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公開番号
2024137299
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023048768
出願日
2023-03-24
発明の名称
水処理剤組成物および水処理方法
出願人
オルガノ株式会社
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
A01N
43/80 20060101AFI20240927BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】イソチアゾリン誘導体とスケール分散剤とを含み、保存安定性および生物付着抑制効果に優れる水処理剤組成物を提供する。
【解決手段】下記一般式(1)で表される4-ブロモイソチアゾリノン誘導体と、アニオン性ポリマーおよびホスホン酸化合物のうち少なくとも1つと、を含む水処理剤組成物である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024137299000016.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">20</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> (式中、Rは、水素原子または炭素数1~12のアルキル基を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で表される4-ブロモイソチアゾリノン誘導体と、アニオン性ポリマーおよびホスホン酸化合物のうち少なくとも1つと、を含むことを特徴とする水処理剤組成物。
JPEG
2024137299000014.jpg
21
170
(式中、Rは、水素原子または炭素数1~12のアルキル基を表す。)
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の水処理剤組成物であって、
前記アニオン性ポリマーが、200~100,000の範囲の重量平均分子量を有することを特徴とする水処理剤組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の水処理剤組成物であって、
前記水処理剤組成物のpHが、10以下であることを特徴とする水処理剤組成物。
【請求項4】
請求項1に記載の水処理剤組成物であって、
前記水処理剤組成物の総質量に対して、前記4-ブロモイソチアゾリノン誘導体の固形分濃度が0.1~10質量%の範囲であり、前記アニオン性ポリマーおよびホスホン酸化合物のうち少なくとも1つの固形分濃度が0.1~70質量%の範囲であることを特徴とする水処理剤組成物。
【請求項5】
請求項1に記載の水処理剤組成物を用いて水系の処理を行うことを特徴とする水処理方法。
【請求項6】
下記一般式(1)で表される4-ブロモイソチアゾリノン誘導体と、アニオン性ポリマーおよびホスホン酸化合物のうち少なくとも1つと、を用いて水系の処理を行うことを特徴とする水処理方法。
JPEG
2024137299000015.jpg
21
170
(式中、Rは、水素原子または炭素数1~12のアルキル基を表す。)
【請求項7】
請求項5または6に記載の水処理方法であって、
前記水系が、冷却水系、蓄熱水系、紙パルプ工程水系、集じん水系、スクラバー水系のうちの少なくとも1つであることを特徴とする水処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば水系における生物付着の抑制などに用いることができる水処理剤組成物、およびその水処理剤組成物を用いる水処理方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
冷却水などの工業用水システムや製紙工程などでの生物付着などを抑制するための殺菌剤として、有機系スライムコントロール剤が用いられている。有機系スライムコントロール剤として、イソチアゾリン誘導体およびその塩が挙げられ、その中でも5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン(以下、「5-CMI」と呼ぶ場合がある。)がよく用いられる。イソチアゾリン誘導体は殺菌性または殺真菌性特性を有していることが知られている(特許文献1,2参照)。
【0003】
イソチアゾリン誘導体は製剤化などのためにスラリー化すると保存安定性が悪く、保存中に凝集や析出を生じる場合があるため、製剤化や製品管理が困難で、製品を安定に供給しにくいという問題がある。さらにそれに伴って抗菌活性が低下することも問題となっていた。
【0004】
スライムコントロール剤にpH調整剤として、硫酸、リン酸、クエン酸、マレイン酸、コハク酸などの酸やその塩を配合したり、また凝固点降下剤としてエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどを配合することが試みられている。しかしながら、これらの技術において、前記欠点が十分に改良されているとはいえない(特許文献3参照)。
【0005】
イソチアゾリン誘導体の中でも5-CMIは特に熱に対して不安定であることから、40℃程度の温度でも1~2日程度で分解してしまう(特許文献4参照)。
【0006】
特許文献5には、保存安定性を向上するための微生物防除剤として、イソチアゾロン化合物、2-ブロム-2-ニトロプロパン-1,3-ジオールおよびグルコン酸またはその塩を含有する微生物防除剤が提案されている。しかし、この組成物も、その保存安定性はなお十分ではない。
【0007】
その他にも、保存安定性を改善する長期間安定なスライムコントロール剤として、2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オンが提案されている(特許文献6参照)が、殺菌力自体が弱いために、効果を発揮させるために多量の薬剤の添加が必要となるという問題が生じる。
【0008】
スライムコントロール剤と、スケール分散剤とを併せて使用する場合、スライムコントロール剤が分解しやすい、また、そもそもスライムコントロール剤とスケール分散剤とを製剤化することができない(沈殿が生じる)といった問題があった。スライムコントロール剤が分解してしまうと、水系のスライムが発生してしまうおそれがあった。
【0009】
このため、スライムコントロール剤とスケール分散剤とが所定の割合で水系に供給されることが望ましく、一剤化することが最も望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
ドイツ国特許出願公開第19620135号明細書
米国特許第4,105,431号明細書
特開平9-030909号公報
特許第2985714号公報
特開平5-201809号公報
特開2002-193712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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