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公開番号2024134399
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044682
出願日2023-03-20
発明の名称車載装置、プログラム及び情報処理方法
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H04L 12/28 20060101AFI20240926BHJP(電気通信技術)
要約【課題】周期的にデータが送信される通信形態において、効率的に異常なデータを検出することができる車載装置等を提供する。
【解決手段】車載装置は、車両に搭載される車載ネットワークに接続される車載装置であって、前記車載ネットワークに流れるデータの正否の判定に関する処理を行う処理部を備え、前記処理部は、前記車載ネットワークにて周期的に送信される周期データを受信し、連続して受信した2つの周期データの受信時点間において、周期データと同種のイベントデータを受信した場合、前記イベントデータのペイロードの値と、2つの周期データの少なくともいずれかのペイロードの値とに基づき、前記イベントデータの正否の判定を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載される車載ネットワークに接続される車載装置であって、
前記車載ネットワークに流れるデータの正否の判定に関する処理を行う処理部を備え、
前記処理部は、
前記車載ネットワークにて周期的に送信される周期データを受信し、
連続して受信した2つの周期データの受信時点間において、周期データと同種のイベントデータを受信した場合、前記イベントデータのペイロードの値と、2つの周期データの少なくともいずれかのペイロードの値とに基づき、前記イベントデータの正否の判定を行う
車載装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記処理部は、
連続して受信した2つの周期データの内、先に受信した周期データのペイロードの値と、前記イベントデータのペイロードの値との差異が所定値以下である場合、前記イベントデータは異常であると判定し、
先に受信した周期データのペイロードの値と、前記イベントデータのペイロードの値との差異が所定値を超える場合、前記イベントデータは正常であると判定する
請求項1に記載の車載装置。
【請求項3】
前記処理部は、
連続して受信した2つの周期データの内、後に受信した周期データのペイロードの値と、前記イベントデータのペイロードの値との差異が所定値以下である場合、前記イベントデータは正常であると判定し、
先に受信したデータのペイロードの値と、前記イベントデータのペイロードの値との差異が所定値よりも大きい場合、前記イベントデータは異常であると判定する
請求項1に記載の車載装置。
【請求項4】
前記処理部は、
連続して受信した2つの周期データの受信時点間において、複数のイベントデータを受信した際、前記複数のイベントデータそれぞれのペイロードの値の変化に基づき、前記複数のイベントデータに対する正否の判定を行う
請求項1に記載の車載装置。
【請求項5】
前記処理部は、受信した前記複数のイベントデータにおいて、連続して受信した2つのイベントデータのペイロードの値に変化がない場合、連続した2つのイベントデータの内、少なくとも1つのイベントデータは異常であると判定する
請求項4に記載の車載装置。
【請求項6】
前記処理部は、連続して受信した周期データの内の後に受信した周期データの受信時点が、先に受信した周期データの受信時点を基準とした正常周期範囲内である場合、連続して受信した周期データの内の後に受信した周期データは正常であると判定し、
後に受信した周期データは正常であると判定した場合のみ、ペイロードの値に基づく前記イベントデータの正否の判定を行う
請求項1に記載の車載装置。
【請求項7】
前記正常周期範囲は、前記データの種別に基づき決定される送信周期を基準値として上下限値が設定された範囲である
請求項6に記載の車載装置。
【請求項8】
前記処理部は、前記正常周期範囲にて周期データを受信できなかった場合又は複数の周期データを受信した場合、前記イベントデータのペイロードの値に関する判定処理を行うことなく、前記イベントデータは異常であると判定する
請求項7に記載の車載装置。
【請求項9】
前記処理部は、
前記イベントデータのペイロードの値が、周期データの種別に応じて予め定められている正常値範囲内であるかを判定し、
前記イベントデータのペイロードの値が正常値範囲内であると判定した場合、周期データのペイロードの値との比較に基づく前記イベントデータの正否の判定を行い、
前記イベントデータのペイロードの値が正常値範囲内でないと判定した場合、周期データのペイロードの値との比較を行うことなく、前記イベントデータは異常であると判定する
請求項7に記載の車載装置。
【請求項10】
前記処理部は、
受信した前記イベントデータの受信時点が、連続して受信した周期データの内の先に受信した周期データの受信時点を基準としたイベントデータ送信禁止期間内であるかを判定し、
前記イベントデータの受信時点がイベントデータ送信禁止期間内でないと判定した場合、前記イベントデータのペイロードの値に関する判定処理を行い、
前記イベントデータの受信時点がイベントデータ送信禁止期間内であると判定した場合、前記イベントデータのペイロードの値に関する判定処理を行うことなく、前記イベントデータは異常であると判定する
請求項7に記載の車載装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車載装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載された複数の車載ECU(Electronic Control Unit)間の通信には、CANの通信プロトコルが広く採用されている。車両の多機能化及び高機能化に伴って、搭載される車載ECUの数が増加する傾向となるが、当該車載ECUをグループ(セグメント)に分けて車両ネットワークを構成し、同一グループとなる複数の車載ECUは共通の通信線で接続され相互にデータの送受信を行うと共に、異なるグループの車載ECU間のデータの送受信は、車載中継装置(ゲートウェイ)によって中継される(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1の車両ネットワークには、車載中継装置(ゲートウェイ)に加え、車両ネットワークのセグメント夫々に接続され、車両ネットワークに流れる不正なデータ(メッセージ)を検知する車両ネットワーク監視装置を備えている。当該車両ネットワーク監視装置は、不正なデータ(メッセージ)を検知したとき、車載制御装置(車載ECU)に対して警告情報(メッセージコード)を送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-131907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の車両ネットワーク監視装置は、周期的にデータが送信される通信形態において、当該送信周期との関連性等に基づき効率的に異常(不正)なメッセージを検出する点に関する考慮がされていないという問題点がある。
【0006】
本開示は、周期的にデータが送信される通信形態において、効率的に異常なデータを検出することができる車載装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る車載装置は、車両に搭載される車載ネットワークに接続される車載装置であって、前記車載ネットワークに流れるデータの正否の判定に関する処理を行う処理部を備え、前記処理部は、前記車載ネットワークにて周期的に送信される周期データを受信し、連続して受信した2つの周期データの受信時点間において、周期データと同種のイベントデータを受信した場合、前記イベントデータのペイロードの値と、2つの周期データの少なくともいずれかのペイロードの値とに基づき、前記イベントデータの正否の判定を行う。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、周期的にデータが送信される通信形態において、効率的に異常なデータを検出する車載装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1に係る車載装置を含む車載システムの構成を例示する模式図である。
車載装置の物理構成を例示するブロック図である。
データ種別テーブルに関する説明図である。
データ受信リストに関する説明図である。
イベントデータの正否判定(イベントデータ送信禁止期間)に関する説明図である。
イベントデータの正否判定(正常周期範囲)に関する説明図である。
イベントデータの正否判定(正常値範囲)に関する説明図である。
イベントデータの正否判定(フォアキャスト)に関する説明図である。
イベントデータの正否判定(ペイロード変化)に関する説明図である。
イベントデータの正否判定(バックキャスト)に関する説明図である。
車載装置の処理部によるイベントデータに対する判定態様(判定テーブル)に関する説明図(マトリックス表)である。
車載装置の処理部の処理を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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