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公開番号2024121109
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028016
出願日2023-02-27
発明の名称情報処理システム、情報処理方法、プログラム、エッジ、及び、オーケストレータ
出願人日本電気株式会社
代理人個人,個人
主分類G06F 9/50 20060101AFI20240830BHJP(計算;計数)
要約【課題】タスクを分割したステップを実行するエッジを適切に配置する。
【解決手段】本発明の情報処理システムは、エッジと、他エッジと、オーケストレータとを含む。エッジは、オーケストレータからタスクを取得し、タスクを複数のステップに分割し、エッジが実行する第1ステップか、他エッジが実行する第2ステップかを判定し、第1ステップを実行し、第1ステップの実行時間を取得し、他エッジから第2ステップの実行結果を取得し、第1ステップ及び第2ステップの実行結果に基づいてタスクの実行結果を出力し、第1ステップの実行時間が閾値を超えている場合にステップの再配置依頼をオーケストレータに出力する。オーケストレータは、エッジにタスクと、ステップを実行するエッジ及び他エッジの情報とを配布し、エッジから再配置依頼を取得し、閾値以下の時間で実行できるエッジ又は他エッジに、ステップを再配置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
エッジと、他エッジと、オーケストレータとを含む情報処理システムにおいて、
前記エッジは、
前記オーケストレータから、タスクと、前記タスクを分割したステップを実行する前記エッジ及び前記他エッジの情報とを取得するタスク取得手段と、
前記タスクを、複数の前記ステップに分割するタスク分割手段と、
前記ステップそれぞれについて、前記エッジが実行する第１ステップか、前記他エッジが実行する第２ステップかを判定する実行エッジ判定手段と、
前記第１ステップを実行するステップ実行手段と、
前記第１ステップの実行時間を取得する実行時間取得手段と、
前記第２ステップの実行を前記他エッジに指示するステップ実行指示手段と、
前記他エッジから前記第２ステップの実行結果を取得するステップ結果取得手段と、
前記第１ステップ及び前記第２ステップの実行結果に基づいて、前記タスクの実行結果を出力するタスク結果出力手段と、
前記第１ステップの実行時間が第１閾値を超えている場合に、前記タスクにおける前記ステップの再配置依頼を前記オーケストレータに出力する再配置依頼出力手段と、
を含み、
前記オーケストレータは、
前記エッジに、前記タスクと、前記タスクを分割した前記ステップを実行する前記エッジ及び前記他エッジの情報とを配布するタスク配布手段と、
前記エッジから前記再配置依頼を取得する再配置依頼取得手段と、
前記ステップの再配置先として、第２閾値以下の時間で実行できる前記エッジ又は前記他エッジに、前記ステップを再配置するエッジ再配置手段と、
を含む
情報処理システム。
続きを表示（約 3,600 文字）【請求項２】
前記タスク配布手段は、前記エッジに配布する前記タスクを分割した前記ステップそれぞれを実行する前記エッジ及び前記他エッジの情報として、前記ステップを再配置先した前記エッジ及び前記他エッジの情報を配布する
請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項３】
前記実行時間取得手段は、前記他エッジから前記第２ステップの実行時間を取得し、
前記再配置依頼出力手段は、前記第１ステップの実行時間及び前記第２ステップの実行時間の少なくとも一方が前記第１閾値を超えている場合に、前記タスクにおける前記ステップの前記再配置依頼を前記オーケストレータに出力する
請求項１又は２に記載の情報処理システム。
【請求項４】
前記エッジ再配置手段は、前記エッジのリソース又は負荷に基づいて、前記エッジ及び前記他エッジに、前記ステップを再配置する
請求項１又は２に記載の情報処理システム。
【請求項５】
前記エッジ再配置手段は、画像を用いて判定された前記エッジに配布された前記タスクに関連する状態に基づいて、前記エッジ及び前記他エッジに、前記ステップを再配置する
請求項４に記載の情報処理システム。
【請求項６】
エッジと、他エッジと、オーケストレータとを含む情報処理システムにおいて、
前記エッジが、
前記オーケストレータから、タスクと、前記タスクを分割したステップを実行する前記エッジ及び前記他エッジの情報とを取得し、
前記タスクを、複数の前記ステップに分割し、
前記ステップそれぞれについて、前記エッジが実行する第１ステップか、前記他エッジが実行する第２ステップかを判定し、
前記第１ステップを実行し、
前記第１ステップの実行時間を取得し、
前記第２ステップの実行を前記他エッジに指示し、
前記他エッジから前記第２ステップの実行結果を取得し、
前記第１ステップ及び前記第２ステップの実行結果に基づいて、前記タスクの実行結果を出力し、
前記第１ステップの実行時間が第１閾値を超えている場合に、前記タスクにおける前記ステップの再配置依頼を前記オーケストレータに出力し、
前記オーケストレータが、
前記エッジに、前記タスクと、前記タスクを分割した前記ステップを実行する前記エッジ及び前記他エッジの情報とを配布し、
前記エッジから前記再配置依頼を取得し、
前記ステップの再配置先として、第２閾値以下の時間で実行できる前記エッジ又は前記他エッジに、前記ステップを再配置する
情報処理方法。
【請求項７】
エッジと、他エッジと、オーケストレータとを含む情報処理システムにおいて、
前記エッジに、
前記オーケストレータから、タスクと、前記タスクを分割したステップを実行する前記エッジ及び前記他エッジの情報とを取得する処理と、
前記タスクを、複数の前記ステップに分割する処理と、
前記ステップそれぞれについて、前記エッジが実行する第１ステップか、前記他エッジが実行する第２ステップかを判定する処理と、
前記第１ステップを実行する処理と、
前記第１ステップの実行時間を取得する処理と、
前記第２ステップの実行を前記他エッジに指示する処理と、
前記他エッジから前記第２ステップの実行結果を取得する処理と、
前記第１ステップ及び前記第２ステップの実行結果に基づいて、前記タスクの実行結果を出力する処理と、
前記第１ステップの実行時間が第１閾値を超えている場合に、前記タスクにおける前記ステップの再配置依頼を前記オーケストレータに出力する処理と
を実行させ、
前記オーケストレータに、
前記エッジに、前記タスクと、前記タスクを分割した前記ステップを実行する前記エッジ及び前記他エッジの情報とを配布する処理と、
前記エッジから前記再配置依頼を取得する処理と、
前記ステップの再配置先として、第２閾値以下の時間で実行できる前記エッジ又は前記他エッジに、前記ステップを再配置する処理と
を実行させるプログラム。
【請求項８】
エッジと、他エッジと、前記エッジにタスクを配布するオーケストレータとを含む情報処理システムにおいて、
前記エッジに、タスクと、前記タスクを分割したステップを実行する前記エッジ及び他エッジの情報とを配布し、前記エッジから再配置依頼を取得すると、前記ステップの再配置先として、第２閾値以下の時間で実行できる前記エッジ又は他エッジに、前記ステップを再配置するオーケストレータから、
前記タスクと、前記ステップを実行する前記エッジ及び前記他エッジの情報とを取得するタスク取得手段と、
前記タスクを、複数の前記ステップに分割するタスク分割手段と、
前記ステップそれぞれについて、前記エッジが実行する第１ステップか、前記他エッジが実行する第２ステップかを判定する実行エッジ判定手段と、
前記第１ステップを実行するステップ実行手段と、
前記第１ステップの実行時間を取得する実行時間取得手段と、
前記第２ステップの実行を前記他エッジに指示するステップ実行指示手段と、
前記他エッジから前記第２ステップの実行結果を取得するステップ結果取得手段と、
前記第１ステップ及び前記第２ステップの実行結果に基づいて、前記タスクの実行結果を出力するタスク結果出力手段と、
前記第１ステップの実行時間が第１閾値を超えている場合に、前記タスクにおける前記ステップの再配置依頼を前記オーケストレータに出力する再配置依頼出力手段と、
を含むエッジ。
【請求項９】
エッジと、他エッジと、オーケストレータとを含む情報処理システムにおいて、
前記オーケストレータから、タスクと、前記タスクを分割したステップを実行する前記エッジ及び前記他エッジの情報とを取得し、
前記タスクを、複数の前記ステップに分割し、
前記ステップそれぞれについて、前記エッジが実行する第１ステップか、前記他エッジが実行する第２ステップかを判定し、
前記第１ステップを実行し、
前記第１ステップの実行時間を取得し、
前記第２ステップの実行を前記他エッジに指示し、
前記他エッジから前記第２ステップの実行結果を取得し、
前記第１ステップ及び前記第２ステップの実行結果に基づいて、前記タスクの実行結果を出力し、
前記第１ステップの実行時間が第１閾値を超えている場合に、前記タスクにおける前記ステップの再配置依頼を前記オーケストレータに出力する前記エッジに、
前記タスクと、前記タスクを分割した前記ステップを実行する前記エッジ及び前記他エッジの情報とを配布するタスク配布手段と、
前記エッジから前記再配置依頼を取得する再配置依頼取得手段と、
前記ステップの再配置先として、第２閾値以下の時間で実行できる前記エッジ又は前記他エッジに、前記ステップを再配置するエッジ再配置手段と、
を含むオーケストレータ。
【請求項１０】
エッジと、他エッジと、オーケストレータとを含む情報処理システムにおいて、
前記エッジが、
前記エッジに、タスクと、前記タスクを分割したステップを実行する前記エッジ及び他エッジの情報とを配布し、前記エッジから再配置依頼を取得すると、前記ステップの再配置先として、第２閾値以下の時間で実行できる前記エッジ又は他エッジに、前記ステップを再配置するオーケストレータから、
前記タスクと、前記ステップを実行する前記エッジ及び前記他エッジの情報とを取得し、
前記タスクを、複数の前記ステップに分割し、
前記ステップそれぞれについて、前記エッジが実行する第１ステップか、前記他エッジが実行する第２ステップかを判定し、
前記第１ステップを実行し、
前記第１ステップの実行時間を取得し、
前記第２ステップの実行を前記他エッジに指示し、
前記他エッジから前記第２ステップの実行結果を取得し、
前記第１ステップ及び前記第２ステップの実行結果に基づいて、前記タスクの実行結果を出力し、
前記第１ステップの実行時間が第１閾値を超えている場合に、前記タスクにおける前記ステップの再配置依頼を前記オーケストレータに出力する
情報処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、タスクの処理に関し、特に、タスクを分割したステップの処理に関する。
続きを表示（約 3,200 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に記載のオーケストレーションシステムは、ＩｏＴ（Internet of Things）における分散処理として、一つ又は複数の処理から複数のジョブを生成する。そして、特許文献１に記載のオーケストレーションシステムは、生成した複数のジョブを順次、好ましいエッジデバイスに割り当てる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０１９／１５０５６６号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
タスクを実行する場合、エッジは、割り当てられたタスクをさらに複数のステップに分割し、分割したステップの少なくとも一部を他エッジに実行させる場合がある。そして、エッジがタスクをステップに分割して実行する場合、ステップを実行する他エッジを適切に配置することが必要である。しかし、特許文献１に記載のオーケストレーションシステムは、タスク単位にエッジを選択する技術であり、タスクを分割したステップを実行するエッジを配置するものでない。
【０００５】
本発明の目的は、タスクを分割したステップを実行するエッジを、適切に配置する情報処理システムなどを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一形態における情報処理システムは、エッジと、他エッジと、オーケストレータとを含む。エッジは、オーケストレータから、タスクと、タスクを分割したステップを実行するエッジ及び他エッジの情報とを取得するタスク取得手段と、タスクを、複数のステップに分割するタスク分割手段と、ステップそれぞれについて、エッジが実行する第１ステップか、他エッジが実行する第２ステップかを判定する実行エッジ判定手段と、第１ステップを実行するステップ実行手段と、第１ステップの実行時間を取得する実行時間取得手段と、第２ステップの実行を他エッジに指示するステップ実行指示手段と、他エッジから第２ステップの実行結果を取得するステップ結果取得手段と、第１ステップ及び第２ステップの実行結果に基づいて、タスクの実行結果を出力するタスク結果出力手段と、第１ステップの実行時間が第１閾値を超えている場合に、タスクにおけるステップの再配置依頼をオーケストレータに出力する再配置依頼出力手段と、を含む。オーケストレータは、エッジに、タスクと、タスクを分割したステップを実行するエッジ及び他エッジの情報とを配布するタスク配布手段と、エッジから再配置依頼を取得する再配置依頼取得手段と、ステップの再配置先として、第２閾値以下の時間で実行できるエッジ又は他エッジに、ステップを再配置するエッジ再配置手段と、を含む。
【０００７】
本発明の一形態における情報処理方法は、エッジと、他エッジと、オーケストレータとを含む情報処理システムにおいて、エッジが、オーケストレータから、タスクと、タスクを分割したステップを実行するエッジ及び他エッジの情報とを取得し、タスクを、複数のステップに分割し、ステップそれぞれについて、エッジが実行する第１ステップか、他エッジが実行する第２ステップかを判定し、第１ステップを実行し、第１ステップの実行時間を取得し、第２ステップの実行を他エッジに指示し、他エッジから第２ステップの実行結果を取得し、第１ステップ及び第２ステップの実行結果に基づいて、タスクの実行結果を出力し、第１ステップの実行時間が第１閾値を超えている場合に、タスクにおけるステップの再配置依頼をオーケストレータに出力し、オーケストレータが、エッジに、タスクと、タスクを分割したステップを実行するエッジ及び他エッジの情報とを配布し、エッジから再配置依頼を取得し、ステップの再配置先として、第２閾値以下の時間で実行できるエッジ又は他エッジに、ステップを再配置する。
【０００８】
本発明の一形態におけるプログラムは、エッジと、他エッジと、オーケストレータとを含む情報処理システムにおいて、エッジに、オーケストレータから、タスクと、タスクを分割したステップを実行するエッジ及び他エッジの情報とを取得する処理と、タスクを、複数のステップに分割する処理と、ステップそれぞれについて、エッジが実行する第１ステップか、他エッジが実行する第２ステップかを判定する処理と、第１ステップを実行する処理と、第１ステップの実行時間を取得する処理と、第２ステップの実行を他エッジに指示する処理と、他エッジから第２ステップの実行結果を取得する処理と、第１ステップ及び第２ステップの実行結果に基づいて、タスクの実行結果を出力する処理と、第１ステップの実行時間が第１閾値を超えている場合に、タスクにおけるステップの再配置依頼をオーケストレータに出力する処理とを実行させ、オーケストレータに、エッジに、タスクと、タスクを分割したステップを実行するエッジ及び他エッジの情報とを配布する処理と、エッジから再配置依頼を取得する処理と、ステップの再配置先として、第２閾値以下の時間で実行できるエッジ又は他エッジに、ステップを再配置する処理と、を実行させる。
【０００９】
本発明の一形態におけるエッジは、エッジと、他エッジと、エッジにタスクを配布するオーケストレータとを含む情報処理システムにおいて、エッジに、タスクと、タスクを分割したステップを実行するエッジ及び他エッジの情報とを配布し、エッジから再配置依頼を取得すると、ステップの再配置先として、第２閾値以下の時間で実行できるエッジ又は他エッジに、ステップを再配置するオーケストレータから、タスクと、ステップを実行するエッジ及び他エッジの情報とを取得するタスク取得手段と、タスクを、複数のステップに分割するタスク分割手段と、ステップそれぞれについて、エッジが実行する第１ステップか、他エッジが実行する第２ステップかを判定する実行エッジ判定手段と、第１ステップを実行するステップ実行手段と、第１ステップの実行時間を取得する実行時間取得手段と、第２ステップの実行を他エッジに指示するステップ実行指示手段と、他エッジから第２ステップの実行結果を取得するステップ結果取得手段と、第１ステップ及び第２ステップの実行結果に基づいて、タスクの実行結果を出力するタスク結果出力手段と、第１ステップの実行時間が第１閾値を超えている場合に、タスクにおけるステップの再配置依頼をオーケストレータに出力する再配置依頼出力手段と、を含む。
【００１０】
本発明の一形態におけるオーケストレータは、エッジと、他エッジと、オーケストレータとを含む情報処理システムにおいて、オーケストレータから、タスクと、タスクを分割したステップを実行するエッジ及び他エッジの情報とを取得し、タスクを、複数のステップに分割し、ステップそれぞれについて、エッジが実行する第１ステップか、他エッジが実行する第２ステップかを判定し、第１ステップを実行し、第１ステップの実行時間を取得し、第２ステップの実行を他エッジに指示し、他エッジから第２ステップの実行結果を取得し、第１ステップ及び第２ステップの実行結果に基づいて、タスクの実行結果を出力し、第１ステップの実行時間が第１閾値を超えている場合に、タスクにおけるステップの再配置依頼をオーケストレータに出力するエッジに、タスクと、タスクを分割したステップを実行するエッジ及び他エッジの情報とを配布するタスク配布手段と、エッジから再配置依頼を取得する再配置依頼取得手段と、ステップの再配置先として、第２閾値以下の時間で実行できるエッジ又は他エッジに、ステップを再配置するエッジ再配置手段と、を含む。
（【００１１】以降は省略されています）

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