパックが配置されている電動車両では、例えば電動車両の前方衝突時等において車体のサブフレームに荷重が入力されると、サブフレームの後端部が後退移動するため、バッテリパックに干渉しないように様々な工夫がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、電動車両のフロア構造において、サブフレームのサブフレームマウント部材に対する締結を解除する作用点を形成する、てこの支点を設ける構造が記載されている。てこの支点により、衝突時にサブフレームの後部の脱落を促し、バッテリパックへの干渉を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-140711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術は、サブフレームの車体との締結点を破断させて、ブラケットが滑り台の役割を果たしつつ、サブフレームがバッテリパックの前端部より後方に後退し、バッテリパックと高さ方向ですれ違う思想に基づくものである。
【0006】
本発明は、フロントサブフレームの後退時に、バッテリパック内部のバッテリを保護することができる車両であって、サブフレームとバッテリパックがすれ違う保護思想とは別の新たな保護思想に基づく車両を提供する。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
前後方向に延在するフロントサイドフレームと、
前記フロントサイドフレームの車幅方向内側を前後方向に延在するフロントサブフレームと、
前記フロントサブフレームの後端部と前記フロントサイドフレームとを第1ボルトによって固定する第1固定部と、
前記フロントサブフレームの後方に配置され、内部にバッテリを収容するバッテリパックと、
前記フロントサブフレームと前記バッテリパックとの間に配置され、前記バッテリパックの前部と前記フロントサイドフレームとを連結する第1ブラケットと、
第2ボルトによって前記第1ブラケットを前記フロントサイドフレームに固定する第2固定部と、
第3ボルトによって前記第1ブラケットを前記バッテリパックの前部に固定する第3固定部と、
を備える車両であって、
前記バッテリパックは、
前記バッテリパックの底面を形成する底壁部と、
前記底壁部から上方に起立して車幅方向に延在し、前記バッテリパックの前面を形成する前壁部と、を有し、
前記第2固定部は、前後方向から見て、前記第1固定部と重なる位置に設けられており、
前記第2固定部には、前記第1固定部と対向する位置に当て面部が設けられており、
前記第3固定部は、前記バッテリパックの前記底壁部の前端部に設けられており、
前記第1ブラケットは、前後方向に延在して、前記第2固定部と前記第3固定部とに固定された第1荷重伝達部を有する、
車両である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、フロントサブフレームに入力された前方からの荷重を、フロントサイドフレームとバッテリパックの底壁部とに分散することができるとともに、寸法の大きいバッテリパックの底壁部に伝達させることができるので、後退してくるフロントサブフレームから、バッテリパック内部のバッテリを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態の車両のフロントサイドフレーム、フロントサブフレーム、バッテリパックを下方から見た斜視図である。
図1のA領域の拡大図である。
図2で示した部分を上方から見た斜視図である。
第1固定部、第2固定部、第3固定部の拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の車両の一実施形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は、符号の向きに見るものとする。また、本明細書等では説明を簡単且つ明確にするために、前後、左右、上下の各方向は、車両の運転者から見た方向に従って記載し、図面には、車両の前方をFr、後方をRr、左方をL、右方をR、上方をU、下方をD、として示す。
(【0011】以降は省略されています)

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