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公開番号2024119188
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023025913
出願日2023-02-22
発明の名称固形燃料の製造方法及び固形燃料
出願人株式会社エコ・マイニング
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C10L 5/48 20060101AFI20240827BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】廃エンプラを対象とし、リサイクルコストが嵩まないようなリサイクル技術を提供する。
【解決手段】汎用プラスチック片28とエンプラ片29とを圧縮・整粒機30に投入して柱状の固形燃料50を得る。このときに、多孔エアヘッダ39から冷却用エア38をリングダイ31へ吹き付けることで、リングダイ31の温度上昇を防止する。これにより、固体状態のエンプラ片29を溶けた後に凝固した汎用プラスチックで包む形態の固形燃料50が得られる。格別の熱エネルギーを外から加えることなく固形燃料が製造でき、リサイクルコストが嵩まない。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
廃プラスチックを主原料とする固形燃料の製造方法であって、
前記廃プラスチックは、汎用プラスチックと、この汎用プラスチックより融点が高いエンジニアリングプラスチックとからなり、このエンジニアリングプラスチックを、エンプラと略称するときに、
スクリーンを備えた一軸破砕機と、多数のダイ孔を有するリングダイ、このリングダイに収納されるローラ及び前記リングダイの外に配置されるカッタを備えた圧縮・整粒機とを準備する工程と、
前記一軸破砕機で、前記汎用プラスチックを破砕することで汎用プラスチック片を得る第1破砕工程と、
前記スクリーンを交換し、前記一軸破砕機で、前記エンプラを破砕することでエンプラ片を得る第2破砕工程と、
前記汎用プラスチック片及び前記エンプラ片を、前記圧縮・整粒機へ投入し、前記ローラで圧縮し、前記ダイ孔から押し出し、前記カッタで所定の長さに切断することで柱状の固形燃料を得る圧縮・整粒工程とからなり、
この圧縮・整粒工程では、前記リングダイの温度が、前記汎用プラスチックの融点以上で前記エンプラの融点未満となるように、温度制御を実施することを特徴とする固形燃料の製造方法。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
請求項1記載の固形燃料の製造方法で製造される固形燃料であって、
前記エンプラ片同士が、溶けた後に凝固した汎用プラスチックで接合されていることを特徴とする固形燃料。
【請求項3】
廃プラスチックを主原料とする固形燃料の製造方法であって、
前記廃プラスチックは、汎用プラスチックと、この汎用プラスチックより融点が高いエンジニアリングプラスチックとからなり、このエンジニアリングプラスチックを、エンプラと略称するときに、
スクリーンを備えた一軸破砕機と、多数のダイ孔を有するリングダイ、このリングダイに収納されるローラ及び前記リングダイの外に配置されるカッタを備えた圧縮・整粒機とを準備する工程と、
前記一軸破砕機で、前記汎用プラスチックを破砕することで汎用プラスチック片を得る第1破砕工程と、
前記スクリーンを交換し、前記一軸破砕機で、前記エンプラを破砕することでエンプラ片を得る第2破砕工程と、
さらに前記スクリーンを交換し、前記一軸破砕機で、前記エンプラを破砕することで前記エンプラ片より小径のエンプラ細片を得る第3破砕工程と、
前記汎用プラスチック片、前記エンプラ片及び前記エンプラ細片を、前記圧縮・整粒機へ投入し、前記ローラで圧縮し、前記ダイ孔から押し出し、前記カッタで所定の長さに切断することで柱状の固形燃料を得る圧縮・整粒工程とからなり、
この圧縮・整粒工程では、前記リングダイの温度が、前記汎用プラスチックの融点以上で前記エンプラの融点未満となるように、温度制御を実施することを特徴とする固形燃料の製造方法。
【請求項4】
請求項3記載の固形燃料の製造方法で製造される固形燃料であって、
前記エンプラ細片を前記エンプラ片で囲うようにして、前記エンプラ片と前記エンプラ細片が、溶けた後に凝固した汎用プラスチックで接合されていることを特徴とする固形燃料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジニアリングプラスチック(以下「エンプラ」とも言う。)を含む廃プラスチックのリサイクル技術に関する。
続きを表示(約 980 文字)【背景技術】
【0002】
プラスチック製品の普及は、目覚ましい。プラスチックは石油由来であるため、廃プラスチックのリサイクルが強く求められている。
【0003】
ところで、プラスチックは、熱可塑性プラスチックと熱硬化性プラスチックに分類される。
さらに、熱可塑性プラスチックは、汎用ブラスチックとエンプラに分類される。
さらに、エンプラは、汎用エンプラとスーパーエンプラに分類される。
これらの詳細を次の表に示す。
【0004】
TIFF
2024119188000002.tif
213
170
【0005】
なお、※を付したPVC及びPVDCは、燃やすと塩素ガスが発生するため、本発明の固形燃料には不適である。
汎用プラスチックの耐熱は100℃程度である。この温度を超えて使用される場合には汎用エンプラが採用される。より高い温度で使用される場合にはスーパーエンプラが採用される。
【0006】
汎用エンプラ及びスーパーエンプラからなるエンプラにつき、その生産量の一例を次の表に示す。
【0007】
TIFF
2024119188000003.tif
57
170
【0008】
生産量は統計年度により変動するが、近年における生産量の概算と比率を知ることができる。
生産量の大半を占める汎用プラスチックは、使用後はマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルと呼ばれる3つのリサイクル手法により、盛んに再利用される。
【0009】
対して、エンプラについては、生産量が少ないこともあり、リサイクル化が遅れており、多くが埋め立て処理又は焼却処理されている。
しかし、エンプラについても再利用が求められる中、リサイクル技術が各種提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
特許文献1の技術では、廃エンプラを破砕し、破砕片を熱分解槽へ収容する。熱分解槽で300~600℃に加熱・溶融し、熱分解しガス化する。得られたガスを冷却槽で冷却することで油(分解油)を得る。
(【0011】以降は省略されています)

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