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公開番号2024117712
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-29
出願番号2023210662
出願日2023-12-14
発明の名称植物葉脈吸収方法および植物改質用機能性材料
出願人國立成功大學,NATIONAL CHENG KUNG UNIVERSITY
代理人個人,個人,個人
主分類A01G 7/00 20060101AFI20240822BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植物葉脈吸収方法および植物改質用機能性材料を提供する。
【解決手段】機能性材料を有する被覆体と、重合安定化材料を有する保護体とを含む、植物葉脈吸収方法および植物改質用機能性材料。機能性材料は、一元、多元または高エントロピーの化合物、半導体または光電気材料である。被覆体は、植物器官の表面を覆い、気孔を介して機能性材料が植物内に吸収されるように気孔拡張材を含む。保護体は、被覆体の表面を覆う。機能性材料は、植物器官が自然にアポトーシスするまで、植物表面に機能的に存在することができる。植物表面の葉脈吸収技術により、植物遺伝子を改変したり植え込んだりすることなく、特殊な機能を達成することができる。夜のうちに植物を観賞するという新しい体験ができるほか、炭素捕集やカーボンニュートラルなどの炭素隔離能力も同時に行うことができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
植物改質用機能性材料であって、
機能性材料を有する被覆体と、重合安定化材料を有する保護体と、を含み
前記被覆体は、植物器官の表面を覆うためのものであり、前記機能性材料が前記植物器官の気孔を介して前記植物中に吸収されるように、前記植物器官の前記表面の複数の気孔の拡張を促進するための気孔拡張材を含み、前記被覆体は、バイオ膠または生分解性膠の粘着性を有し、調節可能な表面電荷を有する水性基材であり、前記植物器官は葉または変態葉であり、
前記保護体は、前記被覆体の表面を覆うためのものであり、前記バイオ膠または前記生分解性膠を有する別の水性基材であり、前記重合安定化材料は、前記保護体および/または前記被覆体の前記バイオ膠または前記生分解性膠を安定化および重合させることにより、前記植物器官による前記機能性材料の吸収量および密度を増加させる、
植物改質用機能性材料。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記被覆体は、前記植物器官の上に散布、塗布または被覆され、前記保護体は、前記被覆体の上に散布、塗布または被覆される、請求項1に記載の植物改質用機能性材料。
【請求項3】
前記気孔拡張材は、前記植物器官の前記面の前記気孔の拡張を促進する機能を有するフシコクシン(fusicoccin)である、請求項1に記載の植物改質用機能性材料。
【請求項4】
前記被覆体に占める気孔拡張材の含有量が170μM以下である、請求項1に記載の植物改質用機能性材料。
【請求項5】
前記機能性材料の粒径が2μm~5nmである、請求項1に記載の植物改質用機能性材料。
【請求項6】
前記機能性材料は、ナノ材料、サブナノ材料またはマイクロナノ材料である、請求項1に記載の植物改質用機能性材料。
【請求項7】
前記機能性材料の表面電荷によるゼータ電位(zeta potential)が+0~+75meVである、請求項1に記載の植物改質用機能性材料。
【請求項8】
前記保護体の前記重合安定化材料は、前記バイオ膠または前記生分解性膠を重合させて安定化するミョウバンイオンである、請求項1に記載の植物改質用機能性材料。
【請求項9】
前記保護体に占める重合安定化材料の重量百分率が35%以下である、請求項1に記載の植物改質用機能性材料。
【請求項10】
前記バイオ膠は、軟質鹿膠、硬質鹿膠、浮き袋膠、牛膠、兎膠、シードラックおよび/または三千本膠であり、前記生分解性膠は、ポリアミド、ポリビニルピロリドン(Polyvinyl pyrrolidone)および/またはポリ酢酸ビニルである、請求項1に記載の植物改質用機能性材料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物表面改質体および植物吸収方法に関し、特に、植物葉脈吸収方法および植物改質用機能性材料に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
世界の農業と園芸科学技術の応用において、効率的な農作生産は大きな潜在力である。
しかし、植物表面改質技術による植物は、園芸産業やバイオテクノロジー産業ではまだ初期段階にある。
そこで、機能性材料を植物に適用することで、園芸や農業に特殊な機能性を付与することができる、植物表面改質技術がある。
しかし、現在、植物表面の改質技術では、植物表面を覆うことが多く、それによって、植物表面機能の低下を招き、致死に至ることもある。機能性材料は、植物の表面に比較的長期間留まることができない。
もし生物方式で植物遺伝子を改変あるいは導入すると、特殊な機能を達成することができるが、遺伝子汚染などの問題が発生しやすく、しかも多くの制限を受けやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、上記の従来技術の問題点を解決するために、植物葉脈吸収方法および植物改質用機能性材料を提供することにある。
【0004】
本発明は、一元、多元または高エントロピーの化合物、半導体または光電材料を吸収することにより、特別な物理的または化学的機能を効果的に発生させることができ、しかも、改質された後も、植物は自然に成長することができ、天然植物に広く効果的に適用することができ、機能性植物を用いた園芸および農業の進歩を効果的に促進することができる、全く新しい植物葉脈吸収技術を考案することを目的とする。
また、発生した夜間二酸化炭素の固定機能は、国際的なネット・ゼロカーボン排出政策に合致し、カーボンニュートラルを実現する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、
機能性材料を有する被覆体と、重合安定化材料を有する保護体と、を含み
前記被覆体は、植物器官の表面を覆うためのものであり、前記機能性材料が前記植物器官の前記気孔を介して前記植物中に吸収されるように、気孔拡張材、例えばフシコキシン(fusicoccin)をさらに含む、植物改質用機能性材料を提案する。
【0006】
本発明の植物葉脈吸収方法は、
機能性材料を有する被覆体を提供するステップであって、前記被覆体は、植物器官の表面を覆うためのものであり、前記機能性材料が前記植物器官の前記気孔を介して前記植物中に吸収されるように、前記植物器官の前記表面の複数の気孔の拡張を促進するための気孔拡張材を含み、前記被覆体は、バイオ膠または生分解性膠の粘着性を有し、調節可能な表面電荷を有する水性基材である、ステップと、
重合安定化材料を有する保護体を提供するステップであって、前記保護体は、前記被覆体の表面を覆うためのものであり、前記バイオ膠または前記生分解性膠を有する別の水性基材であり、前記重合安定化材料は、前記保護体および/または前記被覆体の前記バイオ膠または前記生分解性膠を安定化および重合させることにより、前記植物器官による前記機能性材料の吸収量および密度を増加させる、ステップと、を少なくとも含む。
【0007】
前記植物器官は葉または変態葉である。
【0008】
前記被覆体は、前記植物器官の上に散布、塗布または被覆され、前記保護体は、前記被覆体の上に散布、塗布または被覆される。
【0009】
前記気孔拡張材は、前記植物器官の前記面の前記気孔の拡張を促進する機能を有するフシコクシン(fusicoccin)である。
【0010】
前記被覆体に占める気孔拡張材の含有量が170μM以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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