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公開番号2024113833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023019062
出願日2023-02-10
発明の名称エアバッグ装置
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類B60R 21/2338 20110101AFI20240816BHJP(車両一般)
要約【課題】既存のセンシングシステムと連動し、1つのファーサイドエアバッグにより、車両の側面衝突から乗員を保護する低コストのエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】何れか一方のシートバックレスト21のセンターコンソール側に設けられ、展開時に縦長筒状に展開する複数の気室11A、11B、11Cからなり、乗員CRR、CRLの肩部を保護する肩部保護気室11と、展開時に半円状に展開し、乗員CRR、CRLの頭部を保護する頭部保護気室12とを有するファーサイドエアバッグ10と、ファーサイドエアバッグ10の展開を制御する第1の展開制御部120と、を備え、ファーサイドエアバッグ10は、展開時のセンターコンソール側の基布の長さが、シート2側の基布の長さよりも長く、肩部保護気室11には、展開時に肩部保護気室11をシート2側に絞り込む拘束用テザー13が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
何れか一方のシートバックレストのセンターコンソール側に設けられ、展開時に縦長筒状に展開する複数の気室からなり、乗員の肩部を保護する肩部保護気室と、展開時に半円状に展開し、前記乗員の頭部を保護する頭部保護気室とを有するファーサイドエアバッグと、
前記ファーサイドエアバッグの展開を制御する第1の展開制御部と、
を備え、
前記ファーサイドエアバッグは、展開時のセンターコンソール側の基布の長さが、シート側の前記基布の長さよりも長く、前記肩部保護気室には、展開時に前記肩部保護気室を前記シート側に絞り込む拘束用テザーが設けられていることを特徴とするエアバッグ装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記シートバックレストのドア側に設けられたサイドエアバッグと、
前記サイドエアバッグの展開を制御する第2の展開制御部と、
を備え、
前記拘束用テザーは、並縫いによって固定され、前記拘束用テザーに縫い込まれ前記サイドエアバッグに連結する縫い込みテザーを有し、前記サイドエアバッグの展開時に、前記縫い込みテザーを介して、前記並縫いを縫い方向に引張されることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項3】
前記縦長筒状に展開する複数の気室が所定の角度で接合されており、前記ファーサイドエアバッグは、展開時に前記頭部保護気室が隣席の乗員側に倒れ込むように展開することを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
【請求項4】
自車両への衝突方向を検知する検知部を備え、
前記検知部が、前記ファーサイドエアバッグが設けられているシート側からの側面衝突を検知した場合にのみ前記第2の展開制御部は、前記サイドエアバッグを展開させることを特徴とする請求項3に記載のエアバッグ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアバッグ装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
今日、車両衝突時における乗員を保護する安全装置として、エアバッグ装置が既に広く実用化され、普及している。
上記エアバッグ装置の1つとして、自車両に対する側面衝突が発生した時に側面衝突により発生する乗員の挙動を抑制するように、乗員を保護するファーサイドエアバッグ装置も実用化されている。
【0003】
この種のエアバッグ装置としては、例えば、乗員の肩部側方で膨張展開する第1膨張部と、これよりも前方及び後方で膨張展開する第2膨張部及び第3膨張部と、第2膨張部と第3膨張部との間に形成された凹部と、を有し、テザーが、凹部を橋渡すように第2膨張部及びシートフレームに取り付けられ、凹部を介して第1膨張部に対向し、エアバッグの展開時に、テザーが乗員の肩部を受け、それにより第2膨張部が乗員の前部に近づく方向に変形するエアバッグ装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/036048号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1に記載のエアバッグ装置は、テザーが反力となって、車両の側面衝突時に乗員の肩部を拘束することにより、乗員の挙動を抑制するものである。
しかしながら、助手席にも乗員が搭乗している場合、衝突衝撃の伝達差によって、運転席の乗員と助手席の乗員とでは、異なった挙動となり、運転席の乗員と助手席の乗員とが衝突する虞があった。
【0006】
また、現在、1つのファーサイドエアバッグで、上記の事象に対応するものもあるが、この種のファーサイドエアバッグでは、一方からの衝突を想定したバッグ形状のものが多く、反対側からの衝突を考慮したバッグ形状のものでは、保護性能が劣るものが多い。
具体的には、発明者らの知見によると、1つのファーサイドエアバッグで、上記の事象に対応することを考えた場合、肩部保護気室と頭部保護気室とからなるファーサイドエアバッグの展開形状を車両進行方向に対して、車幅方向右側から側面衝突による衝撃を受けた際の運転席の乗員と助手席の乗員の挙動に対応するような展開形状とすると、車両進行方向に対して、車幅方向左側から側面衝突による衝撃を受けた際の運転席の乗員と助手席の乗員の挙動に対応できないことが分かっている。
つまり、1つのファーサイドエアバッグで、上記の事象に対応することを考えた場合、車両に対する側面衝突の方向に応じて、ファーサイドエアバッグの展開形状を機動的に変化させる必要がある。
【0007】
こうした問題を解決するためには、運転席と助手席のそれぞれに個別のファーサイドエアバッグを装着することも考えられるが、エアバッグ装置を2つ搭載することになるため、システム全体のコストがアップするという課題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、既存のセンシングシステムと連動し、1つのファーサイドエアバッグにより、車両の側面衝突から乗員を保護する低コストのエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、何れか一方のシートバックレストのセンターコンソール側に設けられ、展開時に縦長筒状に展開する複数の気室からなり、乗員の肩部を保護する肩部保護気室と、展開時に半円状に展開し、前記乗員の頭部を保護する頭部保護気室とを有するファーサイドエアバッグと、前記ファーサイドエアバッグの展開を制御する第1の展開制御部と、を備え、前記ファーサイドエアバッグは、展開時のセンターコンソール側の基布の長さが、シート側の前記基布の長さよりも長く、前記肩部保護気室には、展開時に前記肩部保護気室を前記シート側に絞り込む拘束用テザーが設けられていることを特徴とするエアバッグ装置を提案している。
【0010】
形態2;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記シートバックレストのドア側に設けられたサイドエアバッグと、前記サイドエアバッグの展開を制御する第2の展開制御部と、を備え、前記拘束用テザーは、並縫いによって固定され、前記拘束用テザーに縫い込まれ前記サイドエアバッグに連結する縫い込みテザーを有し、前記サイドエアバッグの展開時に、前記縫い込みテザーを介して、前記並縫いを縫い方向に引張されることを特徴とするエアバッグ装置を提案している。
(【0011】以降は省略されています)

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