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公開番号2024132397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043139
出願日2023-03-17
発明の名称樹脂部材の評価方法、および、高電圧貫通型コンデンサの製造方法
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類G01N 33/44 20060101AFI20240920BHJP(測定;試験)
要約【課題】樹脂部材の均質性を評価することが可能な樹脂部材の評価方法、および、当該評価方法を用いた高電圧貫通型コンデンサの製造方法、を提供すること。
【解決手段】硬化した樹脂と1種以上の添加物とを含む樹脂部材の断面で、指標添加物に属する粒子のうちから選択した1つの着目粒子の短径rCを計測する第1工程と、3rCの直径を有し着目粒子の重心を中心とする円の内側領域を、着目粒子の近傍領域として特定する第2工程と、近傍領域に存在する粒子が、それぞれ、標添加物に属するか否かを判定する第3工程と、近傍領域に存在する指標添加物に属する粒子を近傍粒子とし、近傍粒子の数を計測する第4工程と、を有する樹脂部材の評価方法である。第1工程から第4工程を、着目粒子を変更しつつ複数回繰り返し、近傍粒子の数Nの最大値NMaxに基づいて、樹脂部材の均質性を評価する。
【選択図】図3A
特許請求の範囲【請求項1】
硬化した樹脂と1種以上の添加物とを含む樹脂部材の断面で、指標添加物に属する粒子のうちから選択した1つの着目粒子の短径r
C
を計測する第1工程と、
3r
C
の直径を有し前記着目粒子の重心を中心とする円の内側領域を、前記着目粒子の近傍領域として特定する第2工程と、
前記近傍領域に存在する粒子が、それぞれ、前記指標添加物に属するか否かを判定する第3工程と、
前記近傍領域に存在し、前記指標添加物に属する粒子を近傍粒子とし、前記近傍粒子の数を計測する第4工程と、を有し、
前記第1工程から前記第4工程を、前記着目粒子を変更しつつ複数回繰り返し、
前記近傍粒子の数の最大値N
Max
に基づいて、前記樹脂部材の均質性を評価する、樹脂部材の評価方法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記第3工程では、前記近傍領域に存在する前記粒子のうち、前記短径r
C
の0.6倍以上の短径を有する粒子が、前記指標添加物に属すると判定する請求項1に記載の樹脂部材の評価方法。
【請求項3】
前記第3工程では、前記近傍領域に存在する前記粒子のうち、前記着目粒子と同じ組成を有する粒子が、前記指標添加物に属すると判定する請求項1に記載の樹脂部材の評価方法。
【請求項4】
前記樹脂部材が、2種以上の樹脂原料を含む混合物を硬化させて得られる硬化物であり、
前記指標添加物が、2種以上の樹脂原料から選択される1種の樹脂原料のみに含まれる添加物である請求項1~3のいずれかに記載の樹脂部材の評価方法。
【請求項5】
前記樹脂部材における前記指標添加物の体積含有率が、1vol%以上30vol%以下である請求項1~3のいずれかに記載の樹脂部材の評価方法。
【請求項6】
前記樹脂部材における前記指標添加物の体積含有率が、1.5vol%以上20vol%以下である請求項1~3のいずれかに記載の樹脂部材の評価方法。
【請求項7】
均質性の良否を判定するための前記最大値N
Max
の閾値を3に設定し、前記樹脂部材の均質性を評価する請求項1~3のいずれかに記載の樹脂部材の評価方法。
【請求項8】
コンデンサユニットと、前記コンデンサユニットを覆う樹脂部材と、を有する高電圧貫通型コンデンサの製造方法であって、
請求項1~3のいずれかに記載の樹脂部材の評価方法を利用して、前記高電圧貫通型コンデンサの前記樹脂部材の形成に用いる原材料の混合条件を決定する、高電圧貫通型コンデンサの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂部材の評価方法、および、当該評価方法を用いた高電圧貫通型コンデンサの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
合成樹脂を含む樹脂部材は、たとえば、樹脂原料と、高分子用安定剤および機能付与剤などの添加物と、を混合し、得られた混合物を硬化させることで製造することができる。このような樹脂部材の製造において、原材料の混合が不十分だと、樹脂部材の物性が低下したり、不均一化したりする恐れがある。そのため、樹脂部材の混合状態を把握し、樹脂部材の均質性を評価する必要がある。
【0003】
たとえば、特許文献1は、2種以上の樹脂原料を用いる樹脂部材の製造において、樹脂原料にカラーフォーマーを添加し、樹脂原料を混合した後の色相の変化を確認することで、混合状態の良否を判定する方法を開示している。特許文献1の方法では、目視で確認できる程度の巨視的な混合度合いを評価できるものの、添加物の局所的な凝集の有無などの微視的な混合状態を評価することは困難である。
【0004】
また、特許文献2は、繊維状添加物の占有面積に関する度数分布に基づいて、樹脂と摩擦材とを含む複合部材の混合状態を評価する方法を開示している。特許文献2では、混合時間に応じて円相当径が減少するという繊維状添加物の特殊性に依拠して、複合部材の混合状態を評価しており、特許文献2の評価方法は、他の樹脂部材への応用が困難な場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-182984号公報
特開2002-226832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明における例示的な実施形態の目的は、樹脂部材の均質性を評価することが可能な樹脂部材の評価方法、および、当該評価方法を用いた高電圧貫通型コンデンサの製造方法、を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明に係る樹脂部材の評価方法は、
硬化した樹脂と1種以上の添加物とを含む樹脂部材の断面で、指標添加物に属する粒子のうちから選択した1つの着目粒子の短径r
C
を計測する第1工程と、
3r
C
の直径を有し前記着目粒子の重心を中心とする円の内側領域を、前記着目粒子の近傍領域として特定する第2工程と、
前記近傍領域に存在する粒子が、それぞれ、前記指標添加物に属するか否かを判定する第3工程と、
前記近傍領域に存在し、前記指標添加物に属する粒子を近傍粒子とし、前記近傍粒子の数を計測する第4工程と、を有し、
前記第1工程から前記第4工程を、前記着目粒子を変更しつつ複数回繰り返し、
前記近傍粒子の数の最大値N
Max
に基づいて、前記樹脂部材の均質性を評価する。
【0008】
前記第3工程では、前記近傍領域に存在する前記粒子のうち、前記短径r
C
の0.6倍以上の短径を有する粒子が、前記指標添加物に属すると判定してもよい。
【0009】
前記第3工程では、前記近傍領域に存在する前記粒子のうち、前記着目粒子と同じ組成を有する粒子が、前記指標添加物に属すると判定してもよい。
【0010】
好ましくは、前記樹脂部材が、2種以上の樹脂原料を含む混合物を硬化させて得られる硬化物であり、
前記指標添加物が、2種以上の樹脂原料から選択される1種の樹脂原料のみに含まれる添加物である。
(【0011】以降は省略されています)

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