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公開番号2024118694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-02
出願番号2023025122
出願日2023-02-21
発明の名称廃棄物の油化方法および油化装置
出願人株式会社千輝,個人
代理人個人,個人
主分類C10G 1/10 20060101AFI20240826BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】廃棄物から純度の高い油成分を抽出することができる油化方法および油化装置を提供する。
【解決手段】タイヤチップを水蒸気とともに加熱することで、タイヤチップ中の油成分がガス化したガス化油および水蒸気が溶融した溶融ガスとオフガスとを含む混合ガスを生成する反応炉10と、混合ガスを冷却することで、混合ガスの溶融ガスをエマルジョン化したエマルジョン液を生成するエマルジョン生成部50と、エマルジョン液を、油成分と残渣とに分離することで、油成分を得る遠心分離機60とを備えている。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
廃棄物を水蒸気とともに加熱することで、当該廃棄物中の油成分がガス化したガス化油および前記水蒸気が溶融した溶融ガスと当該溶融ガス以外のガスであるオフガスとを含む混合気体を生成する溶融気化ステップと、
前記混合気体を冷却することで、前記混合気体の前記溶融ガスをエマルジョン化したエマルジョン液を生成するエマルジョン生成ステップと、
前記エマルジョン液を、油成分と当該油成分以外の残渣とに分離することで、当該油成分を得るエマルジョン分離抽出ステップと
を備えていることを特徴とする廃棄物の油化方法。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記水蒸気は、亜臨界水からなることを特徴とする請求項1に記載の廃棄物の油化方法。
【請求項3】
廃棄物を水蒸気とともに加熱することで、当該廃棄物中の油成分がガス化したガス化油および前記水蒸気が溶融した溶融ガスと当該溶融ガス以外のガスであるオフガスとを含む混合気体を生成する溶融加熱部と、
前記混合気体を冷却することで、前記混合気体の前記溶融ガスをエマルジョン化したエマルジョン液を生成するエマルジョン生成部と、
前記エマルジョン液を、油成分と当該油成分以外の残渣とに分離することで、当該油成分を得るエマルジョン分離抽出部と、
を備えていることを特徴とする廃棄物の油化装置。
【請求項4】
廃棄物を加熱することで、当該廃棄物中の油成分がガス化したガス化油と当該ガス化油以外のガスであるオフガスとを含む混合気体を生成する気化ステップと、
前記混合気体を冷却することで、前記混合気体の前記ガス化油が液化した液化油を生成する液化油生成ステップと、
前記液化油と当該液化油中の油成分以外の成分に吸着する添加剤とを混合した混合液を生成する混合液生成ステップと、
前記混合液を、油成分と当該油成分以外の残渣とに分離することで、当該油成分を得る液化油分離抽出ステップと
を備えていることを特徴とする廃棄物の油化方法。
【請求項5】
廃棄物を加熱することで、当該廃棄物中の油成分がガス化したガス化油と当該ガス化油以外のガスであるオフガスとを含む混合気体を生成する気化加熱部と、
前記混合気体を冷却することで、前記混合気体の前記ガス化油が液化した液化油を生成する液化油生成部と、
前記液化油と当該液化油中の油成分以外の成分に吸着する添加剤とを混合した混合液を生成する混合液生成部と、
前記混合液を、油成分と当該油成分以外の液体成分とに分離することで、当該油成分を得る混合液分離抽出部と
を備えていることを特徴とする廃棄物の油化装置

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物から油成分を抽出する廃棄物の油化方法および油化装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、廃タイヤ等の廃棄物を有効に活用するための一手法として、例えば、廃棄物を熱分解することで回収した熱分解ガスを凝縮させて熱分解油を得ることで(特許文献1参照)、廃棄物に含有されている油成分を抽出することが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-246685号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、廃棄物を無駄なく活用するために、廃棄物をそのまま焼却処分等するのではなく、その廃棄物に含有されている油成分を抽出することが従来から行われている。この廃棄物から油成分を抽出するにあたり、従来から、純度の高い油成分を抽出することが望まれていた。
【0005】
本発明は、廃棄物から純度の高い油成分を抽出することができる油化方法および油化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、廃棄物を水蒸気とともに加熱することで、当該廃棄物中の油成分がガス化したガス化油および前記水蒸気が溶融した溶融ガスと当該溶融ガス以外のガスであるオフガスとを含む混合気体を生成する溶融気化ステップと、
前記混合気体を冷却することで、前記混合気体の前記溶融ガスをエマルジョン化したエマルジョン液を生成するエマルジョン生成ステップと、
前記エマルジョン液を、油成分と当該油成分以外の残渣とに分離することで、当該油成分を得るエマルジョン分離抽出ステップと
を備えていることを特徴とする廃棄物の油化方法である。
【0007】
また、本発明は、前記水蒸気は、亜臨界水からなるようにしてもよい。
【0008】
本発明は、廃棄物を水蒸気とともに加熱することで、当該廃棄物中の油成分がガス化したガス化油および前記水蒸気が溶融した溶融ガスと当該溶融ガス以外のガスであるオフガスとを含む混合気体を生成する溶融加熱部と、
前記混合気体を冷却することで、前記混合気体の前記溶融ガスをエマルジョン化したエマルジョン液を生成するエマルジョン生成部と、
前記エマルジョン液を、油成分と当該油成分以外の残渣とに分離することで、当該油成分を得るエマルジョン分離抽出部と、
を備えていることを特徴とする廃棄物の油化装置である。
【0009】
本発明は、廃棄物を加熱することで、当該廃棄物中の油成分がガス化したガス化油と当該ガス化油以外のガスであるオフガスとを含む混合気体を生成する気化ステップと、
前記混合気体を冷却することで、前記混合気体の前記ガス化油が液化した液化油を生成する液化油生成ステップと、
前記液化油と当該液化油中の油成分以外の成分に吸着する添加剤とを混合した混合液を生成する混合液生成ステップと、
前記混合液を、油成分と当該油成分以外の残渣とに分離することで、当該油成分を得る液化油分離抽出ステップと
を備えていることを特徴とする廃棄物の油化方法である。
【0010】
本発明は、廃棄物を加熱することで、当該廃棄物中の油成分がガス化したガス化油と当該ガス化油以外のガスであるオフガスとを含む混合気体を生成する気化加熱部と、
前記混合気体を冷却することで、前記混合気体の前記ガス化油が液化した液化油を生成する液化油生成部と、
前記液化油と当該液化油中の油成分以外の成分に吸着する添加剤とを混合した混合液を生成する混合液生成部と、
前記混合液を、油成分と当該油成分以外の液体成分とに分離することで、当該油成分を得る混合液分離抽出部と
を備えていることを特徴とする廃棄物の油化装置である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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