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公開番号2024129991
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023039442
出願日2023-03-14
発明の名称飛灰処理装置及び飛灰処理方法
出願人JFEエンジニアリング株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B01D 53/62 20060101AFI20240920BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】排ガス中の酸性ガスの除去と、飛灰中に含まれる重金属類の溶出を抑制するキレート剤の使用量の低減とを可能とする。
【解決手段】飛灰処理装置100は、廃棄物焼却炉1から排出された排ガスを除塵する第1除塵装置3Aと、第1除塵装置3Aから排出されてアルカリ剤が供給された排ガスを除塵する第2除塵装置3Bと、第2除塵装置3Bから排出された飛灰と、第2除塵装置3Bで除塵された排ガスから分岐した排ガスとを接触させる飛灰炭酸化装置8と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
廃棄物焼却炉から排出された排ガスを除塵する第1除塵装置と、
前記第1除塵装置から排出されてアルカリ剤が供給された排ガスを除塵する第2除塵装置と、
前記第2除塵装置から排出された飛灰と、前記第2除塵装置で除塵された排ガスから分岐した排ガスとを接触させる飛灰炭酸化装置と、
を備える飛灰処理装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記第1除塵装置から排出された排ガスを前記第2除塵装置へ送る煙道に前記第2除塵装置から排出された飛灰の一部を送る
請求項1に記載の飛灰処理装置。
【請求項3】
前記廃棄物焼却炉から排出された排ガスを前記第1除塵装置へ送る煙道に前記飛灰炭酸化装置から排出される排ガスを送る
請求項1又は請求項2に記載の飛灰処理装置。
【請求項4】
前記第1除塵装置から排出された排ガスを前記第2除塵装置へ送る煙道に前記飛灰炭酸化装置から排出される排ガスを送る
請求項1に記載の飛灰処理装置。
【請求項5】
廃棄物焼却炉から排出された排ガスを第1除塵装置で除塵し、
前記第1除塵装置から排出されてアルカリ剤が供給された排ガスを第2除塵装置で除塵し、
前記第2除塵装置から排出された飛灰と、前記第2除塵装置で除塵された排ガスから分岐した排ガスとを飛灰炭酸化装置で接触させる、
飛灰処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、飛灰処理装置及び飛灰処理方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
廃棄物を焼却する焼却炉から排出される排ガスには酸性ガスや煤塵(飛灰)が含まれており、この排ガスは、バグフィルタ等の除塵装置で除塵される。また、この排ガスに含まれる酸性ガスについては、特許文献1、2に開示されているように、排ガス中に消石灰などのアルカリ剤を吹き込んで酸性ガスを中和して除去する方法がある。
【0003】
特許文献1に開示された方法は、廃棄物焼却炉から排出される排ガスを第一の集塵機にて除塵し、除塵された排ガスを第二の集塵機へ送る。第一の集塵機から第二の集塵機へ送られる排ガスには消石灰粉が吹き込まれる。第二の集塵機は、消石灰粉が吹き込まれた排ガスを除塵する。第二の集塵機で捕集された粉塵は未反応の消石灰粉を含む。この未反応の消石灰粉を含む粉塵の一部は、第一の集塵機から第二の集塵機へ送られる排ガスに吹き込まれる。
【0004】
特許文献2に開示された方法は、焼却炉で発生した排ガスを1段目バグフィルタで除塵し、除塵された排ガスを2段目バグフィルタへ送る。1段目バグフィルタから2段目バグフィルタへ送られる排ガスには、酸性ガス除去剤として消石灰が吹き込まれる。2段目バグフィルタは、消石灰が吹き込まれた排ガスを除塵する。酸性ガスとの反応に使用されなかった未反応の消石灰は、1段目バグフィルタの上流側へ供給され、焼却炉から1段目バグフィルタへ送られる排ガスに吹き込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-329号公報
特許第6413038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、排ガスを除塵して得られる飛灰には、鉛、カドミウム等の重金属類が含まれており、飛灰を埋立処分する際には重金属類の溶出量が所定の規制値以下となるように、重金属類を固定し安定化処理して重金属類の溶出抑制処理を施すことが定められている。このため、特許文献1、2に開示されている方法で捕集された飛灰を埋立処分する場合、飛灰中に含まれる重金属類の溶出を抑制する必要がある。一般的な重金属類の安定化処理としては、例えば、キレート剤を飛灰に混合し重金属類を固定し安定化することが行われているが、キレート剤を飛灰に混合する処理方法では、使用するキレート剤が高価であるため、飛灰の量が多くなると処理コストがかさむという課題があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、排ガス中の酸性ガスの除去と、飛灰中に含まれる重金属類の溶出を抑制するキレート剤の使用量の低減とを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面に係る飛灰処理装置は、廃棄物焼却炉から排出された排ガスを除塵する第1除塵装置と、前記第1除塵装置から排出されてアルカリ剤が供給された排ガスを除塵する第2除塵装置と、前記第2除塵装置から排出された飛灰と、前記第2除塵装置で除塵された排ガスから分岐した排ガスとを接触させる飛灰炭酸化装置と、を備える。
【0009】
本発明に係る飛灰処理装置においては、前記第1除塵装置から排出された排ガスを前記第2除塵装置へ送る煙道に前記第2除塵装置から排出された飛灰の一部を送る構成としてもよい。
【0010】
本発明に係る飛灰処理装置においては、前記廃棄物焼却炉から排出された排ガスを前記第1除塵装置へ送る煙道に前記飛灰炭酸化装置から排出される排ガスを送る構成としてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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