TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024117105
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-29
出願番号2023022995
出願日2023-02-17
発明の名称伸縮可撓継手
出願人日本ニューロン株式会社
代理人弁理士法人アイミー国際特許事務所
主分類F16L 27/12 20060101AFI20240822BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】軸方向変位のみを確実に行うベローズと、軸方向の伸縮を完全に禁止し軸曲げ方向変位のみを確実に行うベローズとを備えた伸縮可撓継手を提供する。
【解決手段】伸縮可撓継手の本管10は、軸方向中央領域に位置する中央ベローズ部13と、一方側ベローズ部14と、他方側ベローズ部15とを備える。伸縮可撓継手は、軸方向変位専用機構20と、軸曲げ方向変位のみに限定する軸曲げ変位専用機構30とを備える。軸曲げ変位専用機構は、第1リング31と、第1固定部材32と、第2固定部材と、第1ピン34と、第2ピンとを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
管路の途中に配設される伸縮可撓継手であって、
軸方向両端に前記管路に接続される一方端接続部および他方端接続部を有する本管を備え、
前記本管は、
軸方向中央領域に位置する中央ベローズ部と、
間に直管部を介在させて前記中央ベローズ部と前記一方端接続部との間に位置する一方側ベローズ部と、間に直管部を介在させて前記中央ベローズ部と前記他方端接続部との間に位置する他方側ベローズ部とを備え、
前記伸縮可撓継手は、前記中央ベローズ部の動きを軸方向変位のみに限定する軸方向変位専用機構と、前記一方側ベローズ部の動きを軸曲げ方向変位のみに限定する第1軸曲げ変位専用機構と、前記他方側ベローズ部の動きを軸曲げ方向変位のみに限定する第2軸曲げ変位専用機構とを備え、
前記第1軸曲げ変位専用機構は、前記一方側ベローズ部の周りを取り囲むように配置された第1リングと、前記一方側ベローズ部と前記一方端接続部との間に位置する直管部に固定された第1固定部材と、前記一方側ベローズ部と前記中央ベローズ部との間に位置する直管部に固定された第2固定部材と、径方向に延び、前記第1固定部材と前記第1リングとを回転可能に連結する第1ピンと、径方向に延び、前記第1ピンとは周方向にずれた位置で前記第2固定部材と前記第1リングとを回転可能に連結する第2ピンとを備え、
前記第2軸曲げ変位専用機構は、前記他方側ベローズ部の周りを取り囲むように配置された第2リングと、前記他方側ベローズ部と前記他方端接続部との間に位置する直管部に固定された第3固定部材と、前記他方側ベローズ部と前記中央ベローズ部との間に位置する直管部に固定された第4固定部材と、径方向に延び、前記第3固定部材と前記第2リングとを回転可能に連結する第3ピンと、径方向に延び、前記第3ピンとは周方向にずれた位置で前記第4固定部材と前記第2リングとを回転可能に連結する第4ピンとを備える、伸縮可撓継手。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記軸方向変位専用機構は、前記中央ベローズ部の周りを取り囲むように配置された外筒と、外筒の軸方向両端に固定され、前記中央ベローズ部と前記一方側および他方側ベローズ部との間に位置する直管部の外周面に近接するように径方向内方に延びる外筒リングと、前記中央ベローズ部と前記各外筒リングとの間に位置する直管部に固定され、前記外筒の内周面に近接するように径方向外方に延びる本管リングとを備える、請求項1に記載の伸縮可撓継手。
【請求項3】
前記中央ベローズ部は、直管部を間に介在させて一方側に位置する一方側中央ベローズ部および他方側に位置する他方側中央ベローズ部とを有する、請求項1または2に記載の伸縮可撓継手。
【請求項4】
前記外筒は、前記一方側中央ベローズ部と前記他方側中央ベローズ部との間に位置する直管部に溶接固定されている、請求項3に記載の伸縮可撓継手。
【請求項5】
前記第1ピンは、円周方向に180度離れて2個あり、
前記第2ピンは、円周方向に180度離れて2個あり、
前記2個の第1ピンを結ぶ径方向に延びる軸線と、前記2個の第2ピンを結ぶ径方向に延びる軸線とは直交した位置関係にあり、
前記第3ピンは、円周方向に180度離れて2個あり、
前記第4ピンは、円周方向に180度離れて2個あり、
前記2個の第3ピンを結ぶ径方向に延びる軸線と、前記2個の第4ピンを結ぶ径方向に延びる軸線とは直交した位置関係にある、請求項1または2に記載の伸縮可撓継手。
【請求項6】
前記第1固定部材は、直管部から径方向外方に延びる第1円板部材と、前記第1円板部材の外方端から前記第1リングの外面上に重なるように軸方向に延びる第1軸方向突出部材とを有し、
前記第1ピンは、前記第1軸方向突出部材と前記第1リングとを回転可能に連結しており、
前記第2固定部材は、直管部から径方向外方に延びる第2円板部材と、前記第2円板部材の外方端から前記第1リングの外面上に重なるように軸方向に延びる第2軸方向突出部材とを有し、
前記第2ピンは、前記第2軸方向突出部材と前記第1リングとを回転可能に連結しており、
前記第3固定部材は、直管部から径方向外方に延びる第3円板部材と、前記第3円板部材の外方端から前記第2リングの外面上に重なるように軸方向に延びる第3軸方向突出部材とを有し、
前記第3ピンは、前記第3軸方向突出部材と前記第2リングとを回転可能に連結しており、
前記第4固定部材は、直管部から径方向外方に延びる第4円板部材と、前記第4円板部材の外方端から前記第2リングの外面上に重なるように軸方向に延びる第4軸方向突出部材とを有し、
前記第4ピンは、前記第4軸方向突出部材と前記第2リングとを回転可能に連結している、請求項5に記載の伸縮可撓継手。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、管路の途中に配設される伸縮可撓継手に関し、特に気密性または水密性を保ちながら軸方向変位、軸直角方向変位および軸曲げ方向変位を吸収することができるベローズを有する伸縮可撓継手に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
1995年に発生した兵庫県南部地震における被害状況を勘案し、土木・建築分野において耐震設計基準の抜本的見直しが行われており、現在水道管路をはじめとするあらゆる管路の耐震化が進められている。
【0003】
配管の熱伸縮や地震等による変位を受けた管路を破壊から保護する目的で設置される継手の一つとして、ベローズ型伸縮可撓継手がある。変形素子であるベローズは、ステンレス等のパイプを蛇腹状に成形したものであり、気密性または水密性を保ちつつ変形して管路に生じた変位を吸収する。このベローズは、一般に、軸方向変位、軸直角方向変位および軸曲げ方向変位の3つの変位成分を複合的に吸収することができる。
【0004】
しかしながら、伸縮可撓継手に要求される耐震性能は年々厳しくなる傾向にあり、従前よりも大きな変位量に対応できる性能が求められている。
【0005】
懸念すべき点は、レベル2地震動(発生する可能性がある最大級の地震動)が配管系の供用期間中に発生した場合、上述した3つの変位が複合的かつ大きな変位量としてベローズに作用し、このベローズに局所的な変位の偏りが生じ破損に至る可能性があることである。
【0006】
特開平11-63338号公報は、振動時の反力が小さくて変位量吸収の動きが小さく、配管の軸方向変位、軸直角方向変位および軸回転方向変位を1個で吸収できるようにした伸縮管継手を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平11-63338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示された伸縮管継手は、両端面にフランジを備えた管の途中の中央部と両端部をベローズで構成し、両端部のベローズの外側にゴムを充填して被覆し、中央部のベローズの一端が接続されている管端外周にストッパーフランジを固設し、ベローズの他端が接続されている管端外周にベローズを被う外筒の一端を固定し、且つ外筒の他端を管が可動し得るように嵌装している。
【0009】
上記構成の伸縮管継手では、配管の軸方向の変位すなわち配管の伸縮は、中央部のベローズの伸縮により吸収される。また、配管の軸直角方向の変位は、両端部のベローズの互いに対向する半円周側の伸縮動作による伸縮管継手の傾きにより吸収される。
【0010】
両端部のベローズが専ら軸直角方向変位を吸収するようにするために、両端部のベローズの外側に、ポリブタジエンゴムを充填して、外面が断面扁平台形状となるように被覆している。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
回転伝達機構
4か月前
個人
保持機
1か月前
個人
免震留具
6日前
個人
振り子式免震装置
1か月前
株式会社フジキン
配管
2か月前
個人
ロックナット
3か月前
個人
弁装置
4か月前
藤井電工株式会社
フック
1か月前
個人
ネジの緩み防止装置
1か月前
個人
緩み防止ナット
1か月前
個人
リンクプレート
4か月前
株式会社ニフコ
留め具
5か月前
マフレン株式会社
自動給脂器
4か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
5か月前
株式会社テイエルブイ
排気弁
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
5か月前
株式会社キッツ
管継手
4か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
1か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
5日前
株式会社キッツ
逆止め弁
2か月前
株式会社不二工機
電動弁
2か月前
株式会社三五
ドライブシャフト
3か月前
株式会社不二工機
電磁弁
1か月前
スズキ株式会社
防振装置
3か月前
日動電工株式会社
保持具
1か月前
株式会社不二工機
電動弁
25日前
日本精工株式会社
直動案内装置
4か月前
個人
配管用エルボカバー
1か月前
北村精工株式会社
固定具
3か月前
横浜ゴム株式会社
管継手
2か月前
株式会社フジキン
バルブ
1か月前
株式会社NejiLaw
雌ねじ体
5か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁装置
5か月前
三和テッキ株式会社
配管固定装置
4か月前
個人
クラッチシェル保護板
3か月前
鹿島建設株式会社
摩擦ダンパ
1か月前
続きを見る