TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024120673
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-05
出願番号
2023027648
出願日
2023-02-24
発明の名称
二酸化炭素吸着剤
出願人
東京濾器株式会社
代理人
弁理士法人一色国際特許事務所
主分類
B01J
20/18 20060101AFI20240829BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】従来品よりも低いエネルギーにより二酸化炭素を吸着できる二酸化炭素吸着剤の提供。
【解決手段】圧力と二酸化炭素の吸着量との変化を測定した結果を、横軸を自然対数に換算した圧力、縦軸を二酸化炭素の吸着量としてプロットしたグラフ上において、100kPa~400kPaに相当する領域の任意の2点を結んだ線の傾きが、57.9以上であるゼオライトを含む二酸化炭素吸着剤。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
圧力と二酸化炭素の吸着量との変化を測定した結果を、横軸を自然対数に換算した圧力、縦軸を二酸化炭素の吸着量としてプロットしたグラフ上において、100kPa~400kPaに相当する領域の任意の2点を結んだ線の傾きが、57.9以上であるゼオライトを含むことを特徴とする二酸化炭素吸着剤。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
X線回折の測定において、2θ=12.37°~12.43°、及び26.60°~26.76°にピークを有するゼオライトを含むことを特徴とする二酸化炭素吸着剤。
【請求項3】
前記ゼオライトが、X線回折の測定において、2θ=12.37°~12.43°のピークの高さをA、2θ=26.60°~26.76°のピークの高さをBとしたとき、B/Aが、0.03~0.09である請求項2記載の二酸化炭素吸着剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素吸着剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
赤外線の吸収及び放出の性質を有する温室効果ガスの一種である二酸化炭素は、近年の産業活動の活発化に伴い、大気中の濃度が上昇していることが知られている。そこで、大気中の二酸化炭素の濃度を増加させないために、二酸化炭素の排出量と吸収量とを均衡させるカーボンニュートラルと呼ばれる取り組みが盛んにおこなわれている。
【0003】
カーボンニュートラルに向けた取り組みの一種として、火力発電所などから排出される二酸化炭素を大気中に放出させないことを目的として、二酸化炭素を回収、及び貯蓄するシステムが注目されている。
二酸化炭素を回収するシステムとして、例えば、圧力を変化させて吸着するPSA方式(圧力スイング吸着)、温度を変化させて吸着するTSA方式(温度スイング吸着)などが挙げられる。これらのシステムに用いられる二酸化炭素吸着剤は、粘土鉱物の一種であるゼオライトが主に用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ゼオライトを用いた二酸化炭素回収システムは、ゼオライトの中でもFAU型ゼオライトを用い、PSA方式により設計されることが多い。具体的には、真空下(0kPa)から大気圧下(100kPa)にかけて二酸化炭素を吸着させ、真空下で脱離させて二酸化炭素を分離する。しかしながら、このように吸着を行う場合、真空ポンプ、及び高圧コンプレッサー等のエネルギー消費の高い装置を使用することになるため、エネルギー消費量が大きく、二酸化炭素の回収コストが高くなり、広く普及させることは難しかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-109818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来品よりも低いエネルギーにより二酸化炭素を吸着できる二酸化炭素吸着剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前述の目的を達成するため、従来品よりも低いエネルギーにより二酸化炭素を吸着する二酸化炭素吸着剤に用いられるゼオライトの性質とは、真空ではない条件下において二酸化炭素を十分に吸着する性質であることを見出した。真空ではない条件下で十分に二酸化炭素を吸着することができれば、二酸化炭素を吸着させるために真空ポンプ、高圧コンプレッサーなどのエネルギーを必要とする装置を用いることなく、従来品よりも低いエネルギーによる二酸化炭素の吸着が期待できる。
【0008】
そして、本発明者らは、この条件を満たすゼオライトは、圧力と二酸化炭素の吸着量との変化を測定した際に、真空より高い圧力の領域において、特徴的な傾きを有するゼオライトであることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち本発明の二酸化炭素吸着剤は、
圧力と二酸化炭素の吸着量との変化を測定した結果を、横軸を自然対数に換算した圧力、縦軸を二酸化炭素の吸着量としてプロットしたグラフ上において、100kPa~400kPaに相当する領域の任意の2点を結んだ線の傾きが、57.9以上であるゼオライトを含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の二酸化炭素吸着剤は、
X線回折の測定において、2θ=12.37°~12.43°、及び26.60°~26.76°にピークを有するゼオライトを含むことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東京濾器株式会社
二酸化炭素吸着剤
4か月前
個人
担持光触媒
1か月前
東レ株式会社
複合半透膜
7日前
株式会社フルヤ金属
触媒
1か月前
有限会社レイノ
嘔吐物の処理剤
1か月前
株式会社フクハラ
圧縮空気圧回路
1か月前
東ソー株式会社
多孔質ゼオライト成形体
22日前
前澤工業株式会社
沈殿池構造
20日前
松本油脂製薬株式会社
泡消火薬剤用消泡剤
1か月前
住友金属鉱山株式会社
蒸気回収機構
1か月前
東レ株式会社
スパイラル分離膜エレメント
28日前
CYC株式会社
工業炉用煤塵除去装置
1か月前
冷化株式会社
撹拌混合装置
20日前
東洋紡エムシー株式会社
濾材およびフィルター
1か月前
新東工業株式会社
集塵機
8日前
ヤマシンフィルタ株式会社
カプセルフィルタ
1か月前
DOWAメタルマイン株式会社
撹拌装置
7日前
三菱ケミカル株式会社
分離材および分離材の製造方法
21日前
株式会社丸山製作所
液体浄化装置
1か月前
株式会社フルヤ金属
担持触媒の作製方法
1か月前
個人
水溶性フィルター
29日前
国立大学法人広島大学
二酸化炭素吸放出材
1か月前
前澤工業株式会社
沈殿池のピット排泥装置
20日前
東洋リビング株式会社
除湿ユニットおよび保管庫
1か月前
大同化学株式会社
ワックスソリューション液の製造方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
吸着システム及び吸着方法
1か月前
積水化学工業株式会社
ガス製造装置
6日前
JFEエンジニアリング株式会社
多重管式反応容器
27日前
JFEエンジニアリング株式会社
多重管式反応容器
27日前
JFEエンジニアリング株式会社
多重管式反応容器
27日前
セイコーエプソン株式会社
気体分離膜
1か月前
株式会社レゾナック
ノズル、送液装置、及び送液システム
1か月前
セイコーエプソン株式会社
気体分離膜
1か月前
株式会社美和製作所
触媒材
28日前
東ソー株式会社
二酸化炭素分離用アミン組成物及びその用途
20日前
株式会社タクマ
脱臭装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る