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公開番号2024110535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-16
出願番号2023015157
出願日2023-02-03
発明の名称機能剤固着装置及び機能性シートの製造方法
出願人倉敷繊維加工株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D06M 15/693 20060101AFI20240808BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】
機能性シート(フィルタ等)の通気性を高めるだけでなく、機能剤(活性炭等)の量を増やしても、その機能剤が基材シート(不織布等)から落ちにくくする。
【解決手段】
粉粒状の機能剤Cを基材シートAに固着させる機能剤固着装置を、基材シートAを移送する基材シート移送手段10と、基材シート移送手段10により移送されている基材シートAの上面に機能剤Cを落下させる機能剤用ホッパー20と、基材シートAの上面に向かって落下している途中の機能剤Cに接着剤Dを噴霧する落下時用の接着剤噴霧手段40とを備えたものとする。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
粉粒状の機能剤を基材シートに固着させる機能剤固着装置であって、
基材シート(A)を移送する基材シート移送手段と、
基材シート移送手段により移送されている基材シート(A)の上面に機能剤を落下させる機能剤用ホッパーと、
基材シート(A)の上面に向かって落下している途中の機能剤に接着剤を噴霧する落下時用の接着剤噴霧手段と
を備えたことを特徴とする機能剤固着装置。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
機能剤用ホッパーから落下した機能剤を篩に掛けて分散させる機能剤分散手段と、
機能剤分散手段を通過した機能剤を、落下時用の接着剤噴霧手段による接着剤の噴霧場所まで導く機能剤用スライダーと
を備えた請求項1記載の機能剤固着装置。
【請求項3】
機能剤が落下する前の基材シート(A)の上面に接着剤を噴霧する落下前用の接着剤噴霧手段と、
機能剤が落下した後の基材シート(A)の上面に接着剤を噴霧する落下後用の接着剤噴霧手段と、
落下後用の接着剤噴霧手段による接着剤の噴霧を終えた基材シート(A)の上面に、基材シート(B)を重ねて一体化させる基材シート一体化手段と、
重なり合った状態の基材シート(A)及び基材シート(B)に圧力をかけるプレス手段と
を備えた請求項2記載の機能剤固着装置。
【請求項4】
請求項1~3いずれか記載の機能剤固着装置を用いることによって、基材シート(A)に機能剤が固着された機能性シートを製造する機能性シートの製造方法。
【請求項5】
基材シート(A)に対する機能剤の散布量を100g/m

以上とした請求項4記載の機能性シートの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒状の機能剤(活性炭等)を基材シート(不織布等)に固着させる機能剤固着装置と、基材シートに機能剤を固着させた機能性シート(フィルタ等)を製造する機能性シートの製造方法とに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
脱臭を行うフィルタとして、粉粒状の活性炭を不織布に固着したものが用いられている。この種のフィルタの製造方法としては、「シンター法」が知られている。シンター法では、図1に示すように、活性炭Cと接着剤Dとの混合物を一方の不織布A上に散布し、加熱炉100で加熱して接着剤Dを溶融させた後、接着剤Dの上側から他方の不織布Bを重ね合わせるとともに、不織布A,Bを加圧することによって一体化させる(例えば、特許文献1の段落0052,0053等を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-069405公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のシンター法で製造されたフィルタには、不織布Aから不織布Bが剥離しやすいという問題や、活性炭Cが不織布A,Bから脱落しやすいという問題があり、その対策を行うと、フィルタの通気性が低下してしまう問題が指摘されていた。
【0005】
このような実状に鑑みて、本出願人は、カーテンスプレー式ラミネート機(以下、「SCラミネート機」と呼ぶ。)を購入し、図2に示すように、不織布Aに対して、活性炭Cと接着剤Dとを別々に落とす方法を試してみた。すなわち、接着剤噴霧手段60によって、下側の不織布Aの上面に接着剤Dを噴霧し、その接着剤Dの上側に活性炭Cを落とし、さらに、接着剤噴霧手段70によって、活性炭Cの上側に接着剤Dを噴霧した後、上側の不織布Bを重ねる方法で、フィルタを試作した。以下においては、この製造方法を「SCラミネート法」と呼ぶことがある。
【0006】
SCラミネート法では、フィルタの通気性において改善がみられた。しかし、SCラミネート法では、活性炭Cの量を増やし、その散布量を100g/m

以上とすると、フィルタから活性炭Cが落ちやすくなるという問題が見つかった。特に、フィルタを裁断したときに、その切り口から活性炭Cがポロポロと落ちるという現象が見受けられた。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、機能性シート(フィルタ等)の通気性を高めるだけでなく、機能剤(活性炭等)の量を増やしても、その機能剤が基材シート(不織布等)から落ちにくくすることを目的とするものである。また、本発明は、一体化した2枚の基材シートの剥離強度を高めることも目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、
粉粒状の機能剤を基材シートに固着させる機能剤固着装置であって、
基材シート(A)を移送する基材シート移送手段と、
基材シート移送手段により移送されている基材シート(A)の上面に機能剤を落下させる機能剤用ホッパーと、
基材シート(A)の上面に向かって落下している途中の機能剤に接着剤を噴霧する落下時用の接着剤噴霧手段と
を備えたことを特徴とする機能剤固着装置
を提供することによって解決される。
【0009】
本発明の機能剤固着装置は、上記のSCラミネート法に該当するものである。SCラミネート法において、基材シート(A)に向かって落下している途中の機能剤(空中にある機能剤)に接着剤を噴霧することによって、機能性シート(機能剤を付着させた基材シート)の通気性を良好に保つことができる。このため、機能性シート(A)をフィルタ等として用いる場合には、そのフィルタ等の圧力損失を低く抑えることもできる。
【0010】
また、本発明の機能剤固着装置では、機能剤と接着剤とを別々に落とすにも関わらず、それらが基材シート(A)の上面に落ちるときには、機能剤の各粒に接着剤が付着した状態となる。このため、基材シート(A)に対して、機能剤の各粒をしっかりと固着させることができる。また、機能剤の粒同士も互いに固着した状態となる。したがって、基材シート(A)に対する機能剤の散布量を増やしても、基材シート(A)から機能剤が落ちにくくすることもできる。基材シート(A)に対する機能剤の散布量は、100g/m

以上とすることも可能である。このように、機能剤の量を増やすことで、機能性シートの性能(フィルタ性能等)をより高めることも可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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