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公開番号2025030601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136051
出願日2023-08-24
発明の名称車両及び車両の制御方法
出願人いすゞ自動車株式会社
代理人弁理士法人創光国際特許事務所,個人,個人,個人,個人
主分類F01N 3/08 20060101AFI20250228BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】走行時のエンジンの使用頻度が比較的低い場合であっても、SCR装置の尿素水を良好に解凍できる技術を提供する。
【解決手段】この車両S100は、エンジン10と、モータ21と、バッテリ23と、SCR装置30と、バッテリ23又はモータ21に冷却液を供給することによりバッテリ23又はモータ21を冷却する冷却システム40と、制御装置50を備え、冷却システム40は、ポンプ45と、第1流路41と、第2流路42と、冷却液が第1流路41を流れる状態と、冷却液が第1流路41及び第2流路42を流れる状態とに切り換えるバルブ46とを有し、制御装置50は、尿素水の温度が第1閾値以下の場合、冷却液が尿素水タンク31に供給されるようにバルブ46の状態を冷却液が第1流路41及び第2流路42を流れる状態に制御する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
モータと、
前記モータに供給する電力を蓄えるバッテリと、
前記エンジンから排出された排出ガスを浄化するために前記排出ガスに尿素水を噴霧するSCR装置と、
前記バッテリ又は前記モータに冷却液を供給することにより前記バッテリ又は前記モータを冷却する冷却システムと、
前記冷却システムの動作を制御する制御装置と、
を備え、
前記冷却システムは、
前記冷却液が流れ、前記冷却液と前記モータ又は前記バッテリとの間で熱交換する第1流路と、
前記冷却液が流れ、前記冷却液と前記尿素水との間で熱交換をする第2流路と、
前記冷却液が前記第1流路を流れる状態と、前記冷却液が前記第1流路及び前記第2流路を流れる状態とを切り換えるバルブと、
を有し、
前記制御装置は、前記尿素水の温度が第1閾値以下の場合、前記冷却液が尿素水タンクに供給されるように、前記バルブの状態を、前記冷却液が前記第1流路及び前記第2流路を流れる状態に制御する、
車両。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記尿素水の温度が第1閾値より高い場合、前記バルブの状態を、前記冷却液が前記第1流路を流れ、前記第2流路を流れない状態に制御する、
請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記尿素水の温度が第1閾値以下の場合に、単位時間当たり第1量の前記冷却液を圧送する解凍モードで冷却液を圧送するポンプを動作させ、
前記尿素水の温度が前記第1閾値を超え、前記第1閾値より大きい第2閾値以下の場合、単位時間当たりの排出量が前記第1量よりも少量の第2量の前記冷却液を圧送する凍結防止モードで前記ポンプを動作させる、
請求項1に記載の車両。
【請求項4】
前記制御装置は、前記尿素水の温度が第2閾値より高い場合、前記バルブの状態を、前記冷却液が前記第1流路を流れ、前記第2流路を流れない状態に制御する、
請求項3に記載の車両。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記バッテリからの電力で前記モータを動作させて車両を走行させるモータ駆動モードの状態で前記バッテリの残量が閾値以下であり、前記尿素水の温度が前記第1閾値以下の場合、前記冷却液が前記尿素水タンクに供給されるように前記バルブの状態を前記冷却液が第1流路及び前記第2流路を流れる状態に切り替える、
請求項1に記載の車両。
【請求項6】
前記モータに電力を供給するためのインバータをさらに備え、
前記冷却システムは、前記インバータにも前記冷却液を供給する、
請求項1に記載の車両。
【請求項7】
エンジンと、
モータと、
前記モータに供給する電力を蓄えるバッテリと、
前記エンジンから排出された排出ガスを浄化するために前記排出ガスに尿素水を噴霧するSCR装置と、
前記バッテリ又は前記モータに冷却液を供給することにより前記バッテリ又は前記モータを冷却する冷却システムと、
を備え、
前記冷却システムは、
前記冷却液が流れ、前記冷却液と前記モータ又は前記バッテリとの間で熱交換する第1流路と、
前記冷却液が流れ、前記冷却液と前記尿素水との間で熱交換をする第2流路と、
前記冷却液が前記第1流路を流れる状態と、前記冷却液が前記第1流路及び前記第2流路を流れる状態とを切り換えるバルブと、
を有する車両の制御方法であって、
制御装置が、前記尿素水の温度が第1閾値以下の場合、前記冷却液が尿素水タンクに供給されるように、前記バルブの状態を、前記冷却液が前記第1流路及び前記第2流路を流れる状態に制御するステップを有する、
車両の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両及び車両の制御方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ディーゼルエンジンの排出ガス中のNOxを浄化するための排ガス浄化システムとして、SCR(Selective Catalytic Reduction:選択還元触媒)装置を用いたSCRシステムが知られている。
【0003】
SCRシステムは、尿素水を排出ガス中に供給する。排出ガスの熱によりアンモニアが生成され、このアンモニアによって、SCR触媒上でNOxが還元されることにより排出ガスが浄化される。尿素水は、約-11℃で凍る。したがって、寒冷地ではSCR装置がうまく機能しないおそれがある。その対策として、エンジンの冷却液を循環させる冷却ラインが尿素タンク内に通されて、この冷却液と尿素水との間での熱交換により尿素水を解凍する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-013060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の技術のように、エンジン冷却液を尿素水の解凍に用いる場合、例えばプラグインハイブリッド車ではエンジンの使用頻度が低くエンジン冷却液の温度が十分ではなく、尿素水を解凍できないという問題が生じる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、走行時のエンジンの使用頻度が比較的低い場合であっても、SCR装置の尿素水を良好に解凍できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態の車両は、エンジンと、モータと、前記モータに供給する電力を蓄えるバッテリと、前記エンジンから排出された排出ガスを浄化するために前記排出ガスに尿素水を噴霧するSCR装置と、前記バッテリ又は前記モータに冷却液を供給することにより前記バッテリ又は前記モータを冷却する冷却システムと、前記冷却システムの動作を制御する制御装置と、を備え、前記冷却システムは、前記冷却液が流れ、前記冷却液と前記モータ又は前記バッテリとの間で熱交換する第1流路と、前記冷却液が流れ、前記冷却液と前記尿素水との間で熱交換をする第2流路と、前記冷却液が前記第1流路を流れる状態と、前記冷却液が前記第1流路及び前記第2流路を流れる状態とを切り換えるバルブと、を有し、前記制御装置は、前記尿素水の温度が第1閾値以下の場合、前記冷却液が尿素水タンクに供給されるように、前記バルブの状態を、前記冷却液が前記第1流路及び前記第2流路を流れる状態に制御する。
【0008】
前記制御装置は、前記尿素水の温度が第1閾値より高い場合、前記バルブの状態を、前記冷却液が前記第1流路を流れ、前記第2流路を流れない状態に制御してもよい。
【0009】
前記制御装置は、前記尿素水の温度が第1閾値以下の場合に、単位時間当たり第1量の前記冷却液を圧送する解凍モードで冷却液を圧送するポンプを動作させ、前記尿素水の温度が前記第1閾値を超え、前記第1閾値より大きい第2閾値以下の場合、単位時間当たりの排出量が前記第1量よりも少量の第2量の前記冷却液を圧送する凍結防止モードで前記ポンプを動作させてもよい。
【0010】
前記制御装置は、前記尿素水の温度が第2閾値より高い場合、前記バルブの状態を、前記冷却液が前記第1流路を流れ、前記第2流路を流れない状態に制御してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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