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公開番号2024123114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-10
出願番号2024098427,2019221611
出願日2024-06-19,2019-12-06
発明の名称味覚センサの洗浄方法
出願人国立大学法人九州大学,株式会社インテリジェントセンサーテクノロジー
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G01N 27/38 20060101AFI20240903BHJP(測定;試験)
要約【課題】 味覚センサの洗浄に最適化された洗浄液を提供する。
【解決手段】 両親媒性物質を含む味覚センサを洗浄する洗浄液であって、水溶性の両親媒性物質を含む洗浄液でセンサが洗浄される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
両親媒性物質を含むセンサを洗浄する洗浄液であって、水溶性の両親媒性物質を含むことを特徴とする洗浄液。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、両親媒性物質を含む洗浄液に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
両親媒性物質とは、1つの分子内に水(水相)になじむ「親水基」と油(有機相)になじむ「親油基」(疎水基)の両方を持つ分子の総称である。界面活性剤などのほか、リン脂質などの生体内分子や両親媒性高分子などがある。
【0003】
この両親媒性物質を使ったセンサとして味覚センサが開発されている。苦味物質や渋味物質は、疎水性が強く、両親媒性物質の疎水基と馴染みがよく、お互い強く結合する(疎水結合)性質を有している。この疎水結合の性質を利用して、本願発明者らによって苦味センサや渋味センサ等の味覚センサが開発されている。味覚センサは、サンプルに浸けた際にその溶液中の成分に応じて膜電位が変化される分子膜センサであり、膜電位の測定により相対的に溶液中の成分の苦み或いは渋みを検出することができる。
【0004】
これらのセンサには、味覚検査時においてサンプル中の苦味物質や渋味物質が強く吸着される。味覚検査時にセンサを繰り返し使用するためには、センサに吸着した苦味物質や渋味物質を洗浄してもとの状態にもどす必要がある。そして、このような洗浄液は、センサの分子膜に吸着した苦味物質や渋味物質(吸着物質)を洗浄するに最適化されていることが必要とされる。
【0005】
上述したように、味の検査(味覚検査)を実施するため、両親媒性物質である脂質からなる分子膜を利用した味覚センサが発明者らによって開発され、特許文献1~4及び非特許文献1に開示されている。特許文献1には、「味覚センサ及びその製造方法」が開示され、脂質が味覚センサとして重要であることが記載されている。また、特許文献2では、苦味に選択性の高い脂質膜及び渋味に選択性の高い脂質膜があり、これらの脂質膜が提示された「脂質膜」の組成に関する記述がある。特許文献3には、「味検査用分子膜」について開示され、酸味に選択性の高い脂質膜と、塩味に選択性の高い脂質膜と、うま味に選択性の高い脂質膜があり、これらの脂質膜の組成が提示されている。また、ショ糖や果糖の一般的な甘味に対する脂質膜は、非特許文献1の「脂質高分子膜を用いた高感度甘味センサ」として学会発表されている。
【0006】
これらの脂質膜の効果的な洗浄方法が特許文献4に開示されている。この洗浄方法では、洗浄液は、主として、エタノール等の有機溶媒、酸、アルカリ及び塩で構成されている。一般的な洗剤としては、両親媒性物質の1つのラウリル硫酸Na等の界面活性剤がある。但し、界面活性剤は、下記の2つの点でセンサの特性を変更し、或いは、センサを破壊する危険性がある。1つは、界面活性剤がセンサに含まれている両親媒性物質と結合する点、もう1つは、界面活性剤がセンサに含まれる両親媒性物質をセンサからはがす点にある。そこで、特許文献4では、界面活性剤を用いないで、エタノール等の有機溶媒、酸、アルカリ及び塩で洗浄の最適化を図ることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第2578370号公報
特許第4395236号公報
特許第4520577号公報
特許第4516879号公報
【非特許文献】
【0008】
「脂質高分子膜を用いた高感度甘味センサ」 日本味と匂い学会誌 14(3), pp. 629-632 (2007)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
苦味物質や渋味物質は、センサとの疎水結合が強いので、センサの洗浄に時間がかかる課題がある。洗浄液としては、下記の2つの条件を満たさなければならない。
【0010】
・センサにダメージを与えないこと。
(【0011】以降は省略されています)

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