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公開番号
2025002027
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023101931
出願日
2023-06-21
発明の名称
樹脂組成物及び有機材料の安定化方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
23/04 20060101AFI20241226BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ポリエチレン系樹脂を含む樹脂組成物自体の着色が低減され、かつ、流動性に優れる樹脂組成物を提供する。
【解決手段】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025002027000008.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">54</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">99</com:WidthMeasure> </com:Image>
上式の化合物1と、ポリエチレン系樹脂2と、ポリプロピレン系樹脂3とを含み、ポリエチレン系樹脂2における全構成単位の量に対するエチレン由来の構成単位の量は67モル%以上であり、ポリエチレン系樹脂2及びポリプロピレン系樹脂3の合計量に対するポリエチレン系樹脂2の量の割合は、60質量%以上100質量%未満である、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(1):
TIFF
2025002027000006.tif
54
99
[式(1)中、
R
1
、R
2
、R
4
及びR
5
は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~8のアルキル基、炭素数5~8のシクロアルキル基、炭素数6~12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7~12のアラルキル基又はフェニル基を表し、
R
3
は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~8のアルキル基を表し、
Xは、単結合、硫黄原子又は-CH(-R
6
)-基(R
6
は水素原子、炭素数1~8のアルキル基又は炭素数5~8のシクロアルキル基を表す)を表し、
Aは炭素数1~8のアルキレン基又は*-C(=O)-R
7
-基(R
7
は単結合又は炭素数1~8のアルキレン基を表し、*は酸素側の結合手であることを表す)を表し、
Y及びZは、いずれか一方がヒドロキシル基、炭素数1~8のアルコキシ基又は炭素数7~12のアラルキルオキシ基を表し、他の一方が水素原子又は炭素数1~8のアルキル基を表す]
で表される化合物(1)と、
ポリエチレン系樹脂(2)と、
ポリプロピレン系樹脂(3)とを含み、
ポリエチレン系樹脂(2)における全構成単位の量に対するエチレンに由来する構成単位の量は67モル%以上であり、
ポリエチレン系樹脂(2)及びポリプロピレン系樹脂(3)の合計量に対するポリエチレン系樹脂(2)の量の割合は、60質量%以上100質量%未満である、
樹脂組成物。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
ポリエチレン系樹脂(2)及びポリプロピレン系樹脂(3)の合計量に対する化合物(1)の量は0.01~3質量%である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
ポリプロピレン系樹脂(3)における全構成単位の量に対するプロピレンに由来する構成単位の量は60モル%以上である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
ポリエチレン系樹脂(2)における全構成単位の量に対するエチレンに由来する構成単位の量は80モル%以上である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
樹脂組成物の総量に対する、化合物(1)、ポリエチレン系樹脂(2)及びポリプロピレン系樹脂(3)の合計量は60質量%以上である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
ポリエチレン系樹脂(2)及びポリプロピレン系樹脂(3)の合計量に対するポリエチレン系樹脂(2)の量の割合は、60質量%以上99.9質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
ポリエチレン系樹脂(2)及びポリプロピレン系樹脂(3)の合計量に対するポリエチレン系樹脂(2)の量の割合は、80質量%以上99.9質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
ポリエチレン系樹脂(2)及びポリプロピレン系樹脂(3)の合計量に対するポリエチレン系樹脂(2)の量の割合は、80質量%以上99.5質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
ポリエチレン系樹脂(2)及び/又はポリプロピレン系樹脂(3)において、全構成単位の量に対する、ジエン系モノマーに由来する構成単位の量は、3モル%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
ポリエチレン系樹脂(2)の密度が875kg/m
3
以上980kg/m
3
以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は樹脂組成物及び有機材料の安定化方法に関する。
続きを表示(約 4,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリオレフィン樹脂、特にポリエチレン系樹脂及び/又はポリプロピレン系樹脂を含む樹脂組成物は、例えば自動車用途における、バンパー、インスツルメンタルパネル、ドアトリム、ピラー等の内外装部品、家電用途における掃除機、テレビ等の部品、各種住宅設備機器部品、各種工業部品、各種建材部品等の各種工業部品用の材料として、重袋、シュリンク、一般包装、薄物フィルム、プロテクトフィルム(保護フィルム)、押出ラミネートフィルム、押出成形フィルム、発泡成形フィルムなどの多種多様なフィルムとして、使用されている。これらの部品等の製造時、加工時さらには使用時に、該部品等を構成する樹脂組成物が熱や酸素などの作用により劣化し、分子切断や分子架橋といった現象に起因する有機材料の強度物性の低下、流れ性の変化、着色、表面物性の低下等を伴い、商品価値が著しく損なわれる場合がある。
【0003】
ポリエチレン系樹脂及び/又はポリプロピレン系樹脂を含む樹脂組成物に関し、例えば特許文献1及び2には、プロピレン重合体とエチレン-プロピレン共重合体を含む樹脂組成物が記載されている。特許文献2には、熱可塑性ポリマーと特定の相溶化剤を含む熱可塑性ポリマー組成物が記載されている。特許文献3には、エチレン系重合体と、エチレン-α-オレフィン共重合体をと含む重合体組成物が記載されている。特許文献4には、プロピレン単位とエチレン単位とを有するプロピレン系共重合体と、結晶性ポリプロピレン系樹脂を含む、熱可塑性樹脂組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-184593号公報
特開2021-102747号公報
特開2009-1780号公報
特開2018-135484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような部品には軽量化が要求される場合があり、軽量化のための1つの方法として部品を薄肉化する方法が考えられる。しかし、樹脂組成物が熱や酸素などの作用により劣化し、流動性が得られない場合、薄肉化された形状の部品を成形しにくい場合があった。また、樹脂組成物フィルムを製造する際には、樹脂組成物の流動性が低い場合、フィルム厚さのばらつきが生じたり、欠陥が発生するなど、製品の品質が損なわれる場合があった。さらに、樹脂組成物の流動性が低いと、上記のような部品等を製造する際の生産性が低下する場合もあった。そのため、上記のような種々の樹脂組成物が検討されてはいるものの、ポリエチレン系樹脂及びポリプロピレン系樹脂を含む樹脂組成物の流動性向上に対する要求はなお存在する。特に本発明者らは、ポリエチレン系樹脂を含む樹脂組成物は加工時に流動性が低下しやすいことに着目し、このような樹脂組成物の流動性の低下を抑制することを試みた。さらに、ポリエチレン系樹脂及びポリプロピレン系樹脂を含む樹脂組成物は、部品等に求められる特性に応じて、着色せずに、又は、場合により顔料等により着色して使用されるが、いずれの場合においても、黄変等の樹脂組成物自体の変色が抑制されていることが望ましく、樹脂組成物に由来する着色(例えば黄色度)が低減されていることが望ましい。
【0006】
したがって、本発明は、ポリエチレン系樹脂を含む樹脂組成物自体の着色が低減され、かつ、流動性に優れる樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために種々の化合物について詳細に検討を重ね、特定の化合物及び樹脂を含む樹脂組成物が有効であることを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は、以下の好適な態様を包含する。
【0008】
〔1〕式(1):
TIFF
2025002027000001.tif
54
99
[式(1)中、
R
1
、R
2
、R
4
及びR
5
は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~8のアルキル基、炭素数5~8のシクロアルキル基、炭素数6~12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7~12のアラルキル基又はフェニル基を表し、
R
3
は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~8のアルキル基を表し、
Xは、単結合、硫黄原子又は-CH(-R
6
)-基(R
6
は水素原子、炭素数1~8のアルキル基又は炭素数5~8のシクロアルキル基を表す)を表し、
Aは炭素数1~8のアルキレン基又は*-C(=O)-R
7
-基(R
7
は単結合又は炭素数1~8のアルキレン基を表し、*は酸素側の結合手であることを表す)を表し、
Y及びZは、いずれか一方がヒドロキシル基、炭素数1~8のアルコキシ基又は炭素数7~12のアラルキルオキシ基を表し、他の一方が水素原子又は炭素数1~8のアルキル基を表す]
で表される化合物(1)と、
ポリエチレン系樹脂(2)と、
ポリプロピレン系樹脂(3)とを含み、
ポリエチレン系樹脂(2)における全構成単位の量に対するエチレンに由来する構成単位の量は67モル%以上であり、
ポリエチレン系樹脂(2)及びポリプロピレン系樹脂(3)の合計量に対するポリエチレン系樹脂(2)の量の割合は、60質量%以上100質量%未満である、
樹脂組成物。
〔2〕ポリエチレン系樹脂(2)及びポリプロピレン系樹脂(3)の合計量に対する化合物(1)の量は0.01~3質量%である、〔1〕に記載の樹脂組成物。
〔3〕ポリプロピレン系樹脂(3)における全構成単位の量に対するプロピレンに由来する構成単位の量は60モル%以上である、〔1〕又は〔2〕に記載の樹脂組成物。
〔4〕ポリエチレン系樹脂(2)における全構成単位の量に対するエチレンに由来する構成単位の量は80モル%以上である、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔5〕樹脂組成物の総量に対する、化合物(1)、ポリエチレン系樹脂(2)及びポリプロピレン系樹脂(3)の合計量は60質量%以上である、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔6〕ポリエチレン系樹脂(2)及びポリプロピレン系樹脂(3)の合計量に対するポリエチレン系樹脂(2)の量の割合は、60質量%以上99.9質量%以下である、〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔7〕ポリエチレン系樹脂(2)及びポリプロピレン系樹脂(3)の合計量に対するポリエチレン系樹脂(2)の量の割合は、80質量%以上99.9質量%以下である、〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔8〕ポリエチレン系樹脂(2)及びポリプロピレン系樹脂(3)の合計量に対するポリエチレン系樹脂(2)の量の割合は、80質量%以上99.5質量%以下である、〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔9〕ポリエチレン系樹脂(2)及び/又はポリプロピレン系樹脂(3)において、全構成単位の量に対する、ジエン系モノマーに由来する構成単位の量は、3モル%以下である、〔1〕~〔8〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔10〕ポリエチレン系樹脂(2)の密度が875kg/m
3
以上980kg/m
3
以下である、〔1〕~〔9〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔11〕ポリエチレン系樹脂(2)は高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン又は線状低密度ポリエチレンである、〔1〕~〔10〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔12〕ポリエチレン系樹脂(2)及びポリプロピレン系樹脂(3)を含む有機材料に、式(1):
TIFF
2025002027000002.tif
54
99
[式(1)中、
R
1
、R
2
、R
4
及びR
5
は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~8のアルキル基、炭素数5~8のシクロアルキル基、炭素数6~12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7~12のアラルキル基又はフェニル基を表し、
R
3
は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~8のアルキル基を表し、
Xは、単結合、硫黄原子又は-CH(-R
6
)-基(R
6
は水素原子、炭素数1~8のアルキル基又は炭素数5~8のシクロアルキル基を表す)を表し、
Aは炭素数1~8のアルキレン基又は*-C(=O)-R
7
-基(R
7
は単結合又は炭素数1~8のアルキレン基を表し、*は酸素側の結合手であることを表す)を表し、
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、樹脂組成物自体の着色が低減され、かつ、流動性に優れる樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明の範囲はここで説明する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更をすることができる。また、特定の特徴について複数の上限値及び下限値が記載されている場合、これらの上限値及び下限値のうち任意の上限値と下限値とを組合せて好適な数値範囲とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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