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公開番号2024131249
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041389
出願日2023-03-15
発明の名称バラスト水処理装置
出願人三浦工業株式会社
代理人SK弁理士法人,個人,個人
主分類B01D 35/147 20060101AFI20240920BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】初期通水時におけるフィルタへの負荷を低減することの可能なバラスト水処理装置を提供する。
【解決手段】本発明によれば、バラスト水を浄化処理するバラスト水処理装置1であって、濾過装置2と、浄化ラインL2,L3,L5と、差圧検知手段27と、制御手段4とを備えており、濾過装置2は、フィルタ21により水を浄化するよう構成され、浄化ラインL2,L3,L5は、濾過装置2を通るラインであり、差圧検知手段27は、フィルタ21の一次圧と二次圧の差圧ΔPを検知するよう構成され、制御手段4は、浄化ラインL2,L3,L5への通水を開始した初期に実行する初期通水モードM2と、当該初期通水モードM2の後に実行する通常通水モードM3とを切り替えて実行するよう構成され、制御手段4は、通常通水モードM3では、差圧ΔPが通常差圧閾値P3以上となった場合に異常と判断し、初期通水モードM2では、差圧ΔPが通常差圧閾値P3よりも小さい初期差圧閾値P2以上となった場合に異常と判断する、バラスト水処理装置1が提供される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
バラスト水を浄化処理するバラスト水処理装置であって、
濾過装置と、浄化ラインと、差圧検知手段と、制御手段とを備えており、
前記濾過装置は、フィルタにより水を浄化するよう構成され、
前記浄化ラインは、前記濾過装置を通るラインであり、
前記差圧検知手段は、前記フィルタの一次圧と二次圧の差圧を検知するよう構成され、
前記制御手段は、前記浄化ラインへの通水を開始した初期に実行する初期通水モードと、当該初期通水モードの後に実行する通常通水モードとを切り替えて実行するよう構成され、
前記制御手段は、前記通常通水モードでは、前記差圧が通常差圧閾値以上となった場合に異常と判断し、前記初期通水モードでは、前記差圧が前記通常差圧閾値よりも小さい初期差圧閾値以上となった場合に異常と判断する、バラスト水処理装置。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
請求項1に記載のバラスト水処理装置であって、
前記制御手段は、前記初期通水モードと前記通常通水モードに加え、前記フィルタを保護するための異常時モードを実行するよう構成され、
前記制御手段は、前記通常通水モードでは、前記差圧が前記通常差圧閾値以上となった場合に前記異常時モードに切り替え、前記初期通水モードでは、前記差圧が前記初期差圧閾値以上となった場合に前記異常時モードに切り替える、バラスト水処理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のバラスト水処理装置であって、
前記浄化ラインに開度調整弁をさらに備え、
前記制御手段は、前記初期通水モードにおいて、前記開度調整弁の開度を段階的に上げる制御を行う、水処理装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のバラスト水処理装置であって、
前記制御手段は、予め設定した時間の経過後、前記初期通水モードから前記通常通水モードに切り替える、バラスト水処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載のバラスト水処理装置であって、
前記予め設定した時間は変更可能とされる、バラスト水処理装置。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載のバラスト水処理装置であって、
前記通常差圧閾値及び前記初期差圧閾値は変更可能とされる、バラスト水処理装置。
【請求項7】
請求項2に記載のバラスト水処理装置であって、
バイパスラインと、浄化弁と、バイパス弁とをさらに備え、
前記バイパスラインは、前記濾過装置をバイパスするラインであり、
前記浄化弁は、前記浄化ラインへのバラスト水の流通を切り替える弁であり、
前記バイパス弁は、前記バイパスラインへのバラスト水の流通を切り替える弁であって、
前記制御手段は、前記異常時モードにおいて、前記浄化弁を閉じるとともに前記バイパス弁を開くことで、バラスト水が前記バイパスラインを流通するよう制御する、バラスト水処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルタを有するバラスト水処理装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
タンカー等の船舶は、積み荷の原油等を降ろした後、再度目的地に向けて航行する際、航行中の船舶のバランスを取るため、通常、バラスト水と呼ばれる水をバラストタンク内に貯留する。このような船舶には、バラスト水の注排水による生態系の破壊を防ぐため、バラスト水を浄化処理するバラスト水処理装置が設けられている。
【0003】
バラスト水処理装置の一種として、円筒状のフィルタをケーシング内に配置することでバラスト水を濾過処理するものがある。例えば、特許文献1には、濾過前後のバラスト水の差圧を計測することで、濾過膜(フィルタ)の目詰まりを検出することの可能なバラスト水処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-34002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、フィルタへの通水を開始した直後におけるフィルタの異常への対応が遅れ、フィルタに不具合が生じるおそれがあった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、初期通水時におけるフィルタの異常を検知することの可能なバラスト水処理装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]バラスト水を浄化処理するバラスト水処理装置であって、濾過装置と、浄化ラインと、差圧検知手段と、制御手段とを備えており、前記濾過装置は、フィルタにより水を浄化するよう構成され、前記浄化ラインは、前記濾過装置を通るラインであり、前記差圧検知手段は、前記フィルタの一次圧と二次圧の差圧を検知するよう構成され、前記制御手段は、前記浄化ラインへの通水を開始した初期に実行する初期通水モードと、当該初期通水モードの後に実行する通常通水モードとを切り替えて実行するよう構成され、前記制御手段は、前記通常通水モードでは、前記差圧が通常差圧閾値以上となった場合に異常と判断し、前記初期通水モードでは、前記差圧が前記通常差圧閾値よりも小さい初期差圧閾値以上となった場合に異常と判断する、バラスト水処理装置。
[2][1]に記載のバラスト水処理装置であって、前記制御手段は、前記初期通水モードと前記通常通水モードに加え、前記フィルタを保護するための異常時モードを実行するよう構成され、前記制御手段は、前記通常通水モードでは、前記差圧が前記通常差圧閾値以上となった場合に前記異常時モードに切り替え、前記初期通水モードでは、前記差圧が前記初期差圧閾値以上となった場合に前記異常時モードに切り替える、バラスト水処理装置。
[3][1]又は[2]に記載のバラスト水処理装置であって、前記浄化ラインに開度調整弁をさらに備え、前記制御手段は、前記初期通水モードにおいて、前記開度調整弁の開度を段階的に上げる制御を行う、水処理装置。
[4][1]~[3]のいずれかに記載のバラスト水処理装置であって、前記制御手段は、予め設定した時間の経過後、前記初期通水モードから前記通常通水モードに切り替える、バラスト水処理装置。
[5][4]に記載のバラスト水処理装置であって、前記予め設定した時間は変更可能とされる、バラスト水処理装置。
[6][1]~[5]のいずれかに記載のバラスト水処理装置であって、前記通常差圧閾値及び前記初期差圧閾値は変更可能とされる、バラスト水処理装置。
[7][2]に記載のバラスト水処理装置であって、バイパスラインと、浄化弁と、バイパス弁とをさらに備え、前記バイパスラインは、前記濾過装置をバイパスするラインであり、前記浄化弁は、前記浄化ラインへのバラスト水の流通を切り替える弁であり、前記バイパス弁は、前記バイパスラインへのバラスト水の流通を切り替える弁であって、前記制御手段は、前記異常時モードにおいて、前記浄化弁を閉じるとともに前記バイパス弁を開くことで、バラスト水が前記バイパスラインを流通するよう制御する、バラスト水処理装置。
【0008】
本発明によれば、初期通水時(初期通水モード)の差圧の閾値を通常時(通常通水モード)における差圧よりも小さく設定することで、初期通水時におけるフィルタの異常を早期に検知することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係るバラスト水処理装置1を船舶のバラスト装置に導入した状態を示す概略図である。
図1のバラスト水処理装置1の構成を示す図である。
図1のバラスト水処理装置1において、制御手段4が起動モードM1を実行したときのバラスト水の流路を示す図である。
図1のバラスト水処理装置1において、制御手段4が初期通水モードM2を実行したときのバラスト水の流路を示す図である。
図1のバラスト水処理装置1において、制御手段4が通常通水モードM3を実行したときのバラスト水の流路を示す図である。
図1のバラスト水処理装置1の制御手段4による初期通水モードM2、通常通水モードM3及び異常時モードM4の切り替えについて示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
(【0011】以降は省略されています)

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