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公開番号2024134834
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045235
出願日2023-03-22
発明の名称尿素吸着材
出願人東ソー株式会社,国立研究開発法人物質・材料研究機構
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B01J 20/18 20060101AFI20240927BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】
ゼオライトの単位質量当たりの尿素吸着量が高いゼオライトを含む尿素吸着材、及びそれを用いた尿素吸着方法の少なくともいずれかを提供する。
【解決手段】
最大の細孔が酸素8員環である骨格構造を有し、アルミナに対するシリカのモル比(SiO2/Al2O3比)が22超45以下であり、なおかつ酸化物換算のナトリウム含有量が1.0質量%以下であるゼオライト、を含む尿素吸着材。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
最大の細孔が酸素8員環である骨格構造を有し、アルミナに対するシリカのモル比(SiO

/Al



比)が22超45以下であり、なおかつ酸化物換算のナトリウム含有量が1.0質量%以下であるゼオライト、を含む尿素吸着材。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記ゼオライトは、酸化物換算のカリウム含有量が1.0質量%以下である請求項1に記載の尿素吸着材。
【請求項3】
最大の細孔が酸素8員環である前記骨格構造が、CHA型、AEI型、AFX型又はLEV型である請求項1に記載の尿素吸着材。
【請求項4】
前記ゼオライトが、結晶性アルミノシリケートである請求項1に記載の尿素吸着材。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の尿素吸着材に含まれるゼオライトと尿素とを接触させる、尿素の吸着方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ゼオライトを含む尿素吸着材、及び尿素の吸着方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
人工透析は透析液を使用して血液から老廃物を人工的に除去する処理であり、半透膜を介して血液と透析液を接触することで血液中の老廃物、主として尿素、が取り除かれる。人工透析は、1回あたりに使用される透析液の量も多く、かつ、その頻度も高い。そのため、透析液は人工透析後、排液(透析排液)として大量に排出及び処理される。近年、QOL向上の観点から、透析患者が各家庭で人工透析を行う在宅透析が着目されているが、透析排液の取扱がその普及の妨げとなっている。
【0003】
そのため、透析排液の処理及び再生を目的に、ゼオライトを用いた尿素吸着材が検討されている。例えば、特許文献1では、水に不溶なポリマーとアルミナに対するシリカのモル比(SiO

/Al



比)が40のZSM-5とを含有する尿素吸着ファイバーが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2018/139047号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、ゼオライトの単位質量当たりの尿素吸着量が、透析排液の処理及び再生を目的とした場合に十分ではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示では、ゼオライトを用いた尿素吸着材について検討した。その結果、最大の細孔が酸素8員環である骨格構造を有するゼオライトの内、特定の組成を有するゼオライトがゼオライトの単位質量当たりの尿素吸着量が高い尿素吸着材として適していることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は特許請求の範囲に記載のとおりであり、また、本開示の要旨は以下のとおりである。
[1] 最大の細孔が酸素8員環である骨格構造を有し、アルミナに対するシリカのモル比(SiO

/Al



比)が22超45以下であり、なおかつ酸化物換算のナトリウム含有量が1.0質量%以下であるゼオライト、を含む尿素吸着材。
[2] 前記ゼオライトは、酸化物換算のカリウム含有量が1.0質量%以下である前記[1]に記載の尿素吸着材。
[3] 最大の細孔が酸素8員環である前記骨格構造が、CHA型、AEI型、AFX型又はLEV型である前記[1]又は[2]に記載の尿素吸着材。
[4] 前記ゼオライトが、結晶性アルミノシリケートである前記[1]から[3]のいずれか一つに記載の尿素吸着材。
[5] 前記[1]から[4]のいずれか一つに記載の尿素吸着材に含まれるゼオライトと尿素とを接触させる、尿素の吸着方法。
[6] 尿素吸着における使用のためのゼオライトであって、最大の細孔が酸素8員環である骨格構造を有し、アルミナに対するシリカのモル比(SiO

/Al



比)が22超45以下であり、なおかつ酸化物換算のナトリウム含有量が1.0質量%以下であるゼオライト。
[7] 尿素吸着における使用のための尿素吸着材であって、最大の細孔が酸素8員環である骨格構造を有し、アルミナに対するシリカのモル比(SiO

/Al



比)が22超45以下であり、なおかつ酸化物換算のナトリウム含有量が1.0質量%以下であるゼオライトを含む尿素吸着材。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、ゼオライトの単位質量当たりの尿素吸着量が高いゼオライトを含む尿素吸着材、及びそれを用いた尿素吸着方法の少なくともいずれかを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
まず、本明細書における各用語の意味について説明する。
【0010】
本明細書において、「ゼオライト」とは、骨格原子(以下、「T原子」ともいう。)が酸素(O)を介した規則的構造を有し、T原子が金属原子及び半金属原子の少なくともいずれかのみからなる化合物である。金属原子としては、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、鉄(Fe)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)及びスズ(Sn)からなる群から選ばれる1種以上が例示でき、アルミニウムが好ましい。半金属原子としては、ホウ素(B)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)及びテルル(Te)からなる群から選ばれる少なくとも1種が例示でき、ケイ素が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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