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公開番号2024121504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028645
出願日2023-02-27
発明の名称情報処理装置、センサシステム、情報処理方法およびプログラム
出願人太陽誘電株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G01G 19/03 20060101AFI20240830BHJP(測定;試験)
要約【課題】過重量車両が通過したか否かを効率の良く判定して警告情報を出力する。
【解決手段】情報処理装置は、変位データメモリと、車両が通過する構造物に設けられたセンサ装置により予め定められたサンプリング間隔で検出される時系列に連続した複数の変位データを、収集間隔毎にセンサ装置から収集して変位データメモリに書き込む収集部と、収集間隔毎に、変位データメモリから複数の変位データを読み出して、所定重量以上である過重量車両が通過したか否かを示す判定結果を生成する判定部と、判定結果を取得し、判定結果に基づき、構造物を通過する車両に対して情報を提示する警告出力装置に、過重量車両であることを示す警告情報を出力させる警告制御部と、を備え、複数の変位データのそれぞれは、構造物におけるセンサ装置が設けられた位置における車両の走行方向における構造物の変位量を表す。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
変位データメモリと、
車両が通過する構造物に設けられたセンサ装置により予め定められたサンプリング間隔で検出される時系列に連続した複数の変位データを、収集間隔毎に前記センサ装置から収集して前記変位データメモリに書き込む収集部と、
前記収集間隔毎に、前記変位データメモリから前記複数の変位データを読み出して、所定重量以上である過重量車両が通過したか否かを示す判定結果を生成する判定部と、
前記判定結果を取得し、前記判定結果に基づき、前記構造物を通過する前記車両に対して情報を提示する警告出力装置に、前記過重量車両であることを示す警告情報を出力させる警告制御部と、
を備え、
前記複数の変位データのそれぞれは、前記構造物における前記センサ装置が設けられた位置における前記車両の走行方向における前記構造物の変位量を表す
情報処理装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記収集部は、
前記収集間隔毎に、前記センサ装置から前記複数の変位データを収集するとともに、前記警告制御部に対してタイマ開始通知を発行し、
前記変位データメモリへの前記複数の変位データの書き込みが完了した後、前記判定部に判定開始通知を発行し、
前記判定部は、前記判定開始通知が発行された後に、前記変位データメモリから前記複数の変位データを読み出して、前記過重量車両が通過したか否かを判定し、
前記警告制御部は、前記タイマ開始通知が発行されてから予め定められた第1遅延時間を経過した後、前記判定結果を取得する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記判定結果を判定結果メモリに書き込み、
前記警告制御部は、前記判定結果メモリから前記判定結果を読み出す
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1遅延時間は、前記センサ装置から前記複数の変位データの収集を開始してから、前記判定結果が得られるまでに費やされる時間より長く、前記収集間隔よりも短い
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記収集部は、前記収集間隔毎に、前記複数の変位データとして、N個の変位データ(Nは2以上の予め定められた整数)を収集し、
前記収集間隔毎に、前記判定部は、
前記変位データメモリから前記N個の変位データを読み出し、
前記N個の変位データに基づき、時系列に連続したM個の中間データ(Mは、Nより小さい2以上の予め定められた整数)を算出し、
算出した前記M個の中間データのそれぞれについて、対象の中間データ以前の時系列に連続したL個の中間データ(Lは、Mより大きい整数)を平均した移動平均データを算出し、
算出した前記M個の中間データのそれぞれについて、前記対象の中間データと、対応する前記移動平均データとの差分値を算出し、
前記差分値が予め設定された第1閾値より大きい場合、前記過重量車両が通過したことを示す前記判定結果を生成する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記N個の変位データを、時系列に連続するP個の変位データ毎(Pは、2以上の整数であり、N=P×Mである)に平均化することにより、前記M個の中間データを生成する
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記判定部は、
前記差分値が予め設定された第2閾値以下である場合、前記過重量車両が通過していないことを示す前記判定結果を生成し、
前記差分値が前記第2閾値より大きく前記第1閾値以下である場合、直前と同一の前記判定結果を生成し、
前記第2閾値は、前記第1閾値より小さい
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記構造物は、橋梁である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記センサ装置と、
請求項1から8の何れか1項に記載の情報処理装置と、
前記警告出力装置と、
サーバ装置と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記変位データメモリに記憶された前記複数の変位データを前記サーバ装置に送信する送信部をさらに備える
センサシステム。
【請求項10】
情報処理装置により実行される情報処理方法であって、
前記情報処理装置は、変位データメモリを備え、
前記情報処理装置が、車両が通過する構造物に設けられたセンサ装置により予め定められたサンプリング間隔で検出される時系列に連続した複数の変位データを、収集間隔毎に前記センサ装置から収集して前記変位データメモリに書き込み、
前記情報処理装置が、前記収集間隔毎に、前記変位データメモリから前記複数の変位データを読み出して、所定重量以上である過重量車両が通過したか否かを示す判定結果を生成し、
前記情報処理装置が、前記判定結果を取得し、前記判定結果に基づき、前記構造物を通過する前記車両に対して情報を提示する警告出力装置に、前記過重量車両であることを示す警告情報を出力させ、
前記複数の変位データのそれぞれは、前記構造物における前記センサ装置が設けられた位置における前記車両の走行方向における前記構造物の変位量を表す
情報処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、センサシステム、情報処理方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
橋梁等の構造物にセンサ装置を設け、構造物を通過する車両の台数または車両の重量等をサーバ装置において解析するシステムが知られている。このようなシステムでは、センサ装置が中断無く高速にセンシングをし、エッジデバイスがセンサ装置から大量のセンサデータを収集し、エッジデバイスが収集した大量のセンサデータをインターネット等のネットワークを介してサーバ装置へと送信する。そして、サーバ装置は、蓄積された大量のセンサデータを解析することにより、構造物を通過する車両の台数または車両の重量等を算出する。例えば、特許文献1には、このようなセンサシステムにより、特殊車両等が過積載をしているか否かを判定する技術が開示されている。
【0003】
ところで、橋梁等の構造物を通過する特殊車両が過積載をしているか否かの判定をエッジデバイスにおいてリアルタイムで実行することにより、過積載をしている特殊車両に対して警告等をリアルタイムで提示することが要求されている。このような警告をすることにより、過積載をしている特殊車両の橋梁等の通過を抑止し、橋梁等の劣化を防止することが可能となる。
【0004】
しかし、エッジデバイスは、サーバ装置と比較して処理能力が低い。このため、エッジデバイスは、大量のセンサデータの収集および送信をし続けながら、特殊車両が過積載をしているか否かを判定するためには、効率の良い処理を実行しなければならない。
【0005】
また、特許文献2には、構造物の特性変化を測定し、測定結果に基づき車両の車軸数および重量を検出するシステムが開示されている。特許文献2に記載されたシステムは、構造物にセンサを取り付け、高速な通信網である光ファイバー網を介して、遠隔地にセンシングしたデータを送り、遠隔地において解析を行う。
【0006】
しかし、特許文献2に記載されたシステムは、光ファイバー網を用いるため、遅延等が発生した場合、監視が中断してしまう。また、特許文献2に記載されたシステムを利用して特殊車両が過積載をしているか否かを判定するためには、常時センシングを実行し、大量のセンサデータを遠隔地に送信しなければならない。このため、特許文献2に記載されたシステムを利用して特殊車両が過積載をしているか否かを判定する場合、データ欠損および処理遅延等が発生してしまうことがある。このため、特許文献2に記載されたシステムにより特殊車両が過積載をしているか否かを判定する場合であっても、効率の良い処理を実行する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-162363号公報
特開2006-084404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、過重量車両が通過したか否かを効率の良く判定して警告情報を出力する情報処理装置、センサシステム、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、変位データメモリと、車両が通過する構造物に設けられたセンサ装置により予め定められたサンプリング間隔で検出される時系列に連続した複数の変位データを、収集間隔毎に前記センサ装置から収集して前記変位データメモリに書き込む収集部と、前記収集間隔毎に、前記変位データメモリから前記複数の変位データを読み出して、所定重量以上である過重量車両が通過したか否かを示す判定結果を生成する判定部と、前記判定結果を取得し、前記判定結果に基づき、前記構造物を通過する前記車両に対して情報を提示する警告出力装置に、前記過重量車両であることを示す警告情報を出力させる警告制御部と、を備え、前記複数の変位データのそれぞれは、前記構造物における前記センサ装置が設けられた位置における車両の走行方向における前記構造物の変位量を表す。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、過重量車両が通過したか否かを効率の良く判定して警告情報を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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