TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024124036
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031934
出願日2023-03-02
発明の名称バイオマス固体燃料及びバイオマス固体燃料の製造方法
出願人出光興産株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類C10L 5/44 20060101AFI20240905BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】粉塵飛散を抑制できるバイオマス固体燃料を提供すること。
【解決手段】バイオマスと、鉱油とを含むバイオマス固体燃料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
バイオマスと、鉱油とを含むバイオマス固体燃料。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記バイオマスは、成形されたバイオマスペレットであり、
前記バイオマスペレットの表面の少なくとも一部が前記鉱油で被覆されている、
請求項1に記載のバイオマス固体燃料。
【請求項3】
前記バイオマス固体燃料は、前記バイオマス及び前記鉱油の混合物が成形された鉱油含有ペレットである、
請求項1に記載のバイオマス固体燃料。
【請求項4】
前記バイオマス固体燃料中において、前記バイオマスに対する前記鉱油の割合(前記鉱油/前記バイオマス)は、質量比で、1/1000以上1/10以下である、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のバイオマス固体燃料。
【請求項5】
乾燥ベースの高位発熱量が4500kcal/kg以上6000kcal/kg以下であり、燃料比(固定炭素/揮発分)が0.2以上0.7以下である、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のバイオマス固体燃料。
【請求項6】
ハードグローブ粉砕性指数(HGI)が25以上50以下である、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のバイオマス固体燃料。
【請求項7】
嵩密度が500kg/m

以上700kg/m

以下であり、機械的耐久性が90%以上99%以下である、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のバイオマス固体燃料。
【請求項8】
前記鉱油の40℃における動粘度は、7mm

/s以上100mm

/s以下である、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のバイオマス固体燃料。
【請求項9】
前記鉱油の引火点は、150℃以上300℃以下である、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のバイオマス固体燃料。
【請求項10】
前記鉱油の密度は、0.8g/cm

以上1.0g/cm

以下である、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のバイオマス固体燃料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオマス固体燃料及びバイオマス固体燃料の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化の原因とされるCO

排出量削減に向け、石炭と混焼可能なバイオマス固体燃料の開発が行われている。
既存の微粉炭ボイラーにおいて、石炭とバイオマス固体燃料とを混合して使用する場合、バイオマス固体燃料の粉砕性が石炭と比較すると悪いことから、燃焼効率の低下、及び粉砕機の効率低下等の問題があった。そこで、バイオマスを炭化処理することによって、粉砕性を向上させる方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、石炭と混合して若しくは単独で粉砕され微粉燃料として用いられる固体燃料を、バイオマスを酸素欠乏雰囲気下で加熱することにより製造する固体燃料製造方法において、植物の殻類、実、種子を含む硬質バイオマスを、酸素濃度1~5%で且つ処理温度350~400℃で30~90分加熱して炭化処理することにより前記固体燃料を製造することを特徴とする固体燃料製造方法が開示されている。
【0003】
一方で、石炭等を堆積する際に微細な粉塵が空気中に飛散して作業環境や周囲環境を悪化させるという問題がある。そこで、水に界面活性剤を添加することによって水分を堆積物に浸透しやすくする方法が提案されている。
例えば、特許文献2には、(A)非イオン性界面活性剤混合物と、(B)2~6価の多価アルコール(B)とを含み、(A)成分と(B)成分を、重量比で9/1~2/8の割合で、かつ合計で25~95重量%含有する粉塵防止剤が開示されている。(A)非イオン性界面活性剤混合物は、一般式(1)で表される(a1)非イオン性界面活性剤と、一般式(2)で表される(a2)非イオン性界面活性剤とを、[(a1)/(a2)]重量比で9/1~2/8の割合で含有することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-191085号公報
特開2005-336396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般にバイオマス固体燃料は、船舶によって輸送され、アンローダーによって貯蔵堆積場まで陸揚げされ、その後、船やトラック等によって発電所等へ輸送される。しかしながら、輸送時にバイオマスの微粉が空気中に飛散するという問題がある。
特許文献2に記載の粉塵抑制剤のように、水に界面活性剤を添加した粉塵抑制剤は、微粉を濡らし、微粉同士を凝集させ、見かけ上の粒径を大きくすることで、粉塵飛散を抑制できるといった効果がある。しかしながら、水に界面活性剤を添加した粉塵抑制剤を、細孔が多いバイオマス固体燃料に使用すると、粉塵抑制剤がバイオマス固体燃料の内部に瞬時に浸透してしまうため、微粉が濡れる確率が低くなり、十分な効果を発揮することができなくなる。そのため、特許文献2に記載の粉塵抑制剤は、鉱石、石炭、及び土砂等の堆積物に対しては適用できても、バイオマス固体燃料に対して適用することは困難である。
【0006】
本発明は、粉塵飛散を抑制できるバイオマス固体燃料、及びバイオマス固体燃料の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]バイオマスと、鉱油とを含むバイオマス固体燃料。
【0008】
[2]前記バイオマスは、成形されたバイオマスペレットであり、
前記バイオマスペレットの表面の少なくとも一部が前記鉱油で被覆されている、
前記[1]に記載のバイオマス固体燃料。
【0009】
[3]前記バイオマス固体燃料は、前記バイオマス及び前記鉱油の混合物が成形された鉱油含有ペレットである、
前記[1]に記載のバイオマス固体燃料。
【0010】
[4]前記バイオマス固体燃料中において、
前記バイオマスに対する前記鉱油の割合(前記鉱油/前記バイオマス)は、質量比で、1/1000以上1/10以下である、
前記[1]から[3]のいずれか一項に記載のバイオマス固体燃料。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

出光興産株式会社
シンジオタクチックポリスチレン系樹脂組成物
18日前
出光興産株式会社
有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
13日前
出光興産株式会社
固体潤滑被膜、摺動部材及び固体潤滑被膜の製造方法
4日前
出光興産株式会社
固体潤滑被膜、摺動部材及び固体潤滑被膜の製造方法
4日前
出光興産株式会社
バイオマス固体燃料及びバイオマス固体燃料の製造方法
12日前
出光興産株式会社
エチレン及び/又はプロピレンの製造方法並びに製造装置
11日前
出光興産株式会社
道路保全システム、道路保全方法、及び道路保全プログラム
27日前
出光興産株式会社
潤滑油膜の劣化評価方法、発錆監視装置、発錆監視システム、及びこれらに用いられる潤滑油組成物
5日前
日本製紙株式会社
固形燃料
11日前
ENEOS株式会社
潤滑油組成物
12日前
三菱重工業株式会社
発電システム
22日前
個人
反応設備の構造
15日前
日清オイリオグループ株式会社
非食用油脂組成物
5日前
株式会社開発コンサルティング
廃棄物を原料とする固形燃料
5日前
株式会社千輝
廃棄物の油化方法および油化装置
22日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
29日前
JFEスチール株式会社
コークス炉の操業方法
27日前
ミネベアミツミ株式会社
転がり軸受
15日前
太平洋セメント株式会社
固体燃料の製造方法
27日前
太平洋セメント株式会社
固体燃料の製造方法
15日前
東芝エネルギーシステムズ株式会社
合成燃料製造システム
12日前
株式会社エコ・マイニング
固形燃料及び圧縮・整粒機
21日前
トヨタ自動車株式会社
グリース組成物
15日前
個人
森林資源の活用システム及び森林資源の活用方法
21日前
株式会社エコ・マイニング
固形燃料の製造方法及び固形燃料
21日前
JFEスチール株式会社
フェロコークス用成型物の製造方法
25日前
日鉄環境株式会社
安水用油水分離剤、油水分離方法、及びタール付着抑制方法
12日前
JFEスチール株式会社
成型コークスの製造方法および成型コークスの製造装置
4日前
国立大学法人九州大学
炭素繊維用メソフェーズピッチ及びメソフェーズピッチ系炭素繊維の製造方法
18日前
出光興産株式会社
バイオマス固体燃料及びバイオマス固体燃料の製造方法
12日前
インフィニューム インターナショナル リミテッド
多目的オキシピリジノン及びその機能的使用
26日前
インフィニューム インターナショナル リミテッド
多目的オキシピリジノン及びその機能的使用
26日前
インフィニューム インターナショナル リミテッド
多目的オキシピリジノン及びその機能的使用
26日前
インフィニューム インターナショナル リミテッド
多目的オキシピリジノン及びその機能的使用
26日前
花王株式会社
金属加工油用基油、及び不水溶性金属加工油組成物
4日前
国立大学法人京都大学
コークス製造用改質材、コークス製造用原料、コークス、それらの製造方法、及び鉄の製造方法
12日前
続きを見る