TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024114057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023019438
出願日2023-02-10
発明の名称クロック信号分周装置、処理システム、処理装置及びクロック信号分周方法
出願人日本電気株式会社
代理人個人,個人
主分類H03K 23/64 20060101AFI20240816BHJP(基本電子回路)
要約【課題】 コストの低減とタイミング設計の容易化とが可能なクロック信号分周装置等を提供する。
【解決手段】 本開示の一態様に係るクロック信号分周装置110は、受け取った入力クロック信号のパルスから、周期クロック数の連続するパルスのうち、前記周期クロック数よりも小さいマスククロック数の所定のパルスがマスクされた周期パターン信号であって、当該周期パターン信号の先頭の部分に、少なくとも1つのマスクされていないパルスを含むマーカ部を含む前記周期パターン信号が繰り返される、出力クロック信号を生成する出力信号生成部1013と、前記出力クロック信号を出力する出力部1014と、を備え、前記出力信号生成部1013は、前記マーカ部の少なくとも1つのマスクされていない前記パルスのタイミングのパターンが、前記出力クロック信号における前記マーカ部と合致する部分以外に出現しないように、前記周期パターン信号を生成する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
受け取った入力クロック信号のパルスから、周期パルス数の連続するパルスのうち、前記周期パルス数よりも小さいマスクパルス数のパルスがマスクされた周期パターン信号であって、当該周期パターン信号の先頭の部分に、少なくとも1つのマスクされていないパルスを含むマーカ部を含む前記周期パターン信号が繰り返される、出力クロック信号を生成する出力信号生成手段と、
前記出力クロック信号を出力する出力手段と、
を備え、
前記出力信号生成手段は、前記マーカ部の少なくとも1つのマスクされていない前記パルスのタイミングのパターンが、前記出力クロック信号における前記マーカ部と合致する部分以外に出現しないように、前記周期パターン信号を生成する
クロック信号分周装置。
続きを表示(約 4,400 文字)【請求項2】
前記出力信号生成手段は、
前記周期パルス数とマスクされないパルスの数である非マスクパルス数とから、前記入力クロック信号の前記パルスの各々をマスクするか否かの決定を行い、当該決定の結果を示すマスク信号を生成するマスク制御手段と、
前記マスク信号に従って、マスクすると決定された前記パルスをマスクし、マスクすると決定されなかった前記パルスをそのまま出力するマスク手段と、
を備える請求項1に記載のクロック信号分周装置。
【請求項3】
前記マスク制御手段は、
前記周期パルス数と前記非マスクパルス数とから定まる前記マーカ部の前記マスク信号であるマーカ部マスク信号を生成するマーカ部マスク信号生成手段と、
前記周期パターン信号の前記マーカ部以外の部分である非マーカ部のマスクされないパルスのパターンが、前記周期パルス数から前記マーカ部のパルス数を引いた第2周期パルス数と、前記非マスクパルス数から前記マーカ部に含まれるマスクされないパルスの数を引いた第2非マスクパルス数とから定まる分周比で所定の有理数分周アルゴリズムに従って有理数分周を行った場合の周期クロック信号のマスクされてないパルスのパターンと同じになるように、前記非マーカ部の前記マスク信号である非マーカ部マスク信号を生成する非マーカ部マスク信号生成手段と、
前記周期パターン信号の前記マーカ部を出力する間、前記マーカ部マスク信号を前記マスク信号として出力し、前記周期パターン信号の前記非マーカ部を出力する間、前記非マーカ部マスク信号を前記マスク信号として出力するマスク信号選択手段と、
を備える請求項2に記載のクロック信号分周装置。
【請求項4】
前記周期パルス数から前記マスクパルス数を引いた出力パルス数が、前記周期パルス数から1を引いた値である場合、及び、前記出力パルス数が2以上でありかつ前記出力パルス数が前記周期パルス数を2で割った値よりも小さい場合、前記マーカ部は、前記パルスがマスクされない場合に前記出力クロック信号として前記パルスが出力されるタイミングである出力クロックタイミングの連続する2つにおけるマスクされていない前記パルスを含み、前記周期パターン信号の前記マーカ部以外の部分である非マーカ部は、連続する2つの前記出力クロックタイミングにおけるマスクされていない前記パルスを含まず、
前記出力パルス数が前記周期パルス数を2で割った値以上であり、かつ、前記出力パルス数が前記周期パルス数から1を引いた値よりも小さい場合、及び、前記出力パルス数が1である場合、前記マーカ部において、連続する少なくとも2つの前記出力クロックタイミングにおける前記パルスがマスクされ、かつ、前記非マーカ部において、連続する2つの前記出力クロックタイミングにおける前記パルスがマスクされない
請求項1又は2に記載のクロック信号分周装置。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のクロック信号分周装置である、第1クロック信号分周装置及び第2クロック信号分周装置と、処理装置とを含み、
前記第1クロック信号分周装置の前記出力手段は、前記出力クロック信号である第1出力クロック信号を出力し、
前記第2クロック信号分周装置の前記出力手段は、前記マスクパルス数が前記第1出力クロック信号の前記マスクパルス数と異なる前記出力クロック信号である第2出力クロック信号を出力し、
前記第1出力クロック信号の前記マーカ部の、前記パルスがマスクされない場合に前記出力クロック信号として前記パルスが出力されるタイミングのうち最初の前記タイミングである先頭クロックタイミングは、前記第2出力クロック信号の前記マーカ部の前記先頭クロックタイミングと同じであり、
前記処理装置は、
前記第1出力クロック信号を受信するクロック信号受信手段と、
前記マスクパルス数が前記第1出力クロック信号の前記マスクパルス数である場合の前記マーカ部の情報から、受信した前記第1出力クロック信号における前記先頭クロックタイミングを特定する先頭特定手段と、
前記第2出力クロック信号の前記マスクパルス数の情報を受け取るクロック情報受取手段と、
前記先頭クロックタイミングと、前記第1出力クロック信号におけるマスクされていない前記パルスのタイミングのパターンと、前記マスクパルス数が前記第2出力クロック信号の前記マスクパルス数である場合の前記出力クロック信号のマスクされていない前記パルスのタイミングのパターンとから、前記第1出力クロック信号のマスクされていない前記パルスのタイミングと前記第2出力クロック信号の前記パルスとが一致する一致タイミングを特定する一致タイミング特定手段と、
特定された前記一致タイミングにおいて、前記第2出力クロック信号が供給されている第2処理装置と通信を行う通信手段と、
を備える処理システム。
【請求項6】
所定の周期パルス数の連続するパルスのうち、前記周期パルス数よりも小さいマスクパルス数の所定のパルスがマスクされた周期パターン信号であって、当該周期パターン信号の先頭の部分に、少なくとも1つのマスクされていない前記パルスを含むマーカ部を含む前記周期パターン信号が繰り返されるクロック信号であり、前記マーカ部の少なくとも1つのマスクされていない前記パルスのタイミングのパターンが、前記クロック信号における前記マーカ部と合致する部分以外に出現しない前記クロック信号である、第1クロック信号を受信するクロック信号受信手段と、
前記マスクパルス数が第1クロック信号の前記マスクパルス数である場合の前記マーカ部の情報から、受信した前記第1クロック信号の前記マーカ部の、前記パルスがマスクされない場合に前記クロック信号として前記パルスが出力されるタイミングのうち最初の前記タイミングである先頭クロックタイミングを特定する先頭特定手段と、
前記マスクパルス数が前記第1クロック信号の前記マスクパルス数とは異なる前記クロック信号である第2クロック信号の前記マスクパルス数の情報を受け取るクロック情報受取手段と、
前記先頭クロックタイミングと、前記第1クロック信号におけるマスクされていない前記パルスのタイミングのパターンと、前記マスクパルス数が前記第2クロック信号の前記マスクパルス数である場合の前記クロック信号のマスクされていない前記パルスのタイミングのパターンとから、前記第1クロック信号のマスクされていない前記パルスのタイミングと前記第2クロック信号のパルスとが一致する一致タイミングを特定する一致タイミング特定手段と、
特定された前記一致タイミングにおいて、前記第2クロック信号が供給されている第2情報処理装置と通信を行う通信手段と、
を備える処理装置。
【請求項7】
受け取った入力クロック信号のパルスから、周期パルス数の連続するパルスのうち、前記周期パルス数よりも小さいマスクパルス数のパルスがマスクされた周期パターン信号であって、当該周期パターン信号の先頭の部分に、少なくとも1つのマスクされていないパルスを含むマーカ部を含む前記周期パターン信号が繰り返される、出力クロック信号を生成し、
前記出力クロック信号を出力し、
前記出力クロック信号の生成において、前記マーカ部の少なくとも1つのマスクされていない前記パルスのタイミングのパターンが、前記出力クロック信号における前記マーカ部と合致する部分以外に出現しないように、前記周期パターン信号を生成する
クロック信号分周方法。
【請求項8】
前記周期パルス数とマスクされないパルスの数である非マスクパルス数とから、前記入力クロック信号の前記パルスの各々をマスクするか否かの決定を行い、当該決定の結果を示すマスク信号を生成し、
前記マスク信号に従って、マスクすると決定された前記パルスをマスクし、マスクすると決定されなかった前記パルスをそのまま出力する、
請求項7に記載のクロック信号分周方法。
【請求項9】
前記周期パルス数と前記非マスクパルス数とから定まる前記マーカ部の前記マスク信号であるマーカ部マスク信号を生成し、
前記周期パターン信号の前記マーカ部以外の部分である非マーカ部のマスクされないパルスのパターンが、前記周期パルス数から前記マーカ部のパルス数を引いた第2周期パルス数と、前記非マスクパルス数から前記マーカ部に含まれるマスクされないパルスの数を引いた第2非マスクパルス数とから定まる分周比で所定の有理数分周アルゴリズムに従って有理数分周を行った場合の周期クロック信号のマスクされてないパルスのパターンと同じになるように、前記非マーカ部の前記マスク信号である非マーカ部マスク信号を生成し、
前記周期パターン信号の前記マーカ部を出力する間、前記マーカ部マスク信号を前記マスク信号として出力し、前記周期パターン信号の前記非マーカ部を出力する間、前記非マーカ部マスク信号を前記マスク信号として出力する、
請求項8に記載のクロック信号分周方法。
【請求項10】
前記周期パルス数から前記マスクパルス数を引いた出力パルス数が、前記周期パルス数から1を引いた値である場合、及び、前記出力パルス数が2以上でありかつ前記出力パルス数が前記周期パルス数を2で割った値よりも小さい場合、前記マーカ部は、前記パルスがマスクされない場合に前記出力クロック信号として前記パルスが出力されるタイミングである出力クロックタイミングの連続する2つにおけるマスクされていない前記パルスを含み、前記周期パターン信号の前記マーカ部以外の部分である非マーカ部は、連続する2つの前記出力クロックタイミングにおけるマスクされていない前記パルスを含まず、
前記出力パルス数が前記周期パルス数を2で割った値以上であり、かつ、前記出力パルス数が前記周期パルス数から1を引いた値よりも小さい場合、及び、前記出力パルス数が1である場合、前記マーカ部において、連続する少なくとも2つの前記出力クロックタイミングにおける前記パルスがマスクされ、かつ、前記非マーカ部において、連続する2つの前記出力クロックタイミングにおける前記パルスがマスクされない
請求項7又は8に記載のクロック信号分周方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、クロック信号を生成する技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
回路ブロックの最適な動作周波数は、その回路ブロックが処理する信号処理の内容応じて、回路規模や消費電力の観点で定まる。従って、複数の回路ブロックから構成されるデジタル信号処理回路において、それらの複数の回路ブロックの最適な動作周波数は、必ずしも同一ではない。
【0003】
回路ブロックごとに柔軟に最適な周波数のクロック信号を提供する方法として、ある周波数のクロック信号から、より低い周波数のクロック信号を分周して生成する方法がある。
【0004】
ある周波数のクロック信号から、より低い周波数のクロック信号を分周して生成するクロック信号分周回路において、分周前のクロック信号の周波数と分周後のクロック信号の周波数の比は、分周比と呼ばれる。分周比が1/M (Mは整数)の分周回路(整数分周回路)は、カウンタ回路を用いて容易に実現することができる。
【0005】
また、分周比がN/M(N、Mは整数)である分周は、有理数分周と表記される。分周比がN/M(N、Mは整数)であっても分周が可能な分周回路は、有理数分周回路と呼ばれる。そのような有理数分周回路の例が、特許文献1及び特許文献2によって開示されている。
【0006】
特許文献1及び特許文献2によって開示されている技術では、分周比の分子を設定する値(すなわち、分周比N/MにおけるNの値)が、入力クロック信号のサイクル毎に累積的に加算される。そして、その加算結果が分周比の分母を設定する値(すなわち、分周比N/MにおけるMの値)よりも大きくなった場合には、その加算結果からMを引く、という動作が行われる。そして、その加算結果を参照して入力クロック信号のクロックパルスを適切にマスクする(すなわち間引く)ことによって、有理数分周が実現されている。
【0007】
特許文献1及び特許文献2に記載のクロック信号分周回路は、入力クロック信号のクロックパルスを選択的にマスクして分周することによって出力クロック信号を生成している。しかしながら、これらクロック信号分周回路では、この出力クロック信号を用いる対象回路とデータ通信を行う相手回路の通信タイミングが考慮されていない。このため、対象回路が、入力クロック信号とは異なる周波数のクロック信号で動作する相手回路とデータ通信を行う場合、特別なクロック乗せ換え回路や、特別なタイミング設計が必要となる。その結果、通信性能が低下し、消費電力、回路規模、さらには設計コストが増大するという問題点がある。
【0008】
このような問題点に対応する、入力クロック信号とは異なる周波数のクロック信号で動作する相手回路との間で、通信性能を低下させずにデータ通信を行える出力クロック信号を生成するクロック信号分周回路等が、特許文献3によって開示されている。
【0009】
特許文献3に記載のクロック信号分周回路は、N/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)で規定された分周比に基づいて、出力クロック信号を生成する。具体的には、このクロック信号分周回路は、入力クロック信号の連続するM個のクロックパルスのうち、M-N個分のクロックパルスをマスクすることによって、入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成する。さらに具体的には、特許文献3に記載のクロック信号分周回路は、マスク回路と、マスク制御回路と、を含む。マスク回路は、入力されたマスク信号に応じて入力クロック信号のクロックパルスをマスクすることにより出力クロック信号を生成して出力する。マスク制御回路は、入力クロック信号の連続するM個のクロックパルスのタイミングのうち、通信タイミングを除く他のタイミングに対して、M-N個分のクロックパルスをマスクするマスクタイミングを割り当てたマスク信号を生成する。通信タイミングは、出力クロック信号を用いる対象回路で行うデータ通信のタイミングである。通信タイミングの情報は、マスク制御回路に与えられる。マスク制御回路は、生成したマスク信号を、マスク回路へ出力する。
【0010】
したがって、特許文献3に記載のクロック信号分周回路では、対象回路の通信タイミングでは、入力クロック信号のクロックパルスがマスクされずに出力クロック信号として出力される。このため、入力クロック信号とは異なるクロック信号で動作する相手回路との間でも、通信性能を低下させずにデータ通信を行える出力クロック信号を生成することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

アズビル株式会社
センサ
1か月前
株式会社大真空
圧電振動デバイス
29日前
株式会社大真空
恒温槽型圧電発振器
7日前
インターチップ株式会社
電子回路
10日前
個人
ダイレクト・デジタル・シンセサイザ
1か月前
三栄ハイテックス株式会社
発振回路
14日前
株式会社村田製作所
増幅回路
1か月前
株式会社村田製作所
増幅回路
1か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
29日前
株式会社村田製作所
弾性波装置
14日前
富士電機株式会社
半導体スイッチ
1か月前
三栄ハイテックス株式会社
バッファ回路
18日前
日本電気株式会社
デルタシグマ変調装置
28日前
株式会社村田製作所
電力増幅装置
1か月前
富士電機株式会社
半導体スイッチ
1か月前
京セラ株式会社
フィルタデバイスおよび通信装置
1か月前
カーネルチップ株式会社
圧電素子発振回路
2か月前
日本電波工業株式会社
水晶振動片及び水晶発振器
1か月前
京セラ株式会社
弾性波装置、分波器及び通信装置
1か月前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
半導体装置
14日前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
半導体装置
14日前
セイコーエプソン株式会社
発振回路
1か月前
ローム株式会社
正弦波発生回路、試験装置
1か月前
太陽誘電株式会社
フィルタおよびマルチプレクサ
1か月前
ローム株式会社
比較回路
1か月前
株式会社大真空
圧電振動片集合ウェハおよび圧電振動片
1か月前
矢崎総業株式会社
ノイズフィルター
29日前
日本電気株式会社
原子発振器
1か月前
三安ジャパンテクノロジー株式会社
弾性波デバイス
1か月前
三安ジャパンテクノロジー株式会社
弾性波デバイス
1か月前
三安ジャパンテクノロジー株式会社
弾性波デバイス
1か月前
三菱電機株式会社
低歪増幅器
29日前
三安ジャパンテクノロジー株式会社
弾性波デバイス
2か月前
ローム株式会社
演算増幅器および半導体装置
14日前
ローム株式会社
逐次比較型A/Dコンバータ
2か月前
三安ジャパンテクノロジー株式会社
弾性波デバイス
2か月前
続きを見る