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公開番号2024124881
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032843
出願日2023-03-03
発明の名称照明制御システムおよび制御装置
出願人三菱電機株式会社,三菱電機照明株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類H05B 47/19 20200101AFI20240906BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】更新されたサーカディアンリズム制御情報を照明器具に容易に適用できる照明制御システムおよび制御装置を得ることを目的とする。
【解決手段】本開示に係る照明制御システムは、ユーザーのメラトニンの分泌を制御するためのサーカディアンリズム制御情報に基づき点灯状態が制御される照明器具と、前記照明器具が設けられた施設または建物の外部に設けられ、更新された前記サーカディアンリズム制御情報に基づき前記照明器具を制御する制御装置と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ユーザーのメラトニンの分泌を制御するためのサーカディアンリズム制御情報に基づき点灯状態が制御される照明器具と、
前記照明器具が設けられた施設または建物の外部に設けられ、更新された前記サーカディアンリズム制御情報に基づき前記照明器具を制御する制御装置と、
を備えることを特徴とする照明制御システム。
続きを表示（約 950 文字）【請求項２】
前記制御装置はクラウドシステムであることを特徴とする請求項１に記載の照明制御システム。
【請求項３】
前記サーカディアンリズム制御情報は、前記ユーザーの携帯端末から得られるスケジュール情報に基づき更新されることを特徴とする請求項１または２に記載の照明制御システム。
【請求項４】
前記スケジュール情報は、前記ユーザーの起床時間、始業時間、就業時間、就寝時間の何れかの情報を含むことを特徴とする請求項３に記載の照明制御システム。
【請求項５】
前記サーカディアンリズム制御情報は、前記ユーザーの位置情報または歩数情報に基づき更新されることを特徴とする請求項１または２に記載の照明制御システム。
【請求項６】
前記制御装置は、ＡＩ学習機能により前記サーカディアンリズム制御情報を更新することを特徴とする請求項１または２に記載の照明制御システム。
【請求項７】
別個の施設または建物に設けられた複数の前記照明器具を備え、
前記複数の照明器具の各々の点灯状態は、前記制御装置により前記サーカディアンリズム制御情報に基づき制御されることを特徴とする請求項１または２に記載の照明制御システム。
【請求項８】
前記制御装置は、前記ユーザーの料金の支払いに応じて、予め定められた期間だけ前記更新されたサーカディアンリズム制御情報に基づく制御を行うことを特徴とする請求項１または２に記載の照明制御システム。
【請求項９】
前記制御装置は、前記ユーザーの携帯端末から収集した情報、前記ユーザーの位置情報または歩数情報、または前記サーカディアンリズム制御情報を前記ユーザーに通知することを特徴とする請求項１または２に記載の照明制御システム。
【請求項１０】
前記制御装置は、前記ユーザーのバイタル情報と、前記サーカディアンリズム制御情報とから、前記サーカディアンリズム制御情報に基づく前記照明器具の制御の有効性を解析し、前記解析結果を前記ユーザーに通知することを特徴とする請求項１または２に記載の照明制御システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、照明制御システムおよび制御装置に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、照明光として適切な明るさを確保しながら、サーカディアンリズムを正常に維持すること、および周囲の環境に対する生体リズムの整合性を確保することが可能なＬＥＤ発光装置が開示されている。この発光装置は、第１及び第２ＬＥＤが発する白色光を合成して放射する。第１ＬＥＤは、４３０ｎｍ～４９０ｎｍの範囲にピーク波長を有する光を発する第１半導体発光素子と、第１波長変換部材とを備える。第１波長変換部材は、第１半導体発光素子が発した光の一部を波長変換した光と、第１半導体発光素子が発して透過する光とを合成して白色光を放射する。第２ＬＥＤは、３６０ｎｍ～４２０ｎｍの範囲にピーク波長を有する光を発する第２半導体発光素子と、第２半導体発光素子が発した光を波長変換して白色光を放射する第２波長変換部材とを備える。第１ＬＥＤの白色光は第２ＬＥＤの白色光に比べ、全光束あたりの４４５ｎｍ～４８０ｎｍの波長領域の分光成分のエネルギ強度が大きい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１２－６４８６０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
近年、人の作業環境において、人体に与える影響を考慮することが重視されている。例えば、ＩＷＢＩ（ＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌＷＥＬＬＢｕｉｌｄｉｎｇＩｎｓｔｉｔｕｔｅ）が定めるＷＥＬＬ認証（ＷｅｌｌＢｕｉｌｄｉｎｇＳｔａｎｄａｒｄ）では、オフィスなどの建築物を複数の項目から評価し、基準を満たすことで認証を与える。ＷＥＬＬ認証における光の項目では、例えば視環境への配慮、サーカディアンリズムへの配慮、器具または太陽光のグレアへの配慮が、必須の評価項目となっている。このように、人が作業する室内空間の照明について、人体への影響に配慮することが求められている。
【０００５】
サーカディアンリズムは約１日を周期とする生体リズムである。例えば睡眠覚醒リズム、体温変化などがサーカディアンリズムに従って生じると考えられている。メラトニンが多く分泌されると、睡眠の誘発および体温の低下が生じる。一方、メラトニンの分泌量が低下すると、覚醒状態に導かれることが明らかとなっている。このため、メラトニンの分泌が正しく行われなくなると、サーカディアンリズムが乱れ、睡眠の質が低下するおそれがある。メラトニンは、４６０ｎｍ付近にピーク波長を有する青色光により、分泌が抑制されることも判明している。
【０００６】
特許文献１のように、サーカディアンリズムに配慮したサーカディアンリズム照明を備えた照明制御システムが製品化されている。このような照明制御システムでは、一般にシステム導入後は、予めプログラムされたサイクル、或いは季節をも含めて予めプログラムされたサイクルで、照明制御が繰り返される。しかし、照明空間の利用状況は変化することがある。この場合、サーカディアンリズム照明の制御内容も変更させることが好ましい。しかし、一般にサーカディアンリズム照明では、予め内蔵されたプログラムからプログラムを選択する程度の変更しかできないことが多い。また、一般にサーカディアンリズム照明のプログラムを変更する頻度は少ない。このため、ユーザーは、利用頻度が少ない操作手順を理解して、プログラムの変更を実施することとなり、プログラムの変更が困難となる可能性がある。
【０００７】
本開示は、更新されたサーカディアンリズム制御情報を照明器具に容易に適用できる照明制御システムおよび制御装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本開示に係る照明制御システムは、ユーザーのメラトニンの分泌を制御するためのサーカディアンリズム制御情報に基づき点灯状態が制御される照明器具と、前記照明器具が設けられた施設または建物の外部に設けられ、更新された前記サーカディアンリズム制御情報に基づき前記照明器具を制御する制御装置と、を備える。
【０００９】
本開示に係る制御装置は、照明器具のユーザーのメラトニンの分泌を制御するためのサーカディアンリズム制御情報を更新し、前記更新された前記サーカディアンリズム制御情報に基づき前記照明器具の点灯状態を制御し、前記照明器具が設けられた施設または建物の外部に設けられる。
【発明の効果】
【００１０】
本開示に係る照明制御システムおよび制御装置によれば、照明器具が設けられた施設または建物の外部に設けられた制御装置により、更新されたサーカディアンリズム制御情報に基づき照明器具が制御される。従って、ユーザーがプログラムの変更をする必要が無く、更新されたサーカディアンリズム制御情報を照明器具に容易に適用できる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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