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公開番号2024136188
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047215
出願日2023-03-23
発明の名称ボイラ
出願人三浦工業株式会社
代理人SK弁理士法人,個人,個人
主分類F22D 5/00 20060101AFI20240927BHJP(蒸気発生)
要約【課題】バックアップに用いる水位検知手段の水無し判定不良を検知可能とするボイラを提供する。
【解決手段】水管4と給水ポンプ12と第1水位検知手段17と第2水位検知手段18と制御手段19を備えたボイラ1で、給水ポンプは水管に給水し、第1水位検知手段は水管の第1水位を検知、第2水位検知手段は水管の第1水位より低水位の第2水位を検知し、制御手段は第1又は第2制御モードで給水ポンプを制御し、第1制御モードで、制御手段は第1水位検知手段が第1水位を不検知又は第2水位検知手段が第2水位を不検知となった後に給水ポンプを駆動し、第1水位検知手段が第1水位を検知した後且つ第2水位検知手段が第2水位を検知した後に給水ポンプを停止し、第2制御モードで、制御手段は、第1水位検知手段が第1水位を検知しなくなっても給水ポンプの停止を継続し、第1時間経過後も第2水位検知手段が第2水位を検知している場合に異常と判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水管と、給水ポンプと、第1水位検知手段と、第2水位検知手段と、制御手段とを備えたボイラであって、
前記給水ポンプは、前記水管に給水するよう構成され、
前記第1水位検知手段は、前記水管の第1水位を検知するよう構成され、
前記第2水位検知手段は、前記水管の前記第1水位より低水位である第2水位を検知するよう構成され、
前記制御手段は、第1制御モード又は第2制御モードで前記給水ポンプの駆動を制御するよう構成されており、
前記第1制御モードにおいて、前記制御手段は、前記第1水位検知手段が前記第1水位を検知しなくなった後又は前記第2水位検知手段が前記第2水位を検知しなくなった後に前記給水ポンプを駆動し、前記第1水位検知手段が前記第1水位を検知した後且つ前記第2水位検知手段が前記第2水位を検知した後に前記給水ポンプの駆動を停止する制御を実行し、
前記第2制御モードにおいて、前記制御手段は、前記第1水位検知手段が前記第1水位を検知しなくなっても前記給水ポンプの停止を継続し、第1時間経過後も前記第2水位検知手段が前記第2水位を検知している場合に異常と判定する制御を実行する、ボイラ。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載のボイラであって、
前記第1制御モードにおいて、前記制御手段は、前記第1水位検知手段が前記第1水位を検知しなくなってから第2時間経過後又は前記第2水位検知手段が前記第2水位を検知しなくなってから第3時間経過後に前記給水ポンプを駆動し、前記第1水位検知手段が前記第1水位を検知してから第4時間経過後且つ前記第2水位検知手段が前記第2水位を検知してから第5時間経過後に前記給水ポンプの駆動を停止させ、
前記第1時間は前記第2時間よりも長い時間である、ボイラ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のボイラであって、
前記制御手段は、前記第2制御モードにおいて、前記第1時間経過後までに前記第2水位を検知しなくなった場合に、前記給水ポンプを駆動するとともに前記第1制御モードに移行する、ボイラ。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のボイラであって、
前記制御手段は、前記ボイラの初期起動時に前記第2制御モードで前記給水ポンプの駆動を制御する、ボイラ。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載のボイラであって、
前記制御手段は、前記第1制御モードで前記給水ポンプの駆動を制御するとともに、予め定めた期間又は予め定めた運転回数ごとに前記第2制御モードに移行する、ボイラ。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載のボイラであって、
前記第1水位検知手段及び前記第2水位検知手段はそれぞれ電極棒である、ボイラ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水位検知手段を備えたボイラに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、缶体内の水管に連結された水位制御計内に配置された複数の電極棒の検知信号に基づいて水位を検知し、水位制御を行うボイラがある。例えば、特許文献1には、低水位を検知する電極棒が水無しを検知することでポンプを駆動し、高水位を検知する電極棒が水有りを検知することでポンプの駆動を停止するボイラが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭58-9029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されるボイラでは、2本の電極棒のうち1本でも不良があると制御ができなくなり、運転を継続することができない。
【0005】
この点、例えば、高水位を検知する電極棒が水無しを検知してから第1経過時間後にポンプを駆動し、同電極棒が水有りを検知してから第2経過時間後にポンプの駆動を停止することにより、基本的に高水位の電極棒1本のみで水位を制御し、低水位を検知する電極棒はバックアップとして用いることも考えられる。この場合、主に使用される高水位を検知する電極棒の短絡(つまり、水無しの判定不良)は、低水位を検知する電極棒のみが水無しを検知するという論理的な矛盾から検知可能である。しかしながら、この場合も、低水位を検知する電極棒の短絡を検知することができなかった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、バックアップに用いる低水位を検知する低水位検知手段の水無しの判定不良を検知することの可能なボイラを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]水管と、給水ポンプと、第1水位検知手段と、第2水位検知手段と、制御手段とを備えたボイラであって、前記給水ポンプは、前記水管に給水するよう構成され、前記第1水位検知手段は、前記水管の第1水位を検知するよう構成され、前記第2水位検知手段は、前記水管の前記第1水位より低水位である第2水位を検知するよう構成され、前記制御手段は、第1制御モード又は第2制御モードで前記給水ポンプの駆動を制御するよう構成されており、前記第1制御モードにおいて、前記制御手段は、前記第1水位検知手段が前記第1水位を検知しなくなった後又は前記第2水位検知手段が前記第2水位を検知しなくなった後に前記給水ポンプを駆動し、前記第1水位検知手段が前記第1水位を検知した後且つ前記第2水位検知手段が前記第2水位を検知した後に前記給水ポンプの駆動を停止する制御を実行し、前記第2制御モードにおいて、前記制御手段は、前記第1水位検知手段が前記第1水位を検知しなくなっても前記給水ポンプの停止を継続し、第1時間経過後も前記第2水位検知手段が前記第2水位を検知している場合に異常と判定する制御を実行する、ボイラ。
[2][1]に記載のボイラであって、前記第1制御モードにおいて、前記制御手段は、前記第1水位検知手段が前記第1水位を検知しなくなってから第2時間経過後又は前記第2水位検知手段が前記第2水位を検知しなくなってから第3時間経過後に前記給水ポンプを駆動し、前記第1水位検知手段が前記第1水位を検知してから第4時間経過後且つ前記第2水位検知手段が前記第2水位を検知してから第5時間経過後に前記給水ポンプの駆動を停止させ、前記第1時間は前記第2時間よりも長い時間である、ボイラ。
[3][1]又は[2]に記載のボイラであって、前記制御手段は、前記第2制御モードにおいて、前記第1時間経過後までに前記第2水位を検知しなくなった場合に、前記給水ポンプを駆動するとともに前記第1制御モードに移行する、ボイラ。
[4][1]~[3]のいずれかに記載のボイラであって、前記制御手段は、前記ボイラの初期起動時に前記第2制御モードで前記給水ポンプの駆動を制御する、ボイラ。
[5][1]~[3]のいずれかに記載のボイラであって、前記制御手段は、前記第1制御モードで前記給水ポンプの駆動を制御するとともに、予め定めた期間又は予め定めた運転回数ごとに前記第2制御モードに移行する、ボイラ。
[6][1]~[5]のいずれかに記載のボイラであって、前記第1水位検知手段及び前記第2水位検知手段はそれぞれ電極棒である、ボイラ。
【0008】
本発明によれば、制御手段が上記第2制御モードを実行することで、論理的矛盾から検知可能な第1水位検知手段の水無し判定不良に加え、バックアップに用いる第2水位検知手段の水無し判定不良も検知することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係るボイラ1の概略構成を示す説明図である。
図1のボイラ1の制御手段19による第1制御モードM1における水位制御を示すフローチャートである。
第1制御モードM1における高水位タイマ制御と低水位タイマ制御について説明するための表である。
図1のボイラ1の制御手段19による第2制御モードM2における水位制御を示すフローチャートである。
図1のボイラ1の制御手段19による初期起動時の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
(【0011】以降は省略されています)

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