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公開番号2024135096
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045615
出願日2023-03-22
発明の名称容器搬送システム
出願人澁谷工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B65B 55/04 20060101AFI20240927BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】 より少ない殺菌剤で効率的に殺菌を行う。
【解決手段】 上流側ゾーンZ1と下流側ゾーンZ2とを区画する第1仕切り板3Aに、第5回転ホイールH5の回転中心を中心として、上記上流側ゾーンZ1に向けて膨出する円弧状の膨出部3bを形成する。
上記膨出部3bよりも外周側を移動する容器保持部および第5回転ホイールH5のテーブルの外周縁に殺菌剤を噴射する殺菌ノズルを設ける。
上記膨出部3bの外側(第1ゾーンZ1)を、上記殺菌剤が噴射された上記容器保持部および上記テーブルの外周縁が移動し、膨出部3bの内側(第2ゾーンZ2)に上記殺菌剤が噴射されていない上記テーブルの内側部分が位置するようにした。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
内部が仕切り板によって複数のゾーンに区画されたチャンバーの内部に、外周に複数の容器保持部を備えた回転ホイールを複数設け、上記隣接する回転ホイールの容器保持部によって容器を受け渡しながら容器を搬送する容器搬送システムにおいて、
上記チャンバーは、上記仕切り板によって上流側ゾーンと下流側ゾーンとに区画され、上記複数の回転ホイールのうち、所要の回転ホイールを受け渡し回転ホイールとして配置するとともに、当該受け渡し回転ホイールを上記上流側ゾーンおよび下流側ゾーンにかけて設け、
上記仕切り板に、上記受け渡し回転ホイールの回転中心を中心として、上記上流側ゾーンまたは下流側ゾーンに向けて膨出する円弧状の膨出部を形成し、
さらに、上記膨出部よりも外周側を移動する上記受け渡し回転ホイールの容器保持部に殺菌剤を噴射する殺菌ノズルを設けたことを特徴とする容器搬送システム。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
上記容器保持部の移動経路に沿って、当該容器保持部が通過可能なトンネルを設けるとともに、当該トンネルの内部に上記殺菌ノズルを設け、
上記トンネルを、上記容器保持部が上記下流側ゾーンから上記上流側ゾーンへと進入する際に通過する上記開口部に隣接した位置に設けるとともに、当該トンネルの内側面を上記仕切り板の膨出部の径に合わせたことを特徴とする請求項1に記載の容器搬送システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は容器搬送システムに関し、詳しくは内部が仕切り板によって複数のゾーンに区画されたチャンバーの内部に、外周に複数の容器保持部を備えた回転ホイールを複数設けた容器搬送システムに関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば容器に飲料を充填する無菌充填システムには、内部が仕切り板によって複数のゾーンに区画されたチャンバーの内部に、外周に複数の容器保持部を備えた回転ホイールを複数設け、隣接する回転ホイールの容器保持部によって容器を受け渡しながら容器を搬送する無菌搬送システムが用いられている。
このような無菌搬送システムでは、容器に飲料を充填する位置や、容器にキャップを装着する位置を無菌状態に維持する必要がある一方、飲料等の充填が完了した容器はチャンバーに形成された開口部を介して外部に排出されるため、この開口部を介して外部を浮遊する菌などがチャンバー内に進入する恐れがある。
このため、上記チャンバーを仕切り板によって複数のゾーンに区画し、充填装置やキャッパが設けられた上流側のチャンバーに対して下流側のチャンバーから菌などの進入を防止するように構成するとともに、また容器を搬送するため、回転テーブルは上記仕切り板をまたぐように設けられている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6330876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、無菌状態に維持された上流側ゾーンの下流側に設けられた下流側ゾーン(バリアゾーン)を殺菌することにより、上流側ゾーンへの菌などの進入を防止しているが、特許文献1では下流側ゾーンの全体に殺菌剤を噴霧することにより殺菌を行っており、殺菌剤の使用量が多いという問題があった。
このような問題に鑑み、本発明は、より少ない殺菌剤で効率的に殺菌が行える無菌搬送システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち請求項1の発明にかかる容器搬送システムは、内部が仕切り板によって複数のゾーンに区画されたチャンバーの内部に、外周に複数の容器保持部を備えた回転ホイールを複数設け、上記隣接する回転ホイールの容器保持部によって容器を受け渡しながら容器を搬送する容器搬送システムにおいて、
上記チャンバーは、上記仕切り板によって上流側ゾーンと下流側ゾーンとに区画され、上記複数の回転ホイールのうち、所要の回転ホイールを受け渡し回転ホイールとして配置するとともに、当該受け渡し回転ホイールを上記上流側ゾーンおよび下流側ゾーンにかけて設け、
上記仕切り板に、上記受け渡し回転ホイールの回転中心を中心として、上記上流側ゾーンまたは下流側ゾーンに向けて膨出する円弧状の膨出部を形成し、
さらに、上記膨出部よりも外周側を移動する上記受け渡し回転ホイールの容器保持部に殺菌剤を噴射する殺菌ノズルを設けたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
上記発明によれば、無菌状態に維持された上流側ゾーンと、当該上流側ゾーンの下流側に隣接して設けられた下流側ゾーンとを仕切り板によって区画し、これらにかけて受け渡し回転ホイールを配置しているため、受け渡し回転ホイールによって移動する容器保持部が上記仕切り板に設けた開口部を通過して下流側ゾーンから上流側ゾーンへと移動しようとする。
ここで、上記仕切り板に膨出部を設けたことにより、上記膨出部の外側には上記容器保持部が位置するようになっている。
つまり、上流側ゾーンが無菌状態に維持されている場合に、膨出部を無菌状態の上流側ゾーンに向けて形成すると、当該上流側ゾーンには容器保持部が露出することとなり、容器保持部の内側部分は膨出部の内側、すなわち下流側ゾーンにのみ露出することとなる(逆に、膨出部を下流側ゾーンに向けて形成した場合、容器保持部の内側部分は膨出部の内側、すなわち上流側ゾーンにのみ露出することとなる)。
本発明では、この膨出部の外側を移動する上記容器保持部に殺菌剤を噴射することで、膨出部の内側に位置する下流側ゾーンまたは上流側ゾーンに殺菌剤を噴射する必要がなくなるため、容器保持部に付着した菌などの上流側ゾーンへの進入を少ない殺菌剤で可及的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態にかかる容器搬送システムの構成図
図1のII―II部の断面図
第1トンネルについての断面図
第1トンネルについての平面図
第2トンネルについての断面図
第2トンネルについての平面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態について説明すると、図1は、ペットボトルなどの容器1に飲料などの液体を充填するとともにキャッピングを行う無菌充填システム2の下流側部分を示す平面図となっている。
上記無菌充填システム2は、内部が仕切り板3(3A~3C)によって複数のゾーンZ(Z1~Z4)に区画されたチャンバー4と、当該チャンバー4の内部に設けられるとともに容器1を搬送する複数の回転ホイールH(H1~H7)とを備えており、これらによって本発明にかかる容器搬送システムを構成している。
本実施形態の無菌充填システム2は、容器1の搬送方向上流側から順に第1~第7回転ホイールH1~H7を備えており、このうち第1回転ホイールH1は容器1に液体を充填する充填装置5を、第3回転ホイールH3は容器1にキャップを装着するキャッパ6を、第5回転ホイールH5は容器1の検査を行う検査装置7を、第7回転ホイールH7は不良と判断された容器1を排出するリジェクト装置8をそれぞれ構成し、これらは図示しない制御手段によって制御されるようになっている。
また、上記第7回転ホイールH7の下流には、チャンバー4の外部に第8回転ホイールH8、第9回転ホイールH9が配置されており、充填やキャッピングが完了し、検査で正常と判定された容器1を下流へと搬送する。
なお、上記充填装置5やキャッパ6は従来公知であるため詳細な説明については省略し、また検査装置7についても、容器1に充填された液体の充填量や、キャッピングの良否を判定するものであって、従来公知の構成を採用することが可能であることから、詳細な説明については省略する。
【0009】
上記チャンバー4の内部には第1~第3仕切り板3A~3Cが設けられており、これら第1~第3仕切り板3A~3Cによって第1~第4ゾーンZ1~Z4に区画されている。
これら第1~第4ゾーンZ1~Z4は、上記第1~第3仕切り板3A~3Cに形成された開口部によって相互に連通しており、当該開口部を通過させることにより容器1の搬送を行うようになっている。
このうち、上記第1ゾーンZ1には上記充填装置5やキャッパ6が設けられており、内部が無菌状態に維持されている。
一方、上記第4ゾーンZ4には上記リジェクト装置8が設けられるとともに、チャンバー4に形成された開口部を介して外部に設けられた上記第8、第9回転ホイールH8、H9へと容器1を受け渡すように構成されている。このため、上記開口部を介して外部から菌などが進入するおそれがあり、当該第4ゾーンAZ4の内部は非無菌状態となっている。
【0010】
最も上流側に位置する第1ゾーンZ1は上記給気ブロア11によって陽圧に維持されており、一方、最も下流側に位置する第4ゾーンZ4には排気ブロア12が設けられており、内部が陰圧に設定されている。
これにより、第1ゾーンZ1と第4ゾーンZ4との間には差圧が存在し、第1ゾーンZ1、第2ゾーンZ2、第3ゾーンZ3、第4ゾーンZ4の順に、徐々に圧力が低下するようになっている。
このように、第1ゾーンZ1から第4ゾーンZ4にかけて段階的に差圧を設定し、第4ゾーンZ4を陰圧としたことにより、チャンバー4の外から侵入してくる菌などの不純物を第4ゾーンZ4に閉じ込めて、第3ゾーンZ3に移動しないようにしている。
なお、第4ゾーンZ4を陰圧ではなく大気圧として、第1ゾーンZ1、第2ゾーンZ2、第3ゾーンZ3、第4ゾーンZ4の順に、徐々に圧力を低下させても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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