特許ウォッチ

公開番号2024107565
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023011556
出願日2023-01-30
発明の名称食器洗浄機
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A47L 15/42 20060101AFI20240802BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】洗浄槽内に空気を送風するための開口である送風口は、洗浄槽内の空気を排気するための開口である排気口が備えられた側面に対して対向する位置に設けられている。このため、送風口から送風された空気は、洗浄槽内を十分に循環せず、排気口から直ちに排気されてしまうため、食器類を効率的に乾燥させることが困難であるという課題があった。
【解決手段】本開示に係る食器洗浄機は、洗浄槽の同一側面に送風口と排気口とを備えたものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
食器類を載置するかごを収納し、上面、底面および４面の側面で形成された箱型形状であって、前記側面のうちの１面に対して前記かごよりも下部に位置する送風口、及び前記送風口と同一側面であって前記送風口よりも上部に位置する排気口が設けられた洗浄槽と、
前記洗浄槽の周囲に形成された通風路に設けられ、前記通風路から前記洗浄槽内に前記送風口を通じて空気を送風し、前記洗浄槽内から外部に前記排気口を通じて前記空気を排気させる送風ファンと、
を備える食器洗浄機。
続きを表示（約 810 文字）【請求項２】
前記通風路は、前記空気を加熱する乾燥用加熱ヒータを内部に備え、前記送風口に接続する部分から加熱された前記空気が前記食器類に向けて送風されるために、水平面に対して斜め上向きに形成された傾斜部が設けられた
請求項1に記載の食器洗浄機。
【請求項３】
前記通風路は、加熱された前記空気が前記送風口に接続する部分から前記食器類に向けて送風されるために、鉛直面および水平面の少なくとも一方に対して斜めに設けられた仕切り板が前記送風口と接続される部分に配置されている
請求項1又は請求項2に記載の食器洗浄機。
【請求項４】
前記通風路は、前記送風口が設けられた前記側面に対し隣接して配置された水平部および鉛直部を有し、
前記水平部は、水平方向に沿って設けられ、一端が前記鉛直部に接続し、
前記鉛直部は、前記水平部となす角が鋭角になるように鉛直方向に対して斜め下方方向に沿って設けられ、一端が前記送風口に他端が前記水平部に接続し、
前記送風ファンは、前記水平部内に設けられた
請求項１又は請求項２に記載の食器洗浄機。
【請求項５】
前記食器類を洗浄する洗浄水を送り出す洗浄ポンプと、
前記洗浄水が通る中空の流路が形成された中空形状であって、前記洗浄槽内に鉛直方向に設けられ、前記洗浄ポンプが送り出した前記洗浄水を前記食器類に向けて吹き付けるための洗浄ノズルとを更に備え、
前記洗浄ノズルは、外周面において鉛直方向に沿ったリブが形成された
請求項１又は請求項２に記載の食器洗浄機。
【請求項６】
前記洗浄槽は、前記通風路と前記洗浄槽とを隔てる前記上面、前記底面および前記４面の側面のうち少なくとも１面に凹凸が形成された
請求項１又は請求項２に記載の食器洗浄機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、食器を洗浄する食器洗浄機機能と、食器を乾燥させる食器乾燥機能とを備えた食器洗浄機に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来の食器洗浄機には、食器類を洗浄する洗浄工程と、洗浄させた食器類を乾燥させる乾燥工程がある。食器洗浄機における乾燥工程では、洗浄後の食器類の表面に付着した水分を効率よく蒸発させるために、送風ファンとヒータによる対流加熱乾燥を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００５－２４５７５３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１の食器洗浄機において、洗浄槽内に空気を送風するための開口である送風口は、洗浄槽内の空気を排気するための開口である排気口が備えられた側面に対して対向する位置に設けられている。このため、送風口から送風された空気は、洗浄槽内を十分に循環せず、排気口から直ちに排気されてしまう。よって、空気が洗浄槽内を十分に循環せずに排気されてしまうので、食器類を効率的に乾燥させることが困難であるという課題があった。
【０００５】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、送風口から吹き出された空気が直ちに排気口から外部に排出されるのを抑制し、洗浄槽内での空気の循環を促進させることができる食器洗浄機を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る食器洗浄機は、食器類を載置するかごを収納し、上面、底面および４面の側面で形成された箱型形状であって、側面のうちの１面に対してかごよりも下部に位置する送風口、及び送風口と同一側面であって送風口よりも上部に位置する排気口が設けられた洗浄槽と、洗浄槽の周囲に形成された通風路に設けられ、通風路から洗浄槽内に送風口を通じて空気を送風し、洗浄槽内から外部に排気口を通じて空気を排気させる送風ファンと、を備えたものである。
【発明の効果】
【０００７】
本開示の食器洗浄機によれば、送風口と排気口とを洗浄槽の同一側面に設けたことで、送風口から吹き出された空気が直ちに排気口から外部に排出されるのを抑制し洗浄槽内での循環を促進させることができる。これにより、従来より効率的に食器類を乾燥させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１における食器洗浄機の概略図である。
実施の形態１における食器洗浄機の正面図および上面図である。
実施の形態１における食器洗浄機のＡ―Ａ位置での縦断面図である。
実施の形態１における食器洗浄機のＢ－Ｂ位置での縦断面図である。
実施の形態１における食器洗浄機のＣ－Ｃ位置での横断面図である。
実施の形態２における食器洗浄機のＢ－Ｂ位置での縦断面図である。
実施の形態２における食器洗浄機のＤ－Ｄ位置での横断面図である。
実施の形態２における食器洗浄機の変形例であってＢ－Ｂ位置での縦断面図である。
実施の形態２における食器洗浄機の変形例であってＤ－Ｄ位置での横断面図である。
実施の形態２における送風口の斜視図である。
実施の形態３における食器洗浄機のＥ－Ｅ位置での縦断面図である。
実施の形態３における食器洗浄機のＤ－Ｄ位置での横断面図である。
実施の形態４における洗浄ノズルの斜視図である。
実施の形態５における食器洗浄機のＡ―Ａ位置での縦断面図と洗浄槽の一部を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。また、以下に示す実施の形態に示した構成は、本開示による技術的思想の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示に記載の複数の技術的思想を組み合わせることも可能である。また、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略または変更することも可能である。
【００１０】
実施の形態１．
実施の形態１に係る食器洗浄機１を図１～図５により説明する。また、図に示す座標においてＸ、Ｙ、Ｚは、それぞれＸ軸、Ｙ軸及びＺ軸を示す。Ｘ軸、Ｙ軸及びＺ軸は、互いに直交する直交座標の軸である。ただし、直交座標の原点の位置について明細書に説明がある場合は、明細書の説明に従う。このことは、明細書の全文において共通することである。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許