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公開番号
2024118585
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-02
出願番号
2023024945
出願日
2023-02-21
発明の名称
処理液吐出装置
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B41J
2/175 20060101AFI20240826BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】処理液をスプレーノズルから吐出開始時点で霧状に吐出しやすくする。
【解決手段】印刷装置は、処理液吐出部40と、制御部とを含む。処理液吐出部40は、処理液を収容するタンク49と、処理液を吐出するスプレーノズル41と、タンク49からスプレーノズル41に処理液を供給するための供給部材42と、処理液をスプレーノズル41に供給するポンプ45と、バルブ44と、一端がバルブ44に接続され、他端がタンク49に接続された循環部材43とを有する。制御部は、スプレーノズル41から処理液を吐出させる際に、ポンプ45とスプレーノズル41との連通を遮断する遮断状態をバルブ44に取らせつつポンプ45の駆動を開始し、処理液が供給部材42から循環部材43へと流通させてから、ポンプ45とスプレーノズル41とが連通する連通状態をバルブ44に取らせる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
インクジェットプリンタにより印刷媒体に吐出されるインクの下地層、またはインクの上地層を形成するための処理液を収容する収容部と、
前記収容部に収容された処理液を吐出するスプレーノズルと、
前記収容部から前記スプレーノズルに処理液を供給するための供給流路と、
前記供給流路に設けられ、前記収容部に収容された処理液を前記スプレーノズルに供給するポンプと、
前記スプレーノズルと前記ポンプとの間の前記供給流路に設けられたバルブと、
一端が前記バルブと前記ポンプとの間の前記供給流路、又は前記バルブに接続され、他端が前記ポンプと前記収容部との間の前記供給流路、又は前記収容部に接続された循環流路と、
前記ポンプ及び前記バルブを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記スプレーノズルから処理液を吐出させる際に、前記ポンプと前記スプレーノズルとの連通を遮断する遮断状態を前記バルブに取らせつつ前記ポンプの駆動を開始し、処理液が前記供給流路から前記循環流路へと流通させてから、前記ポンプと前記スプレーノズルとが連通する連通状態を前記バルブに取らせることを特徴とする処理液吐出装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記制御部は、
前記ポンプの駆動を開始してから所定時間経過後に、前記連通状態を前記バルブに取らせることを特徴とする請求項1に記載の処理液吐出装置。
【請求項3】
前記供給流路には、処理液から不純物を濾過するフィルタが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の処理液吐出装置。
【請求項4】
前記循環流路の前記他端が前記収容部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の処理液吐出装置。
【請求項5】
印刷媒体を支持可能なプラテンと、
前記プラテンに印刷媒体が支持されるようにセットするセット位置と、前記プラテンに支持された印刷媒体に前記スプレーノズルから処理液が吐出される吐出位置との間で前記プラテンを移動させる移動機構とをさらに備えており、
前記制御部は、
前記プラテンが前記セット位置から前記吐出位置に到達するまでに前記ポンプを駆動させ、前記プラテンが前記吐出位置に到達したら前記連通状態を前記バルブに取らせることを特徴とする請求項1に記載の処理液吐出装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記プラテンが前記セット位置から前記吐出位置に向けた移動を開始してから前記ポンプを駆動させることを特徴とする請求項5に記載の処理液吐出装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記スプレーノズルからの処理液の吐出を終了させる際に、前記連通状態から前記遮断状態を前記バルブに取らせてから前記ポンプの駆動を停止することを特徴とする請求項1に記載の処理液吐出装置。
【請求項8】
印刷媒体を支持可能なプラテンと、
前記プラテンに印刷媒体が支持されるようにセットするセット位置と、前記プラテンに支持された印刷媒体に前記スプレーノズルから処理液が吐出される吐出領域を前記セット位置から通過した通過位置との間で前記プラテンを移動させる移動機構とをさらに備えており、
前記制御部は、
前記プラテンが前記セット位置と前記通過位置との間であって前記スプレーノズルからの処理液の吐出を終了させる吐出終了位置に到達したときに、前記連通状態から前記遮断状態を前記バルブに取らせてから前記ポンプの駆動を停止することを特徴とする請求項7に記載の処理液吐出装置。
【請求項9】
前記循環流路の一端が前記バルブに接続されており、
前記バルブは、前記ポンプと前記スプレーノズルとの連通を遮断する前記遮断状態を取るときに前記循環流路と前記供給流路とが連通する連通状態を取り、前記ポンプと前記スプレーノズルとが連通する前記連通状態を取るときに前記循環流路と前記供給流路との連通を遮断する遮断状態を取る、三方バルブであることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の処理液吐出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクの下地層、またはインクの上地層を形成するための処理液をスプレーノズルから吐出させる処理液吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、印刷媒体としての被捺染媒体に、印刷液を固着させるための前処理剤を塗布する前処理剤塗布部を有する捺染装置について記載されている。この捺染装置の前処理剤塗布部は、前処理剤が貯留されたタンクと流路を介して接続されており、当該タンクから前処理剤が供給される。捺染装置は、被捺染媒体に画像の印刷を行う際、前処理剤塗布部より被捺染媒体に前処理剤を塗布し、その後、前処理剤によって形成された下地層上に印刷液を吐出する。こうして、被捺染媒体に画像が印刷される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-183331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、前処理剤塗布部として印刷媒体に処理液を吐出するスプレーノズルを採用し、当該スプレーノズルとタンクとを繋ぐ流路にポンプを設けることを考えた。そして、当該ポンプを駆動することで、タンクに貯留された前処理剤をスプレーノズルに供給し、スプレーノズルから吐出された前処理液で印刷媒体に前処理剤を塗布することを検討した。スプレーノズルから印刷媒体に前処理剤を塗布するタイミングでポンプを駆動した場合、ポンプの駆動開始のタイミングではスプレーノズルへの前処理剤の供給圧力が小さいため、スプレーノズルから霧状に前処理剤が吐出されず、スプレーノズルから液垂れするようにまとまって前処理剤が吐出される。この結果、液垂れのように吐出された前処理剤が印刷媒体に疎らに塗布される問題や、印刷媒体及び印刷媒体を支持するプラテンなどに着弾したときに飛び散りやすくなって装置などが汚れる問題が生じる。
【0005】
そこで、本発明の目的は、処理液をスプレーノズルから吐出開始時点で霧状に吐出しやすくすることが可能な処理液吐出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の処理液吐出装置は、インクジェットプリンタにより印刷媒体に吐出されるインクの下地層、またはインクの上地層を形成するための処理液を収容する収容部と、前記収容部に収容された処理液を吐出するスプレーノズルと、前記収容部から前記スプレーノズルに処理液を供給するための供給流路と、前記供給流路に設けられ、前記収容部に収容された処理液を前記スプレーノズルに供給するポンプと、前記スプレーノズルと前記ポンプとの間の前記供給流路に設けられたバルブと、一端が前記バルブと前記ポンプとの間の前記供給流路、又は前記バルブに接続され、他端が前記ポンプと前記収容部との間の前記供給流路、又は前記収容部に接続された循環流路と、前記ポンプ及び前記バルブを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記スプレーノズルから処理液を吐出させる際に、前記ポンプと前記スプレーノズルとの連通を遮断する遮断状態を前記バルブに取らせつつ前記ポンプの駆動を開始し、処理液が前記供給流路から前記循環流路へと流通させてから、前記ポンプと前記スプレーノズルとが連通する連通状態を前記バルブに取らせる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の処理液吐出装置によると、スプレーノズルから処理液を吐出させる際に、処理液を供給流路から循環流路へと流通させてからバルブを遮断状態から連通状態を取ることで、供給流路内における処理液の供給圧力が、単にポンプの駆動開始のタイミングでスプレーノズルに処理液を供給するときよりも高まった状態で、スプレーノズルに処理液が供給される。このため、スプレーノズルへの処理液の供給の開始とともにスプレーノズルから霧状に処理液が吐出されやすくなる。この結果、所望の印刷媒体に処理液を霧状に吐出することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る処理液吐出装置としての印刷装置の概略斜視図である。
図1に示す印刷装置の内部構造を示す平面図である。
図1に示す処理液吐出部の模式図である。
図1に示す印刷装置の電気的構成を示すブロック図である。
図1に示す印刷装置に印刷開始指令が入力されたときに実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。
(a)はプラテンがセット位置から処理液吐出領域に到達したときの状況を示す図であり、(b)はプラテンが処理液吐出領域を通過したときの状況を示す図である。
(a)はプラテンが印刷前待機位置に搬送されたときの状況を示す図であり、(b)はプラテンが印刷搬送領域に搬送されたときの状況を示す図である。
本発明の変形例に係る処理液吐出部の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の処理液吐出装置を含む印刷装置1を、図面を参照しつつ説明する。以下の説明においては、印刷装置1が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向及び前後方向が定義され、印刷装置1を前方から見て左右方向が定義される。以下の説明では、左右方向を主走査方向、前後方向を副走査方向と称することもある。
【0010】
図1に示す印刷装置1は、印刷媒体にインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタを含む。印刷装置1は、白、黒、イエロー、シアン、およびマゼンタの5色のインクを用いて、印刷媒体にカラー画像を印刷できる。印刷媒体は、インクを吐出して画像を形成することが可能であれば特に限定するものではなく、例えば、布帛、紙等である。本実施形態においては、印刷媒体として、例えば、ポリエステル繊維を含むTシャツをいう。印刷装置1で印刷媒体(Tシャツ)に印刷を実行する際は、インクが吐出される下地層を形成する処理液が印刷媒体に塗布される。処理液は、下地層上に吐出されたインクと反応することでインクの成分を凝集させ、滲みの発生を防ぐ。処理液の揮発成分には、ギ酸などの有機酸が含まれている。
(【0011】以降は省略されています)
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