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公開番号2024153235
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023066997
出願日2023-04-17
発明の名称炊飯器
出願人三菱電機株式会社,三菱電機ホーム機器株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A47J 27/00 20060101AFI20241022BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】加熱手段の通電と停止を繰り返すことで内釜を目的の温度に維持する炊飯器において、加熱手段を停止した際に蒸気を排出する穴から内釜内に流入する外気を抑制する必要があった。
【解決手段】本開示の炊飯器は、蒸気経路部における蒸気排出口からおねば戻し穴及び蒸気流入口の間に複数の遮蔽壁を設け、且つ上面から見て蒸気経路部の側壁面との間に第一の隙間を形成することにより、加熱手段の停止に伴う内釜内への外気流入を抑制する。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
上面が開口した内釜と、前記内釜を収容する内釜収納部を有し当該内釜収容部に収容された前記内釜を加熱する加熱手段を備えた本体と、前記本体の上面を覆う外蓋と前記外蓋の前記本体側となる下面に着脱自在に取り付けられ前記内釜の上面の開口を覆う位置に設置された内蓋とを備えた蓋体と、を有する炊飯器であって、
前記外蓋は、
前記外蓋の前記本体側に形成された窪んだ形状である蒸気経路部と、
前記蒸気経路部の上側壁面で且つ前記本体の後方側に形成され前記蓋体の上面と連通する開口を形成する蒸気排出口と、を有し、
前記内蓋は、
前記蒸気経路部と対向する位置に設けられ、前記内釜側に突出した底面部を有する凹み形状であるおねば溜め部と、
前記蒸気排出口に対し上方から見て前記内釜の中心側にずれた位置の前記底面部に前記内釜内と連通する開口を形成するおねば戻し穴と、
前記蒸気排出口に対し上方から見て前記内釜の中心側にずれた位置で前記おねば戻し穴よりも中心側に位置した蒸気流入口と、
前記蒸気経路部における前記蒸気排出口から前記おねば戻し穴及び前記蒸気流入口の間に複数設置され、上面から見て前記蒸気経路部の側壁面との間に第一の隙間を形成する遮蔽壁と、
を備えた炊飯器。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記第一の隙間は、
連続する前記遮蔽壁において重ならない位置に形成される
請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
前記遮蔽壁は
前記内蓋との間に第二の隙間を形成し、
前記第一の隙間を前記第二の隙間より大きく形成する
請求項2に記載の炊飯器。
【請求項4】
前記遮蔽壁は、
前記蒸気経路部を形成する部材より熱伝導率の高い素材を用いて形成される
請求項3に記載の炊飯器。
【請求項5】
前記遮蔽壁は、
前記蒸気経路部との間に隙間を形成している側が前記蒸気排出口の方向に曲がった湾曲部を形成する
請求項3に記載の炊飯器。
【請求項6】
前記遮蔽壁は、
前記蒸気排出口と前記蒸気流入口の間の前記蒸気経路部から見て、前記蒸気流入口の側に偏って配置する
請求項3に記載の炊飯器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、内釜で発生した蒸気を外部に排出する経路を有する炊飯器に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の炊飯器は、誘導加熱を利用した加熱手段で被加熱物を収納する内釜を加熱する際、加熱手段の通電と停止を繰り返すことで内釜を目的の温度に維持するものがある。加えて、従来の炊飯器には、内釜を加熱した際に発生する蒸気に含まれるおねばを回収する構造を有するものがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、炊飯器本体の上方を覆い蒸気排出口を有する外蓋およびこの外蓋の下面側に着脱自在に装着される内蓋を有する蓋体を備え、内蓋は分離可能な上板及び下板により囲まれる空間部を有し、加熱手段により内釜内で発生したおねばと蒸気を空間部に導入する蒸気導入穴を下板に形成し、空間部においておねばと分離された蒸気を外部に排出する蒸気排出穴を上板に形成したものが記載されている。特許文献1は、更に、蒸気排出穴の上方に外蓋に形成された蒸気排出部を設け、蒸気排出部の蒸気排出口と蒸気排出穴を直線状に結ぶ位置に下方に向かって垂下したリブとなる目隠しリブを設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-129610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来技術の炊飯器では、内釜を目的の温度に制御するために加熱手段への通電を停止した際に内釜内の温度が低下して圧力が下がり、蒸気を排出する穴から内釜内に外気が逆流することがあった。すると、内釜内の被加熱物は、この外気によって一部の温度が低下してしまい、全体の温度分布における上下の幅が大きくなる問題が生じることがあった。これにより、従来技術では、ご飯の炊きあがり具合にむらができてしまい、食味が低下するという課題があった。
また、特許文献1のように単に蒸気排出部の蒸気排出口と蒸気排出穴を直線状に結ぶ位置にリブを設けただけでは、内釜への外気の流入を十分に抑制することができなかった。
【0005】
本開示は、かかる課題を解決するためになされたものであり、加熱手段の停止に伴う内釜内への外気流入を抑制する炊飯器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示にかかる炊飯器は、上面が開口した内釜と、前記内釜を収容する内釜収納部を有し当該内釜収容部に収容された前記内釜を加熱する加熱手段を備えた本体と、前記本体の上面を覆う外蓋と前記外蓋の前記本体側となる下面に着脱自在に取り付けられ前記内釜の上面の開口を覆う位置に設置された内蓋とを備えた蓋体と、を有する炊飯器であって、前記外蓋は、前記外蓋の前記本体側に形成された窪んだ形状である蒸気経路部と、前記蒸気経路部の上側壁面で且つ前記本体の後方側に形成され前記蓋体の上面と連通する開口を形成する蒸気排出口と、を有し、前記内蓋は、前記蒸気経路部と対向する位置に設けられ、前記内釜側に突出した底面部を有する凹み形状であるおねば溜め部と、前記蒸気排出口に対し上方から見て前記内釜の中心側にずれた位置の前記底面部に前記内釜内と連通する開口を形成するおねば戻し穴と、前記蒸気排出口に対し上方から見て前記内釜の中心側にずれた位置で前記おねば戻し穴よりも中心側に位置した蒸気流入口と、前記蒸気経路部における前記蒸気排出口から前記おねば戻し穴及び前記蒸気流入口の間に複数設置され、上面から見て前記蒸気経路部の側壁面との間に第一の隙間を形成する遮蔽壁と、を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示にかかる炊飯器によれば、内釜内部への外気流入を抑制することができるので、炊きムラによる食味の低下を抑制することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係る炊飯器の蓋体を閉じた状態での外観斜視図である。
実施の形態1に係る炊飯器の蓋体を開いた状態での外観斜視図である。
実施の形態1に係る炊飯器の内蓋を取り外した状態で外観斜視図である。
実施の形態1に係る炊飯器の縦断面概略図である。
実施の形態1に係る炊飯器の内蓋を下面側から見た外観斜視図である。
実施の形態1に係る炊飯器の内蓋の下面図である。
実施の形態1に係る炊飯器の内蓋の下面の一部拡大図である。
実施の形態1に係る炊飯器の内蓋の縦断面図である。
実施の形態1に係る炊飯器の蒸気経路周辺の縦断面図である。
実施の形態1に係る炊飯器の蒸気経路周辺の横断面図である。
実施の形態1に係る炊飯器の蒸気流入口を通過するおねば泡を示す図である。
実施の形態1に係る炊飯器の加熱時における蒸気経路部内の流れを示す図である。
実施の形態1に係る炊飯器の加熱停止時における蒸気経路部内の流れを示す図である。
実施の形態1に係る炊飯器の遮蔽壁の変形例を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本開示の技術を有する炊飯器について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、その一例であり、実施の形態に説明した構成によって発明が限定されるものではない。また、以下の図面は、本開示の技術を有する構成の一例であり、各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
【0010】
実施の形態1.
図1は、炊飯器の蓋体を閉じた状態での外観斜視図である。図2は、蓋体を開いた状態での外観斜視図である。図3は、図2で内蓋を取り外した状態での外観斜視図である。図4は、炊飯器の縦断面概略図である。図5は、内蓋を下面側から見た外観斜視図である。図6は、内蓋の下面図である。図7は、内蓋の下面の一部拡大図である。図8は、内蓋の縦断面図である。図9は、蒸気経路周辺の縦断面図である。図10は、蒸気経路周辺の横断面図である。図11は、蒸気流入口を通過するおねば泡を示す図である。図12は、加熱時における蒸気経路内の流れを示す図である。図13は、加熱停止時における蒸気経路内の流れを示す図である。図14は、遮蔽壁の変形例を示す横断面図である。
なお、説明の便宜上、図1にて記載した点線矢印での方向を前・後(背)方向、実線矢印での方向を右・左方向、又は横方向、そして太線矢印での方向を上・下方向として説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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