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公開番号
2024150225
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-23
出願番号
2023063539
出願日
2023-04-10
発明の名称
光アイソレータ、光アイソレータの設計方法及び光アイソレータの製造方法
出願人
国立大学法人九州大学
代理人
個人
主分類
G02B
6/126 20060101AFI20241016BHJP(光学)
要約
【課題】従来よりも容易に作製できる導波路型の光アイソレータ等を提供する。
【解決手段】光アイソレータ1は、第1クラッド層20と、コア層30と、第2クラッド層40とがこの順に積層された光アイソレータであって、コア層30は、入力光が入力される第1導波路31と、入力光に応じた出力光を出力する第2導波路32と、第1導波路31及び第2導波路32のそれぞれと接続される第3導波路33とを有し、光アイソレータ1の平面視において、第3導波路33には複数の穴50であって、内部が第3導波路33と屈折率が異なる複数の穴50が形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1クラッド層と、コア層と、第2クラッド層とがこの順に積層された光アイソレータであって、
前記コア層は、入力光が入力される第1導波路と、前記入力光に応じた出力光を出力する第2導波路と、前記第1導波路及び前記第2導波路のそれぞれと接続される第3導波路とを有し、
前記光アイソレータの平面視において、前記第3導波路には複数の穴であって、内部が前記第3導波路と屈折率が異なる複数の穴が形成されている
光アイソレータ。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記第1導波路は、前記第3導波路の第1辺と接続され、かつ、前記第2導波路は、前記第3導波路の前記第1辺と対向する第2辺に接続され、
前記第1導波路が接続される第1位置と、前記第2導波路が接続される第2位置とは、平面視において、非対称な位置である
請求項1に記載の光アイソレータ。
【請求項3】
前記第1導波路は、前記第3導波路の第1辺と接続され、かつ、前記第2導波路は、前記第3導波路の前記第1辺と対向する第2辺に接続され、
前記第1辺の延在方向における第1位置であって前記第1導波路が接続される第1位置と、前記第2辺の延在方向における第2位置であって前記第2導波路が接続される第2位置とは、互いに異なる位置である
請求項1に記載の光アイソレータ。
【請求項4】
前記複数の穴の径は、ナノオーダーである
請求項1~3のいずれか1項に記載の光アイソレータ。
【請求項5】
前記コア層は、半導体材料により形成される半導体層である
請求項1~3のいずれか1項に記載の光アイソレータ。
【請求項6】
コンピュータを用いて、第1クラッド層と、コア層と、第2クラッド層とがこの順に積層された光アイソレータにおける前記コア層に形成される複数の穴の位置をシミュレーションで決定する光アイソレータの設計方法であって、
前記コア層は、入力光が入力される第1導波路と、前記入力光に応じた出力光を出力する第2導波路と、前記第1導波路及び前記第2導波路のそれぞれと接続される第3導波路とを有し、
前記複数の穴は、前記光アイソレータの平面視において、前記第3導波路に形成され、
前記光アイソレータの設計方法では、
前記平面視において前記第3導波路を複数の領域に分割し、
分割された前記複数の領域のそれぞれに対して穴の有無によるアイソレーション性能を前記シミュレーションを用いて確認し、
前記アイソレーション性能の確認結果に基づいて、当該領域における前記穴の有無を決定する
光アイソレータの設計方法。
【請求項7】
分割された前記複数の領域のうち2以上の領域にランダムに穴を配置した複数の初期パターンを準備し、
前記複数の初期パターンのうち1以上の初期パターンのそれぞれにおいて、
分割された前記複数の領域のそれぞれに対して穴の有無によるアイソレーション性能を前記シミュレーションを用いて確認し、
前記アイソレーション性能の確認結果に基づいて、当該領域における前記穴の有無を変更するか否かを判定する
請求項6に記載の光アイソレータの設計方法。
【請求項8】
初期パターンを入力情報として、所定のアイソレーション性能を有する否かを示す情報を出力するように機械学習された機械学習モデルに、前記複数の初期パターンのそれぞれを入力することで得られる出力に基づいて、前記1以上の初期パターンを抽出する
請求項7に記載の光アイソレータの設計方法。
【請求項9】
第1クラッド層と、コア層とがこの順に積層された光アイソレータの製造方法であって、
前記コア層は、入力光が入力される第1導波路と、前記入力光に応じた出力光を出力する第2導波路と、前記第1導波路及び前記第2導波路のそれぞれと接続される第3導波路とを有し、
前記第1クラッド層及び前記コア層がこの順に積層された積層体を準備し、
請求項6~8のいずれか1項に記載の光アイソレータの設計方法により決定された前記複数の穴の位置を示すパターンに基づいて、前記コア層の前記第3導波路に前記複数の穴を形成する
光アイソレータの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光アイソレータ、光アイソレータの設計方法及び光アイソレータの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
高性能な光通信システムや高感度な光センシング機能を実現するために、光源の安定化や光増幅器の発振を防止する光アイソレータが必要不可欠である。光アイソレータは、ある特定の伝搬方向には光を伝搬させ、逆方向への光の伝搬を阻止する機能を有する光学素子である。このような光アイソレータとして、例えば、磁気光学効果の一つであるファラデー回転を利用して、偏光子などの光学要素との組み合わせたバルク型の光アイソレータが知られている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-019246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の光アイソレータは、バルク型の光アイソレータであるので、光集積回路(Photonic Integrated Circuit:PIC)上に光アイソレータを形成することが困難である。そこで、光集積回路上に光アイソレータを形成するには導波路型の光アイソレータであることが望まれるが、導波路型の光アイソレータは実現されてない。
【0005】
そこで、本開示は、導波路型の光アイソレータ、光アイソレータの設計方法及び光アイソレータの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る光アイソレータは、第1クラッド層と、コア層と、第2クラッド層とがこの順に積層された光アイソレータであって、前記コア層は、入力光が入力される第1導波路と、前記入力光に応じた出力光を出力する第2導波路と、前記第1導波路及び前記第2導波路のそれぞれと接続される第3導波路とを有し、前記光アイソレータの平面視において、前記第3導波路には複数の穴であって、内部が前記第3導波路と屈折率が異なる複数の穴が形成されている。
【0007】
本開示の一態様に係る光アイソレータの設計方法は、コンピュータを用いて、第1クラッド層と、コア層と、第2クラッド層とがこの順に積層された光アイソレータにおける前記コア層に形成される複数の穴の位置をシミュレーションで決定する光アイソレータの設計方法であって、前記コア層は、入力光が入力される第1導波路と、前記入力光に応じた出力光を出力する第2導波路と、前記第1導波路及び前記第2導波路のそれぞれと接続される第3導波路とを有し、前記複数の穴は、前記光アイソレータの平面視において、前記第3導波路に形成され、前記光アイソレータの設計方法では、前記平面視において前記第3導波路を複数の領域に分割し、分割された前記複数の領域のそれぞれに対して穴の有無によるアイソレーション性能を前記シミュレーションを用いて確認し、前記アイソレーション性能の確認結果に基づいて、当該領域における前記穴の有無を決定する。
【0008】
本開示の一態様に係る光アイソレータの製造方法は、第1クラッド層と、コア層とがこの順に積層された光アイソレータの製造方法であって、前記コア層は、入力光が入力される第1導波路と、前記入力光に応じた出力光を出力する第2導波路と、前記第1導波路及び前記第2導波路のそれぞれと接続される第3導波路とを有し、前記第1クラッド層及びコア層がこの順に積層された積層体を準備し、上記の光アイソレータの設計方法により決定された前記複数の穴の位置を示すパターンに基づいて、前記コア層の前記第3導波路に前記複数の穴を形成する。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様によれば、導波路型の光アイソレータ等を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施の形態に係る光アイソレータを示す斜視図である。
図2は、実施の形態に係る光アイソレータのコア層を示す平面図である。
図3は、実施の形態に係る光アイソレータを示す断面図である。
図4Aは、実施の形態に係る光アイソレータにおける順方向の光の電磁場のシミュレーション結果を示す図である。
図4Bは、実施の形態に係る光アイソレータにおける逆方向の光の電磁場のシミュレーション結果を示す図である。
図5は、実施の形態に係る光アイソレータの順方向及び逆方向における光の出力を示す図である。
図6は、実施の形態に係る光アイソレータの順方向及び逆方向の光の波長と出力との関係を示す図である。
図7は、実施の形態に係る光アイソレータにおける穴の直径とアイソレーション比との関係を示す図である。
図8は、実施の形態に係る光アイソレータの製造方法を示すフローチャートである。
図9Aは、実施の形態に係る光アイソレータにおける穴の配置パターンの設計方法の第1例を示すフローチャートである。
図9Bは、実施の形態に係る光アイソレータにおける穴の配置パターンの設計方法の第2例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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