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公開番号2024117767
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-29
出願番号2024042610,2023187016
出願日2024-03-18,2023-10-31
発明の名称抗菌除菌剤コーティング方法
出願人大栄産業株式会社
代理人個人
主分類B05D 1/02 20060101AFI20240822BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】建物の屋内及び屋外その他において、抗菌除菌, 抗ウイルス除ウイルスのためのコーティングを必要とする対象物に抗菌除菌剤のコーティングを正確且つ効率的に行う抗菌除菌剤コーティング方法を提供すること。
【解決手段】スプレーガン11にて下地コート剤3を対象物5に対して往路移動と復路移動とによる往復を繰り返す第1工程と、下地コート剤3によるコーティング3c上にスプレーガン11にて抗菌除菌剤4を対象物5に対して往路移動と復路移動とを繰り返す第2工程と、抗菌除菌剤のコーティングが適正に行われたことを検査確認する第3工程とからなること。前記スプレーガン11には光源ライト14が装着され、前記対象物5表面への噴射吹付け領域Q1を目標として照射し、光源ライト14 による照射領域は、前記スプレーガンによる前記噴射吹付け領域を覆うことができるように照射領域Q2を噴射吹付け領域Q1よりも大きく設定されること。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
抗菌除菌剤を、該抗菌除菌を必要とする対象物に吹付けて、該対象物の表面に前記抗菌除菌剤をコーティングする方法において、
シリカ粒子を含有しない前記抗菌除菌剤と、該抗菌除菌剤を吹付けの下地として前記対象物に吹付けると共に前記抗菌除菌剤から前記対象物を保護するシリカ粒子を含有しない下地コート剤と、両前記抗菌除菌剤と下地コート剤を吹付けるためのスプレーガン装置とを備え、
前記抗菌除菌剤の吹付け状態を検査確認する検査機を備え、
前記スプレーガン装置のスプレーガンに前記下地コート剤を充填して前記対象物に対してその表面から所定間隔を離れた位置及び吹付け方向を一定に維持し、前記スプレーガンを噴射しつつ所定方向に直線状に往路移動し、折り返し位置で往路移動方向と反対方向に前記スプレーガンを噴射しつつ直線状に移動する復路移動し、前記往路移動と前記復路移動とによる前記下地コート剤吹付け箇所同士はそれぞれの吹付け幅の半分以上が重なる領域を有するようにしてジグザグ状に往復を繰り返す第1工程と、
該第1工程の次に行う工程で前記スプレーガン装置のスプレーガンに前記抗菌除菌剤を充填して前記対象物に対してその表面から所定間隔を離れた位置及び吹付け方向を一定に維持し、前記スプレーガンを噴射しつつ所定方向に直線状に往路移動し、折り返し位置で往路移動方向と反対方向に前記スプレーガンを噴射しつつ直線状に移動する復路移動し、前記往路移動と前記復路移動とによる前記抗菌除菌剤吹付け箇所同士はそれぞれの吹付け幅の半分以上が重なる領域を有するようにしてジグザグ状に往復を繰り返す第2工程と、
該第2工程の次に行う工程で前記検査機にて前記抗菌除菌剤のコーティングが適正に行われたことを検査確認する第3工程とからなり、
前記スプレーガンには光源ライトが装着され、該光源ライトは前記スプレーガンによる前記対象物表面への噴射吹付け領域を目標として照射し、前記光源ライトによる前記照射領域は、前記スプレーガンによる前記噴射吹付け領域を覆うことができるように前記照射領域を前記噴射吹付け領域よりも大きく設定されてなることを特徴とする抗菌除菌剤コーティング方法。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載の抗菌除菌剤コーティング方法において、前記光源ライトは前記スプレーガンに対して着脱自在としてなることを特徴とする抗菌除菌剤コーティング方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の抗菌除菌剤コーティング方法において、前記スプレーガンによる前記下地コート剤及び前記抗菌除菌剤の前記対象物に対する吹付け量は、所定の噴射圧力にて10cm平米において1秒間で0.05グラム乃至0.2グラムとなるように設定されてなることを特徴とする抗菌除菌剤コーティング方法。
【請求項4】
請求項2に記載の抗菌除菌剤コーティング方法において、前記スプレーガンによる前記下地コート剤及び前記抗菌除菌剤の前記対象物に対する付け量は、噴射圧力を0.3Mpsとし10cm平米において1秒間で0.1グラムとなるように設定されてなることを特徴とする抗菌除菌剤コーティング方法。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の抗菌除菌剤コーティング方法において、前記検査機は無機物の有無を確認する無機物検査機とし前記第3工程における検査は抗菌除菌を行う無機物の有無を前記無機物検査機にて検査確認することを特徴とする抗菌除菌剤コーティング方法。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の抗菌除菌剤コーティング方法において、前記スプレーガンと対象物との間隔は20cm以上60cm以下にすると共に前記スプレーガンの往路及び復路の移動は0.1m/s~0.5m/sの速度としてなることを特徴とする抗菌除菌剤コーティング方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の屋内及び屋外,車両その他において、抗菌除菌及び抗ウイルス除ウイルスのための抗菌除菌剤のコーティングを必要とする対象物に抗菌除菌剤のコーティングを正確且つ効率的に行うための抗菌除菌剤コーティング方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、新型コロナウイルス(正式名称COVID-19)等の感染力の強力なウイルスが世界的に蔓延流行しており、人類において極めて脅威な事態となっている。そのため、このような新型のウイルス或いは従来からのインフルエンザウイルスについても新種が次々と現れ、これらに対して何らかの予防策が種々講じられている。その中でも、人が出入りする建物,車両において、それらの壁面,内室面及び椅子,テーブル等室内装備品に付着しようとするウイルス或いは細菌を防ぐための手段が求められ、その研究が盛んになされている。
【0003】
この要求に応じるものとして、特許文献1に開示されたものでは、直接、人体に除菌剤を噴射する装置等が存在する。この装置によって、建物内を出入りする人に対して一定の効き目を上げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-74211号公報
国際公開第2017/119015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1(特開2017-74211号)の内容は直接、人体に抗菌除菌剤を吹付けるもので人によっては、不快に感じるものとなり、このような装置を拒む人或いは場所もある。そして、中には、抗菌除菌剤が直接、体に吹付けられることで体調を悪くする人も現れることもありうる。さらに、以上のことを考慮して、抗菌除菌剤の量を低く抑えて人体に吹付けた場合では、除菌の効き目が十分とはいえないこともあり、不安が残ることになる。
【0006】
次に、特許文献2(国際公開第2017/119015号公報)では、空港施設におけるウィルス感染予防剤のコーティング方法、及び、それを用いた光触媒コーティング膜、並びに、コーティング膜の可視化方法に関し、特に、熟練者を要することなく、一般作業者が空港施設内のあらゆる場所に容易かつ正確で効率的にウィルス感染予防剤をコーティングできる方法、及び、それによって成膜された光触媒コーティング膜の構造、並びに、コーティング膜の可視化(見える化)方法が開示されている。
【0007】
特許文献2では、スプレーガンの噴射による施設への予防材コーティングを行うタイプのものである。特許文献2によれば、無機バインダーとして機能するナノレベルのシリカ粒子を含有する下層膜を基体表面にコーティングする第1の工程と、ナノレベルの光触媒剤、及び、無機バインダーとしてシリカ粒子を共に有する上層膜を前記下層膜が被着された基体に重ねてコーティングする第2の工程によって空港施設におけるウィルス感染予防剤のコーティングすることが記載されている。
【0008】
特許文献2では、第1の工程において、下層膜は無機バインダーとして機能するものであり、ナノレベルのシリカ粒子が含有されているが、シリカ粒子は、略球状であることが知られている。そのために、コーティングによって形成される下層膜に含有されているシリカ粒子と、壁等の基体との接触状態は、略点接触であり、個々のシリカ粒子と基体との接触面積が極めて小さいので、コーティングによる下層膜と基体との吸着性は悪く、剥がれ易いことが予想される。そして、このような下層膜に、ウィルス感染予防剤である上層膜をコーティングしたものは、耐久性に劣るものとなる。
【0009】
本発明の目的は、新型コロナウイルス等の感染を防ぐため、建物室内及び室外及び車両の室内等に強力な抗菌除菌剤のコーティングを行うことにより、人には一切抗菌除菌剤を吹付けることなく、人体以外の対象物に抗菌除菌剤を正確且つ効率的に吹付けて感染を防止することを達成し、且つ抗菌除菌剤のコーティングの対象物への付着性を極めて良好にし、耐久性のあるコーティングを実現できる抗菌除菌剤コーティング方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、発明者は、前記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、抗菌除菌剤を、該抗菌除菌を必要とする対象物に吹付けて、該対象物の表面に前記抗菌除菌剤をコーティングする方法において、シリカ粒子を含有しない前記抗菌除菌剤と、該抗菌除菌剤を吹付けの下地として前記対象物に吹付けると共に前記抗菌除菌剤から前記対象物を保護するシリカ粒子を含有しない下地コート剤と、両前記抗菌除菌剤と下地コート剤を吹付けるためのスプレーガン装置とを備え、前記抗菌除菌剤の吹付け状態を検査確認する検査機を備え、前記スプレーガン装置のスプレーガンに前記下地コート剤を充填して前記対象物に対してその表面から所定間隔を離れた位置及び吹付け方向を一定に維持し、前記スプレーガンを噴射しつつ所定方向に直線状に往路移動し、折り返し位置で往路移動方向と反対方向に前記スプレーガンを噴射しつつ直線状に移動する復路移動し、前記往路移動と前記復路移動とによる前記下地コート剤吹付け箇所同士はそれぞれの吹付け幅の半分以上が重なる領域を有するようにしてジグザグ状に往復を繰り返す第1工程と、該第1工程の次に行う工程で前記スプレーガン装置のスプレーガンに前記抗菌除菌剤を充填して前記対象物に対してその表面から所定間隔を離れた位置及び吹付け方向を一定に維持し、前記スプレーガンを噴射しつつ所定方向に直線状に往路移動し、折り返し位置で往路移動方向と反対方向に前記スプレーガンを噴射しつつ直線状に移動する復路移動し、前記往路移動と前記復路移動とによる前記抗菌除菌剤吹付け箇所同士はそれぞれの吹付け幅の半分以上が重なる領域を有するようにしてジグザグ状に往復を繰り返す第2工程と、該第2工程の次に行う工程で前記検査機にて前記抗菌除菌剤のコーティングが適正に行われたことを検査確認する第3工程とからなり、前記スプレーガンには光源ライトが装着され、該光源ライトは前記スプレーガンによる前記対象物表面への噴射吹付け領域を目標として照射し、前記光源ライトによる前記照射領域は、前記スプレーガンによる前記噴射吹付け領域を覆うことができるように前記照射領域を前記噴射吹付け領域よりも大きく設定されてなることを特徴とする抗菌除菌剤コーティング方法としたことにより、上記課題を解決した。
(【0011】以降は省略されています)

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