TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024115171
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-26
出願番号
2023020705
出願日
2023-02-14
発明の名称
潤滑油組成物
出願人
出光興産株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C10M
129/54 20060101AFI20240819BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】水素を燃料として作動する内燃機関に好適な水分離性又は水中油型エマルジョンの発生の抑制性能を有する潤滑油組成物が求められている。
【解決手段】基油(A)及び金属系清浄剤(B)を含有し、前記金属系清浄剤(B)は、金属系サリシレートを含有し、前記金属系サリシレートがカルシウムサリシレートである場合であって、前記金属系清浄剤(B)として、さらにマグネシウムスルホネートを含む場合には、カルシウムサリシレートに由来するカルシウム原子の含有量と、マグネシウムスルホネートに由来するマグネシウム原子の含有量との比[Ca/Mg]が1.4以上である、水素を燃料として作動する内燃機関に用いられる、潤滑油組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基油(A)及び金属系清浄剤(B)を含有し、
前記金属系清浄剤(B)は、金属系サリシレートを含有し、
前記金属系サリシレートがカルシウムサリシレートである場合であって、
前記金属系清浄剤(B)として、さらにマグネシウムスルホネートを含む場合には、
カルシウムサリシレートに由来するカルシウム原子の含有量と、マグネシウムスルホネートに由来するマグネシウム原子の含有量との比[Ca/Mg]が1.4以上である、水素を燃料として作動する内燃機関に用いられる、潤滑油組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑油組成物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車等に使用される内燃機関として、水素を燃料として作動する内燃機関(以下、「水素燃料エンジンともいう」)の技術開発が進んでいる(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-137505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水素燃料エンジンでは、水素を燃料とするため水が発生する。発生した水は車両外部へ排出することが考えられるが、この水が潤滑油組成物に混入すると潤滑油組成物が乳化してしまう場合があり、水の排出が困難となる。また、乳化の形態として、特に水中油型エマルジョン(Oil-in-Water型エマルジョン)が、潤滑性を悪化させる原因となる。
このような事情に鑑み、例えば、水分離性を向上させること又は水中油型エマルジョンの発生を抑制する等の水素を燃料として作動する内燃機関に好適な特性を有する、潤滑油組成物が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、潤滑油組成物に特定の金属系清浄剤を配合することで、上記課題を解決し得ることを見出した。具体的には、本発明は、以下の態様を開示する。
[1]
基油(A)及び金属系清浄剤(B)を含有し、
前記金属系清浄剤(B)は、金属系サリシレートを含有し、
前記金属系サリシレートがカルシウムサリシレートである場合であって、
前記金属系清浄剤(B)として、さらにマグネシウムスルホネートを含む場合には、
カルシウムサリシレートに由来するカルシウム原子の含有量と、マグネシウムスルホネートに由来するマグネシウム原子の含有量との比[Ca/Mg]が1.4以上である、水素を燃料として作動する内燃機関に用いられる、潤滑油組成物。
【発明の効果】
【0006】
本発明の好適な一態様の潤滑油組成物は、良好な水分離性と水中油型エマルジョンの発生の抑制性能を有する。そのため、本発明の好適な一態様の潤滑油組成物は、例えば、水素を燃料として作動する内燃機関に好適に使用し得る。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書に記載された数値範囲については、上限値及び下限値を任意に組み合わせることができる。例えば、数値範囲として「好ましくは30~100、より好ましくは40~80」と記載されている場合、「30~80」との範囲や「40~100」との範囲も、本明細書に記載された数値範囲に含まれる。
また、例えば、数値範囲として「好ましくは30以上、より好ましくは40以上であり、また、好ましくは100以下、より好ましくは80以下である」と記載されている場合、「30~80」との範囲や「40~100」との範囲も、本明細書に記載された数値範囲に含まれる。つまり、本明細書に記載された上限値及び下限値の規定において、それぞれの選択肢の中から適宜選択して、任意に組み合わせて、下限値~上限値の数値範囲を規定することができる。
さらに、本明細書に記載された数値範囲として、例えば「60~100」との記載は、「60以上(60もしくは60超)、100以下(100もしくは100未満)」という範囲であることを意味する。
加えて、本明細書に記載された好ましい態様として記載の各種要件は複数組み合わせることができる。
【0008】
〔潤滑油組成物の構成〕
本発明の一態様の潤滑油組成物は、基油(A)(以下、「成分(A)」ともいう)、及び金属系清浄剤(B)(以下、「成分(B)」ともいう)を含有し、前記金属系清浄剤(B)は、金属系サリシレートを含有する。
本発明の一態様は、水素燃料エンジンにおいて発生する水の混入に起因する潤滑油組成物の乳化という問題に対し、金属系サリシレートを含有することで、水分離性又は水中油型エマルジョンの発生の抑制性能を向上させている。そのため、本発明の一態様の潤滑油組成物は、水の排出を行うことができ、水が混入して乳化したとしても、水中油型エマルジョンを抑制するため、大きく潤滑性を損なわないことから、水素燃料エンジンに好適に使用し得る。
なお、本発明の一態様の潤滑油組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、成分(A)及び(B)以外の他の潤滑油用添加剤をさらに含有してもよい。
以下、本発明の一態様の潤滑油組成物に含まれる各成分の詳細について説明する。
【0009】
<成分(A):基油>
本発明の一態様で用いる基油(A)は、鉱油及び合成油から選ばれる1種以上が挙げられる。
鉱油としては、例えば、パラフィン基系原油、中間基系原油、ナフテン基系原油等の原油を常圧蒸留して得られる常圧残油;これらの常圧残油を減圧蒸留して得られる留出油;当該留出油を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、及び水素化精製等の精製処理を1つ以上施して得られる精製油;等が挙げられる。
【0010】
合成油としては、例えば、α-オレフィン単独重合体、α-オレフィン共重合体(例えば、エチレン-α-オレフィン共重合体等の炭素数8~14のα-オレフィン共重合体)等のポリα-オレフィン;イソパラフィン;モノエステル、ジエステル;エーテル;アルキルベンゼン;アルキルナフタレン;天然ガスからフィッシャー・トロプシュ法等により製造されるワックス(GTLワックス(Gas To Liquids WAX))を異性化することで得られる合成油(GTL)、ガスを原料として製造されたオレフィンをオリゴマー化した合成油(Ethylene To Liquid(ETL))等が挙げられる。これらの合成油は、再生可能な資源から製造されることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
出光興産株式会社
樹脂組成物
1か月前
出光興産株式会社
洗浄油組成物
28日前
出光興産株式会社
熱処理油組成物
28日前
出光興産株式会社
金属加工油組成物
28日前
出光興産株式会社
水溶性防錆剤組成物
28日前
出光興産株式会社
タイヤ用ゴム組成物
1か月前
出光興産株式会社
化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子、及び電子機器
4日前
出光興産株式会社
形質転換ストレプトマイセス属細菌およびビアラホスの製造方法
4日前
出光興産株式会社
ベクター、形質転換放線菌、タンパク質の製造方法、およびプロモーター
4日前
出光興産株式会社
廃プラスチック混合物の製造方法、及び廃プラスチックのリサイクル方法
1か月前
出光興産株式会社
硫化物固体電解質の製造方法
1か月前
出光興産株式会社
形質転換ストレプトマイセス属細菌およびC-P結合を有する生理活性物質の製造方法
4日前
出光興産株式会社
形質転換ストレプトマイセス属細菌およびC-P結合を有する生理活性物質の製造方法
4日前
出光興産株式会社
形質転換ストレプトマイセス属細菌並びにビアラホスおよび/またはL-グルホシネートの製造方法
4日前
出光興産株式会社
化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
4日前
出光興産株式会社
化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
1か月前
CYC株式会社
炭化装置
26日前
住鉱潤滑剤株式会社
潤滑油組成物
4日前
三洋化成工業株式会社
摩耗防止剤及び潤滑油組成物
13日前
ENEOS株式会社
情報処理装置
28日前
ENEOS株式会社
情報処理装置
28日前
本田技研工業株式会社
ガソリン製造装置
28日前
株式会社トプコン
潤滑剤組成物およびグリース
18日前
株式会社ニイタカ
固形燃料
12日前
川研ファインケミカル株式会社
摩擦低減剤及び潤滑油組成物
1か月前
JFEスチール株式会社
コークス炉の補修方法
1か月前
日本化学工業株式会社
潤滑剤
12日前
大塚化学株式会社
潤滑油添加剤および潤滑油組成物
20日前
JFEスチール株式会社
冶金用コークスの製造方法
4日前
日本精工株式会社
グリース組成物及び転がり軸受
4日前
川崎重工業株式会社
炭化水素の製造方法及び製造システム
28日前
エスケイ工業有限会社
炭化装置
25日前
ENEOS株式会社
内燃機関用潤滑油組成物
4日前
ENEOS株式会社
内燃機関用潤滑油組成物
4日前
NOKクリューバー株式会社
潤滑剤組成物
12日前
株式会社レゾナック
炭素材製造用ピッチとナフタレンの製造方法
25日前
続きを見る
他の特許を見る