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公開番号
2024119059
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-02
出願番号
2024024809
出願日
2024-02-21
発明の名称
樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類
C08F
220/28 20060101AFI20240826BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】良好なラインエッジラフネスを有するレジストパターンを製造することができる樹脂、レジスト組成物等を提供することを目的とする。
【解決手段】式(a4-2)又は式(a4-3)で表される構造単位と、式(I6)で表される構造単位とを含む樹脂。A
-
は、(A-1)又は(A-2)で表されるアニオン。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(a4-2)で表される構造単位及び式(a4-3)で表される構造単位からなる群から選ばれる少なくとも一種の構造単位と、
式(I6)で表される構造単位とを含む樹脂。
TIFF
2024119059000169.tif
65
89
[式(a4-2)及び式(a4-3)中、
R
41
は、水素原子又はメチル基を表す。
L
43h
及びL
44h
は、それぞれ独立に、ハロゲン原子を有してもよい炭素数1~20の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-に置き換わってもよい。
R
43h
及びR
44h
は、それぞれ独立に、ハロゲン原子を有してもよい炭素数1~20の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-に置き換わってもよい。
ただし、L
43h
及びR
43h
のうち少なくとも1つはハロゲン原子を有し、L
44h
及びR
44h
のうち少なくとも1つはハロゲン原子を有し、L
43h
及びR
43h
の合計炭素数の上限並びにL
44h
及びR
44h
の合計炭素数の上限は、それぞれ21である。]
TIFF
2024119059000170.tif
38
90
[式(I6)中、
A
-
は、式(A-1)で表されるアニオン又は式(A-2)で表されるアニオンを表す。
R
20
は、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基を表す。
X
20
は、単結合、*-O-**、*-CO-O-**、*-O-CO-O-**又は*-Ax-Ph-Ay-**を表す。
Ax及びAyは、それぞれ独立に、単結合、エーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合、アミド結合及び炭酸エステル結合から構成される群から選択される1種の結合種を表す。
Phは、置換基を有していてもよいフェニレン基を表す。
*及び**は結合部位を表し、*は、R
20
が結合した炭素原子との結合部位を表す。
L
20
は、単結合又は置換基を有してもよい炭素数1~36の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-SO
2
-又は-CO-に置き換わっていてもよい。
R
3
、R
4
及びR
5
は、それぞれ独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-NR
6
-、-SO
2
-又は-CO-に置き換わっていてもよく、R
3
とR
4
、R
3
とL
20
がそれぞれ結合して環状炭化水素基を形成していてもよく、該環状炭化水素基は、1以上の隣接する二つの炭素原子間で二重結合を有していてもよく、該環状炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-CO-又は-NR
6
続きを表示(約 3,700 文字)
【請求項2】
式(a4-2)で表される構造単位を含む請求項1に記載の樹脂。
【請求項3】
式(a4-2)で表される構造単位を含み、
式(a4-2)で表される構造単位が、式(a4-2A)で表される構造単位又は式(a4-2B)で表される構造単位である請求項1に記載の樹脂。
TIFF
2024119059000173.tif
65
95
[式(a4-2A)及び式(a4-2B)中、
R
41
は、式(a4-2)中と同じものを表す。
L
43f
は、フッ素原子を有してもよい炭素数1~20の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-に置き換わってもよい。
R
43fA
は、フッ素原子を有する炭素数1~20の飽和炭化水素基を表す。
A
43f
は、フッ素原子を有していてもよい炭素数1~17の2価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-に置き換わってもよい。
X
43
は、**-O-CO-又は**-CO-O-を表し、**はA
43f
との結合部位を表す。
R
43fB
は、フッ素原子を有していてもよい炭素数1~17の飽和炭化水素基を表す。
ただし、式(a4-2A)において、L
43f
及びR
43fA
の炭素数の合計は21以下であり、式(a4-2B)において、L
43f
、A
43f
、X
43
及びR
43fB
の炭素数の合計は21以下であり、A
43f
及びR
43fB
のうち、少なくとも一方は、少なくとも1つのフッ素原子を有する。]
【請求項4】
Y
1
が、炭素数5もしくは6のシクロアルキル基、ノルボルニル基、アダマンチル基、ノルボルナンラクトン基、アダマンタンラクトン基、炭素数5もしくは6のシクロアルキル基と炭素数5~8のシクロアルキル基とがスピロで結合した脂環式炭化水素基、ノルボルニル基と炭素数5~8のシクロアルキル基とがスピロで結合した脂環式炭化水素基、又は、アダマンチル基と炭素数5~8のシクロアルキル基とがスピロで結合した脂環式炭化水素基であり、
該シクロアルキル基、該ノルボルニル基、該アダマンチル基、該ノルボルナンラクトン基及び該アダマンタンラクトン基は、それぞれ置換基を有してもよく、該シクロアルキル基、該ノルボルニル基及び該アダマンチル基のそれぞれに含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-に置き換わっていてもよい請求項1に記載の樹脂。
【請求項5】
X
20
が、単結合又は式(X
20
-1)~式(X
20
-10)のいずれかで表される基である請求項1に記載の樹脂。
TIFF
2024119059000174.tif
46
170
[式(X
20
-1)~式(X
20
-10)中、
*、**は結合部位であり、*は、R
20
が結合した炭素原子との結合部位を表す。
Rxは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~6のフッ化アルキル基、炭素数1~18のアルキル基又は炭素数1~6のアルコキシ基を表す。
mxは、0~4のいずれかの整数を表す。
X
10
は、-O-又は-NR
3
-を表す。
R
3
は、水素原子又は炭素数1~6のアルキル基を表す。]
【請求項6】
X
20
が、単結合又は式(X
20
-1’)、式(X
20
-3’)~式(X
20
-8’)及び式(X
20
-10’)のいずれかで表される基である請求項1に記載の樹脂。
TIFF
2024119059000175.tif
47
152
[式(X
20
-1’)、式(X
20
-3’)~式(X
20
-8’)及び式(X
20
-10’)中、
*、**は結合部位であり、*は、R
20
が結合した炭素原子との結合部位を表す。]
【請求項7】
X
20
が、単結合又は式(X
20
-1’)、式(X
20
-5’)、式(X
20
-6’)及び式(X
20
-10’)のいずれかで表される基である請求項6に記載の樹脂。
【請求項8】
L
20
が、単結合、炭素数1~6のアルカンジイル基、炭素数3~18の環状炭化水素基又は炭素数1~6のアルカンジイル基と炭素数3~18の環状炭化水素基とを組み合わせてなる基であり、
該アルカンジイル基及び該環状炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-に置き換わっていてもよく、該環状炭化水素基は、置換基を有してもよい請求項1に記載の樹脂。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の樹脂(A1)と、
請求項1~8のいずれかに記載の樹脂(A1)とは異なり、かつ、酸不安定基を有する構造単位を含む樹脂(A2)とを含むレジスト組成物。
【請求項10】
酸不安定基を有する構造単位が、式(a1-0)で表される構造単位、式(a1-1)で表される構造単位、式(a1-2)で表される構造単位及び式(a1-5)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む請求項9に記載のレジスト組成物。
TIFF
2024119059000176.tif
44
140
[式(a1-0)、式(a1-1)及び式(a1-2)中、
L
a01
、L
a1
及びL
a2
は、それぞれ独立に、-O-又は*-O-(CH
2
)
k1
-CO-O-を表し、k1は1~7のいずれかの整数を表し、*は-CO-との結合部位を表す。
R
a01
、R
a4
及びR
a5
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基を表す。
R
a02
、R
a03
及びR
a04
は、それぞれ独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数3~18の脂環式炭化水素基、炭素数6~18の芳香族炭化水素基又はこれらを組み合わせた基を表し、該アルキル基、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基は、ハロゲン原子を有してもよい。
R
a6
及びR
a7
は、それぞれ独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数2~8のアルケニル基、炭素数3~18の脂環式炭化水素基、炭素数6~18の芳香族炭化水素基又はこれらを組合せることにより形成される基を表す。
m1は、0~14のいずれかの整数を表す。
n1は、0~10のいずれかの整数を表す。
n1’は、0~3のいずれかの整数を表す。]
TIFF
2024119059000177.tif
45
58
[式(a1-5)中、
R
a8
は、ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基、水素原子又はハロゲン原子を表す。
Z
a1
は、単結合又は*-(CH
2
)
h3
-CO-L
54
-を表し、h3は1~4のいずれかの整数を表し、*は、L
51
との結合部位を表す。
L
51
、L
52
、L
53
及びL
54
は、それぞれ独立に、-O-又は-S-を表す。
s1は、1~3のいずれかの整数を表す。
s1’は、0~3のいずれかの整数を表す。]
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂、レジスト組成物及び該レジスト組成物を用いるレジストパターンの製造方法等に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、下記構造単位の樹脂と、酸不安定基を有する構造単位を含む樹脂と、酸発生剤とを含有するレジスト組成物が記載されている。
TIFF
2024119059000001.tif
61
34
【0003】
特許文献2には、下記構造単位を含む樹脂を含有するレジスト組成物が記載されている。
TIFF
2024119059000002.tif
36
90
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-256011号公報
特開2008-107443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のレジスト組成物によって形成されたレジストパターンよりも、ラインエッジラフネス(LER)が良好なレジストパターンを形成するレジスト組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の発明を含む。
〔1〕式(a4-2)で表される構造単位及び式(a4-3)で表される構造単位からなる群から選ばれる少なくとも一種の構造単位と、式(I6)で表される構造単位とを含む樹脂。
TIFF
2024119059000003.tif
65
89
[式(a4-2)及び式(a4-3)中、
R
41
は、水素原子又はメチル基を表す。
L
43h
及びL
44h
は、それぞれ独立に、ハロゲン原子を有してもよい炭素数1~20の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-に置き換わってもよい。
R
43h
及びR
44h
は、それぞれ独立に、ハロゲン原子を有してもよい炭素数1~20の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-に置き換わってもよい。
ただし、L
43h
及びR
43h
のうち少なくとも1つはハロゲン原子を有し、L
44h
及びR
44h
のうち少なくとも1つはハロゲン原子を有し、L
43h
及びR
43h
の合計炭素数の上限並びにL
44h
及びR
44h
の合計炭素数の上限は、それぞれ21である。]
TIFF
2024119059000004.tif
38
84
[式(I6)中、
A
-
は、式(A-1)で表されるアニオン又は式(A-2)で表されるアニオンを表す。
R
20
は、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基を表す。
X
20
は、単結合、*-O-**、*-CO-O-**、*-O-CO-O-**又は*-Ax-Ph-Ay-**を表す。
Ax及びAyは、それぞれ独立に、単結合、エーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合、アミド結合及び炭酸エステル結合から構成される群から選択される1種の結合種を表す。
Phは、置換基を有していてもよいフェニレン基を表す。
*及び**は結合部位を表し、*は、R
20
が結合した炭素原子との結合部位を表す。
L
20
は、単結合又は置換基を有してもよい炭素数1~36の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-SO
2
-又は-CO-に置き換わっていてもよい。
R
3
、R
4
及びR
5
は、それぞれ独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1~20の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-NR
6
-、-SO
2
-又は-CO-に置き換わっていてもよく、R
3
とR
4
、R
3
とL
20
がそれぞれ結合して環状炭化水素基を形成していてもよく、該環状炭化水素基は、1以上の隣接する二つの炭素原子間で二重結合を有していてもよく、該環状炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-CO-又は-NR
6
【発明の効果】
【0007】
本発明のレジスト組成物を用いることにより、良好なラインエッジラフネス(LER)でレジストパターンを製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において、「(メタ)アクリル系モノマー」とは、「アクリル系モノマー及びメタクリル系モノマーの少なくとも1種を意味する。「(メタ)アクリレート」及び「(メタ)アクリル酸」等の記載も同様の意味を表す。本明細書中に記載する基において、直鎖構造と分岐構造の両方をとり得るものについては、そのいずれでもよい。炭化水素基等に含まれる-CH
2
-が-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-で置き換わる場合、各基において同様の例を適用するものとする。「組み合わせた基」とは、例示した基を2種以上、それらの価数、結合形態等を適宜変更して結合させた基を意味する。「由来する」又は「誘導される」とは、その分子中に含まれる重合性C=C結合が重合により単結合(-C-C-基)となることを指す。立体異性体が存在する場合は、全ての立体異性体を含む。各基は、置換基の数等によって、その基に含まれる任意の位置及び数の水素原子が結合手に置き換わることがある。置換基における炭素数は、被置換基の炭素数には含めない。
本明細書において、「酸不安定基」とは、脱離基を有し、酸との接触により脱離基が脱離して、親水性基(例えば、ヒドロキシ基又はカルボキシ基)を形成する基を意味する。「レジスト組成物の固形分」とは、レジスト組成物の総量から、後述する溶剤(E)を除いた成分の合計を意味する。
【0009】
〔樹脂〕
本発明の樹脂は、式(a4-2)で表される構造単位(以下、「構造単位(a4-2)」という場合がある。)及び式(a4-3)で表される構造単位(以下、「構造単位(a4-3)」という場合がある。)からなる群から選ばれる少なくとも一種の構造単位と、式(I6)で表される構造単位(以下、「構造単位(I6)」という場合がある。)とを含む樹脂(以下「樹脂(A1)」という場合がある。)である。
【0010】
〈構造単位(a4-2)〉
(【0011】以降は省略されています)
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