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公開番号2024134369
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044632
出願日2023-03-20
発明の名称粘着剤層付光学積層体の製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240926BHJP(光学)
要約【課題】欠点検査における欠点の誤検出が抑制され得る粘着剤層付光学積層体の製造方法を提供すること。
【解決手段】光学積層体とその片面に配置された粘着剤層とを有する粘着剤層付光学積層体の製造方法であって、前記粘着剤層表面に第二はく離ライナーが配置された前記粘着剤層付光学積層体を得る工程A、および、前記粘着剤層表面に前記第二はく離ライナーが配置された状態で前記粘着剤層付光学積層体を検査する工程B、を含み、前記工程Aが、前記粘着剤層表面に配置された第一はく離ライナーを、前記第二はく離ライナーとその片面に配置された表面保護フィルムとを有する表面保護フィルム付はく離ライナーに貼り替え、次いで、前記表面保護フィルムを剥離することを含む、製造方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
光学積層体とその片面に配置された粘着剤層とを有する粘着剤層付光学積層体の製造方法であって、
前記粘着剤層表面に第二はく離ライナーが配置された前記粘着剤層付光学積層体を得る工程A、および、
前記粘着剤層表面に前記第二はく離ライナーが配置された状態で前記粘着剤層付光学積層体を検査する工程B、
を含み、
前記工程Aが、前記粘着剤層表面に配置された第一はく離ライナーを、前記第二はく離ライナーとその片面に配置された表面保護フィルムとを有する表面保護フィルム付はく離ライナーに貼り替え、次いで、前記表面保護フィルムを剥離することを含む、製造方法。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記工程Aが、
前記粘着剤層と前記粘着剤層の表面に配置された前記第一はく離ライナーとを有する第一中間体フィルムを準備する工程A-1a、
前記第一中間体フィルムから前記第一はく離ライナーを剥離し、露出した前記粘着剤層に前記表面保護フィルム付はく離ライナーを貼り合わせて、第二中間体フィルムを得る工程A-2a、
前記第二中間体フィルムの前記表面保護フィルム付はく離ライナーが配置された側と反対側に第三中間体フィルムを積層して、第四中間体フィルムを得る工程A-3a、および、
前記第四中間体フィルムから前記表面保護フィルムを剥離する工程A-4a、
を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記第一中間体フィルムが、偏光部材をさらに有し、
前記第三中間体フィルムが、第1のλ/4部材を有する、請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記第一はく離ライナーと前記粘着剤層との積層体を準備すること、および、
前記積層体を前記粘着剤層によって前記偏光部材と貼り合わせること、を含む方法によって前記第一中間体フィルムを作製する、請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
前記表面保護フィルムの前記第二はく離ライナーに対する剥離力(剥離角度180°、剥離速度300mm/分)が、0.005N/50mm以上0.095N/50mm以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
前記表面保護フィルムの前記第二はく離ライナーに対する剥離力X(剥離角度180°、剥離速度300mm/分)と前記第二はく離ライナーの前記粘着剤層に対する剥離力Y(剥離角度180°、剥離速度300mm/分)とが、0.2<X/Y<1の関係を満たす、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
前記第二はく離ライナーの全光線透過率が、80%以上である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
前記第一はく離ライナーの全光線透過率が、95%以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項9】
前記表面保護フィルムの全光線透過率が、95%以下である、請求項1に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤層付光学積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、偏光部材、位相差部材等の光学部材が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
近年、画像表示装置の新たな用途が開発されている。例えば、Virtual Reality(VR)を実現するためのディスプレイ付きゴーグル(VRゴーグル)が製品化され始めている。VRゴーグルでは、ディスプレイに表示される画像を拡大して視認者に視認させることから、VRゴーグルに適用される光学部材に対しては、従来の画像表示装置に適用される光学部材よりも厳しい欠点管理が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-103286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
1つ以上の光学部材を含み、隣接する部材と貼り合わせるための粘着剤層が最外層に設けられた粘着剤層付光学積層体は、使用に供されるまで当該粘着剤層表面がはく離ライナーで保護されることが一般的であることから、はく離ライナーが積層された状態で検査に供される。その一方で、上述のとおり、ディスプレイ付きゴーグルに適用される光学積層体に対しては、従来よりも厳しい欠点管理が必要とされ、目視では視認できないサイズの欠点(キズ、汚れ、凹凸、異物等)、例えば径が80μm以下、また例えば50μm以下の欠点の検出には自動光学検査(AOI)が適用される。その際、はく離ライナー表面に異物が付着していると、当該異物がAOIにおいて粘着剤層付光学積層体の欠点として誤検出されるという問題が生じる。
【0006】
本発明は上記課題の解決を課題とするものであり、その主たる目的は、欠点検査における欠点の誤検出が抑制され得る粘着剤層付光学積層体の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明の一つの局面によれば、光学積層体とその片面に配置された粘着剤層とを有する粘着剤層付光学積層体の製造方法であって、上記粘着剤層表面に第二はく離ライナーが配置された上記粘着剤層付光学積層体を得る工程A、および、上記粘着剤層表面に上記第二はく離ライナーが配置された状態で上記粘着剤層付光学積層体を検査する工程B、を含み、上記工程Aが、上記粘着剤層表面に配置された第一はく離ライナーを、上記第二はく離ライナーとその片面に配置された表面保護フィルムとを有する表面保護フィルム付はく離ライナーに貼り替え、次いで、上記表面保護フィルムを剥離することを含む、製造方法が提供される。
[2]上記[1]の製造方法において、上記工程Aが、上記粘着剤層と上記粘着剤層の表面に配置された上記第一はく離ライナーとを有する第一中間体フィルムを準備する工程A-1a、上記第一中間体フィルムから上記第一はく離ライナーを剥離し、露出した上記粘着剤層に上記表面保護フィルム付はく離ライナーを貼り合わせて、第二中間体フィルムを得る工程A-2a、上記第二中間体フィルムの上記表面保護フィルム付はく離ライナーが配置された側と反対側に第三中間体フィルムを積層して、第四中間体フィルムを得る工程A-3a、および、上記第四中間体フィルムから上記表面保護フィルムを剥離する工程A-4a、を含んでよい。
[3]上記[2]の製造方法において、上記第一中間体フィルムが、偏光部材をさらに有してよく、上記第三中間体フィルムが、第1のλ/4部材を有してよい。
[4]上記[3]の製造方法において、上記第一はく離ライナーと上記粘着剤層との積層体を準備すること、および、上記積層体を上記粘着剤層によって上記偏光部材と貼り合わせること、を含む方法によって上記第一中間体フィルムを作製してよい。
[5]上記[1]から[4]のいずれかに記載の製造方法において、上記表面保護フィルムの上記第二はく離ライナーに対する剥離力(剥離角度180°、剥離速度300mm/分)が、0.005N/50mm以上0.095N/50mm以下であってよい。
[6]上記[1]から[5]のいずれかに記載の製造方法において、上記表面保護フィルムの上記第二はく離ライナーに対する剥離力X(剥離角度180°、剥離速度300mm/分)と上記第二はく離ライナーの上記粘着剤層に対する剥離力Y(剥離角度180°、剥離速度300mm/分)とが、0.2<X/Y<1の関係を満たしてよい。
[7]上記[1]から[6]のいずれかに記載の製造方法において、上記第二はく離ライナーの全光線透過率が、80%以上であってよい。
[8]上記[1]から[7]のいずれかに記載の製造方法において、上記第一はく離ライナーの全光線透過率が、95%以下であってよい。
[9]上記[1]から[8]のいずれかに記載の製造方法において、上記表面保護フィルムの全光線透過率が、95%以下であってよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態による粘着剤層付光学積層体の製造方法によれば、粘着剤層付光学積層体を作製する間に、粘着剤層を保護する第一はく離ライナーを、表面保護フィルム付はく離ライナーに貼り替え、検査の前に表面保護フィルムのみを剥離除去する。これにより、異物の付着が抑制された第二はく離ライナーで粘着剤層表面が保護された粘着剤層付光学積層体を検査に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の1つの実施形態による表示システムの概略の構成を示す模式図である。
(a)および(b)はそれぞれ、図1に示す表示システムで用いられ得る粘着剤層付光学積層体の一例を示す模式的な断面図である。
工程Aの1つの実施形態を説明する模式図である。
工程Aの1つの実施形態を説明する模式図である。
工程Bの1つの実施形態を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。また、図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書中で、数値範囲を表す「~」は、その上限および下限の数値を含み、「(メタ)アクリル」は、「アクリルおよび/またはメタクリル」を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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