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公開番号2024122085
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029418
出願日2023-02-28
発明の名称監視制御システム
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人ぱるも特許事務所
主分類G05B 23/02 20060101AFI20240902BHJP(制御;調整)
要約【課題】万一処理の滞留が発生してもスケジュールを回復できる監視制御システムを提供する。
【解決手段】監視制御システム100は、監視制御装置20と、エンジニアリングツール30とを備え、エンジニアリングツール30は、定周期処理データ32Aと、スケジュール管理データ32Bと、定周期処理指示部33とを備え、監視制御装置20は、定周期処理実行部21とフィードバック部22とを備え、定周期処理指示部33は、監視制御装置20が行うN回目(Nは、3以上の自然数)の一連の定周期処理の開始予定時刻を越えて、N-2回目以前の一連の定周期処理が実行されている滞留が発生しているか否かを判断し、滞留が発生している場合は、N回目以前の回であって未実行の回の一連の定周期処理を全てスキップする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ネットワークを介して接続された機器を監視、制御する監視制御装置と、前記監視制御装置に対して設定を行い、処理を指示するエンジニアリングツールとを備え、
前記エンジニアリングツールは、
一連の定周期処理を記録する定周期処理データと、
前記一連の定周期処理を繰り返し実行するスケジュールを記録するスケジュール管理データと、
前記定周期処理データと前記スケジュール管理データとを作成するデータ作成部と、
前記監視制御装置が行う前記一連の定周期処理が、前記スケジュール通りに進んでいるか否かを監視する定周期処理指示部とを備え、
前記監視制御装置は、前記一連の定周期処理を実行する定周期処理実行部と、
前記一連の定周期処理の実行時間の合計を前記データ作成部に報告するフィードバック部とを備え、
前記定周期処理指示部は、前記定周期処理データ、前記スケジュール管理データおよび、前記実行時間の合計に基づいて、前記監視制御装置が行うＮ回目（Ｎは、３以上の自然数）の前記一連の定周期処理の開始予定時刻を越えて、Ｎ－２回目以前の前記一連の定周期処理が実行されている滞留が発生しているか否かを判断し、滞留が発生している場合は、Ｎ回目以前の回であって未実行の回の前記一連の定周期処理を全てスキップする監視制御システム。
続きを表示（約 560 文字）【請求項２】
前記滞留が発生した場合において、前記一連の定周期処理の終了時刻の後、予め設定された時間内に、スケジュールされた前記一連の定周期処理の開始予定時刻が存在する場合は、前記エンジニアリングツールの前記定周期処理指示部は、前記監視制御装置の前記定周期処理実行部に対して、前記開始予定時刻まで待機するよう指示する請求項１に記載の監視制御システム。
【請求項３】
前記定周期処理データは、個別の前記定周期処理に対して優先処理の対象を指定可能であり、
前記滞留が発生した場合において、前記一連の定周期処理の終了時刻の後、予め設定された時間内に、スケジュールされた前記一連の定周期処理の開始予定時刻が存在しない場合は、前記エンジニアリングツールの前記定周期処理指示部は、前記監視制御装置の前記定周期処理実行部に対して、続けて優先処理に該当する定周期処理のみを実行するように指示する請求項１に記載の監視制御システム。
【請求項４】
前記定周期処理データは、前記一連の定周期処理の遅延の許容範囲を示す、遅延許容時間を有し、
遅延が前記許容範囲以内の場合は、前記定周期処理指示部は、遅延は発生していないものとして処理する請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の監視制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本願は、監視制御システムに関するものである。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、プラント等の監視制御システムとしてプラントに配置された機器と当該機器を監視制御する監視制御装置と、監視制御装置に対して各種設定等を行うエンジニアリングツールが利用されている。監視制御装置では、様々な処理を定周期に繰り返し行っている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００２－６９４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
監視制御装置において定周期処理が増大すると、処理の遅延、滞留が発生するという問題があった。そこで、特許文献１では、制御機能付き表示器において、制御処理の定周期処理に優先度を設けることで、重要な表示部品は表示され、また、優先度の低い表示部品も一定の周期で必ず表示されるような制御手段を設けている。しかしながら、スケジュールに合わせて所定の定周期処理を行う場合は、万一、処理の滞留が発生すると、スケジュールを回復する手段が無い、すなわち、その後の処理が全て予定よりも遅延するという課題があった。
【０００５】
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、スケジュールに合わせて一連の定周期処理を行うときに、万一処理の滞留が発生してもスケジュールを回復できる監視制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本願に開示される監視制御システムは、
ネットワークを介して接続された機器を監視、制御する監視制御装置と、前記監視制御装置に対して設定を行い、処理を指示するエンジニアリングツールとを備え、
前記エンジニアリングツールは、
一連の定周期処理を記録する定周期処理データと、
前記一連の定周期処理を繰り返し実行するスケジュールを記録するスケジュール管理データと、
前記定周期処理データと前記スケジュール管理データとを作成するデータ作成部と、
前記監視制御装置が行う前記一連の定周期処理が、前記スケジュール通りに進んでいるか否かを監視する定周期処理指示部とを備え、
前記監視制御装置は、前記一連の定周期処理を実行する定周期処理実行部と、
前記一連の定周期処理の実行時間の合計を前記データ作成部に報告するフィードバック部とを備え、
前記定周期処理指示部は、前記定周期処理データ、前記スケジュール管理データおよび、前記実行時間の合計に基づいて、前記監視制御装置が行うＮ回目（Ｎは、３以上の自然数）の前記一連の定周期処理の開始予定時刻を越えて、Ｎ－２回目以前の前記一連の定周期処理が実行されている滞留が発生しているか否かを判断し、滞留が発生している場合は、Ｎ回目以前の回であって未実行の回の前記一連の定周期処理を全てスキップするものである。
【発明の効果】
【０００７】
本願に開示される監視制御システムによれば、万一処理の滞留が発生しても一連の定周期処理のスケジュールを回復できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１による監視制御システムの概略構成を示すブロック図である。
実施の形態１による定周期処理データの構成を示す図である。
実施の形態１による定周期処理データの構成を示す図である。
実施の形態１によるスケジュール管理データの構成を示す図である。
実施の形態１による監視制御システムによる定周期処理の流れを示すフローチャートである。
実施の形態１による監視制御装置およびエンジニアリングツールのハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
実施の形態１．
図１は、実施の形態１による監視制御システム１００の概略構成を示すブロック図である。
図２は、定周期処理データ３２Ａの構成を示す図であり、遅延が発生していない状態のデータを示している。
図３は、定周期処理データ３２Ａの構成を示す図であり、遅延が発生している状態のデータを示している。
図４は、スケジュール管理データ３２Ｂの構成を示す図である。
【００１０】
本明細書では、監視制御システム１００のエンジニアリングツール３０で作成したスケジュール管理データ３２Ｂに沿って、監視制御装置２０が行う一連の定周期処理の繰り返しに遅延が発生した場合に、遅延を回復する技術を中心に説明する。なお、一連の定周期処理として定周期処理１～定周期処理６を例に説明するが、数は一例である。
（【００１１】以降は省略されています）

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