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公開番号2025035819
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023143105
出願日2023-09-04
発明の名称過渡電圧保護デバイス
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01T 4/02 20060101AFI20250307BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】過渡電圧保護特性の劣化を抑制し得る過渡電圧保護デバイスを提供する。
【解決手段】過渡電圧保護デバイスED1は、端面1aと複数の側面1cとに配置されている外部電極10と、外部電極10と離間していると共に、端面1bと側面1dとに配置されている外部電極20と、素体1内に配置されていると共に外部電極10に接続されている内部電極30と、素体1内に配置されていると共に、外部電極20に接続されている内部電極40と、を備える。内部電極30は、端面1aと側面1cとに露出していると共に外部電極10に接続されている端33を含む。内部電極40は、端面1bと側面1dとに露出していると共に外部電極20に接続されている端43を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
互いに対向する一対の端面と、前記一対の端面を連結している複数の側面とを含む素体と、
前記一対の端面のうち対応する端面と、前記複数の側面のうち対応する側面とに配置されている第一外部電極と、
前記第一外部電極と離間していると共に、前記一対の端面のうち対応する端面と、前記複数の側面のうち対応する側面とに配置されている第二外部電極と、
前記素体内に配置されていると共に、前記第一外部電極に接続されている第一内部電極と、
前記素体内に配置されていると共に、前記第二外部電極に接続されている第二内部電極と、
を備え、
前記第一内部電極は、前記対応する端面と前記対応する側面とに露出していると共に前記第一外部電極に接続されている第一端を含み、
前記第二内部電極は、前記対応する端面と前記対応する側面とに露出していると共に前記第二外部電極に接続されている第二端を含む、過渡電圧保護デバイス。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記素体は、前記一対の端面が互いに対向する方向が長手方向である直方体形状を呈する、請求項1に記載の過渡電圧保護デバイス。
【請求項3】
前記複数の側面は、互いに対向する第一側面及び第二側面を含み、
前記第一外部電極は、前記対応する端面と前記第一側面とに位置すると共に前記第一端に接続されている第一電極部分を含み、
前記第二外部電極は、前記対応する端面と前記第二側面とに位置すると共に前記第二端に接続されている第二電極部分を含む、請求項1に記載の過渡電圧保護デバイス。
【請求項4】
前記素体内には、空洞が形成され、
前記第一内部電極及び前記第二内部電極は、互いに対向すると共に前記空洞に露出する電極部分を含む、請求項1に記載の過渡電圧保護デバイス。
【請求項5】
前記素体内に配置されている放電補助部を更に備え、
前記第一内部電極及び前記第二内部電極は、互いに対向すると共に前記放電補助部と接している電極部分を含む、請求項1に記載の過渡電圧保護デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、過渡電圧保護デバイスに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
知られている過渡電圧保護デバイスは、素体と、第一及び第二外部電極と、第一及び第二内部電極と、を備える(たとえば、特許文献1参照)。素体は、互いに対向する一対の端面を含む。第一及び第二外部電極は、一対の端面のうち対応する端面にそれぞれ配置されている。第一及び第二内部電極は、素体内に互いに対向して配置されていると共に、対応する端面に露出して第一及び第二外部電極にそれぞれ接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5757372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の過渡電圧保護デバイスでは、第一及び第二内部電極の間で放電が生じる場合、各内部電極が発熱することがある。第一及び第二内部電極の発熱により、過渡電圧保護デバイスでの過渡電圧保護特性が劣化するおそれがある。
【0005】
本発明の一つの態様は、過渡電圧保護特性の劣化を抑制し得る過渡電圧保護デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様に係る過渡電圧保護デバイスは、互いに対向する一対の端面と、一対の端面を連結している複数の側面とを含む素体と、一対の端面のうち対応する端面と、複数の側面のうち対応する側面とに配置されている第一外部電極と、第一外部電極と離間していると共に、一対の端面のうち対応する端面と、複数の側面のうち対応する側面とに配置されている第二外部電極と、素体内に配置されていると共に、第一外部電極に接続されている第一内部電極と、素体内に配置されていると共に、第二外部電極に接続されている第二内部電極と、を備える。第一内部電極は、対応する端面と対応する側面とに露出していると共に第一外部電極に接続されている第一端を含む。第二内部電極は、対応する端面と対応する側面とに露出していると共に第二外部電極に接続されている第二端を含む。
【0007】
上記一つの態様では、放電が第一内部電極と第二内部電極との間で生じる場合、第一内部電極及び第二内部電極が発熱することがある。
第一内部電極に生じる熱は、たとえば、第一外部電極に伝わり、第一外部電極から放散される。第一内部電極は、対応する端面と対応する側面とに露出している第一端において、第一外部電極に接続されている。第一内部電極が第一端において第一外部電極に接続されている構成は、第一内部電極が端面のみにおいて第一外部電極に接続されている構成に比して、第一内部電極と第一外部電極との接続長さを増加させる傾向がある。したがって、第一内部電極が上記第一端を含む構成は、第一内部電極に生じる熱を第一外部電極に伝えやすい。
第二内部電極に生じる熱は、たとえば、第二外部電極に伝わり、第二外部電極から放散される。第二内部電極は、対応する端面と対応する側面とに露出している第二端において、第二外部電極に接続されている。第二内部電極が第二端において第二外部電極に接続されている構成は、第二内部電極が端面のみにおいて第二外部電極に接続されている構成に比して、第二内部電極と第二外部電極との接続長さを増加させる傾向がある。したがって、第二内部電極が上記第二端を含む構成は、第二内部電極に生じる熱を第二外部電極に伝えやすい。
これらの結果、上記一つの態様は、第一内部電極から第一外部電極への伝熱性と第二内部電極から第二外部電極への伝熱性とを向上し得る。上記一つの態様は、過渡電圧保護特性の劣化を抑制し得る。
【0008】
上記一つの態様では、素体は、一対の端面が互いに対向する方向が長手方向である直方体形状を呈してもよい。
素体が上述した直方体形状を呈する構成では、第一内部電極及び第二内部電極において放電が生じる箇所、すなわち、第一内部電極及び第二内部電極において発熱する箇所と、対応する端面との距離が増加する傾向がある。この場合、第一内部電極及び第二内部電極が対応する端面のみにおいて第一外部電極及び第二外部電極にそれぞれ接続されている構成では、第一内部電極及び第二内部電極に生じる熱が、第一外部電極及び第二外部電極にそれぞれ伝わりがたい。すなわち、第一内部電極及び第二内部電極から第一外部電極及び第二外部電極へのそれぞれの伝熱性が低下するおそれがある。
上述したように、第一内部電極が上記第一端を含むと共に第二内部電極が上記第二端を含む構成は、第一内部電極及び第二内部電極から第一外部電極及び第二外部電極へのそれぞれの伝熱性を向上し得る。したがって、素体が上述した直方体形状を呈する構成においても、第一内部電極及び第二内部電極から第一外部電極及び第二外部電極へのそれぞれの伝熱性が低下しがたい。
【0009】
上記一つの態様では、複数の側面は、互いに対向する第一側面及び第二側面を含んでよい。第一外部電極は、対応する端面と第一側面とに位置すると共に第一端に接続されている第一電極部分を含んでよい。第二外部電極は、対応する端面と第二側面とに位置すると共に第二端に接続されている第二電極部分を含んでよい。
第一外部電極が上記第一電極部分を含み、第二外部電極が上記第二電極部分を含む構成は、第一電極部分と第一端とが接続される位置と、第二電極部分と第二端とが接続される位置と、を離し得る。本構成は、第一内部電極に生じる熱を第一外部電極から放散させる位置と、第二内部電極に生じる熱を第二外部電極から放散させる位置と、を離し得る。したがって、本構成は、第一内部電極及び第二内部電極に生じる熱を効果的に放散させ得る。この結果、第一内部電極から第一外部電極への伝熱性と第二内部電極から第二外部電極への伝熱性とをより一層向上し得る。本構成は、過渡電圧保護特性の劣化をより一層抑制し得る。
【0010】
上記一つの態様では、素体内には、空洞が形成されてもよい。第一内部電極及び第二内部電極は、互いに対向すると共に空洞に露出する電極部分を含んでもよい。
第一内部電極及び第二内部電極が、空洞に露出する上記電極部分を含む構成では、放電は、空洞に露出する上記電極部分との間に生じ得る。したがって、本構成は、放電が生じる箇所を規定し得る。
空洞に露出する上記電極部分の間で放電が生じる場合、空洞に露出する上記電極部分が発熱することがある。空洞に露出する上記電極部分に生じる熱は、空洞に放散され得る。したがって、本構成は、第一内部電極及び第二内部電極での放熱性を向上し得る。この結果、本構成は、過渡電圧保護特性の劣化をより一層抑制し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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