TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024137083
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023048455
出願日
2023-03-24
発明の名称
エンジン装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
F01M
11/10 20060101AFI20240927BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】オイル交換後に燃料稀釈の解消を確かめる。
【解決手段】エンジン装置は、筒内噴射弁を有するエンジンと、エンジンを制御する制御装置とを備える。制御装置は、オイルの燃料による稀釈推定値のオイル交換に基づくリセット要求が行なわれたときには、空燃比学習における学習値や空燃比のフィードバック制御における補正値に基づいてオイルの燃料による稀釈が解消しているか否かの稀釈解消判定を行なうと共に、稀釈が解消していると判定したときには前記稀釈推定値をリセットする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
筒内噴射弁を有するエンジンと、前記エンジンを制御する制御装置とを備えるエンジン装置であって、
前記制御装置は、オイルの燃料による稀釈推定値のオイル交換に基づくリセット要求が行なわれたときには、空燃比学習における学習値および/または空燃比のフィードバック制御における補正値に基づいてオイルの燃料による稀釈が解消しているか否かの稀釈解消判定を行なうと共に、稀釈が解消していると判定したときには前記稀釈推定値をリセットする、
ことを特徴とするエンジン装置。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
請求項1記載のエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記エンジンの運転領域のうち吸入空気量が比較的大きい高吸入空気量領域に対する空燃比学習の履歴が存在するときには、吸入空気量が比較的小さい低吸入空気量領域に対する空燃比学習の学習値とフィードバック制御の補正値との和と、履歴に係る高吸入空気量領域に対する空燃比学習の学習値との差分に基づいて前記稀釈解消判定を行なう、
エンジン装置。
【請求項3】
請求項2記載のエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記高吸入空気量領域に対する空燃比学習の履歴が存在しないときには、吸入空気量が比較的小さい低吸入空気量領域に対する空燃比学習の学習値と前記補正値とに基づいて前記稀釈解消判定を行なう、
エンジン装置。
【請求項4】
請求項1記載のエンジン装置であって、
前記リセット要求は、ディーラーによるオイル交換のスイッチ操作が行なわれたこと、または、オイル交換後の走行距離のリセット操作が行なわれたこと基づいて行なわれ、
前記スイッチ操作によるリセット要求の際の前記稀釈解消判定と前記リセット操作によるリセット要求の際の前記稀釈解消判定とにおいて各々の判定用閾値を用いる、
エンジン装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載のエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記稀釈解消判定において僅かに稀釈が解消されていないと判定したときには、前記エンジンを始動した後の積算吸入空気量が所定空気量となったときまで前記稀釈解消判定の期間を延長する、
エンジン装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、エンジン装置に関し、詳しくは、筒内噴射弁を有するエンジンとこのエンジンを制御する制御装置とを備えるエンジン装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種のエンジン装置としては、エンジンの排気系に取り付けられたGPF(ガソリンパティキュレートフィルタ)の堆積量が多くなったときに、GPFを再生する処理を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、GPFの再生の際に、複数の気筒のうちの一部の気筒における混合気の燃焼を停止させると共に他の気筒における混合気の燃焼に際して空燃比が理論空燃比よりもリッチとなるようにしてGPFに堆積した微粒子(PM)を除去するための昇温処理を行なっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-076163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
筒内噴射弁を有するエンジンでは、暖機が完了する前にエンジンの運転を停止することが頻繁に行なわれるとオイルに稀釈した燃料が多くなり、エンジンの間欠運転が禁止されたり、上述のGPFの昇温処理が禁止されたりする。オイル交換が行なわれると、オイルの燃料による稀釈は解消されてGPFの昇温処理の禁止等も解除される。しかし、正しくオイル交換が行なわれていない場合には、オイルの燃料による稀釈が解消されていないにも拘わらずGPFの昇温処理の禁止が解除されて昇温処理が行なわれると、GPFが過熱する場合が生じる。
【0005】
本開示のエンジン装置は、オイル交換後に燃料稀釈の解消を確かめることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のエンジン装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示のエンジン装置は、
筒内噴射弁を有するエンジンと、前記エンジンを制御する制御装置とを備えるエンジン装置であって、
前記制御装置は、オイルの燃料による稀釈推定値のオイル交換に基づくリセット要求が行なわれたときには、空燃比学習における学習値および/または空燃比のフィードバック制御における補正値に基づいてオイルの燃料による稀釈が解消しているか否かの稀釈解消判定を行なうと共に、稀釈が解消していると判定したときには前記稀釈推定値をリセットする、
ことを特徴とする。
【0008】
本開示のエンジン装置では、オイルの燃料による稀釈推定値のオイル交換に基づくリセット要求が行なわれたときには、空燃比学習における学習値や空燃比のフィードバック制御における補正値に基づいてオイルの燃料による稀釈が解消しているか否かの稀釈解消判定を行なう。これにより、オイル交換後に燃料稀釈の解消を確かめることができる。そして、稀釈が解消していると判定したときには稀釈推定値をリセットする。これにより、より適正に稀釈推定値をリセットすることができる。
【0009】
本開示のエンジン装置において、前記制御装置は、前記エンジンの運転領域のうち吸入空気量が比較的大きい高吸入空気量領域に対する空燃比学習の履歴が存在するときには、吸入空気量が比較的小さい低吸入空気量領域に対する空燃比学習の学習値とフィードバック制御の補正値との和と、履歴に係る高吸入空気量領域に対する空燃比学習の学習値との差分に基づいて前記稀釈解消判定を行なうものとしてもよい。高吸入空気量領域では、燃料稀釈の影響が小さいため、燃料稀釈が解消されているか否かによっては空燃比学習の学習値はあまり変わらない。一方、低吸入空気量領域では、燃料稀釈の影響が大きくなるため、燃料稀釈が解消されているか否かによって空燃比学習の学習値は大きく変化する。このため、低吸入空気量領域に対する空燃比学習の学習値とフィードバック制御の補正値との和から高吸入空気量領域に対する空燃比学習の学習値を減じたものが閾値以上のときには燃料稀釈は解消されていると判定し、閾値未満のときには燃料稀釈は解消されていないと判定することができる。こうしたエンジン装置において、前記制御装置は、前記高吸入空気量領域に対する空燃比学習の履歴が存在しないときには、吸入空気量が比較的小さい低吸入空気量領域に対する空燃比学習の学習値と前記補正値とに基づいて前記稀釈解消判定を行なうものとしてもよい。低吸入空気量領域に対する空燃比学習の学習値と補正値との和は実際の空燃比に相当するから、実際の空燃比を閾値とを比較することにより、燃料稀釈が解消されているか否かを判定することができる。
【0010】
本開示のエンジン装置において、前記リセット要求はディーラーによるオイル交換のスイッチ操作が行なわれたこと又はオイル交換後の走行距離のリセット操作が行なわれたこと基づいて行なわれ、前記スイッチ操作によるリセット要求の際の前記稀釈解消判定と前記リセット操作によるリセット要求の際の前記稀釈解消判定とにおいて各々の判定用閾値を用いるものとしてもよい。例えば、高吸入空気量領域に対する空燃比学習の学習値と低吸入空気量領域に対する空燃比学習の学習値との差分により稀釈解消判定を行なう場合には、差分と比較する判定用閾値として異なる値を用いたり同一の値を用いたりしてもよいことを意味している。こうすれば、リセット要求の起因に基づいて燃料稀釈判定を行なうことができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
マツダ株式会社
車両
18日前
トヨタ自動車株式会社
排気浄化装置
18日前
フタバ産業株式会社
排気部品
4日前
トヨタ自動車株式会社
アンモニア濃度算出装置
19日前
日本サーモスタット株式会社
サーモスタット装置
8日前
株式会社豊田自動織機
分散板
4日前
スズキ株式会社
ブローバイガス還流装置
4日前
日野自動車株式会社
排気浄化装置
18日前
トヨタ自動車株式会社
触媒装置
11日前
トヨタ自動車株式会社
エンジンオイルの希釈度合推定装置
19日前
日産自動車株式会社
車両の排気漏れ検査装置および方法
4日前
スズキ株式会社
内燃機関の冷却装置
4日前
トヨタ自動車株式会社
電気加熱式触媒
19日前
トヨタ自動車株式会社
通電加熱式触媒装置
19日前
いすゞ自動車株式会社
ハイブリッド自動車
18日前
フタバ産業株式会社
車載部品の製造方法及び溶接部材
22日前
ダイムラー トラック エージー
タンク構造
18日前
株式会社デンソー
バルブタイミング調整システム
4日前
トヨタ自動車株式会社
電気加熱式触媒の制御装置
22日前
井関農機株式会社
エンジン駆動作業車の制御装置
4日前
フタバ産業株式会社
インシュレータ及びインシュレータの製造方法
4日前
豊田合成株式会社
車両冷媒用断熱チューブおよびその製造方法
5日前
三菱重工業株式会社
制御装置、発電設備、制御方法、及び制御プログラム
12日前
いすゞ自動車株式会社
調節システム
8日前
いすゞ自動車株式会社
ヒータ制御装置
12日前
三菱重工業株式会社
蒸気タービン動翼、および、蒸気タービン動翼の改造方法
22日前
いすゞ自動車株式会社
排気浄化システム
18日前
日鉄ケミカル&マテリアル株式会社
ハニカムユニットおよび触媒コンバータ
18日前
いすゞ自動車株式会社
車両及び車両の制御方法
4日前
三菱重工業株式会社
ガスタービン静翼、綴り翼ユニット及びガスタービン静翼の製造方法
5日前
ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
付加印刷された内側部分を有する複合材料コンポーネント
4日前
株式会社三井E&S
アンモニアガスの処理装置及び処理方法
5日前
ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
還元剤供給装置、還元剤供給装置の制御装置及びその制御方法
4日前
ジョンソン、マッセイ、パブリック、リミテッド、カンパニー
触媒物品、及び排気ガスの処理のためのその使用
6日前
ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
ターボマシンエアフォイルの後縁冷却回路
18日前
ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
ターボ機械排気ディフューザ用の振動減衰アセンブリ
13日前
続きを見る
他の特許を見る