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公開番号2024125058
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023033135
出願日2023-03-03
発明の名称固形燃料
出願人日本製紙株式会社
代理人個人,個人
主分類C10L 5/44 20060101AFI20240906BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】 本発明の課題は、取り扱いや運搬を容易にするために木材の粉砕物をペレットのような成形物とした固形燃料をボイラーに投入する際にミルで粉砕する際に粉砕性が改善された固形燃料を提供することである。
【解決手段】 木材の粉砕物を含む成形物から成る固形燃料において、下記の方法にて測定した固形燃料の成形物の安息角を27度以上とする。
安息角の測定方法:高さ307mm×開口部315mm×底部250mm、容量20Lのバケツに木材の粉砕物を含む成形物を充填した後に、バケツ伏せた状態からバケツを静かに引き上げた際に形成される山の高さと底辺の半径より算出した角度を安息角とする。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
木材の粉砕物を含む成形物から成る固形燃料であって、下記の方法にて測定した固形燃料の成形物の安息角が27度以上である固形燃料。
安息角の測定方法:高さ307mm×開口部315mm×底部250mm、容量20Lのバケツに木材の粉砕物を含む成形物を充填した後に、バケツ伏せた状態からバケツを静かに引き上げた際に形成される山の高さと底辺の半径より算出した角度を安息角とする。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記固形燃料が、直径5~10mm、長さ3~50mmのペレットである請求項1に記載の固形燃料。
【請求項3】
木材の粉砕物を含む成形物から成る固形燃料を、110~250℃の水蒸気で処理する工程を含む、固形燃料の粉砕前の処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉砕性が改善されたボイラーに供給される木材の粉砕物を含む成形物から成る固形燃料、及びその粉砕前の処理方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、化石燃料の枯渇化及びCO

排出による地球温暖化への対策として、バイオマスを原料とする燃料の利用が検討されている。一般にバイオマスとは、エネルギー源又は工業原料として利用することのできる生物体をいい、代表的なものは木材、建築廃材、農産廃棄物等である。
【0003】
バイオマスを原料として固形燃料を製造する技術として、例えば、バイオマスを炭化して固体燃料を製造する方法が知られている。これは、バイオマスを炭化炉に投入して酸素欠乏雰囲気下で所定時間加熱して炭化処理し、固体燃料を製造するものである。このようにして製造された固体燃料は、発電設備や焼却設備等の燃焼設備の燃料に用いられるが、この場合、燃焼効率を向上させるために固体燃料を細かく粉砕して微粉燃料として用いることがある。
【0004】
特許文献1には、製材廃材、間伐材、庭木、建築廃材等の木質系バイオマスを240~300℃で15~90分間、熱分解した後に粉砕する方法が開示されている。また、特許文献2には穀類、実、種子を含むバイオマスを酸素濃度1~5%、処理温度350~400℃で30~90分間加熱して炭化処理することで、石炭と同等の粉砕性を有する固体燃料を製造する方法が開示されている。
【0005】
さらに、特許文献3には、木材チップを圧縮して脱水し、熱利用に供することが記載されており、特許文献4には、木材などの植物性材料を圧縮固化して固形燃料を製造することが記載されている。さらにまた、非特許文献1には、レシプロプレス機を用いてバークを圧縮脱水してボイラーなどにおいて熱利用することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-026474号公報
特開2009-191085号公報
特開2008-036666号公報
特開2010-189457号公報
【非特許文献】
【0007】
International Journal Energy Engineering, 2014年, volume 4, pages 8-16
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、木材などの植物性バイオマスを炭化して得られる燃料は、一般に、物質収率及び熱量収率が低いという問題がある。また、木材などのバイオマスを原料として固形燃料を製造する場合、バイオマスの運搬コストなどがかかるため、石炭などと比較するとコスト的にも問題があった。そのため、取り扱いや運搬を容易にするために木材の粉砕物をペレットのような成形物として固形燃料とすることが検討されている。しかしながら、ボイラーに投入する際にミルで粉砕する必要がある場合は、その際に粉砕性に問題があることがあった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、木材の粉砕物を含むミルでの粉砕性に優れる成形物からなる固形燃料を検討したところ、木材の粉砕物を含む成形物の安息角が27度以上であれば、ミルでの粉砕性に優れる固形燃料が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
これに限定されるものではないが、本発明は、以下の態様を包含する。
(1) 木材の粉砕物を含む成形物から成る固形燃料であって、下記の方法にて測定した固形燃料の成形物の安息角が27度以上である固形燃料。
安息角の測定方法:高さ307mm×開口部315mm×底部250mm、容量20Lのバケツに木材の粉砕物を含む成形物を充填した後に、バケツ伏せた状態からバケツを静かに引き上げた際に形成される山の高さと底辺の半径より算出した角度を安息角とする。
(2) 前記固形燃料が、直径5~10mm、長さ3~50mmのペレットである(1)に記載の固形燃料。
(3) 木材の粉砕物を含む成形物から成る固形燃料を、110~250℃の水蒸気で処理する工程を含む、固形燃料の粉砕前の処理方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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