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公開番号2024177472
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2024175112,2023120493
出願日2024-10-04,2018-12-26
発明の名称積層体及びその製造方法
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20241212BHJP(光学)
要約【課題】液晶層を2つの粘着剤層間に有する積層体において耐久性試験後において光抜けの発生が抑制された積層体を提供すること。
【解決手段】偏光板と、第1粘着剤層と、液晶層と、第2粘着剤層とをこの順に有する積層体であって、積層体は、液晶層の端部領域にクラックを有し、N+(Dm×1.34)<120[式中、Nは、前記クラックのうち平面視における端部からの深さが20μm以上であるクラックの積層体の端部長さ10mm当たりの本数を表し、Dmは、前記本数をカウントしたクラックのうちの最も大きい深さ[μm]を表す]を満たす、積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
偏光板と、第1粘着剤層と、液晶層と、第2粘着剤層とをこの順に有する積層体であって、
前記液晶層は、重合性液晶化合物の硬化物を含む層を有し、
前記積層体は、前記液晶層の端部領域にクラックを有し、
前記積層体は、研磨された端面を有し、
下記式(1’’)を満たす、積層体。
78≦N+(Dm×1.34)<111 (1’’)
[式中、
Nは、前記クラックのうち平面視における端部からの深さが20μm以上であるクラックの積層体の端部長さ10mm当たりの本数を表し、
Dmは、前記本数をカウントしたクラックのうちの最も大きい深さ[μm]を表す。]
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記液晶層は、配向層を更に有する、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記クラックの少なくとも1つの端部は、前記重合性液晶化合物の配向方向と交わる前記液晶層の端部に存在する、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項4】
前記積層体は枚葉状である、請求項1~3のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項5】
前記積層体は、研磨された端面を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の積層体を有する画像表示装置。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の積層体の製造方法であって、
重合性液晶化合物の硬化物を含む層を有する液晶層及び偏光板を準備する準備工程、
前記液晶層を第1粘着剤層を介して前記偏光板に貼合し、前記液晶層の前記第1粘着剤層とは反対側に第2粘着剤層を設けることにより積層体を得る貼合工程、
前記第2粘着剤層を設けた前記積層体を裁断する裁断工程、及び
裁断された前記積層体の端面を研磨する研磨工程
を含む、前記積層体の製造方法。
【請求項8】
前記研磨工程は、
裁断された前記積層体を複数枚積み重ねて、積層物を得る第1工程、及び
得られた積層物の端面の長さ方向に沿って、前記積層物に対して、回転軸を中心に回転する、切削刃を有する切削工具を相対移動させることにより、前記裁断された前記積層体に前記切削刃の回転半径外側方向における端部を接触させることにより、前記積層物の端面を切削加工する第2工程
を含む、請求項7に記載の製造方法。
【請求項9】
前記第2工程において、前記切削刃の回転半径外側方向における前記端部が前記積層体に接するときの前記切削刃の入射角度が-30度以上30度以下である、請求項8に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、液晶化合物を含む光学異方性層を備える位相差フィルムが提案されている。特許文献2には、広視野角偏光板の製造方法において、光学補償フィルムを熱処理することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-146367号公報
特開2005-221551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液晶層を2つの粘着剤層間に有する積層体において耐久性試験後に光抜けが発生する場合がある。
【0005】
本発明は、液晶層を2つの粘着剤層間に有する積層体において耐久性試験後において光抜けの発生が抑制された積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の態様[1]~[10]を提供するものである。
[1] 偏光板と、第1粘着剤層と、液晶層と、第2粘着剤層とをこの順に有する積層体であって、
前記積層体は、前記液晶層の端部領域にクラックを有し、
下記式(1)を満たす、積層体。
N+(Dm×1.34)<120 (1)
[式中、
Nは、前記クラックのうち平面視における端部からの深さが20μm以上であるクラックの積層体の端部長さ10mm当たりの本数を表し、
Dmは、前記本数をカウントしたクラックのうちの最も大きい深さ[μm]を表す。][2] 前記液晶層は、重合性液晶化合物の硬化物を含む層を有する、[1]に記載の積層体。
[3] 前記液晶層は、配向層を更に有する、[1]又は[2]に記載の積層体。
[4] 前記クラックの少なくとも1つの端部は、前記重合性液晶化合物の配向方向と交わる前記液晶層の端部に存在する、[2]又は[3]に記載の積層体。
[5] 前記積層体は枚葉状である、[1]~[4]のいずれかに記載の積層体。
[6] 前記積層体は、研磨された端面を有する、[1]~[5]のいずれかに記載の積層体。
[7] [1]~[6]のいずれかに記載の積層体を有する画像表示装置。
[8] [1]~[6]のいずれかに記載の積層体の製造方法であって、
液晶層及び偏光板を準備する準備工程、
液晶層を第1粘着剤層を介して偏光板に貼合し、液晶層の第1粘着剤層とは反対側に第2粘着剤層を設けることにより積層体を得る貼合工程、
積層体を裁断する裁断工程、及び
積層体の端部を研磨する研磨工程を含む、製造方法。
[9] 前記研磨工程は、
積層体を複数枚積み重ねて、積層物を得る第1工程、及び
得られた積層物の端面の長さ方向に沿って、積層物に対して、回転軸を中心に回転する、切削刃を有する切削工具を相対移動させることにより積層物の端面を切削加工する第2工程
を含む、[8]に記載の製造方法。
[10] 前記第2工程において、切削刃の回転半径外側方向における端部が積層体に接するときの切削刃の入射角度が-30度以上30度以下である、[9]に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、液晶層を2つの粘着剤層間に有する積層体において耐久性試験後において光抜けの発生が抑制された積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態による積層体の概略断面図である。
本発明の別の一実施形態による積層体の概略断面図である。
(A)~(E)は、本発明の複合位相差板の製造方法における各製造工程の一例を模式的に示す概略断面図である。
切削工具の一例を示す側面図及び正面図である。
切削刃の積層物に対する入射角を示す側面図である。
図4に示される切削工具における切削部の詳細を示す分解図である。
図4に示される切削工具を備える端面加工装置の一例を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の全ての図面においては、各構成要素を理解し易くするために縮尺を適宜調整して示しており、図面に示される各構成要素の縮尺と実際の構成要素の縮尺とは必ずしも一致しない。
【0010】
<積層体>
図1は、本発明の一実施形態による積層体の概略断面図である。図1に示す積層体100は、偏光板101と、第1粘着剤層102と、液晶層103と、第2粘着剤層104とをこの順に有する。
(【0011】以降は省略されています)

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