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公開番号2024123883
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031671
出願日2023-03-02
発明の名称振動デバイス
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H03H 9/19 20060101AFI20240905BHJP(基本電子回路)
要約【課題】小型で、基本波モードのCI値が2次高調波モードのCI値より小さい振動デバイスを提供する。
【解決手段】振動デバイス1は、振動素子4と、導電性接着剤5を介して振動素子4が固定されたベース2と、を備え、振動素子4は、基部10と、基部10と接続され、第1方向に延出している振動腕11a,11bと、振動腕11a,11bと第1方向に直交する第2方向に並んで配置され、第1方向に延出しており、ベース2に導電性接着剤5により固定されている支持腕33a,33bと、を含み、支持腕33a,33bの第1方向における、支持腕33a,33bの基端の位置をP0とし、導電性接着剤5の中心位置をPaとし、P0とPaとの間の長さをDaとしたとき、0.2×L1≦Da≦0.4×L1を満たす。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
振動素子と、導電性接着剤を介して前記振動素子が固定されたベースと、を備えた振動デバイスであって、
前記振動素子は、
基部と、
前記基部と接続され、第1方向に延出している振動腕と、
前記第1方向に直交する方向を第2方向としたとき、前記振動腕と前記第2方向に並んで配置され、前記第1方向に延出しており、前記ベースに前記導電性接着剤により固定されている支持腕と、
を含み、
前記振動腕は、腕部と、前記腕部の前記基部側とは反対側に位置し、前記腕部よりも前記第2方向に沿った長さが大きい幅広部と、を含み、
前記腕部は、
第1面、第2面、第1側面、及び第2側面を含み、
前記第1面側に第1溝、前記第2面側に第2溝が形成され、
前記腕部の幅Waが、30μm≦Wa≦75μmを満たし、
前記腕部の前記第1面と前記第2面との間の厚さTが、110μm≦T≦150μmを満たし、
前記第1溝の深さをt1、前記第2溝の深さをt2としたとき、0.884≦(t1+t2)/T≦0.990を満たし、
前記第1溝を挟んで並んでいる前記第1面の幅、及び前記第2溝を挟んで並んでいる前記第2面の幅をWbとしたとき、0.0056≦Wb/T≦0.0326を満たし、
前記振動腕の長さL1が、L1≦1000μmを満たし、
前記支持腕の前記第1方向における、前記支持腕の基端の位置をP0とし、前記導電性接着剤の中心位置をPaとし、P0とPaとの間の長さをDaとしたとき、0.2×L1≦Da≦0.4×L1を満たす、
振動デバイス。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
振動素子と、導電性接着剤を介して前記振動素子が固定されたベースと、を備えた振動デバイスであって、
前記振動素子は、
基部と、
前記基部と接続され、第1方向に延出している振動腕と、
前記第1方向に直交する方向を第2方向としたとき、前記振動腕と前記第2方向に並んで配置され、前記第1方向に延出しており、前記ベースに前記導電性接着剤により固定されている支持腕と、
を含み、
前記振動腕は、腕部と、前記腕部の前記基部側とは反対側に位置し、前記腕部よりも前記第2方向に沿った長さが大きい幅広部と、を含み、
前記腕部は、
第1面、第2面、第1側面、及び第2側面を含み、
前記第1面側に第1溝、前記第2面側に第2溝が形成され、
前記腕部の幅Waが、30μm≦Wa≦75μmを満たし、
前記腕部の前記第1面と前記第2面との間の厚さTが、110μm≦T≦150μmを満たし、
前記第1溝の深さをt1、前記第2溝の深さをt2としたとき、0.884≦(t1+t2)/T≦0.990を満たし、
前記第1溝を挟んで並んでいる前記第1面の幅、及び前記第2溝を挟んで並んでいる前記第2面の幅をWbとしたとき、0.0056≦Wb/T≦0.0326を満たし、
前記振動腕の長さL1が、L1≦1000μmを満たし、
前記振動腕が、2次高調波モード振動した場合に、前記支持腕に生じる振動の複数の腹と節のうち、最も基端側に位置する前記腹を第1腹とし、
前記支持腕の前記第1方向における、前記支持腕の基端の位置をP0とし、前記第1腹の位置をP1とし、前記導電性接着剤の中心位置をPaとし、P0とP1との間の長さをD1とし、P0とPaとの間の長さをDaとしたとき、0.5×D1≦Da≦1.5×D1を満たす、
振動デバイス。
【請求項3】
前記振動腕が、2次高調波モード振動した場合に、前記支持腕に生じる振動の複数の腹と節のうち、最も基端側に位置する前記腹を第1腹とし、
前記支持腕は、2点の前記導電性接着剤で固定され、前記導電性接着剤の一方が前記0.2×L1≦Da≦0.4×L1を満たし、他方が、前記第1腹より先端側に固定されている、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項4】
前記支持腕は、2点の前記導電性接着剤で固定され、前記導電性接着剤の一方が前記0.5×D1≦Da≦1.5×D1を満たし、他方が、前記第1腹より先端側に固定されている、
請求項2に記載の振動デバイス。
【請求項5】
前記導電性接着剤の直径は、120μm以上である、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項6】
前記導電性接着剤の直径は、120μm以上である、
請求項2に記載の振動デバイス。
【請求項7】
前記導電性接着剤の前記第1方向に沿った長さは、150μm以上である、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項8】
前記導電性接着剤の前記第1方向に沿った長さは、150μm以上である、
請求項2に記載の振動デバイス。
【請求項9】
0.25×L1≦Da≦0.35×L1を満たす、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項10】
0.75×D1≦Da≦1.25×D1を満たす、
請求項2に記載の振動デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振動デバイスに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基部と、基部から延出した一対の有底の溝を備える振動腕と、を有し、振動腕の幅及び溝の幅を基部側から先端側に向けてテーパー状に変化させた音叉型圧電振動片を備えた圧電振動子が開示されている。振動腕の幅及び溝の幅を基部側から先端側に向けて細めることで、基本波モードのCI値を2次高調波モードのCI値よりも小さくし、2次高調波モードのCI値/基本波モードのCI値であるCI値比を1以上とし、高調波モードでの発振を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-14977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の振動デバイスである圧電振動子は、基本波モードのCI値を小さくすると、2次高調波モードのCI値も小さくなり、更なる小型化を図った場合に、振動腕や溝のテーパー構造だけでは、CI値比を1以上とすることができない虞があった。つまり、更なる小型化を図ると、高調波モードでの発振を抑制できない虞があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
振動デバイスは、振動素子と、導電性接着剤を介して前記振動素子が固定されたベースと、を備えた振動デバイスであって、前記振動素子は、基部と、前記基部と接続され、第1方向に延出している振動腕と、前記第1方向に直交する方向を第2方向としたとき、前記振動腕と前記第2方向に並んで配置され、前記第1方向に延出しており、前記ベースに前記導電性接着剤により固定されている支持腕と、を含み、前記振動腕は、腕部と、前記腕部の前記基部側とは反対側に位置し、前記腕部よりも前記第2方向に沿った長さが大きい幅広部と、を含み、前記腕部は、第1面、第2面、第1側面、及び第2側面を含み、前記第1面側に第1溝、前記第2面側に第2溝が形成され、前記腕部の幅Waが、30μm≦Wa≦75μmを満たし、前記腕部の前記第1面と前記第2面との間の厚さTが、110μm≦T≦150μmを満たし、前記第1溝の深さをt1、前記第2溝の深さをt2としたとき、0.884≦(t1+t2)/T≦0.990を満たし、前記第1溝を挟んで並んでいる前記第1面の幅、及び前記第2溝を挟んで並んでいる前記第2面の幅をWbとしたとき、0.0056≦Wb/T≦0.0326を満たし、前記振動腕の長さL1が、L1≦1000μmを満たし、前記支持腕の前記第1方向における、前記支持腕の基端の位置をP0とし、前記導電性接着剤の中心位置をPaとし、P0とPaとの間の長さをDaとしたとき、0.2×L1≦Da≦0.4×L1を満たす。
【0006】
振動デバイスは、振動素子と、導電性接着剤を介して前記振動素子が固定されたベースと、を備えた振動デバイスであって、前記振動素子は、基部と、前記基部と接続され、第1方向に延出している振動腕と、前記第1方向に直交する方向を第2方向としたとき、前記振動腕と前記第2方向に並んで配置され、前記第1方向に延出しており、前記ベースに前記導電性接着剤により固定されている支持腕と、を含み、前記振動腕は、腕部と、前記腕部の前記基部側とは反対側に位置し、前記腕部よりも前記第2方向に沿った長さが大きい幅広部と、を含み、前記腕部は、第1面、第2面、第1側面、及び第2側面を含み、前記第1面側に第1溝、前記第2面側に第2溝が形成され、前記腕部の幅Waが、30μm≦Wa≦75μmを満たし、前記腕部の前記第1面と前記第2面との間の厚さTが、110μm≦T≦150μmを満たし、前記第1溝の深さをt1、前記第2溝の深さをt2としたとき、0.884≦(t1+t2)/T≦0.990を満たし、前記第1溝を挟んで並んでいる前記第1面の幅、及び前記第2溝を挟んで並んでいる前記第2面の幅をWbとしたとき、0.0056≦Wb/T≦0.0326を満たし、前記振動腕の長さL1が、L1≦1000μmを満たし、前記振動腕が、2次高調波モード振動した場合に、前記支持腕に生じる振動の複数の腹と節のうち、最も基端側に位置する前記腹を第1腹とし、前記支持腕の前記第1方向における、前記支持腕の基端の位置をP0とし、前記第1腹の位置をP1とし、前記導電性接着剤の中心位置をPaとし、P0とP1との間の長さをD1とし、P0とPaとの間の長さをDaとしたとき、0.5×D1≦Da≦1.5×D1を満たす。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態に係る振動デバイスの構成を示す平面図。
図1中のA1-A1線断面図。
本実施形態に係る振動素子の構成を示す平面図。
図3中のA2-A2線断面図。
溝深さとCI値との関係を示す図。
溝を挟み並ぶ第1面及び第2面の幅とCI値との関係を示す図。
第2実施形態に係る振動デバイスの構成を示す平面図。
第3実施形態に係る振動デバイスの構成を示す平面図。
第4実施形態に係る振動デバイスの構成を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1.第1実施形態
本実施形態に係る振動デバイス1について、図1~図6を参照して説明する。
【0009】
尚、説明の便宜上、以降の図1~図4及び図7~図9の各図には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、及びZ軸を図示している。また、X軸に沿った方向を「X方向」、Y軸に沿った方向を「Y方向」、Z軸に沿った方向を「Z方向」と言う。また、各軸の矢印側を「プラス側」、矢印と反対側を「マイナス側」とも言う。また、Z方向のプラス側を「上」、Z方向のマイナス側を「下」とも言う。また、説明の便宜上、以降の図1~図4及び図7~図9では、振動素子4に設けられた電極の図示を省略しており、図1、図2、及び図7~図9では、ベース2の内底面7に設けられた配線とベース2の下面8に設けられた外部端子の図示を省略している。また、本実施形態において、Y方向が第1方向であり、X方向が第2方向である。
【0010】
1.1.振動デバイス
本実施形態の振動デバイス1は、図1及び図2に示すように、音叉形状の振動素子4と、振動素子4を収容するベース2と、ベース2に接合され振動素子4を収容する収容空間を気密封止するリッド3と、振動素子4をベース2に固定する導電性接着剤5と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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