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公開番号
2024126843
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2023035551
出願日
2023-03-08
発明の名称
水力機械およびその制御方法
出願人
株式会社東芝
,
東芝エネルギーシステムズ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F03B
15/04 20060101AFI20240912BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約
【課題】起動時に振動や騒音を抑制できる水力機械およびその制御方法を提供することである。
【解決手段】実施形態の水力機械は、ランナに流入する水の流量を測定する流量計と、前記ランナの下流側に設けられた吸出し管に空気を供給する給気管へ、前記空気を供給または遮断する給気弁の開閉を、前記流量に基づき判定する制御装置と、を備え、前記制御装置は、運転停止から通常運転に移行するまでの過渡運転において、前記流量が第1基準値以上であると判定した場合に前記給気弁を開くよう制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ランナに流入する水の流量を測定する流量計と、
前記ランナの下流側に設けられた吸出し管に空気を供給する給気管へ、前記空気を供給または遮断する給気弁の開閉を、前記流量に基づき判定する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、運転停止から通常運転に移行するまでの過渡運転において、前記流量が第1基準値以上であると判定した場合に前記給気弁を開くよう制御する水力機械。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記制御装置は、前記運転停止において前記ランナの上流側に設けられたガイドベーンを開くよう制御する請求項1に記載の水力機械。
【請求項3】
前記制御装置は、前記通常運転において前記流量が前記第1基準値よりも大きい第2基準値以上であると判定した場合に前記給気弁を閉じるよう制御する請求項1に記載の水力機械。
【請求項4】
ランナに流入する水の流量を測定するステップと、
運転停止から通常運転に移行するまでの過渡運転において、前記流量が第1基準値以上と判定した場合に前記ランナの下流側に設けられた吸出し管への給気を開始するステップと、を備える水力機械の制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、水力機械およびその制御方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的なフランシス水車をはじめとする水力機械は、ランナの上流側に設けられたガイドベーンの開度を制御することで流路面積を変化させ、上池側からランナへ流れる水の流量を調整する。水力機械を部分負荷で運転させる場合には、ガイドベーンを定格運転時よりも小さい開度に設定するため、ランナの回転によって吸出し管下流側からランナ方向へ水が逆流し、振動や騒音が発生する可能性がある。このような振動や騒音を防ぐために、給気管から吸出し管内に給気することでランナ出口の軸中心部に空洞を発生させて、キャビテーションや逆流を抑制することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-272478号公報
特開平2-67467号公報
特開平6-185039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水車のランナは定格運転や部分負荷運転を含む通常運転時の流量に合わせて設計されているが、運転停止から通常運転に移行するまでの起動時においては、水車を流れる水の流量が通常運転時と比較して極端に小さい。つまり、起動時にはランナの設計に適合しない程度の少ない流量の水が水車を流れるため、ランナの回転に伴うキャビテーションや逆流がより発生しやすく、通常運転時と比べてより振動や騒音を生じる可能性がある。キャビテーションや逆流による振動・騒音が発生するとランナに負荷がかかり、ランナの故障につながる可能性がある。また、水車の起動時は水の流量変化が大きく、上池および下池の水位変動によっても水の流量は大きく変化するので、起動時に適切なタイミングで吸出し管へ空気を供給することが困難な可能性がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、起動時に振動や騒音を抑制できる水力機械およびその制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、実施形態の水力機械は、ランナに流入する水の流量を測定する流量計と、前記ランナの下流側に設けられた吸出し管に空気を供給する給気管へ、前記空気を供給または遮断する給気弁の開閉を、前記流量に基づき判定する制御装置と、を備え、前記制御装置は、運転停止から通常運転に移行するまでの過渡運転において、前記流量が第1基準値以上であると判定した場合に前記給気弁を開くよう制御する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態に係る水力機械の構成を示す断面図。
第1実施形態に係る水力機械を運転停止から定格運転に向けて起動する処理例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
第1実施形態について、図1から図2を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る水力機械の子午面断面図である。ここでは、水力機械としてフランシス水車を一例に説明する。フランシス水車1は、鉄管10と、ケーシング12と、ステーベーン14と、ガイドベーン16と、ランナ18と、主軸20と、発電機22と、吸出し管24と、給気管26と、給気弁28と、流量計30と、制御装置32と、を備える。フランシス水車1は、電力系統(図示省略)と電気的に接続している。この電気的な接続は、フランシス水車1および電力系統の間に設けられる遮断器(図示省略)によって開閉される。なお、以降の説明において発電機22側を回転軸線C上方向、吸出し管24側を回転軸線C下方向とする。
【0009】
鉄管10は、その内部を水が流れる流路であり、上池(図示省略)と後述するケーシング12とを接続する。鉄管10は、閉状態となることで上池側とケーシング12側との間の水の流れを止める入口弁(図示省略)と、後述する流量計30とを備える。
【0010】
ケーシング12は、後述するランナ18の外周側に渦巻き状に設けられ、上池から鉄管10を通り流入した作動流体である水を、ステーベーン14およびガイドベーン16(共に後述する)を介してランナ18に供給する。なお、ケーシング12は通常、巻き始め(上池側)から巻き終わり(ランナ18側)にかけてその断面直径が徐々に小さくなるように形成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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