特許ウォッチ

公開番号2024108712
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-13
出願番号2023013224
出願日2023-01-31
発明の名称貯湯式給湯機
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類F24H 15/136 20220101AFI20240805BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】凍結防止ヒータが無くても配管内の水の凍結を防止することのできる貯湯式給湯機を提供する。
【解決手段】本開示に係る貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、貯湯タンクへの給水を行う給水配管と、蛇口への給湯を行う給湯配管と、給湯配管へ供給される湯の温度を調整する給湯用混合弁と、浴槽への湯はりをするための風呂配管と、風呂配管へ供給される湯の温度を調整する風呂用混合弁と、風呂配管の開閉を行う風呂電磁弁と、給湯用混合弁と風呂用混合弁と風呂電磁弁の動作を制御する制御部と、給湯用混合弁の二次側の給湯配管の途中を分岐させ風呂電磁弁の一次側に繋げる給湯循環配管と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
貯湯タンクと、
前記貯湯タンクへの給水を行う給水配管と、
蛇口への給湯を行う給湯配管と、
前記給湯配管へ供給される湯の温度を調整する給湯用混合弁と、
浴槽への湯はりをするための風呂配管と、
前記風呂配管へ供給される湯の温度を調整する風呂用混合弁と、
前記風呂配管の開閉を行う風呂電磁弁と、
前記給湯用混合弁と前記風呂用混合弁と前記風呂電磁弁の動作を制御する制御部と、
前記給湯用混合弁の二次側の前記給湯配管の途中を分岐させ前記風呂電磁弁の一次側に繋げる給湯循環配管と、
を備える貯湯式給湯機。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記制御部は、凍結予防運転として、所定条件が成立すると前記風呂電磁弁を開き、前記浴槽に湯水を流し、前記給水配管、前記給湯配管、前記給湯循環配管、及び前記風呂配管の通水を行う請求項１に記載の貯湯式給湯機。
【請求項３】
前記制御部は、前記貯湯式給湯機が備える、いずれかの温度検出手段で検出する温度に応じて、前記風呂電磁弁の開閉を制御する請求項２に記載の貯湯式給湯機。
【請求項４】
前記制御部は、凍結予防運転において、所定条件が成立すると前記風呂電磁弁を閉じ、前記給水配管、前記給湯配管、前記給湯循環配管、及び前記風呂配管の通水を止める請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
【請求項５】
前記制御部は、前記風呂電磁弁を閉じる判定を、前記貯湯式給湯機が備える、いずれかの温度検出手段で検出したいずれかの取得温度の数値と時間により決定する請求項４に記載の貯湯式給湯機。
【請求項６】
前記制御部は、凍結予防運転において、前記風呂電磁弁を閉じる判定を前記浴槽の水位を検知する風呂水位センサの取得数値により決定する請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
【請求項７】
前記風呂配管から前記給湯循環配管の方向への湯水の流れを防止する逆止弁を前記給湯循環配管に備える請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
【請求項８】
報知手段を有するリモコンを備え、
前記制御部は、
凍結予防運転において前記風呂電磁弁が開閉している際に、凍結予防状態であることを前記リモコンの前記報知手段で報知する請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
【請求項９】
報知手段を有するリモコンと、
前記浴槽の水位を検知する風呂水位センサと、
を備え、
前記制御部は、
凍結予防運転において前記風呂水位センサで検知された前記浴槽の水位が一定の水位以上となった際に、前記浴槽の水位が上昇していることを前記リモコンの前記報知手段で報知する請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
【請求項１０】
前記浴槽の水位を前記リモコンで報知する際の前記浴槽の一定の水位の値をユーザーが設定することができる請求項９に記載の貯湯式給湯機。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、貯湯式給湯機に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
ヒートポンプなどの加熱手段により加熱された湯を貯湯タンクに貯え、貯湯タンクから取り出した湯を用いて、浴槽あるいはシャワー、台所あるいは洗面所の蛇口などの給湯先に給湯する貯湯式給湯機が広く用いられている。下記特許文献１には、貯湯式給湯機の水没不可機能部品を所定高さよりも鉛直方向上部に配置することで、所定高さまでの水害時の浸水によって故障する可能性を低減できる貯湯式給湯機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１４８４０４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の貯湯式給湯機は冬季に配管内の湯水の凍結を防ぐために、ポンプで水の循環が可能な配管は水の循環で凍結を防止し、水の循環ができない配管は表面に凍結防止ヒータを取り付けることでヒータの熱で配管内の水の凍結を防止する構造となっている。このように、配管の凍結を防止するためには凍結防止ヒータを使用する必要があるため、コストが増加し、消費エネルギーが増える。
【０００５】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、凍結防止ヒータが無くても配管内の水の凍結を防止することのできる貯湯式給湯機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、貯湯タンクへの給水を行う給水配管と、蛇口への給湯を行う給湯配管と、給湯配管へ供給される湯の温度を調整する給湯用混合弁と、浴槽への湯はりをするための風呂配管と、風呂配管へ供給される湯の温度を調整する風呂用混合弁と、風呂配管の開閉を行う風呂電磁弁と、給湯用混合弁と風呂用混合弁と風呂電磁弁の動作を制御する制御部と、給湯用混合弁の二次側の給湯配管の途中を分岐させ風呂電磁弁の一次側に繋げる給湯循環配管と、を備えるものである。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、凍結防止ヒータが無くても配管内の水の凍結を防止することのできる貯湯式給湯機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１による貯湯式給湯機を示す図である。
凍結予防ヒータを使用する場合の比較例の貯湯式給湯機を示す構成図である。
実施の形態１の貯湯式給湯機におけるリモコンを示した図である。
実施の形態１の貯湯式給湯機におけるリモコンを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。以下の説明において、「水」、「湯」、「温水」、「湯水」等の記載は、原則として、液体の水を意味し、冷水から熱湯までもが含まれうるものとする。また、以下に示す実施の形態に示した構成は、本開示に係る技術的思想の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示に記載の複数の技術的思想を組み合わせることも可能である。また、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略または変更することも可能である。
【００１０】
実施の形態１．
図１は、実施の形態１による貯湯式給湯機３５を示す図である。図１に示すように、貯湯式給湯機３５は、ヒートポンプサイクルを利用するＨＰユニット７と、貯湯タンク８を有するタンクユニット３３と、リモコン４４とを備える。ＨＰユニット７は、電力を消費して水を加熱する加熱手段に相当する。ＨＰユニット７とタンクユニット３３とは、屋外に設置される。リモコン４４は、屋内に設置される。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許