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公開番号
2024118037
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-30
出願番号
2023024207
出願日
2023-02-20
発明の名称
フェロコークス用成型物の製造方法
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類
C10B
53/08 20060101AFI20240823BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】ロールカップへの原料付着の発生を抑止することで、成型物強度を確保しながら、成型物歩留まりを向上させる手段として、より簡便かつ制御容易なフェロコークス用成型物の製造方法を提案する。
【解決手段】石炭、鉄鉱石を粉砕や乾燥などの事前調製を行った後、混合し、混練し、成型して得られる成型物を乾留してフェロコークスを製造する方法における成型物の製造方法であって、事前調製後の石炭と鉄鉱石に対しバインダーを加えて混練し、その混練した原料を、ダブルロール成型機を用いて成型するに際し、成型機に親水性液体を連続して散布する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
石炭、鉄鉱石を粉砕や乾燥などの事前調製を行った後、混合し、混練し、成型して得られる成型物を乾留してフェロコークスを製造する方法における成型物の製造方法であって、事前調製後の石炭と鉄鉱石に対しバインダーを加えて混練し、その混練した原料を、ダブルロール成型機を用いて成型するに際し、成型機に親水性液体を連続して散布することを特徴とする、フェロコークス用成型物の製造方法。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記親水性液体が水であることを特徴とする、請求項1に記載のフェロコークス用成型物の製造方法。
【請求項3】
前記親水性液体の散布量は、以下の式(1)に示すαの値が15~580であることを特徴とする、請求項1または2に記載のフェロコークス用成型物の製造方法:
W/L=α・T/V ・・・(1)
ここで、W:散布量(mL/min)、L:ロール幅(m)、T:ロール温度(℃)、V:ロール回転速度(m/min)、α:定数(mL/℃/min
2
)、である。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、石炭と鉄鉱石との混合物を乾留することによって得られるフェロコークスの製造方法において、混合物を成型して成型物を得るフェロコークス用成型物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
高炉操業を効率よく行うために、石炭をコークス炉で乾留して製造したコークスが高炉に装入されている。高炉内に装入されたコークスには、高炉内の通気をよくするためのスペーサーとして役割、還元材としての役割、熱源としての役割がある。近年、コークスの反応性を向上させるという観点から、フェロコークスを使用する技術が開発されている。
【0003】
フェロコークスは、主原料となる石炭、鉄原料が予め粉砕、乾燥され、数質量%のバインダーとともに混練機内で撹拌、混練後、ダブルロールの成型機にて成型物とされ、この成型物を竪型炉で乾留されて製造される。成型機にて成型される際には、高い圧力にて圧縮されることで高密度の成型物となるが、製造時の操業の状況次第ではロールカップ内に割れた原料が付着したままとなることがある。ロールカップへの付着が増加すると、その部分は原料が入り込まないため、成型時に板状の成型物が製造される。板状の成型物は、通常の丸みを持つ成型物と比較して、乾留して得られた後のフェロコークスは粉化しやすく、高炉原料としては適さない。そのため、ロールカップに付着した分、成型物の歩留りは低下する。また、上記のような板状のフェロコークスを高炉装入前に全て取り除くことは現実的ではなく、フェロコークス全体としてみた場合にその品質を低下させる原因となる。
【0004】
ロールカップに付着する原因は種々考えられるが、フェロコークスは、約160℃程度と高温で成型されるため、軟ピッチを始めとするバインダーが軟化した状態にあり、かつ、連続して成型を続けることで成型ロール自体が熱を持ち始める。そのため、圧縮成型時に原料が冷却されなくなり、バインダーがロールカップに付着することで成型物が割れ、カップ内に残存してしまうことで原料付着が発生していると推察される。
【0005】
成型機ロールカップの離型性の改善については、成型機の表面に離型性の良好な薄膜を形成する方法や(特許文献1)、ワックスのような潤滑剤を塗布する方法(特許文献2)が提案されている。また、フェロコークスの成型物のように原料付着の原因が成型時の温度である場合は、ロールに連続して冷風を吹き付けて冷却する方法等が提案されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-259787号公報
特開2010-82650号公報
特許第6151169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、フェロコークスの成型物は高圧成型により成型され、加えて摩耗性の高い鉄鉱石を使用することから、特許文献1のような成型機の表面をコーティングする方法では表面の摩耗により短時間で離型性の向上効果が損なわれてしまう。特許文献2のように潤滑油を用いる場合は、特殊な薬剤を使用するためコストの上昇が懸念される。また、軟ピッチ等使用されるバインダーが親油性であることから潤滑油との濡れがよく上手く離形しないばかりか、バインダー内に潤滑油が溶解しフェロコークスの品質に影響することが考えられる。特許文献3のような冷媒による冷却では、最適な温度範囲が70~80℃と非常に狭く制御が困難である。また、成型機の大型化に伴い必要な冷媒の量も増大し、表面のみしか冷却できないため冷却効率が低下することから、温度制御が困難になるといった問題が考えられる。
【0008】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、成型用原料をダブルロール成型機によって成型物に成型するに際して、ロールカップへの原料付着の発生を抑止することを目的とする。そして、ロールカップへの原料付着の発生を抑止することで、成型物強度を確保しながら、成型物歩留まりを向上させる手段として、より簡便かつ制御容易なフェロコークス用成型物の製造方法を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のフェロコークス用成型物の製造方法は、上述した課題を解決するために、石炭、鉄鉱石を粉砕や乾燥などの事前調製を行った後、混合し、混練し、成型して得られる成型物を乾留してフェロコークスを製造する方法における成型物の製造方法であって、事前調製後の石炭と鉄鉱石に対しバインダーを加えて混練し、その混練した原料を、ダブルロール成型機を用いて成型するに際し、成型機に親水性液体を連続して散布することを特徴とする、フェロコークス用成型物の製造方法である。
【0010】
なお、前記のように構成される本発明に係るフェロコークス用成型物の製造方法においては、
(1)前記親水性液体が水であること、
(2)前記親水性液体の散布量は、以下の式(1)に示すαの値が15~580であること:
W/L=α・T/V ・・・(1)
ここで、W:散布量(mL/min)、L:ロール幅(m)、T:ロール温度(℃)、V:ロール回転速度(m/min)、α:定数(mL/℃/min
2
)、である、
がより好ましい解決手段となるものと考えられる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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