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公開番号2025033763
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139719
出願日2023-08-30
発明の名称積層貫通コンデンサ
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01G 4/30 20060101AFI20250306BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】直流抵抗を低減すると共に信頼性の低下を抑制する積層貫通コンデンサを提供する。
【解決手段】積層貫通コンデンサCD1は、素体と、一対の外部電極と、外部電極と、複数の内部電極と、を備える。複数の内部電極は、一対の外部電極に接続されている少なくとも一つの内部電極31と、一対の外部電極に接続されている少なくとも一つの内部電極32と、外部電極に接続されている少なくとも一つの内部電極33と、を含む。素体1は、少なくとも一つの内部電極31と少なくとも一つの内部電極33とが対向して配置されている領域R1と、少なくとも一つの内部電極32が配置されている領域R2と、を含む。一対の外部電極10のそれぞれと少なくとも一つの内部電極31との第一接続幅は、一対の外部電極10のそれぞれと少なくとも一つの内部電極32との第二接続幅より小さい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
素体と、
互いに離間して前記素体上に配置されている一対の第一外部電極と、
前記一対の第一外部電極と離間して前記素体上に配置されている第二外部電極と、
前記素体内に配置されている複数の内部電極と、
を備え、
前記複数の内部電極は、前記一対の第一外部電極に接続されている少なくとも一つの第一内部電極と、前記一対の第一外部電極に接続されている少なくとも一つの第二内部電極と、前記第二外部電極に接続されている少なくとも一つの第三内部電極と、を含み、
前記素体は、
前記少なくとも一つの第一内部電極と前記少なくとも一つの第三内部電極とが対向して配置されている第一領域と、
前記少なくとも一つの第二内部電極が配置されている第二領域と、を含み、
前記一対の第一外部電極のそれぞれと前記少なくとも一つの第一内部電極との第一接続幅は、前記一対の第一外部電極のそれぞれと前記少なくとも一つの第二内部電極との第二接続幅より小さい、積層貫通コンデンサ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記複数の内部電極は、前記一対の第一外部電極に接続されている少なくとも一つの第四内部電極と、前記第二外部電極に接続されている少なくとも一つの第五内部電極と、を更に含み、
前記素体は、前記少なくとも一つの第四内部電極と前記少なくとも一つの第五内部電極とが対向して配置されている第三領域を更に含み、
前記一対の第一外部電極のそれぞれと前記少なくとも一つの第四内部電極との第三接続幅は、前記第二接続幅より小さく、
前記第二領域は、前記第一領域と前記第三領域との間に位置する、請求項1に記載の積層貫通コンデンサ。
【請求項3】
前記少なくとも一つの第四内部電極は、前記少なくとも一つの第五内部電極と対向すると共に前記第三接続幅より大きい幅を有する電極領域を含む、請求項2に記載の積層貫通コンデンサ。
【請求項4】
前記少なくとも一つの第二内部電極は、前記少なくとも一つの第四内部電極と前記少なくとも一つの第五内部電極との間隔より小さい間隔で対向する複数の第二内部電極を含む、請求項2に記載の積層貫通コンデンサ。
【請求項5】
前記少なくとも一つの第一内部電極は、前記少なくとも一つの第三内部電極と対向すると共に前記第一接続幅より大きい幅を有する電極領域を含む、請求項1に記載の積層貫通コンデンサ。
【請求項6】
前記少なくとも一つの第二内部電極は、前記少なくとも一つの第一内部電極と前記少なくとも一つの第三内部電極との間隔より小さい間隔で対向する複数の第二内部電極を含む、請求項1に記載の積層貫通コンデンサ。
【請求項7】
前記複数の内部電極は、前記一対の第一外部電極に接続されている少なくとも一つの第六内部電極を更に含み、
前記素体は、前記少なくとも一つの第六内部電極が配置されている第四領域を更に含み、
前記第一接続幅は、前記一対の第一外部電極のそれぞれと前記少なくとも一つの第六内部電極との第四接続幅より小さく、
前記第一領域は、前記第二領域と前記第四領域との間に位置する、請求項1に記載の積層貫通コンデンサ。
【請求項8】
前記少なくとも一つの第一内部電極は、前記第一接続幅が異なる複数の第一内部電極を含む、請求項1に記載の積層貫通コンデンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層貫通コンデンサに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
知られている積層貫通コンデンサは、素体と、互いに離間して素体上に配置されている一対の第一外部電極と、一対の第一外部電極と離間して素体上に配置されている第二外部電極と、素体内に配置されている複数の内部電極と、を備える(たとえば、特許文献1参照)。複数の内部電極は、一対の第一外部電極に接続されている内部電極と、当該内部電極に対向していると共に第二外部電極に接続されている内部電極と、を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-67562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一つの態様は、直流抵抗を低減すると共に信頼性の低下を抑制する積層貫通コンデンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一つの態様に係る積層貫通コンデンサは、素体と、互いに離間して素体上に配置されている一対の第一外部電極と、一対の第一外部電極と離間して素体上に配置されている第二外部電極と、素体内に配置されている複数の内部電極と、を備える。複数の内部電極は、一対の第一外部電極に接続されている少なくとも一つの第一内部電極と、一対の第一外部電極に接続されている少なくとも一つの第二内部電極と、第二外部電極に接続されている少なくとも一つの第三内部電極と、を含む。素体は、少なくとも一つの第一内部電極と少なくとも一つの第三内部電極とが対向して配置されている第一領域と、少なくとも一つの第二内部電極が配置されている第二領域と、を含む。一対の第一外部電極のそれぞれと少なくとも一つの第一内部電極との第一接続幅は、一対の第一外部電極のそれぞれと少なくとも一つの第二内部電極との第二接続幅より小さい。
【0006】
上記一つの態様では、上記少なくとも一つの第二内部電極が、上記少なくとも一つの第一内部電極とは別に、一対の第一外部電極に接続されている。上記少なくとも一つの第二内部電極は、上記少なくとも一つの第一内部電極と上記少なくとも一つの第三内部電極とが対向して配置されている第一領域とは別の、第二領域に配置されている。したがって、上記少なくとも一つの第二内部電極は、直流抵抗の低減に寄与する。
上記一つの態様では、第一接続幅が第二接続幅より小さい。すなわち、第一外部電極のそれぞれと上記少なくとも一つの第二内部電極との接続長さは、第一外部電極のそれぞれと上記少なくとも一つの第一内部電極との接続長さより大きい。したがって、電流が、上記少なくとも一つの第二内部電極に流れやすい。上記少なくとも一つの第二内部電極は、直流抵抗の低減により一層寄与する。
これらの結果、上記一つの態様は、直流抵抗を低減する。
【0007】
積層貫通コンデンサに限られず、電子部品では、実装性の向上のため、外部電極は、めっき層と、めっき層を形成するための下地層とを含む傾向がある。めっき層は、たとえば、電解めっき法により形成される。めっき層が電解めっき法により形成される場合、めっき液は、下地層と素体との界面に至り、その後、素体内に浸入するおそれがある。素体内へのめっき液の浸入は、電子部品の信頼性を低下させるおそれがある。めっき液の素体内への浸入経路は、たとえば、内部電極における外部電極との接続端と、素体との界面を含む。
上記一つの態様では、第一接続幅が第二接続幅より小さい。すなわち、上記少なくとも一つの第一内部電極における、一対の第一外部電極のそれぞれとの接続端の長さは、上記少なくとも一つの第二内部電極における、一対の第一外部電極のそれぞれとの接続端の長さより小さい。したがって、めっき液は、上記少なくとも一つの第一内部電極の上記接続端と素体との界面から、素体内に浸入しがたい。この結果、上記一つの態様は、信頼性の低下を抑制する。
【0008】
上記一つの態様では、複数の内部電極は、一対の第一外部電極に接続されている少なくとも一つの第四内部電極と、第二外部電極に接続されている少なくとも一つの第五内部電極と、を含んでもよい。素体は、少なくとも一つの第四内部電極と少なくとも一つの第五内部電極とが対向して配置されている第三領域を含んでもよい。一対の第一外部電極のそれぞれと少なくとも一つの第四内部電極との第三接続幅は、第二接続幅より小さくてもよい。第二領域は、第一領域と第三領域との間に位置してもよい。
第三接続幅が第二接続幅より小さい構成では、第一外部電極のそれぞれと上記少なくとも一つの第二内部電極との接続長さは、第一外部電極のそれぞれと上記少なくとも一つの第四内部電極との接続長さより大きい。したがって、電流が、上記少なくとも一つの第二内部電極に流れやすい。上記少なくとも一つの第二内部電極は、直流抵抗の低減により一層寄与する。この結果、この構成は、直流抵抗をより一層低減する。
第三接続幅が第二接続幅より小さい構成では、上記少なくとも一つの第四内部電極における、一対の第一外部電極のそれぞれとの接続端の長さは、上記少なくとも一つの第二内部電極における、一対の第一外部電極のそれぞれとの接続端の長さより小さい。したがって、めっき液は、上記少なくとも一つの第四内部電極の上記接続端と素体との界面から、素体内に浸入しがたい。この結果、この構成は、信頼性の低下を抑制する。
素体は、素体の稜部が湾曲している形状又は面取りされている形状を呈することがある。この場合、素体の稜部において、下地層の厚さは小さくなる傾向がある。下地層の厚さが小さい構成では、めっき液が、下地層を通って、下地層と素体との界面に達しやすい。したがって、稜部に近い内部電極における外部電極との接続端と、素体との界面は、稜部から遠い内部電極における外部電極との接続端と、素体との界面に比して、めっき液が侵入しやすい傾向がある。
第二領域が、第一領域と第三領域との間に位置する構成では、第一領域と第三領域とは、第二領域に比して、稜部に近付く傾向がある。すなわち、第一領域と第三領域とは、第二領域に比して、めっき液が侵入しやすいおそれがある。しかしながら、第一接続幅が第二接続幅より小さく、かつ、第三接続幅が第二接続幅より小さい構成では、上述したように、めっき液が素体内に浸入しがたい。したがって、第二領域が、第一領域と第三領域との間に位置する構成においても、信頼性の低下の抑制が維持され得る。
【0009】
上記一つの態様では、少なくとも一つの第四内部電極は、少なくとも一つの第五内部電極と対向すると共に第三接続幅より大きい幅を有する電極領域を含んでもよい。
上記少なくとも一つの第四内部電極が上記電極領域を含む構成は、上記少なくとも一つの第四内部電極と上記少なくとも一つの第五内部電極との対向面積を増加させる傾向がある。したがって、この構成は、静電容量を増加させ得る。
【0010】
上記一つの態様では、少なくとも一つの第二内部電極は、少なくとも一つの第四内部電極と少なくとも一つの第五内部電極との間隔より小さい間隔で対向する複数の第二内部電極を含んでもよい。
複数の第二内部電極が、少なくとも一つの第四内部電極と少なくとも一つの第五内部電極との間隔より小さい間隔で対向する構成は、第二領域に配置される第二内部電極の数を増加させ得る。したがって、この構成は、直流抵抗をより一層低減し得る。
複数の第二内部電極が、少なくとも一つの第四内部電極と少なくとも一つの第五内部電極との間隔より小さい間隔で対向する構成は、少なくとも一つの第四内部電極と少なくとも一つの第五内部電極との間隔を増加させ得る。したがって、この構成は、少なくとも一つの第四内部電極と少なくとも一つの第五内部電極との短絡を抑制する。
(【0011】以降は省略されています)

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