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公開番号
2024133694
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-02
出願番号
2024111520,2021577612
出願日
2024-07-11,2020-06-24
発明の名称
フィラメント装置への熱送達を制御するための方法およびシステム
出願人
パスポート テクノロジーズ、インコーポレイテッド
,
PassPort Technologies, Inc.
代理人
アインゼル・フェリックス=ラインハルト
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61M
37/00 20060101AFI20240925BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】熱切除のために送達されるエネルギを制御するためのシステム100および方法を提供する
【解決手段】装置は、導電性フィラメントのアレイを含む導電性部材と、電流を導電性/抵抗性部材に複数の電気パルスで供給するように構成された電源と、電源に接続された処理回路とを含むことができる。処理回路は、供給電流値を第1の電流密度以上かつ第2の電流密度以下に制御し、パルス長を第1のパルス長以上かつ第2のパルス長未満に制御し、供給電流値を第1の時点において第3の電流密度を有し、第2の時点において第4の電流密度を有するように制御するように構成されている。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
熱エネルギを生体膜に送達して、微細孔を生じさせるのに十分な深さの前記膜の一部分を切除するための装置であって、前記装置が、
導電性フィラメントのアレイを含み、前記導電性フィラメントのアレイを流れる電流に基づいて熱エネルギを発生させ、前記熱エネルギをポレータに隣接して配置された生体膜に提供するように構成されたポレータと、
前記電流を前記ポレータに複数のパルスで提供するように構成された電源回路と、
を備える、装置。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記電源回路が、電源に接続された制御回路を備え、前記制御回路が、前記複数のパルスの1つ以上のパラメータを制御するように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記制御回路が、ポレータ熱ウォームアッププロセスを実行すべく、前記1つ以上のパラメータを制御する、請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記制御回路が、ポレータ熱減速プロセスを実行すべく、前記1つ以上のパラメータを制御する、請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記制御回路が、ポレータの熱プロセスおよび維持プロセスを実行すべく、前記1つ以上のパラメータを制御する、請求項3記載の装置。
【請求項6】
前記1つ以上のパラメータは、前記パルスのうちの少なくとも1つの電流の振幅を表す電流値を含む、請求項2記載の装置。
【請求項7】
前記1つ以上のパラメータは、前記複数のパルスのうちの少なくとも一部の周波数を表す周波数値を含む、請求項2記載の装置。
【請求項8】
前記1つ以上のパラメータは、前記複数のパルスのうちの少なくとも1つのパルス幅を表すパルス幅値を含む、請求項2記載の装置。
【請求項9】
前記制御回路が、前記複数のパルスの電流値を、制御された電流値が第1の電流密度以上かつ第2の電流密度以下となるように制御し、前記第2の電流密度は前記第1の電流密度より高い、請求項2記載の装置。
【請求項10】
前記制御回路が、第1の時点において第3の電流密度を有し、第2の時点において第4の電流密度を有するように電流値を制御し、前記第3の電流密度および前記第4の電流密度は前記第1の電流密度と前記第2の電流密度との間にあるかまたはこれらと等しく、前記第4の電流密度は前記第3の電流密度より低く、前記第2の時点は前記第1の時点より遅い、請求項9記載の装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、切除される組織へのエネルギ送達および/または伝達のためのコンジットとして金属フィラメントを使用した熱組織切除またはフラッシュ蒸発に関する。より具体的には、本開示は、電気エネルギを、組織を切除するための熱に変換することに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【0002】
発明の背景
皮膚の穿孔の間、金属フィラメントを介して電気エネルギを提供し、生成された熱エネルギ(熱)を皮膚の表面から皮膚に伝達することにより、高温にされた金属フィラメントを使用して、皮膚を切除することができる。皮膚への熱エネルギの迅速な導入により、皮膚の1つ以上の外層の温度が急速に上昇し、皮膚の少なくとも一部分が切除される。瞬時(またはほぼ瞬時)の切除により、角質層(皮膚により保護された体内への異物の侵入および体液の損失を防止する皮膚の最も外側の保護層)が皮膚から除去されることが保証される。角質層の除去により、金属フィラメントを通して提供される電気エネルギに比例した深さを有する開口(「細孔」と称される場合もある)が提供される。
【0003】
表皮は、水性でありかつ処方された活性医薬成分のためのコンジットとして作用することができる皮膚の層である。金属フィラメントを通して提供される電気エネルギが十分に大きく、十分に迅速に送達される場合、結果として生じる熱により角質層が切除され、表皮の少なくとも一部が露出する。より多くのエネルギを皮膚に提供することにより、より多くの表皮(例えば水分)が蒸発し、より深い孔がもたらされるであろう。より深くかつより多数の細孔によって常により高い流動速度の達成がもたらされるわけではない(例えば、一部の製剤は間質液中に見出される分子に影響を受けるので、細孔が過度に多いと流動速度が減衰する場合がある)が、多くの場合、より深い細孔によって、処方された活性医薬品のより高い流動速度を促進(または提供)することができ、これにより、皮膚を介して処方された活性医薬品の十分に望ましい供給または濃度が提供される。
【0004】
発明の概要
本明細書に開示する方法および装置またはデバイスは、それぞれ幾つかの態様を有し、そのうちの1つだけがその望ましい属性を単独で担うわけではない。本開示の範囲を限定することなく、例えば以下の特許請求の範囲により表されるように、そのより顕著な特徴をここで簡潔に論じるものとする。この論を検討した後、特に「詳細な説明」と題されたセクションを読んだ後、記載した特徴がデータ認証サービスを含む利点をどのように提供するかが理解されるであろう。
【0005】
一実施形態は、熱エネルギを生体膜に送達して、微細孔を生じさせるのに十分な深さの膜の一部分を切除するための装置を含む。この装置は、例えば、導電性フィラメントのアレイを含み、導電性フィラメントのアレイを流れる電流に基づいて熱エネルギを発生させ、熱エネルギを隣接して配置された生体膜に提供するように構成されたポレータを含むことができる。また、この装置は、電流をポレータに複数のパルスで提供するように構成された電源回路も含むことができる。このような装置の種々の実施形形態は、以下に示される1つ以上の特徴を含む、1つ以上の他の特徴を含むことができる。
【0006】
熱エネルギを生体膜に送達して、微細孔を生じさせるのに十分な深さの膜の一部分を切除するための装置の幾つかの実施形態では、電源回路は、電源に接続された制御回路を含み、制御回路は、複数のパルスの1つ以上のパラメータを制御するように構成されている。幾つかの実施形態では、制御回路は、ポレータ熱ウォームアッププロセスを実行すべく、1つ以上のパラメータを制御する。幾つかの実施形態では、制御回路は、ポレータ熱減速プロセスを実行すべく、1つ以上のパラメータを制御する。幾つかの実施形態では、制御回路は、ポレータの熱プロセスおよび維持プロセスを実行すべく、1つ以上のパラメータを制御する。幾つかの実施形態では、1つ以上のパラメータは、パルスのうちの少なくとも1つの電流の振幅を表す電流値を含む。
【0007】
熱エネルギを生体膜に送達して、装置の微細孔を生じさせるのに十分な深さの膜の一部分を切除するための装置の幾つかの実施形態では、1つ以上のパラメータは、複数のパルスのうちの少なくとも一部の周波数を表す周波数値を含む。幾つかの実施形態では、1つ以上のパラメータは、複数のパルスのうちの少なくとも1つのパルス幅を表すパルス幅値を含む。幾つかの実施形態では、制御回路は、複数のパルスの電流値を、制御された電流値が第1の電流密度以上かつ第2の電流密度以下となるように制御し、第2の電流密度は、第1の電流密度より高い。幾つかの実施形態では、制御回路は、第1の時点において第3の電流密度を有し、第2の時点において第4の電流密度を有するように電流値を制御し、第3の電流密度および第4の電流密度は第1の電流密度と第2の電流密度との間にあるかまたはこれらに等しく、第4の電流密度は第3の電流密度より低く、第2の時点は第1の時点より遅い。幾つかの実施形態では、制御回路は、複数のパルスのパルス長を第1のパルス長以上かつ第2のパルス長未満となるように制御し、第2のパルス長は第1のパルス長より長い。幾つかの実施形態では、制御回路は、溶融によるフィラメント破損の可能性を最小限に抑えながら膜の一部をフラッシュ蒸発させるべく、供給電流値を制御するようにさらに構成されている。
【0008】
上記で論じている実施形態はいずれも、本明細書に記載する1つ以上の特徴または他の特徴を含むことができる。幾つかの実施形態では、制御回路は、導電性フィラメントのアレイの断面積に対する電流の供給比を決定し、第1の閾値と第1の閾値より大きい第2の閾値との間で供給比を制御するようにさらに構成されていることができる。幾つかの実施形態では、制御回路は、溶融によるフィラメント破損の可能性を最小限に抑えながら皮膚表面をフラッシュ蒸発させるべく、複数のパルスの連続パルス間のパルス長およびパルス周期を組み合わせて制御するようにさらに構成されている。幾つかの実施形態では、電源回路は、導電性フィラメントのアレイの温度を監視し、溶融によるフィラメント破損または開回路状態となることを防止すべく、導電性フィラメントのアレイの温度を制御するようにさらに構成されている。幾つかの実施形態では、電源は、導電性フィラメントのアレイの抵抗に少なくとも部分的に基づいて、導電性フィラメントのアレイの温度を監視するようにさらに構成されている。幾つかの実施形態では、電源回路は、受信された測定温度情報に少なくとも部分的に基づいて、導電性フィラメントのアレイの温度を監視するようにさらに構成されている。幾つかの実施形態では、この装置は、電源回路に温度情報を提供するように構成された少なくとも1つのセンサをさらに含む。幾つかの実施形態では、電源回路は、導電性部材により皮膚表面に加えられる圧力が第1の圧力閾値以上であるかどうかを判定するようにさらに構成されている。幾つかの実施形態では、第2のパルス長は、当該パルス長以下で装置のユーザが無痛微細穿孔を受ける最大パルス長に対応する。
【0009】
別の革新は、熱エネルギを生体膜に送達して、微細孔を生じさせるのに十分な深さの膜の一部分を切除するための方法である。この方法は、上記で特定した特徴のいずれかを有する装置を膜に適用することと、導電性フィラメントのアレイに提供される電気パルスを、導電性フィラメントのアレイを加熱して少なくとも1つの微細孔を形成するのに十分な深さの膜の一部分を切除するように制御することとを含むことができる。
【0010】
これらの図面および本明細書における関連する説明は、本発明の特定の実施形態を例示するために提供されるものであり、限定を意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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