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公開番号2024135764
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046621
出願日2023-03-23
発明の名称触覚提示システム
出願人株式会社栗本鐵工所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G06F 3/01 20060101AFI20240927BHJP(計算;計数)
要約【課題】触覚提示システムにより触覚出力を提示可能なシステムにおいて、自身に触れたという感触を他のユーザに感じられたくはないという希望を実現する。
【解決手段】第二の利用者端末11bは、当該利用者に対して触覚を提示できる触覚提示装置24を有し、触覚提示装置24は、他のユーザについての触覚出力を当該利用者に提示可能であり、第一の利用者端末11aのユーザが、第一の利用者端末11aのユーザについての触覚出力を第二の利用者端末11bのユーザに対して拒否する拒否設定が可能であり、拒否設定が有効である場合、第一の利用者端末11aのユーザについての触覚出力を、第二の利用者端末11bの触覚提示装置が出力しないように設定させる触覚出力拒否判定部を設ける。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第一の利用者端末と、第二の利用者端末とを有するシステムであって、
前記第二の利用者端末は、当該利用者に対して触覚を提示できる触覚提示装置を有し、
前記触覚提示装置は、他のユーザについての触覚出力を当該利用者に提示可能であり、
第一の利用者端末のユーザが、第一の利用者端末のユーザについての触覚出力を第二の利用者端末のユーザに対して拒否する拒否設定が可能であり、
前記拒否設定が有効である場合、前記第一の利用者端末のユーザについての触覚出力を、前記第二の利用者端末の触覚提示装置が出力しないように設定させる触覚出力拒否判定部を有する、
触覚提示システム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記拒否設定が有効である場合に、前記第一の利用者端末のユーザについての触覚出力を、前記第二の利用者端末が出力しないようにする際に、前記第一の利用者端末のユーザについての触覚出力に代わって、代替触覚を出力する、請求項1に記載の触覚提示システム。
【請求項3】
前記システムは、一の仮想空間に、前記第一の利用者端末のユーザによる第一アバターと、前記第二の利用者端末による第二アバターとを、配置可能であり、
前記システムは、前記第一アバターが前記第二アバターの位置を基準とした所定の範囲に位置しているときに、前記第二の利用者端末のユーザに、前記第一のユーザについての触覚出力を提供可能とし、
かつ、
前記拒否設定が有効である場合、前記システムは前記第一の利用者端末のユーザによるアバターを、前記所定の範囲への配置を拒否する
請求項1に記載の触覚提示システム。
【請求項4】
前記システムは、前記拒否設定として、自分以外のユーザ全員を一括して拒否する設定を受け付ける、請求項1から3のいずれかに記載の触覚提示システム。
【請求項5】
複数の利用者端末と、前記利用者端末に対して送受信するサーバとを有するシステムであって、
前記利用者端末は、利用者に対して触覚を提示できる触覚提示装置を有し、
前記サーバは、
複数の前記利用者端末によって操作されるアバターを一の仮想空間上にて管理可能であり、
個々の前記アバター又は前記アバターを管理するアカウントについて、当該アバターに触れた感触を前記触覚提示装置において提示するための触覚データを有する触覚データデータベースと、
個々の前記アバター又は前記アカウント間について、感触データの提供を拒否する拒否設定を登録する拒否設定データベースと、
前記仮想空間上において、一のアバターが他のアバターに接触すると判定された際に、
前記他のアバターが、前記一のアバターに対して、前記拒否設定がされていなければ、前記一のアバターを操作する前記利用者端末に対して前記他のアバターの触覚データの送信を許可し、
前記他のアバターが、前記一のアバターに対して、前記拒否設定がされていれば、前記一のアバターが操作する前記利用者端末に対して前記他のアバターの触覚データの送信を許可しない、
ように処理する触覚出力拒否判定部と、
を有する触覚提示システム。
【請求項6】
第一の利用者端末と、第二の利用者端末とを有し、
前記第二の利用者端末は、当該利用者に対して触覚を提示できる触覚提示装置を有するシステムにおいて、
前記触覚提示装置は、他のユーザについての触覚出力を当該利用者に提示可能であり、
前記第一の利用者端末のユーザが、第一の利用者端末のユーザについての触覚出力の提示を前記第二の利用者端末のユーザに対して拒否する拒否設定をするステップと、
前記拒否設定が無効である場合のみ、前記第一の利用者端末のユーザについての触覚出力を、前記第二の利用者端末の触覚提示装置が出力し、前記拒否設定が有効である場合、前記第一の利用者端末のユーザについての触覚出力を、前記第二の利用者端末の触覚提示装置が出力しないようにするステップと、
を実行する、触覚提示方法。
【請求項7】
第一の利用者端末と、第二の利用者端末とを有し、
前記第二の利用者端末は、当該利用者に対して触覚を提示できる触覚提示装置を有し、前記触覚提示装置は、他のユーザについての触覚出力を当該利用者に提示可能なシステムを構成するように、コンピュータを前記第二の利用者端末として実行させるためのプログラムであって、
前記第一の利用者端末のユーザが、前記第一の利用者端末のユーザについての触覚出力の提示を前記第二の利用者端末のユーザに対して許可する又は拒否する拒否設定を参照するステップと、
参照した拒否設定に基づいて、前記第一の利用者端末のユーザについての触覚出力を、前記第二の利用者端末の触覚提示装置に出力させる処理の実行をするか否かを判定し、許可する場合のみ触覚出力を行わせるステップと、を実行させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、ユーザ自身の感触を触覚提示装置によって他人に触覚出力させる技術に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
コンテンツと連動して利用者に触感による効果を味わわせる触覚提示装置が様々な形で提案されている。触感としては例えば振動や圧迫、風、湿気、熱などの、利用者が止まっていても実感できる能動的な触覚効果を映画などの映像コンテンツに合わせて提供することが既に行われている。また、人の動作を受けるインターフェースデバイスでは、固さや柔らかさといった手にして握ったときにかかる抵抗などの、利用者の動作に対して実感される受動的な触覚効果を与えることが検討されている。
【0003】
一方で、仮想空間においてユーザ同士がアバターを操作して交流するVR(Virtual Reality)システムが普及しつつある。現時点においてVRで再現する仮想空間の感覚は視覚と聴覚が中心である。さらに現実味を向上させるために、触覚提示装置と連動してオブジェクトなどと接触した感触をユーザに体験させることが検討されている。
【0004】
特許文献1には、仮想空間においてユーザのアバターが仮想物体に近接したと知覚されるときに、近接したのみで素通りしたときと、接触したと判定されたときとで、異なる感触を与えるようにする技術が提案されている。素通りしたときには送風手段による触覚提示を行い、接触したと判定されたときには振動手段などでユーザに感触を与える触覚提示を行い、その仮想物体に接触したか否かという知覚への違和感を抑えることができる。
【0005】
単なるオブジェクトだけではなく、他人の感触を疑似的に体験できる技術も提案されている。特許文献2には、音楽ライブなどの配信において、演者の心拍数や動きの状態をセンサにより読み取り、信号として観客の端末に発信し、その状態を触覚として出力する発明が提案されている。センサおよび端末としては直接腕に巻くリストバンドが挙げられ、演者のリストバンドのセンサで読み取られた心拍が送信され、観客はリストバンドを通して演者の心拍を感触として体感することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-157517号公報
特許第6835070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、大規模多人数同時参加型オンラインRPGでは、女性プレイヤーキャラへのつきまとい、疑似的な接触行為などが問題となったことがある。VRシステムによる仮想空間でも同様の事態は懸念されており、アバター同士が接触した感触について触覚提示装置を介したシステムとして体感できるようになると、その感触による拒否感や嫌悪感もリアリティを増してしまうおそれがあった。
【0008】
そこでこの発明は、触覚提示システムにより触覚出力を提示可能なシステムにおいて、自身に触れたという感触を他のユーザに感じられたくはないという希望を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、
第一の利用者端末と、第二の利用者端末とを有するシステムであって、
前記第二の利用者端末は、当該利用者に対して触覚を提示できる触覚提示装置を有し、
前記触覚提示装置は、他のユーザについての触覚出力を当該利用者に提示可能であり、
第一の利用者端末のユーザが、第一の利用者端末のユーザについての触覚出力を第二の利用者端末のユーザに対して拒否する拒否設定が可能であり、
前記拒否設定が有効である場合、前記第一の利用者端末のユーザについての触覚出力を、前記第二の利用者端末の触覚提示装置が出力しないように設定させる触覚出力拒否判定部を有する、
触覚提示システムにより、上記の課題を解決したのである。
【0010】
ここで、ユーザについての触覚出力とは、ユーザ自身またはユーザのアバターに接触したことを疑似的に体感するための感触を利用者に体感させるものである。リアリティのある感触でもよいし、振動や衝撃などの疑似的な感触でもよい。前記拒否設定は、利用者端末に保存されるものでも、システムを管理するサーバに保存されるものでもよい。第二の利用者端末のユーザが第一の利用者端末のユーザについての触覚出力を体感しようとしたとき、前記第一の利用者端末のユーザが前記第二の利用者端末のユーザに触覚出力を体感されたくない意図を有しており、その拒否する旨を前記拒否設定にて設定してあれば、前記第二の利用者端末のユーザは、触覚提示装置で触覚出力を体感できなくなる。体感できなくなる方法としては、単に触覚出力自体を無効にしたり、前記第一の利用者端末のユーザについての触覚出力を前記第二の利用者端末に対して送信しないようにしたり、そもそも接触したという判定が生じないようにして前記第一の利用者端末のユーザについての触覚出力を体感する処理が開始されないようにしたりするなどの手法が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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