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公開番号2024113740
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023018882
出願日2023-02-10
発明の名称自走式揚重機用嵩上装置および自走式揚重機の嵩上方法
出願人大成建設株式会社,DENZAI株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類B66C 23/26 20060101AFI20240816BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】比較的小規模で、簡易かつ安価に構築することが可能な自走式揚重機用嵩上装置および自走式揚重機の嵩上方法を提案する。
【解決手段】間隔をあけて配設された4つの支持体31,31,…と、支持体31同士を連結する連結体32とを備え、アウトリガー21を張り出した状態の自走式揚重機2を他の揚重機によって上方から載置可能に構成された自走式揚重機用嵩上装置3である。支持体31は、張り出した状態のアウトリガー21の接地面に対応する位置に形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
間隔をあけて配設された4つの支持体と、
前記支持体同士を連結する連結体と、を備え、
アウトリガーを張り出した状態の自走式揚重機を他の揚重機によって上方から載置可能に構成された自走式揚重機用嵩上装置であって、
前記支持体は、前記アウトリガーの接地面に対応する位置に形成されていることを特徴とする自走式揚重機用嵩上装置。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記支持体が四隅に配設された平面視ロ字状に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の自走式揚重機用嵩上装置。
【請求項3】
前記支持体は、パイプ支保工を組み立てることにより形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の自走式揚重機用嵩上装置。
【請求項4】
斜材または索条により補強されていることを特徴とする、請求項3に記載の自走式揚重機用嵩上装置。
【請求項5】
自走式揚重機用嵩上装置を形成する構台組立工程と、
前記自走式揚重機用嵩上装置の近傍に自走式揚重機を配置する仮据付工程と、
他の揚重機を利用して前記自走式揚重機を前記自走式揚重機用嵩上装置上に載置する据付工程と、を備える自走式揚重機の嵩上方法であって、
前記構台組立工程では、所定の高さ有する4つの支持体を形成するとともに、前記支持体同士を連結体により連結し、
前記仮据付工程では、アウトリガーを張り出させた状態で前記自走式揚重機を地上に据え付けて、
前記据付工程では、前記アウトリガーの接地面を前記支持体の上面に載置することを特徴とする自走式揚重機の嵩上方法。
【請求項6】
前記自走式揚重機用嵩上装置上の前記自走式揚重機にブームを取り付けるブーム取付工程を備えていることを特徴とする、請求項5に記載の自走式揚重機の嵩上方法。
【請求項7】
前記ブームの先端を載置可能なブーム組立用構台を前記自走式揚重機用嵩上装置から離れた位置に形成することを特徴とする、請求項6に記載の自走式揚重機の嵩上方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自走式揚重機を所定の高さ位置に据え付けるための自走式揚重機用嵩上装置および自走式揚重機の嵩上方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
高所において部材を組み立てて構造物を構築する場合には、クレーン(揚重機)を使用して施工するのが一般的である。このような工事に使用するクレーンは、十分な揚重能力を有しているとともに、所望の高さに部材を移送し得る高さを有している必要がある。例えば、特許文献1には、風力発電施設の施工において、風力発電施設の近傍に設けたタワークレーンを使用する施工方法が開示されている。また、特許文献2には、風力発電施設の近傍に設置した構台に自走式クレーンを据え付けて施工する施工方法が開示されている。
近年、風力発電施設の規格が大きくなる傾向にあり、風力発電施設の高さおよび風力発電機の部材重量が増加している。
規格が大きな風力発電施設に特許文献1の施工方法を採用すると、風力発電施設の規模に応じてタワークレーンの規模を大きくする必要があるが、タワークレーンの規模が大きくなると、不経済になる場合がある。
また、特許文献2の施工方法において、構造物の規模に応じて構台の規模を大きくすると、構台の構築に手間と費用がかかる。また、構台の規模が大きくなると、構台上に自走式クレーンを乗り込ませるのが困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-301615号公報
特開2006-037397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、比較的小規模で、簡易かつ安価に構築することが可能な自走式揚重機用嵩上装置および自走式揚重機の嵩上方法を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための本発明の自走式揚重機用嵩上装置は、アウトリガーを張り出した状態の自走式揚重機を他の揚重機によって上方から載置可能に構成された自走式揚重機用嵩上装置であって、間隔をあけて配設された4つの支持体と、前記支持体同士を連結する連結体とを備えている。前記支持体は、前記アウトリガーの接地面に対応する位置に形成されている。
また、本発明の自走式揚重機の嵩上方法は、自走式揚重機用嵩上装置を形成する構台組立工程と、前記自走式揚重機用嵩上装置の近傍に自走式揚重機を配置する仮据付工程と、他の揚重機を利用して前記自走式揚重機を前記自走式揚重機用嵩上装置上に載置する据付工程とを備えている。前記構台組立工程では、所定の高さ有する4つの支持体を形成するとともに、前記支持体同士を連結体により連結する。また、前記仮据付工程では、アウトリガーを張り出させた状態で前記自走式揚重機を地上に据え付ける。さらに、前記据付工程では、前記アウトリガーの接地面を前記支持体の上面に載置する。
かかる自走式揚重機用嵩上装置および自走式揚重機の嵩上方法によれば、自走式揚重機を地面よりも高い位置に据え付けることで、地面に据え付けた場合よりも高い位置への揚重が可能となる。また、自走式揚重機用嵩上装置は、自走式揚重機のアウトリガーの位置において自走式揚重機の荷重に耐え得るように構成されていればよい。そのため、自走式揚重機用嵩上装置は、比較的簡易な構成で、かつ安価である。また、自走式揚重機を他の揚重機を利用して支持体上に載置することで据付が完了するため、自走式揚重機の位置決めが容易である。
【0006】
なお、自走式揚重機用嵩上装置は、アウトリガーの位置に支持体が配置されていればよく、例えば、前記支持体が四隅に配設された平面視ロ字状に形成されたものであってもよい。
また、前記支持体を、比較的容易に入手可能なパイプ支保工を組み立てることにより形成すれば、コスト低減化が可能となる。また、揺れや転倒が懸念される場合には、斜材または索条により自走式揚重機用嵩上装置を補強すればよい。
ブームを取り外した状態で自走式揚重機を搬入する場合には、前記自走式揚重機用嵩上装置上の前記自走式揚重機にブームを取り付けるブーム取付工程を備えているのが望ましい。この場合には、前記ブームの先端を載置可能なブーム組立用構台を前記自走式揚重機用嵩上装置から離れた位置に形成するのが望ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の自走式揚重機用嵩上装置によれば、比較的小規模なため、簡易かつ安価に構築することが可能となる。また、この自走式揚重機用嵩上装置を利用した自走式揚重機の嵩上方法によれば、自走式揚重機を所望の高さに配置して、高い位置での揚重作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
風力発電施設の施工状況を示す側面図である。
自走式揚重機用嵩上装置を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面図である。
自走式揚重機の嵩上方法の手順を示すフローチャートである。
仮据付工程を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
据付工程を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
ブーム取付工程を示す側面図である。
ブーム先端部をブーム組立用構台に載置した状況を示す側面図である。
先端ジブ取付工程を示す側面図であって、(a)は先端ジブ組立状況、(b)は先端ジブ組立後である。
組立後の自走式揚重機の使用状況を示す側面図であって、(a)はブーム収縮時、(b)はブーム伸張時である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態では、自走式揚重機2を利用して、風力発電施設1を建設する場合について説明する。図1に、風力発電施設1の施工状況を示す。
風力発電施設1は、図1に示すように、風車11と、風車11を支持する支柱12と支柱12を支持する基礎13とを備えている。本実施形態では、風車11の高さが100mを超える大規模は風力発電施設1を施工するものとする。
風力発電施設1の施工には、揚重機として、1200tオールテレーンクレーン(自走式揚重機2)を使用する。高さが100m以上の高い発電能力を持つ重量のある風車の施工には自走式揚重機2の揚程が不足するため、自走式揚重機用嵩上装置3を利用して、地上から約10mの高さに自走式揚重機2を嵩上げする。
【0010】
図2に自走式揚重機用嵩上装置3を示す。図2(a)および(b)に示すように、自走式揚重機用嵩上装置3は、間隔をあけて配設された4つの支持体31,31,…と、支持体31同士を連結する連結体32,32,…とを備えている。支持体31は、図2(a)に示すように、自走式揚重機2の張り出した状態のアウトリガー21の接地面に対応する位置に形成されている。図2(b)に示すように、自走式揚重機用嵩上装置3は、支持体31と連結体32とを組み合わせることにより、支持体31が四隅に配設された平面視ロ字状に形成されている。すなわち、自走式揚重機用嵩上装置3は、平面視中央部に空間33が形成された角筒状を呈している。
(【0011】以降は省略されています)

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