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公開番号2024124897
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032874
出願日2023-03-03
発明の名称出力回路及び増幅装置
出願人日清紡マイクロデバイス株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H03F 1/22 20060101AFI20240906BHJP(基本電子回路)
要約【課題】出力電流能力の向上を図った高耐圧の出力回路及び増幅装置を提供する。
【解決手段】トランジスタMn1,Mp1は、入力信号に応じた電流が流れるように制御される。トランジスタMn2,Mp2は、トランジスタMn1,Mp1よりも耐圧が大きく、ゲートにバイアス電圧Vb11,Vb12が供給される。トランジスタMn3,Mp3は、出力端子TOUTにドレインが接続され、トランジスタMn1,Mp1のゲートにゲートが接続される。トランジスタMn3,Mp3は、トランジスタMn1,Mp1よりしきい値電圧が大きい。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
入力端子から入力した入力信号を増幅して出力端子から出力信号として出力する増幅装置に用いられる出力回路であって、
電源電圧が供給された電源端子と前記出力端子との間に接続された出力部を備え、
前記出力部が、
前記電源端子と前記出力端子との間に接続され、ゲート又はベースに前記入力信号に応じた信号が供給され、前記入力信号に応じた電流が流れるように制御される第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタよりも耐圧が大きく、前記第1のトランジスタと前記出力端子との間に接続され、ゲート又はベースに第1のバイアス電圧が供給された第2のトランジスタと、
前記出力端子にドレイン又はコレクタが接続され、前記第1のトランジスタのゲート又はベースにゲート又はベースが接続された第3のトランジスタとを有し、
前記第3のトランジスタは、前記第1のトランジスタよりしきい値電圧が大きい
出力回路。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
請求項1に記載の出力回路において、
前記電源端子は、互いに異なる電源電圧が供給された第1の電源端子及び第2の電源端子が設けられ、
前記出力部は、前記第1の電源端子と前記出力端子との間に接続された第1の出力部と、前記第2の電源端子と前記出力端子との間に接続された第2の出力部とが設けられ、
前記第1の出力部が有する前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ及び前記第3のトランジスタと、前記第2の出力部が有する前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ及び前記第3のトランジスタとは、互いに極性が異なる、
出力回路。
【請求項3】
請求項1に記載の出力回路において、
前記第1のトランジスタ及び前記第3のトランジスタのゲート・ソース間電圧又はベース・エミッタ間電圧を制限し、前記出力端子からの出力電流を制限する電流制限回路を備えた
出力回路。
【請求項4】
請求項1に記載の出力回路において、
前記第1のトランジスタのゲート又はベースと前記第3のトランジスタのゲート又はベースとの間に接続された位相補償回路を備えた
出力回路。
【請求項5】
請求項4に記載の出力回路において、
前記位相補償回路が抵抗から構成された
出力回路。
【請求項6】
入力端子に入力された入力電圧に応じた差動電流を出力する差動入力部と、
請求項2に記載の出力回路と、
前記差動入力部から出力される前記差動電流に応じた出力電圧及び出力電流を前記出力端子から出力するように前記第1の出力部及び前記第2の出力部がそれぞれ有する前記第1のトランジスタを制御する制御回路とを備え、
前記制御回路は、第2のバイアス電圧を出力するバイアス回路を有し、前記差動電流が0の場合に前記第2のバイアス電圧を前記第1のトランジスタに供給する、
増幅装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、出力回路及び増幅装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
増幅装置に用いられる出力回路として、特許文献1に記載されたプッシュプル回路が提案されている。また、高耐圧の増幅装置に用いられるようにプッシュプル回路として図10に示すものが提案されている。
【0003】
同図に示すように、増幅回路100は、差動入力部6と、プッシュプル回路101と、制御回路7とを有している。差動入力部6は、入力電流に応じた差動電流を出力する。
【0004】
プッシュプル回路101は、カスコード接続されたトランジスタMp1,トランジスタMp2と、カスコード接続されたトランジスタMn1,トランジスタMn2とを有している。トランジスタMp1,Mn1は、低耐圧のトランジスタから構成され、トランジスタMp2,Mn2は、高耐圧のトランジスタから構成されている。トランジスタMp2,Mn2は、ドレインが出力端子TOUTに接続され、ゲートには一定のバイアス電圧Vb11,Vb12が供給されている。
【0005】
低耐圧のトランジスタMn1,Mn2を設けることにより、大きなGm値を実現することができる。また、高耐圧のトランジスタMn2を設けることにより、トランジスタMn1のドレイン電位をバイアス電圧Vb11-トランジスタMn2のゲート・ソース電圧とすることができ、トランジスタMn1に耐圧を超える電圧がかからないように保護することができる。高耐圧のトランジスタMp2を設けることにより、トランジスタMp1のドレイン電位をバイアス電圧Vb12+トランジスタMp2のゲート・ソース電圧とすることができ、トランジスタMp1に耐圧を超える電圧がかからないように保護することができる。制御回路7は、トランジスタMn1,Mp1のゲートに接続され、差動電流に応じてトランジスタMn1,Mp1を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許第8890610号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した従来のプッシュプル回路101では、出力端子TOUTからトランジスタMn1,Mn2に流れ込む電流が増えると、高耐圧のトランジスタMn2のゲート・ソース間電圧が増加する。この結果、低耐圧のトランジスタMn1のドレイン・ソース間電圧が小さくなり、トランジスタMn1に電流が流れにくくなる。同様に、トランジスタMp1,Mp2から出力端子TOUTに流れ出す電流が増えると、高耐圧トランジスタMp2のゲート・ソース間電圧が増加する。この結果、低耐圧のトランジスタMp1のドレイン・ソース間電圧が小さくなり、トランジスタMp1に電流が流れにくくなる。このため、上述した従来のプッシュプル回路101は、出力電流能力が低い、という課題があった。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、出力電流能力の向上を図った高耐圧の出力回路及び増幅装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するために、本発明に係る出力回路及び増幅装置は、下記[1]~[5]を特徴としている。
[1]
入力端子から入力した入力信号を増幅して出力端子から出力信号として出力する増幅装置に用いられる出力回路であって、
電源電圧が供給された電源端子と前記出力端子との間に接続された出力部を備え、
前記出力部が、
前記電源端子と前記出力端子との間に接続され、ゲート又はベースに前記入力信号に応じた信号が供給され、前記入力信号に応じた電流が流れるように制御される第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタよりも耐圧が大きく、前記第1のトランジスタと前記出力端子との間に接続され、ゲート又はベースに第1のバイアス電圧が供給された第2のトランジスタと、
前記出力端子にドレイン又はコレクタが接続され、前記第1のトランジスタのゲート又はベースにゲート又はベースが接続された第3のトランジスタとを有し、
前記第3のトランジスタは、前記第1のトランジスタよりしきい値電圧が大きい
出力回路であること。
[2]
[1]に記載の出力回路において、
前記電源端子は、互いに異なる電源電圧が供給された第1の電源端子及び第2の電源端子が設けられ、
前記出力部は、前記第1の電源端子と前記出力端子との間に接続された第1の出力部と、前記第2の電源端子と前記出力端子との間に接続された第2の出力部とが設けられ、
前記第1の出力部が有する前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ及び前記第3のトランジスタと、前記第2の出力部が有する前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ及び前記第3のトランジスタとは、互いに極性が異なる、
出力回路であること。
[3]
[1]に記載の出力回路において、
前記第1のトランジスタ及び前記第3のトランジスタのゲート・ソース間電圧又はベース・エミッタ間電圧を制限し、前記出力端子からの出力電流を制限する電流制限回路を備えた
出力回路であること。
[4]
[1]に記載の出力回路において、
前記第1のトランジスタのゲート又はベースと前記第3のトランジスタのゲート又はベースとの間に接続された位相補償回路を備えた
出力回路であること。
[5]
[4]に記載の出力回路において、
前記位相補償回路が抵抗から構成された
出力回路であること。
[6]
入力端子に入力された入力電圧に応じた差動電流を出力する差動入力部と、
請求項2に記載の出力回路と、
前記差動入力部から出力される前記差動電流に応じた出力電圧及び出力電流を前記出力端子から出力するように前記第1の出力部及び前記第2の出力部がそれぞれ有する前記第1のトランジスタを制御する制御回路とを備え、
前記制御回路は、第2のバイアス電圧を出力するバイアス回路を有し、前記差動電流が0の場合に前記第2のバイアス電圧を前記第1のトランジスタに供給する、
増幅装置であること。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、出力電流能力の向上を図った高耐圧の出力回路及び増幅装置を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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