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公開番号2025000208
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2023099927
出願日2023-06-19
発明の名称回転電機
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人ぱるも特許事務所
主分類H02K 1/278 20220101AFI20241224BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】駆動効率を向上できる回転電機を提供する。
【解決手段】回転軸10と、回転軸10に固定され軸方向Zに複数の電磁鋼板からなる複数のコア片が積層される積層コア11および積層コア11の外周の周方向に間隔を隔てて配置された複数の磁石12を有する回転子14と、回転子14から離間し回転子14を囲んで配置された固定子3とを備えた回転電機1において、コア片は、第1コア片111と第2コア片112とが存在し、第1コア片111は、磁石12の周方向の一端を位置決めする径方向の外側に向けて突出する位置決め突起部111Cを有し、第2コア片112は、磁石12の周方向の他端を周方向の一端に向けて押圧する径方向の外側に向けて突出する可動突起部112Cを有する。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項１】
回転軸と、
前記回転軸に固定され軸方向に複数の電磁鋼板からなる複数のコア片が積層される積層コアおよび前記積層コアの外周の周方向に間隔を隔てて配置された複数の磁石を有する回転子と、
前記回転子から離間し前記回転子を囲んで配置された固定子とを備えた回転電機において、
前記コア片は、第１コア片と第２コア片とが存在し、
前記第１コア片は、前記磁石の周方向の一端を位置決めする径方向の外側に向けて突出する位置決め突起部を有し、
前記第２コア片は、前記磁石の周方向の他端を周方向の一端に向けて押圧する径方向の外側に向けて突出する可動突起部を有する回転電機。
続きを表示（約 840 文字）【請求項２】
全ての前記磁石の周方向の前記他端は、前記可動突起部により周方向の一端に向けて押圧されている請求項１に記載の回転電機。
【請求項３】
前記可動突起部と前記位置決め突起部とは、軸方向から見ると一部が重なる位置に形成されている請求項１または請求項２に記載の回転電機。
【請求項４】
前記第１コア片は、前記積層コアの軸方向の両側にそれぞれ設置されている請求項１または請求項２に記載の回転電機。
【請求項５】
前記第２コア片は、軸方向の両側に配置された前記第１コア片の間に配置されている請求項４に記載の回転電機。
【請求項６】
前記第１コア片の積層枚数は、前記第２コア片の積層枚数よりも多く積層されている請求項１または請求項２に記載の回転電機。
【請求項７】
前記第１コア片および前記第２コア片以外の箇所には、前記可動突起部および前記位置決め突起部が形成されていない第３コア片が積層されている請求項１または請求項２に記載の回転電機。
【請求項８】
前記第２コア片は、前記可動突起部の周方向の両側に、径方向の内側に向かって延在する切り込み部を備えた請求項１または請求項２に記載の回転電機。
【請求項９】
前記位置決め突起部の径方向の外側の最外形位置は、前記可動突起部の径方向外側の最外形位置よりも、軸方向から見ると径方向の内側の位置に形成され、
前記可動突起部は、周方向の前記磁石を押圧する側の径方向の先端側に、周方向の前記磁石を押圧する側と反する側に傾く導入テーパ部を備えた請求項１または請求項２に記載の回転電機。
【請求項１０】
前記第２コア片の前記可動突起部の板厚は、
前記第２コア片の前記可動突起部以外の箇所の板厚よりも薄く形成されている請求項１または請求項２に記載の回転電機。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本願は、回転電機に関するものである。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、コイルの内側で回転子ユニットを回転させる回転電機において、電磁鋼板で構成された回転子の外周面に接着剤を用いて磁石が固定された構造が知られている。例えば、特許文献１には、固定突起と可動位置決め突起との間に磁石が押し込まれ、かつ、接着剤により磁石を固定する構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第４７９３６７７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の回転電機は、固定突起と可動位置決め突起の間隔をあけて配置する必要がある。このため、互いに隣接する磁石の間隔が広くなり、回転電機が大型化し、磁力が低くなる領域が増加し、駆動効率が低下するという問題点があった。
【０００５】
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、駆動効率を向上できる回転電機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本願に開示される回転電機は、
回転軸と、
前記回転軸に固定され軸方向に複数の電磁鋼板からなる複数のコア片が積層される積層コアおよび前記積層コアの外周の周方向に間隔を隔てて配置された複数の磁石を有する回転子と、
前記回転子から離間し前記回転子を囲んで配置された固定子とを備えた回転電機において、
前記コア片は、第１コア片と第２コア片とが存在し、
前記第１コア片は、前記磁石の周方向の一端を位置決めする径方向の外側に向けて突出する位置決め突起部を有し、
前記第２コア片は、前記磁石の周方向の他端を周方向の一端に向けて押圧する径方向の外側に向けて突出する可動突起部を有するものである。
【発明の効果】
【０００７】
本願に開示される回転電機によれば、
駆動効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１による回転電機の構成を示す断面図である。
図１に示す回転電機の回転子および回転軸の構成を示す斜視図である。
図１に示す回転電機の磁石の構成を示す上面図である。
図２に示す回転子の積層コアの構成を示す斜視図である。
図４に示す積層コアの構成を示す上面図である。
図４に示す積層コアの構成を示す正面図である。
図４に示す積層コアの構成を示す部分分解図である。
図７に示す積層コアの第１コア片の構成を示す上面図である。
図８に示す第１コア片の部分Ｂの構成を示す拡大上面図である。
図７に示す積層コアの第２コア片の構成を示す上面図である。
図１０に示す第２コア片の部分Ｃの構成を示す拡大上面図である。
図７に示す積層コアの第３コア片の構成を示す上面図である。
図５に示す積層コアの部分Ａの構成を示す拡大上面図である。
図１３に示す積層コアの部分Ｄの構成を示す拡大上面図である。
図１３に示す積層コアに磁石を挿入する状態を示す上面図である。
図１５に示す積層コアに磁石を挿入した後の状態を示す上面図である。
図１６に示す積層コアに磁石を挿入した後の状態の部分Ｅの構成を示す拡大上面図である。
図４に示す積層コアに全ての磁石を取り付けられた回転子の構成を示す斜視図である。
実施の形態１による他の第２コア片の構成を示す斜視図である。
実施の形態１による他の積層コアの構成を示す正面図である。
実施の形態２による回転電機の回転子および回転軸の構成を示す斜視図である。
図１６に示す回転子の磁石を設置する前の構成を示す斜視図である。
制御装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下の実施の形態において説明する回転電機は、各図において、互いに同一または同様の構成部分には同じ符号を付して説明している。さらに、図面は模式的または概念的に実施の形態を示している。図面に示されている各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率等は、必ずしも実際の部材と同一とは限らない。本開示の特徴に関係しない構成の図示が省略されている場合がある。
【００１０】
また、実施の形態による回転電機は、車両に搭載されている電動パワーステアリング装置に適用される。電動パワーステアリング装置は回転電機を制御する制御装置を備える。制御装置は、車両のステアリングの操舵力をアシストする。
（【００１１】以降は省略されています）

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